遊馬戦2回目の最終話……どうぞ!!
さて、何とか耐えきったは良いけど問題はモンスターが手札に居ないんだよなぁ…………まぁ、引いてみるか。もしかしたら引けるかも知れないし……
「俺のターン、ドロー!」
手札1→2
俺は引いたカードを見て、ナゼかは分からないがある確信を持ち…………話し掛けた。
「遊馬、強くなったな」
「そ、そうか……?」
「あぁ、俺のミスだと思える場所もあったが……少なくとも、お前のデュエリストとしての能力は素晴らしいと思う」
「そうか……? 照れr「だが」えっ…………?」
「悪いが……俺はこのデッキで負けるつもりはない。その上、さっきの攻撃を耐えきったことでお前の勝ちの目は潰(つい)えた!」
「なっ……ま、まだ俺は勝つ気でいるんだぞ! そんな事言うなぁっ!」
俺の発言に遊馬は強気な言葉使いで返す。まぁ、俺もドローが何とかならないとダメなんだけどな。でも、不思議なことになんとかなる気がするんだよな…………
「なら、負けないように祈ってな! 俺は魔法カード“貪欲な壺”を発動!墓地に眠りしモンスター5体をデッキに戻してシャッフルして2枚ドローする!」
戻したカード
・No.18紋章祖プレイン・コート
・No.85クレイジー・ボックス
・No.91サンダー・スパーク・ドラゴン
・蒼血鬼
・紋章獣アンフィスバエナ
「そ、蒼血鬼なんていつの間に墓地にいたんだよ……」
「あったぞ、1回だけな……」
『っ……そうか、遊馬! ゾンビマスターの効果の時だ』(※忘れかけてましたがアストラルは時々遊馬と会話しています)
「えっ……あ、あの時に!?」
「そうだ……シャッフルして2枚デッキからドロー! 更に“エクシーズ・トレジャー”を発動、場には互いにエクシーズモンスター1体ずつだから更に2枚ドロー!」
手札
1→3→2→4(内1枚 紋章獣ユニコーン)
確かデッドリー・シンのORUは無かったな……まぁ、これに賭けてみるか!
「……俺は“テイクオーバー5”を発動! デッキからカードを5枚墓地に送る!」
この前、テレビを見てたらプロデュエリストである万丈目(サンダー)と(二)十代による日本チャンプ戦が繰り広げられてて、そこで十代が使ったんで思いきってカードショップ行って買ってきて入れてみたんだよな。さっきは引けなかったけど……もしかしたら良いカードが落ちてくれるかも知れないし!
落ちたカード
・紋章獣ツインヘッド・イーグル
・紋章獣アバコーンウェイ
・紋章獣アバコーンウェイ
・蒼血鬼
・紋章獣ツインヘッド・イーグル
お、おぉ……なかなか良い落ち方じゃないか。紋章獣アバコーンウェイもこれで3枚墓地にあるし展開には少しは困らないな。
「俺は墓地のツインヘッド・イーグルの効果発動!」
「ぼっ……墓地からモンスター効果だって!?」
「お前に言われたくないけどな。コイツを除外して……俺の場のデッドリー・シンと墓地のアバコーンウェイとレオを対象にして発動! アバコーンウェイとレオをオーバーレイユニットに!」
No.70デッドリー・シンORU0→2
「げっ……で、でもまだコッチのホープレイの攻撃力の方が上だっ!」
さて、ここからの勝ち筋は魔法・罠の破壊で装備除去やモンスター除去だけど……なんとかなるかな。
「俺は“蒼血鬼”を召喚して効果発動。コイツは召喚・反転召喚したときに守備表示になる。そしてさらにコイツのもう1つの効果! 自分の場のオーバーレイユニットを1つ墓地に送り墓地のアンデットを特殊召喚する! こい、ゾンビマスター!」
墓地に送ったカード
紋章獣アバコーンウェイ
蒼血鬼DEF1700
ゾンビマスターDEF0
「俺はアンフィスバエナと蒼血鬼でオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
炎の力を持ちし海竜よ、今こそ現れろ! ラヴァルバル・チェイン!!」
ラヴァルバル・チェインDEF
「そしてエクシーズ・ギフトを発動! デッドリー・シンとラヴァルバル・チェインからオーバーレイユニットを1つずつ墓地に送ってデッキからカードを2枚ドロー! 墓地に送られたレオの効果でアンフィスバエナを手札に加える」
手札2→1→3→4(内 アンフィスバエナ・ユニコーン)
ふむ……これならなんとかなりそうだな。ただ、展開はできないし……ここは守備で耐え凌ごう。
「俺はデッドリー・シンを守備表示にして、このままターンエンド」
大輔LP4000
手札4(アンフィスバエナ・ユニコーン・???・???)
No.70デッドリー・シンDEF
ラヴァルバル・チェインDEF
スパイダー・トークンDEF
ゾンビマスターDEF
「な、なんだよ……あんな事言いながら結局守備表示にしただけじゃんか…………俺のターン、ドロー!」
手札0→1
「俺は“アサルト・アーマー”をホープレイに装備! そしてすかさずアサルト・アーマーを墓地に送り2回攻撃効果を与えるぜ! (No.は必ず倒すとして、あのトークンっての……残しておくと厄介になるかもしれないかな……?)バトル、ホープレイでデッドリー・シンとトークンへ攻撃!! これでターンエンドだ!」
ほぉ、トークンを潰すのか……やっぱりそこんとこは詰めが甘いな。
遊馬LP400
手札0
CNo.39希望皇ホープレイATK4500
伏せカード
「俺のターン、ドロー…………(違う、今一番引きたいのはこれじゃあない)そしてスタンバイフェイズに墓地のテイクオーバー5を除外してデッキからカードを1枚ドロー!!」
手札4→5→6(内2枚アンフィスバエナ・ユニコーン)
俺は引いたカードをチラリと見る……そして、ニヤリと微笑んだ。
やっぱり、デッキが勝てと言っているんだな
と、そう考え…………高らかに宣言した。
「行くぞっ、ファイナルターン!!」
「なっ……!?」
さぁ、ここからは俺の独壇場だ!
「俺の場にラヴァルバル・チェインを残した事を後悔するんだな! まずは手始めにチェインの効果でゴブリンゾンビを墓地に送っておく。ついでにレオの効果でエアレーを手札に加えておくぞ……そして、俺は墓地のツインヘッドのスキルにより墓地から自身を除外して、レオとアバコーンウェイをチェインのオーバーレイユニットとする!」
チェインORU0→2
「そしてゾンビ・マスターの効果、手札のモンスター……紋章獣ユニコーンを墓地に送って、墓地から蒼血鬼を特殊召喚!」
蒼血鬼DEF1700
「そしてぇ! 速攻魔法“地獄の暴走召喚”を発動! 遊馬。召喚出来るなら好きなだけ自分の場にいるモンスターと同名モンスターを出しな?」
「俺の場には……ホープレイだけ…………でも、コイツは1枚しかない」
『そもそも、あのカードはエクストラデッキから出てきたモンスターは出せない筈だ、よって得をするのは大輔だけ、と言うことか……』
「俺は可能な限りの蒼血鬼をデッキと墓地から特殊召喚!」
蒼血鬼DEF1700×3
「そしてゾンビ・マスターと蒼血鬼(A)でオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
唸れ、全てを破壊する牙……“恐牙狼ダイヤウルフ”!!」
「な、なんだ……新しいエクシーズモンスター…………?!」
あ、そう言えば初お披露目だったか……すぐに場を離れるけど、な……
「まずは蒼血鬼(B)の効果で、ダイヤウルフのオーバーレイユニット1つを墓地に送って……今送った蒼血鬼を特殊召喚で呼び戻す」
うちの二大過労枠だからな、蒼血鬼……
「俺はダイヤウルフのモンスター効果を発動! オーバーレイユニットを1つ使って俺の場の獣族モンスター……ダイヤウルフ自身と相手の場のカード……ホープレイを破壊するっ!!」
「なっ……!?」
ダイヤウルフは警告音に似た叫び声をあげてホープレイに突っ込んでいき……一緒に爆発四散した…………達者でな、ダイヤウルフ……
「そして蒼血鬼(C)の効果でチェインの残るオーバーレイユニットを墓地に送り蒼血鬼(A)を特殊召喚!」
蒼血鬼(A)DEF1700
「さらに墓地のアバコーンウェイの効果でこいつ以外のアバコーンウェイを除外してこいつを手札に加えて……通常召喚! そして、アバコーンウェイと効果を使った蒼血鬼2体でオーバーレイ!
3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
戦場を照らせ、戦姫よ! 武神姫-アマテラス!」
武神姫-アマテラスATK2500
別にまだ展開してもいいんだけど……どうしようかねぇ…………ま、素直に攻撃しておきますか。
「バトル! アマテラスで直接攻撃!」
「くっそ……また負けた…………うわああああああっ!?」
LP400→0
Win 大輔