新年を迎えると同時の予約投稿となっております。本当は新年を迎えるときにNo.30を投稿する予定でしたが、意外に苦戦してたので諦めました。
そして諦めたらこれでもかってくらい書けてしまってとても涙目な俺です。なので正月3が日での連続予約投稿に切り替えます。
お正月を『遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇』と共に過ごせるよ、やったね俺!
「俺のターン、ドロー」
さて……あの火力は俺のデッキのこのパターンだと出せないな…………またアイツを出すとしても決定的にカードが足りない…………そう言えば九十九の伏せたこの伏せカードは……これは…………
「……これ、使っても良いか?」
「勿論だz……です!」
…………今、何か悪寒がしたのは気のせいだな……うん。多分向けられたのは九十九だろうけど…………決して相手側がコチラの控えの方を見て固まっているのは関係無い筈だ……決して。
「俺は九十九の伏せたこのカード……“貪欲な瓶”を発動、墓地の貪欲な瓶以外のカードを5枚選択して1枚ドローする。俺は墓地の伝説の爆炎使い、灼熱の試練、光の封札剣……そして2枚の魔力掌握をデッキに戻して1枚ドロー!」
手札2→3
う~む……魔力カウンターには余裕がある、か…………よし!
「まずは魔力掌握を発動して魔力カウンターを2つエンディミオンに乗せて同名カードをサーチする。フィールドのエンディミオンから6つの魔力カウンターを取り除く事でこのモンスターは特殊召喚出来る……現れよ、“神聖魔導王エンディミオン”!」
魔法都市エンディミオン 魔力カウンター19→21→15
神聖魔導王エンディミオンATK2700
「そして、この効果で墓地から先程使った魔力掌握を手札に戻す」
「そんなことして……なんになるってんだ!」
「そりゃあ、倒すためだ! エンディミオンのモンスター効果! 手札の魔法カードを墓地に送って相手フィールドのカードを1枚破壊する!」
「何っ……!?」
さて、問題は破壊するカードだ……どのカードを破壊するべきか…………ストロングウィンドを破壊するのが最善手とは思えない……あの伏せカード……何かあるかもしれないな
「俺は今手札に加えた魔力掌握を墓地に送り、エクストラデッキ側の伏せカードを選択する!」
「アンタが選択したのは……“竜魂の城”だよ。効果は使わないからそのまま破壊されるし、破壊された時の効果も使わない」
くっ……失敗か…………だが、これで確信に近付けたかもな。あの唯という方の姉は攻撃に重きを置いている。防御系のカードは殆ど入ってないのだろう。さっき発動させたのが竜魂の城であることもからしてもまずまちがい無いだろう……だが、その考えが合ってたとしても火力が足りない。だからこそ…………このカードで勝負に出る!
「俺は魔法カード“埋葬呪文の宝札”を発動! 墓地の超戦士の儀式、カオスの儀式、魔力掌握を除外して2枚ドロー!」
手札1→3
……きた! これで問題ない!!後は……順番をしっかり間違えなければ…………!
「俺は再び魔力カウンターを6つ取り除いてエンディミオンを特殊召喚!」
神聖魔導王エンディミオンATK2700
「今出したエンディミオンの効果で埋葬呪文の宝札を手札に戻す。そして効果発動! 魔力掌握を墓地に送り……ストロングウィンドを破壊する!!」
「さっ……させないっ!! 永続罠発動! “安全地帯”!!」
……むっ、防御札を伏せてたか………………だけど、既にもうコチラの勝利の方程式は取り揃えている!
「俺は2体のエンディミオンでオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
大アルカナのNo.5の正位置は自信、その自信を持つ法で敵を裁け!! “魔導法皇ハイロン”!」
魔導法皇ハイロンATK2800
「エクシーズ召喚……! でも、ストロングウィンドの方が攻撃力は上だよ!」
「残念だが……その幻想をぶち破る!! 魔法カード“ヒュグロの魔導書”を発動! このカードの効果で魔導法皇ハイロンの攻撃力は1000アップ!」
魔導法皇ハイロンATK2800→3800
「なっ……!」
「そして……これでトドメだ! 魔導法皇ハイロンのモンスター効果! オーバーレイユニットを1つ使うことで墓地の魔導書カードの数だけ相手の場の魔法・罠カードを破壊する!!」
「何だって!? そ、それじゃあ……!」
「あぁ、安全な場所なんて何処にもねぇ! 安全地帯を破壊する!!」
俺の言葉と共にハイロンが何かを唱えたかと思えば魔力の弾が安全地帯ほ中心を貫き、破壊する…………そして、安全地帯が破壊されると、その破壊に巻き込まれるようにストロングウィンドも消え去った。そしてその光景を見た唯はガックリと項垂れていた……
「そ、んな…………」
「悪いな……俺達だってエクシーズ使いとしての意地があるんだ。最後はエクシーズモンスターで〆だ! バトル! 聖戦士カオス・ソルジャー、魔導法皇ハイロンで直接攻撃!!」
LP4900→1900→0
win 九十九遊馬&石嶺良太
「無事に勝てた、か」
遊馬にとことんデッキの回し方を教えた甲斐があったってものだな、うん。なんか嬉しいな……だが、先輩にタメ口はいけないなぁ……思わず睨みつけてしまったけど
「どうやら……相手はもう出撃順は決まってるみたいだし…………僕ももう行かせてもらうよ~」
「はい、気楽に頑張ってくださいよ……黄瀬先輩?」
「うん、しっかりとこのデッキのエースの力、見せ付けてくる~」
そういって黄瀬先輩は戻ってくる2人と入れ違いにデュエルフィールドへと向かっていった…………それにしても……あの人のデッキ……どんな回し方するんだろうか……
「「デュエル!」」
おっと、始まった始まった……遊馬が何か言ってるけど、個人的にはこっちのデュエルの方が気になるし、コッチに集中させてもらうか。え~と、相手のターンからか……
「(このデュエルに勝てたら……アタシはプロに推薦してもらうんだ…………!)アタシのターン、ドロー!(きたきたきたぁ! 展開して相手を驚かせてやる!!)アタシは魔法カード“融合”を発動!! アタシが融合するのは手札の“エッジインプ・チェーン”と“ファーニマル・シープ”!
悪魔の鎖よ! 可愛き羊の縫いぐるみよ! 時空で1つとなりて、全てを封じる鎖の獣と化しなさい!
“デストーイ・チェーン・シープ”!」
デストーイ・チェーン・シープATK2000
攻撃力2000……この攻撃力なら多分何か強い効果がありそうかな…………あ、アイツレベル5なんだ……って事はインスタントラーメンで作れるな。
「エッジインプ・チェーンのモンスター効果を発動。このカードが手札及びフィールドから墓地に送られた際、デッキからデストーイカードを手札に加える。アタシは“魔玩具融合”を手札に。更に“簡易融合”を発動してレベル5以下の融合モンスターを特殊召喚しますわ。もう一度現れなさい、デストーイ・チェーン・シープ!」
…………あ、インスタントラーメンのカップから出てきた……
「そして“ファーニマル・ドッグ”を通常召喚です。ファーニマル・ドッグの効果でデッキから“エッジインプ・シザー”を手札に加えます。そして再び融合を発動。場の簡易融合召喚したチェーン・シープとファーニマル・ドッグ、そして手札のエッジインプ・シザーで融合召喚!
鎖の獣よ、可愛き犬の縫いぐるみよ、悪魔のたちばさみよ! 今こそ時空で1つとなりて全てに牙を剥く密林の魔獣と化しなさい!
“デストーイ・サーベル・タイガー”!!」
デストーイ・サーベル・タイガーATK2400
「サーベル・タイガーのモンスター効果です。融合召喚に成功した時、墓地のデストーイモンスターを特殊召喚出来ます。戻っていらっしゃい、チェーン・シープ!」
デストーイ・チェーン・シープATK2000
おいおい……融合モンスターが3体かよ……
「これで最後です。魔法カード“魔玩具融合”! このカードはフィールド、墓地から素材を除外して融合召喚が出来ます。墓地のエッジインプ・シザーとファーニマル・シープ、ファーニマル・ドッグを除外です!!
悪魔のたちばさみよ! 可愛き羊の縫いぐるみよ! 可愛き犬の縫いぐるみよ! 今こそ時空で1つとなりて全てを引き裂く魔獣と化しなさい!
“デストーイ・シザー・タイガー”!!」
デストーイ・シザー・タイガーATK1900
融合モンスターが4体……!? 手札消費は実質6枚全てとは言え…………これはとんでもない展開力だな……
「シザー・タイガーの融合召喚時効果は使いません…………アタシはこれでターンエンドてすので、アタシのデストーイモンスター達の効果をご説明しますわ。デストーイ・チェーン・シープは相手によって破壊され墓地に送られたとき、1ターンに1度自身を特殊召喚して攻撃力を800上げる効果を保有しておりますわ。そしてデストーイ・シザー・タイガーはこのカードがフィールドに存在する限り、自分フィールド上のデストーイモンスター達は自分の場のデストーイ及びファーニマルモンスターの数×300攻撃力を上げます。今回は4体ですので1200アップです。最後にデストーイ・サーベル・タイガーが場に存在する限り、アタシのデストーイモンスター達の攻撃力は400上がります。そして素材が3体以上の時、サーベル・タイガーは戦闘及び効果では破壊されません」
デストーイ・チェーン・シープ×2ATK2000→2400→3600
デストーイ・サーベル・タイガーATK2400→2800→4000
デストーイ・シザー・タイガーATK1900→2300→3500
…………はぁ!? 何だよその効果!!チェーン・シープは実質攻撃力3600と4400の壁……シザー・タイガーは1200バンプモンスター……サーベル・タイガーに至っては破壊無効の4000アタッカーって…………色々どういうことだってばよ……
「うわぁ……スゴいねぇ…………」
黄瀬先輩……感心してる場合じゃねーっす。俺のデッキならカステルからの除去は出来ない事は無いけど…………それでも除去したい相手が山ほどいる…………明らかに除去の手立てが足りない…………圧倒的に足りない……
「よぉし、僕も頑張らないとねぇ……ドロォ」
……それでも、先輩ならやってくれる筈だ…………
実技試験・デュエル実演論共に3年生トップの成績を修める…………黄瀬常真先輩なら!
折角なのでファーニマル出してみましたが……回るとえげつないですね……
そして、実はとても優秀な3年生黄瀬常真……
(※一応、廊下に成績上位者が張り出されてるかもしれないという希望的観測でこんな設定にしました。違ってても、オリジナル設定ということで一つ……)