書きたかった理由は主にデッキの内容ですだ。
そんなわけで、どーぞー!
「僕のターン~、ドロ~」
さて、黄瀬先輩のデッキだけど……ちょっと変わってるんだよなぁ…………
「ん~……この子はいらなーい! 魔法カード“トレード・イン”でコスモ・クィーンを墓地に送って2枚引く~……またこれか~、もう一度トレード・インで今度は“トライホーン・ドラゴン”を墓地に送って2枚引く~」
そう、黄瀬先輩のデッキは【通常モンスター】
…………に、見えると思うけど、全く違うんだ。
「よ~し、これで行こう~。魔法カード“古のルール”発動~! これでレベル5以上の通常モンスターを手札から特殊召喚するよ~」
おっと、来るぞ……黄瀬先輩のエースが…………
「これが僕のエース……おいでませ、“シーホース”!」
シーホースATK1350
『…………は?』
…………うん、アカデミア勢からとてつもないザワザワが聴こえてるけど……本当にこの人のエースって、コイツと……あの“モリンフェン”、なんだよなぁ…………どうやら今回はシーホース軸の方らしい。ちなみに崇めてる訳ではなく、本気でシーホースとモリンフェンがエースなのだそうだ。つまりはどういうことかと言うと……
「速攻魔法“地獄の暴走召喚”発動~。僕はシーホース2体をデッキから特殊召喚するよ~」
「くっ……アタシの場のモンスターは全部融合モンスターだし、墓地にも落ちてない…………!」
「シーホース3体って凄いよね、これで勝てる気がする~! それじゃあ、主役は一度幕の後ろに下がろうね。魔法カード“馬の骨の対価”で1体シーホースを墓地に送って2枚ドロ~……うん、何とも言えないかな~? 僕はシーホース2体でオーバーレイ~、エクシーズ召喚~、脇役さんいらっしゃい、“始祖の守護者ティラス”~。そして魔法カード´セブンストア”でティラスを墓地に送って3枚引く~」
そう、あの強いカードのティラスでさえ脇役である……
「魔法カード“黙する死者”でシーホースを蘇らせて、またまた地獄の暴走召喚! 2体墓地から出して3体でエクシーズ~“重機王ドボクザーク”だよ~、そしてセブンストアでドボクザークを墓地に送って4枚引く~……それじゃあ、2枚目の黙する死者でシーホースからの地獄の暴走召喚で3体出してまたドボクザーク。そしてセブンストアで4枚引くよ~。また来たよ……いらないって~! トレード・インでトライホーンを墓地に送って2枚引くよ~…………うん、これで行けるかなぁ」
ドボクザークまで……ティラスとドボクザークは泣いて良いと思うな、うん。でも、手札8枚……なんだよな…………これ。
「それじゃあ“死者蘇生”を発動~。攻撃表示でシーホースさんの三度目の登場~! そしてそして~装備魔法“守護神の矛”をシーホースに装備~! これで攻撃力が1800アップップ~」
シーホースATK1350→3150
今回だけで10体分シーホースを見てるんだが……多分、一生かかったとしてもこれだけの数を見ること無いと思うな…………少なくとも、うちの3年生の先輩達は一杯見てるんだろうな……うん。少し前に石嶺先輩に聞いたところ、1デュエル中に5~7体分は必ず出るらしい…………恐ろしあ。
「まだまだ上げるよ~! 装備魔法“団結の力”と“魔導師の力”、“妖刀竹光”も付けちゃえ~! そして永続魔法“魂を吸う竹光”もシーホースを対象に発動! そして妖刀竹光の効果で魂を吸う竹光を手札に戻してシーホースに直接攻撃権を与えるよ! そして黄金色の竹光で2枚引くよ~。そして魔法カード“破天荒な風”を3枚シーホースに~最後にまた魂を吸う竹光をシーホース対象に発動~!」
シーホースATK3150→3850→6350→7350→8350→9350(直接攻撃権付与)
「うわぁ…………実質手札6枚でこれかよ」
ってか、確かにこれならあっという間に突破出来るよな……いくら攻撃力が高いとはいえ…………破壊に対して耐性があるとはいえ…………直接攻撃にゃ敵わないよな。
…………でも、ちょっとこれは凄いかも……ただ、デッキ構成がどうなってるのかすごく気になる…………
「それじゃあ、バトルだよ~。シーホースは直接攻撃出来るから……直接攻撃~!」
伏せカードがないこの状況……防ぐことができないよな。
LP4000→0
Win 黄瀬常真
うん、なんと言うか……やっぱり凄い。これはシーホースはや…………るのかな?
「それじゃ、行ってくるぜ!」
「黄瀬先輩に続いて勝って、3勝目をもぎ取ってくるわ」
「なーに、しんぱいはいらないさ。俺たちな何てったってハートランド学園で最も息のあったデュエルのできるデュエリストだからな!!」
「えぇ、私達に敗北は有り得ないわ!」
「え、えぇ、頑張って下さい……」
ヤベェ……何がヤバいってフラグの建築が急ピッチで進められてるんだぜ…………
「俺……このデュエルに勝ったらアイツに告白するんだ…………」
「私……このデュエルに勝ったらあの人に想いを伝えるんだ…………」
…………とりあえず、デッキの最終調整をするか、うん。見てる暇無いわ……
「…………んで、最後にこれを入れて……と! よし、出来た!」
ちょっとデッキ構築に手こずったけど……何だかんだで無事に完成! さてと……デュエルはどんな感じかな…………あ、トリニティーが融合召喚された…………
「えーと、確か相手は隼人の息子の前田 蒼牙(まえだ そうが)とエドの息子の来煌(ライア)・フェニックス、だっけ?」
モブ太&モブ子LP2500
手札
1&3
鍵魔人ハミハミハミングDEF1800
弦魔人ムズムズリズムATK1500
管魔人メロメロメロディDEF1600
vs
来煌・フェニックス&前田 蒼牙LP8000
手札3&2
V・HEROウィッチレイドATK2700
V・HEROトリニティーATK2500→5000
V・HEROマルティプリ・ガイ(永続罠カード扱い)
V・HEROミニマム・レイ(永続罠カード扱い)
「トリニティーのモンスターエフェクト! 融合召喚に成功したターンのエンドフェイズまで攻撃力を倍にする! 更にこのモンスターは相手モンスターに対して3回攻撃が行える!」
「何だとっ……!?」
「更に手札のマジック“ハーフ・シャット”を“弦魔人ムズムズリズム”に対して発動! 戦闘破壊耐性を与える代わりに攻撃力を半分にする!」
弦魔人ムズムズリズムATK1500→750
あーあ、これは見事なオーバーキルだこと……
「ボクはマジック“幻影融合”を発動! ボクの手札またはモンスターゾーン及びマジック・トラップゾーンに永続トラップカード扱いとして存在するV・HEROを融合素材として融合召喚が出来る!」
幻影融合(漫画オリジナル調整ver.)
通常魔法
自分の手札かモンスターゾーン及び魔法・罠ゾーンにある永続罠カード扱いのV・HEROを墓地に送り、融合素材として正しい融合モンスターを融合召喚扱いとして特殊召喚する。
……What? え、もう決着つくぞ…………
「ボクが融合するのは永続トラップ扱いのマルティプリ・ガイとミニマム・レイ!
幻影の力を持ちし2体の英雄よ、今こそその力合わせ、幻影携える英雄となれ! 融合召喚!
今こそフィナーレを飾れ、“V・HEROアドレイション”!」
V・HEROアドレイションATK2800
「アドレイションのモンスターエフェクト! 自分のフィールドにいるHEROを選択して、そのモンスターの攻撃力分相手のモンスターの攻撃力を下げる! ボクはウィッチレイドを選択して、ムズムズリズムの攻撃力を下げる!」
弦魔人ムズムズリズムATK750→0
「バトル! 全モンスターでムズムズリズムを攻撃! 魔弾砲! アンビション・サンクションズ! トリニティー・クラッシュ3連打!!」
「「ギャーッ!!」」
LP2500→-200→-3000→-8000→-13000→-18000
え~と……ひっどいオーバーキルを見た気がする…………どんだけさっきの試合の敵討ちしたかったんだよ……いや、本心は分からないけどな。
「「 」」
あ、モブの先輩達……完全に燃え尽きてる…………
「さ、さてと……それじゃあ行こうかな…………」
なんか、見てられなかったもんだから……俺はさっさと移動する事にした。まだ、アイツは戻ってきてないけど…………大丈夫、かな……?
「あ、遊城先生、コッチです!」
あ、今モブ先輩達が保健室の先生に運ばれてった…………って、遊城って十代の苗字だけど…………やってきたのは……やっぱりレイ、か。何となく想像はしてたけどな、うん。
そして、俺が準備を整えていると……相手の姿が見えた。まぁ、やっぱりと言うべきだけど…………
「やっぱり……最終戦に出てくると思ったよ…………
遊城遊斗!」
「ヘヘッ、楽しいデュエルをしようぜっ!!」
あ~……やっぱり十代の息子でまちがいないわぁ…………この感じ……でも、髪の色や髪型(普通って意味で)、交流会の時に見えた瞳の色がレイに似てたし……でも、顔付きは1年目十代なんだよなぁ…………すげぇ親の感じを引き継いでるな、こいつ。
「それじゃ……楽しいデュエル…………しようぜ」
「あぁ! 俺のHEROの力を見せてやる!」
うん……想定通りというかなんというか…………やっぱりHEROデッキか。となるとどのHEROだろうなぁ……楽しみだな、ホント。
「「デュエル!!」」
やりたいことはやった、後悔はしているが反省はしていない
今度はモリンフェンデッキを使わせたいですねぇ……また出してほしいって思う人いればだけど←
あ、あと来煌君と2人の遊斗はまた出したいですね(希望だけ、出るとは言ってない)