遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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今回で、大輔のデッキコンセプトが確定します。どんなデッキなんでしょうかねぇ←


No.32 伝説への挑戦vs遊城十代2

「……メイン2へ移行します。(さっきのミラーゲートの効果は…………こりゃ、アニメ効果か。なら仕方ない!)レベル4となったシーラカンスにレベル2のフォーミュラをチューニング!

 

弧高なる蒼き瞳の狼よ、全てを凪ぎ払い、牙を立てろ!

 

シンクロ召喚! 吠えろ、“天狼王ブルー・セイリオス”!」

 

セイリオスATK2400

 

「更に墓地のフィッシュボーグ-ガンナーの効果! レベル1の水属性のフィッシュボーグ-ランチャーが居るので墓地から特殊召喚します!!」

 

「怒涛のシンクロ祭りはアレで終わってくれないってわけか!」

 

 終わる予定はだったんだけどねぇ……仕方あるまいて。

 

「本当なら、コイツはこのターンに出すつもりは無かったんですけどね……! ガンナーは他のモンスターが水属性じゃないとシンクロ素材に出来ないけど……装備魔法“幻惑の巻物”をセイリオスに装備して、セイリオスの属性を水に変化させることで素材にできる! レベル6のセイリオスにレベル1のガンナーをチューニング!」

 

「今度はレベル7のシンクロモンスター!(遊星から聞いているレベル7のシンクロモンスターはブラック・ローズ・ドラゴン、エンシェント・フェアリー・ドラゴン、パワー・ツール・ドラゴンの三体。他にもいると思うけど大輔はスターダスト・ドラゴンを使ってきたんだ。もしかしたら……)」

 

「(ま、こいつは流石に知らないだろうね。知ってる筈もないだろうが……)

 

輝ける月の光を冠する竜よ、光の力を華とし孤高の薔薇を咲かせろ!

 

シンクロ召喚! 今こそ花咲かせろ、月華竜 ブラック・ローズ!!」

 

「月華竜ブラック・ローズ!?」

 

 このデッキは『シグナー竜』と『決闘龍』を主軸に据えたデッキ。補助として他のレベルのシンクロモンスターも入れてるけどね。さて、ギシルノドンは返してもらうかなあっと!

 

「流石にコイツは知らないようですね。コイツの効果はこの場面にうってつけですよ? ブラック・ローズは自身の特殊召喚に成功した時、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを持ち主の手札に戻します!」

 

「俺のフィールドに居るのはお前から奪ったギシルノドンのみ……手札に戻されたら戻るのはお前のエクストラデッキにって訳か。成る程な、面白いカードを使うぜ!」

 

「えぇ、元々の持ち主は俺なのでギシルノドンは俺のエクストラデッキへ戻ります。そして、魔法カード“貪欲な壺”を発動! 墓地のオイスター・マイスター、ハリマンボウ、深海の大ウナギ、ディーヴァ、セイリオスを戻してシャッフル! セイリオスはシンクロモンスターなのでエクストラデッキに戻します。そしてデッキから2枚ドロー!」

 

「……良いカードは引けたか?」

 

 うーん、この2枚かぁ。後手に回るかもしれないけど、仕方ないか。

 

「……手札を2枚伏せてターンエンド。そしてスターダストは自身の効果でリリースしたエンドフェイズに俺の場に復活します」

 

大輔LP2000

手札0→1

スターダスト・ドラゴンATK2500

月華竜ブラック・ローズATK2400

フィッシュボーグ-ランチャーDEF100

伏せカード2枚

 

 

 俺は少し顔をしかめつつカードを伏せてターンを渡す……これも戦術の1つだけどね。

 

「(大輔のフィールドにはスターダスト・ドラゴン、月華竜ブラック・ローズと強力なモンスターが2体。一方、俺のフィールドはがら空きだ。ふふっ、コイツはプロリーグでも滅多に会えないレベルのデュエリストだ!楽しくなってきたぜ!)俺のターン、ドロー! 更に墓地のテイクオーバー5を除外し、その効果でもう一枚ドロー!」

 

 手札2→4

 

 うーん、ドローカードが増えるとヤバいよね。十代相手だし。何引いたんだろ……

 

「(エア・ハミングバード……手札も少ないし、今召喚しても意味は殆ど無い。だったら!)俺はコンバート・コンタクトを発動!手札のエア・ハミングバードとデッキのアクア・ドルフィンを墓地に送り、デッキからカードを2枚ドロー!来た!!」

 

「ッ!(来たカード……もしかして、あのカードか?)」

 

「最初から全力で行かせてもらうぜ!ミラクル・コンタクトを発動! 俺は墓地のE・HERO ネオス、アクア・ドルフィン、エア・ハミングバードをデッキに戻してコイツを融合召喚する!

 

3つの力が1つとなった時、はるか大宇宙の彼方から、最強の戦士を呼び覚ます!

 

トリプルコンタクト融合!銀河の渦の中より現れよ!《E・HERO ストーム・ネオス》!」

 

「……やっぱり、ミラクル・コンタクトを引きましたね」

 

 俺は思わずニコリと微笑む。あのデッキでこのデッキに対して対応するならあのカードしかないもんな。

 

「っ!?」

 

「しかもストーム・ネオスとは……確かに、そいつなら俺の場を丸裸に出来る……しかし、それはエンドフェイズに自身の効果で戻った時のみ! 月華竜ブラック・ローズの効果発動! コイツの効果は相手の場にレベル5以上のモンスターが特殊召喚されたときにも発動するんですよ!」

 

「……くっ! だが、そう簡単には行かないぜ! 速攻魔法コンタクト・アウト!!」

 

「何!?」

 

「このカードはコンタクト融合体専用の融合解除だ! 俺はストームネオスをEXデッキに戻し、デッキから三体のモンスターを特殊召喚! そして、再びトリプルコンタクト融合!いでよ、ストームネオス!!」

 

「……流石に簡単に通るとは思ってないですが…………二度目はどうです? リバースカード、オープン! “フィッシャーチャージ”! 自分の場の魚族モンスター……ランチャーをリリースして発動! ランチャーは自己蘇生した場合は場から離れる際に除外されます……そして、相手の場のカードを破壊し、俺はカードを1枚ドローします! 当然、対象はストーム・ネオスです!(破壊を防がれたら俺は追加効果でのドローは使えないが……通るか?)」

 

「くっ!ストームネオス!!」

 

「(……通った!)」

 

「だけど唯ではやらせない!速攻魔法 リバースオブネオスを発動! 攻撃力を1000ポイントアップし、デッキからE・HERO ネオスを特殊召喚!」

 

「……流石にそう簡単に行きませんか…………でも、モンスターは破壊したのでドローします!」

 

大輔手札0→1

 

「まだまだ行くぜ、俺は埋葬呪文の宝札を発動! このカードは墓地のマジックカード三枚を除外し、デッキからカードを2枚ドローする!」

 

除外するカード

・ミラクル・コンタクト

・コンタクト・アウト

・リバースオブネオス

 

「ネオスで月華竜ブラック・ローズに攻撃! ラス・オブ・ネオス!!」

 

「……リバースカード、攻撃の無力化! 攻撃を無効にしてバトルフェイズを強制的に終わらせる!」

 

 入れておいてよかった攻撃の無力化。ミラフォとは大違いだ。

 

「何!? だったら俺はカードブロッカーを召喚! カードブロッカーは自身の効果で守備表示になる! 更にカードを一枚伏せてターンエンド。リバースオブネオスの効果により、ネオスは破壊される」

 

十代LP4000

手札0

カードブロッカー DEF400

伏せカード1枚

 

 

「カードブロッカーか(流石に追撃系のカードは無かった、か)……俺のターン、ドロー! ……俺も埋葬呪文の宝札を発動します。墓地のスター・ブラスト、二重召喚、幻惑の巻物を除外して……2枚ドロー!」

 

手札1→2→1→3

 

「……魔法カード、ナイトショット発動! その伏せカードを破壊します! この効果に対して、その伏せカードをチェーンさせることは出来ません!」

 

「っく、リビングデッドの呼び声が!」

 

「(リビデ……ブラロの効果も考えると別に破壊せずとも良かったか?)バトル! ブラック・ローズでカード・ブロッカーに攻撃!」

 

「ガードブロッカーの効果発動! デッキトップからカードを三枚墓地に送り、守備力を1500ポイントアップ!

 

墓地に送られたカード

・N・ブラック・パンサー

・ダンディ・ライオン

・【都合上見せられないよ】

 

「ッ!?(気のせいの……はずだよな?今、墓地に送られていたのは……)」

 

「へへ、お前が出てきてくれるなんて珍しいな。だったら、後で出番を用意するぜ。俺は墓地に送られたダンディ・ライオンの効果発動! 綿毛トークンを二体特殊召喚!」

 

「でも守備力よりブラックローズの攻撃力が上なので破壊します(ダンディ・ライオンか、失念してたな)…………悩んでいても仕方ない。スターダストで綿毛トークン1体に攻撃! シューティング・ソニック!」

 

「へへっ、また防がせてもらったぜ!」

 

「……モンスターをセット、カードを伏せてターンを終えます」

 

スタダ(攻)

月華竜(攻)

???(裏守)

伏せカード1

手札0

LP2000

 

「(フィールドには綿毛トークンだけ、手札も0。ライフで勝っていても圧倒的に不利な状況だぜ。久し振りだ。こんな状況にまで追い込まれるのは。……燃えてきた!)行くぜ、俺のターン、ドロー! 俺は天よりの宝札を発動! 互いの手札が6枚になるように……って言いたい所だが、効果が変わっちまったんだよな。綿毛トークンを除外して、デッキからカードを二枚ドロー!」

 

 手札1→0→2

 

 俺も手札が欲しいんだけどね、仕方ない。

 

「更にバブルマンを守備表示で召喚! その効果により、更にカードを二枚ドロー!」

 

 手札2→1→3

 

「(バブルマン……流石は強欲な泡男…………アニメ効果でしっかりと活躍してやがる……問題はさっき3枚目に落ちていたあのカード…………見間違いであって欲しいけど……)」

 

「俺は手札から永続魔法 ヒーローズ・ギルドを発動!」

 

ヒーローズ・ギルド

永続魔法

お互いのプレイヤーはデッキの1番上のカード1枚を墓地へ送る。そのカードが戦士族だった場合、そのカードを墓地へ送ったプレイヤーはそのカードを手札に加える事ができる。この効果は1ターンに1度使用でき、この効果で墓地のカードを手札に加えた場合このカードを破壊する。

 

「互いにデッキの上からカードを墓地に送り、そのカードが戦士族だった場合手札に加える事が出来る。俺が墓地に送ったのはN・アクア・ドルフィンだ。戦士族だけど、このカードは墓地に送るぜ」

 

「(俺のデッキじゃ恩恵は受けれないな)……俺が墓地に送ったのは罠カードです」

 

落ちたカード

・ブレイクスルー・スキル

 

「俺は更に戦士の生還を発動! 墓地からネオスを手札に! カードを一枚伏せてターンエンドだ!」

 

手札 ネオス

バブルマン 守備

ヒーローズ・ギルド

伏せ1枚

 

「(ネオスを回収……もしかして、あの伏せカードはヒーロー逆襲かヒーロー見参か……?)ドロー!」

 

手札0→1

 

「(……確かに良いカードだけど、これはタイミングが違う…………)バトル! ブラック・ローズでバブルマンを攻撃!」

 

「バブルマンは破壊される」

 

「(ヒーロー逆襲じゃない、か……そうだったなら戦闘破壊がトリガーになるはずだしな…………)スターダストでダイレクトアタック! 響け、シューティング・ソニック!!」

 

「それは通せないな。トラップ発動! ヒーロースピリッツ! このカードはE・HEROが破壊されたターン、相手モンスター一体から受けるダメージを0にする!」

 

「っ……!(しまった……ネオスを回収していたところに気をとられて…………!)」

 

「で、お前の攻撃は終了だな。ふぅ~、危ないところだったぜ」

 

「(ダメージが……一切通らない…………やっぱり、十代は強い!)……メイン2はなんのアクションも取らず、このままターンを終えます!」

 

大輔LP2000

手札1

スターダスト・ドラゴンATK2500

月華竜ブラック・ローズATK2400

???

伏せ1

 

「すげぇ……あの大輔の攻撃が一度も通らないのかよ…………」


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