そんな感情を抱きながらも書き上げた第30話!そして……ようやく、投稿したかった話の前まで書き上げることに成功しました!!
この次の話は恐らく予約投稿してると思われます。
さぁて、手札は1枚。伏せカードは1枚……相手のモンスターの攻撃力は3000未満とそこそこ、と。少し無茶したら出来ないこともないけど……この手札で突破できるかと聞かれるとすごく不安なんだよなぁ……
「俺のターン、ドロー!」
ふむ……何とも言えないな……まぁ一応このままで行くか。
「バトルだ。カミカゼでランパートガンナーを攻撃!」
「クッ……流石に残してくれない、か……」
そりゃあ……こいつ残してたら次のターンに直接攻撃が届くからな……
「カミカゼのモンスター効果。相手モンスターの戦闘破壊に成功した時、デッキからカードを1枚ドロー!」
手札2→3
……よし。これで後は何とかなりそうだな。問題は相手が火力を上げてきたらちょっとヤバいって事だけど……
「バトル終了。エクスカリバーと光牙を守備表示にしてターンエンド!」
大輔LP300
手札3
M・HEROカミカゼATK2700
H-CエクスカリバーDEF2000
M・HERO光牙DEF1800
伏せカード
「俺のターン、ドロー! (死者蘇生……このターンでは決めれる、か?)バトル! エリクシーラーでカミカゼを攻撃!」
「させねーよ、リバースカードオープン『ブレイクスルー・スキル』! エリクシーラーの効果を無効にする! 更にカミカゼは戦闘では破壊されない!」
「なっ……!」
大輔LP300→100
ふぅ、耐えた耐えた……とりあえず何とかなりそうだな
「くっ……ターンエンド!」
遊斗LP3100
手札1
E・HEROエリクシーラーATK2900→3800
E・HEROテンペスターATK2800
伏せカード
「俺のターン、ドロー!」
これで手札は4枚……突破はできるだろうけど問題はあの伏せカード……あれが効果無効に関する効果ならヤバいんだけど……何とも言ってられないな。これはもう攻めに転じるしかない!
「まずは墓地の罠カード、ブレイクスルースキルの効果によりこのカードを除外してエリクシーラーの効果を無効化する!」
「墓地からトラップだって!?」
E・HEROエリクシーラーATK3800→2900
とりあえず、火力をある程度削っておくか。これでより楽になりそうだ。
「E・HEROオーシャンを召喚! そして手札の速攻魔法マスク・チェンジを発動! 俺の場のオーシャンをリリース! 水を操る仮面の英雄よ、場に酸性の水を操り今戦場を荒らせ! 変身召喚! M・HERO アシッド!!」
M・HERO アシッドATK2600
「攻撃力は俺のモンスターより低いモンスター……」
ん~……流石に警戒するか。まぁ、こいつの効果はかなり強いからな!
「アシッドの効果! こいつが召喚に成功した時、相手の場の魔法・罠カードを破壊する! 更に相手の場のモンスターの好守を300ポイント下げる! アシッドレイン!」
「なっ!(ヒーロースピリッツが……!)」
E・HEROエリクシーラーATK2900→2600
E・HEROテンペスターATK2800→2500
おっと、ヒーロースピリッツだったか。まぁ、条件が中々あわなかったんだろうな。でも、これで勝利への道筋は整った!
「エクスカリバーと光牙を攻撃表示に変更! バトルフェイズ!! まずは光牙でテンペスターを攻撃っ! この瞬間に光牙のモンスター効果発動! 墓地のオーシャンを除外してテンペスターの攻撃力を1500下げる!」
E・HEROテンペスターATK2500→1000
LP3100→1600
「くっ……(テンペスターの効果を使うのは……悪手だ……!)」
「カミカゼでエリクシーラーを攻撃!」
LP1600→1500
「くっそぉ……!」
さて、ラストだ。俺の場にはモンスターが2体……相手の場にはモンスターはないけど、ネクガが1枚。つまり
「エクスカリバーで直接攻撃!! 一刀両断必殺真剣!!」
「ネクロガードナーのモンスター効果! 墓地からこいつを除外して攻撃を無効に!」
「だが、護れるのは1回だけ!! アシッドで直接攻撃! アシッドバレット!!」
「あー、くっそぉ! 負けたぁ!!」
LP1500→0
Win 大輔
side優也
「凄い……」
何というか、そうとしか言えなかった……俺が戻ったのはちょうど大輔のデュエルが始まった時だった。大輔のLPが一気にほとんど削れたのはとても驚いたけど…………最終的には大逆転……正直、驚きしかなかった。
俺も……あんなデュエルが出来れば良いなと、改めて思ったデュエルだった…………
すると、アカデミアの万丈目先生がマイクを持った。
「それでは、これよりエキシビジョンマッチを執り行います! 互いの学校の代表を1名ずつ選出して下さい!」
え、エキシビション?? 俺達が首をかしげていると右京先生がマイクを取った。
「我々ハートランド学園チームは既に決めております、我々からは七穂氏大輔を選出いたします!」
「ふぁっ?!」
ちょうど、戻ろうとしていた大輔が驚きのあまり立ち止まってしまう。まぁ、誰だってそうだ。デュエルが終わり、デュエルフィールドから降りようとしたらまたデュエルすると聞かれたらそらそうなるわな。誰だってそーなる、俺だってそーなる。
「それでは、私たちデュエルアカデミアからは……」
「おーっ、やってるやってる!」
『!!??』
突然聞こえた声に会場全員がある方向を向いた。そちらを向くと……万丈目先生が不敵な笑みを浮かべた。
「ちょうど来たようですね。我々デュエルアカデミアからは……デュエルアカデミアOBであり、日本リーグランキング2位及び日本リーグチャンピオン。そしてワールドリーグ17位の日本のプロデュエリストの中でも2強を誇るデュエリスト……遊城十代を選出します!!」
ま、マジかよ……まさか、あのプロデュエリストの中でも最強の部類と言われてる遊城プロとデュエルできるのかよ…………俺達ハートランド学園組が呆然としていると遊城プロがデュエルフィールドに上がってきた。
「さぁ、俺とデュエルするのは誰なんだ?」
「……俺です」
覚悟を決めたのか、大輔はデュエルディスクからデッキを抜き取って別のデッキケースからエクストラデッキとデッキを新しくセットして遊城プロの方に向き直ってそう言った。すると、遊斗が遊城プロに声をかけた
「父さん! そいつのHEROデッキはすっげぇ強いぜ! 俺も負けちゃうほどだ!」
「そっか! なら、より楽しいデュエルをしないとな! お前の名前は?」
「大輔……七穂氏大輔です」
大輔が顔を強張らせた状態で自己紹介をした。そして互いにデュエルディスクを構えると、万丈目先生が宣言し、大輔と遊城プロは声を揃えて初期手札を手に取った。
「デュエル……開始!!」
「「デュエル!!」」