遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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前回のあらすじ!

遊戯王の伝統芸能である会話のドッジボールからとても自然な流れのデュエル



自然な流れでNo.を召喚



遊馬達にNo.使いであることがばれる

以上!

果たして、どうするのやらってことで……どうぞ!


追記
No.召喚時の召喚口上をNo.09のに変更しました


No.16 我が決意よ、此処に顕現せよ! vs久土その2

「どういうことだよ! お前がNo.を持ってるなんて……!」

 

 遊馬の言葉に俺は耳を貸すつもりは無かった……が、俺は遊馬の方を向かないまま言葉をかけた。

 

「その話はあとだ。そして遊馬とアストラル……この決闘(デュエル)、俺が勝つが……手出しを一切するな」

 

『何? それはどういうことだ……』

 

 アストラルの問い掛けに俺は何も答えず久土に問い掛けた。

 

「すまないな、“No.”の召喚にチェーンはあるか?」

 

 俺はNo.という単語を強調して訊ねた。もしかしたら除去系のを使ってくれるかもと思ってのことだが、そう簡単に使ってくれるかどうか……

 

「当然だ、No.という事はお主のエースモンスターのはず。ならばこうするまで。リバースカード、オープン。“ライヤー・ワイヤー”! 墓地の“インフォーマー・スパイダー”を墓地から除外してそのモンスターを破壊する!」

 

「オーケー、それには何もアクションを起こさない」

 

 相手の伏せてたカードから蜘蛛の糸が飛び出してきて、プレイン・コート……プルートの体をきつく縛り上げ、そのまま破壊した……が、まさか本当にここで使ってくれるとは思わなかったな。

 

「だが、残念だったな、墓地に送られたプレイン・コートの効果発動にチェーンしてオーバーレイユニットとなっていたレオの効果も使う。レオの効果で“紋章獣アバコーンウェイ”を手札に加えてプレイン・コートの効果でデッキから“紋章獣エアレー”と“紋章獣ユニコーン”を墓地に送る」

 

「何!? No.はエースカードではないのか!?」

 

「な、何でNo.を手放してまでデッキを減らすんだよ!?」

 

『あんなNo.の使い方……初めて見たぞ……』

 

「こいつは墓地に送られてからが真骨頂なんでな! そして……墓地が増えてこそ、俺のこのデッキ……【紋章アンデ】は輝く! まずは“ゾンビ・マスター”を召喚! ゾンビ・マスターの効果で手札を1枚墓地に送って墓地の“ゴブリンゾンビ”を復活させる!」

 

ゾンビ・マスターATK1800

ゴブリンゾンビATK1100

 

捨てたカード

●アステルドローン

 

「そんで、墓地のアバコーンウェイの効果、他のアバコーンウェイを除外してエアレーを手札に加えて……魔法カード“貪欲な壺”を発動、この5枚を墓地からデッキやエクストラデッキに戻して2枚ドローする!」

 

墓地から戻したカード

●紋章獣レオ

●紋章獣レオ

●紋章獣アバコーンウェイ

●No.18紋章祖プレイン・コート

●紋章獣アンフィスバエナ

 

手札1→3(内1枚エアレー)

 

「……よし、魔法カード“死者蘇生”……そして“蘇生紋章”を発動。蘇生紋章の効果でユニコーン、そして死者蘇生の効果で“アステル・ドローン”を特殊召喚!」

 

紋章獣ユニコーンATK1100

アステル・ドローンATK1600

 

「俺はゾンビ・マスターとゴブリンゾンビの組み合わせ……そしてユニコーンとアステル・ドローンの組み合わせでダブルオーバーレイ!!」

 

「「『2体同時エクシーズ召喚だって(だと)!?』」」

 

「それぞれ2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、ダブルエクシーズ召喚!

 

我が決意よ、此処に顕現せよ! “No.85クレイジー・ボックス”! そして“No.50ブラック・コーン号”!!」

 

No.85クレイジー・ボックスATK3000

No.50 ブラック・コーン号ATK2100

 

「に……2体の、No.だとぉ!?」

 

「だ、大輔……!?」

 

『どういうことだ……まさか、彼も…………?!』

 

 アストラルの言葉にちょっと疑問はあるが、気にしてる暇はない。

 

「ブラック・コーン号のオーバーレイユニットとなったアステル・ドローンの付与したブラック・コーン号の効果によりデッキからカードを1枚ドロー!」

 

手札1→2(内1枚エアレー)

 

「よし、魔法カード“エクシーズ・ギフト”を発動。ブラック・コーン号とクレイジー・ボックスからオーバーレイユニットを1つずつ使用して2枚ドロー! ……更に“エクシーズ・トレジャー”を発動! 場には3体のエクシーズモンスターがいる! よって3枚ドロー!!」

 

手札2→1→3→2→5(内1枚エアレー)

 

「て、手札の数が戻った……!?」

 

『何て展開方法だ……大輔のデュエルタクティクスは相当な物だが……何より引きも凄い…………これはとてつもないデュエリストと出会ってたのかもしれないぞ……』

 

 外野2名(?)がちょっと騒がしいけど、気にしたら敗けだな、うん。

 

「……俺は手札のアバコーンウェイを墓地に送り、アンフィスバエナを特殊召喚。更に2枚目の蘇生紋章で今捨てたアバコーンウェイを蘇生。そして紋章獣が2体以上いる為に“紋章獣エアレー”を特殊召喚。そしてエアレーとアバコーンウェイ、アンフィスバエナでオーバーレイ!

 

3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

戦場を明るく照らせし姫……“武神姫-アマテラス”!!」

 

武神姫-アマテラスATK2500

 

「2枚目のエクシーズ・ギフトを発動。アマテラスからオーバーレイユニットを2つ墓地に送って2枚ドロー……そしてアマテラスの効果。オーバーレイユニット1つ消費して除外しているモンスター……アバコーンウェイを特殊召喚! そして3枚目の蘇生紋章でアバコーンウェイ2体目を特殊召喚。アバコーンウェイ2体でオーバーレイ!

 

風属性のモンスター2体でオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

雷纏いて、駆けろ! 電光千鳥!!」

 

電光千鳥ATK1900

 

「電光千鳥の効果発動! セットカードをデッキボトムに送る!」

 

「(くっ……ミラーフォースが…………! だが、奴の場には俺のNo.を越える攻撃力を持つモンスターが居ない……これは貰った!)」

 

「電光千鳥の効果、オーバーレイユニットを1つ消費して場の表側のカードをデッキトップに置く」

 

「っ!!(し、しまった!!)」

 

「当然ながら対象はNo.70デッドリー・シン。デッドリー・シンはデッキトップ……と言うよりエクストラデッキに戻してもらおうか。破壊に耐性を持っているならバウンスしてしまえば問題ないさ」

 

「ぐっ……!」

 

「そしてこいつで最後の手札使用だ! 速攻魔法“サイクロン”! 一族の結束を破壊する! これでアーマード・ビーの攻撃力は元に戻る!」

 

「クソッ……!」

 

アーマード・ビーATK2400→1600

 

「俺はブラック・コーン号の効果発動! オーバーレイユニット1つを使用して、ブラック・コーン号の攻撃権利を放棄。こいつの攻撃力以下の攻撃力を持つモンスターを墓地に送り1000ポイントのダメージを与える! 墓地に送るのは当然アーマード・ビーだ!」

 

「ぐおっ!?」

 

久土LP4000→3000

 

「お次はクレイジー・ボックスの効果…………と行きたいが、使わなくても勝てそうだな。バトル、電光千鳥とアマテラスで直接攻撃!」

 

「ぐっ……ぐあああああああああああっ!?」

 

久土LP3000→1100→0

 

Win 大輔

 

 

 

 俺が勝ったその直後、プルートの能力(ちから)により俺とプルート以外の全てが止まった……筈だった。

 

「こ、これは……」

 

『まさか……君もナンバーズハンターなのか、大輔!』

 

 案の定というべきか、遊馬とアストラルは普通に動けていた。

 

「えっ!?そ、そうなのか!?」

 

 どうしてそうなるよ、アストラル……でも、からかうの面白そうだし反応してやるか。プルートに心の中で指示を出しつつ遊馬の方を振り向く。

 

「まぁ、それに近いけど……あんな奴らと一緒にしてほしくないな」

 

「あ、あんな奴ら!?どういうことだよ!!」

 

『まさか、カイトの事を知ってるのか?』

 

 あー……そう言う感じか、それなら返し方はこれだな

 

「俺は知ってるがあっちは知らないだろうな。だが言わせてもらう……俺はカイトらとは敵対するつもりではあるが、俺の持つこのNo.達をお前たちに手渡すつもりは無い」

 

『大輔、はい、どーぞ』

 

 俺が遊馬とアストラルに宣言しているとプルートが回収を終えた様で俺に手渡してくれた……おや、さっき見たのと少し能力が違うな……

 

「大輔……って、その後ろにいる奴なんだ?」

 

 プルートの姿、視えるんだ……でも、なんでなんだろうな

 

『(この能力を使ってる間は動いてる人には見えるからね、仕方ないね)』

 

「(そうなのか、ちょっと意外だ)」

 

 まぁ、理由が分かれば問題ないな、うん

 

『(あの大輔の後ろにいる人間は一体……もしや)ならば大輔、私たちとデュエルをしよう。私たちが勝てばNo.を手渡してもらう』

 

「……俺達が勝てばどうするつもりだ?」

 

『…………その時は私たちのNo.を渡そう』

 

「あ、アストラル!?」

 

 おーおー、大きく出たな。だけど、遊馬からNo.もらうのは流石になぁ……

 

「……まぁ、俺が勝った時に俺の勝った時の条件を言わせてもらうよ」

 

『!?し、しかしそれではあまりにも不公平「ならば勝者が敗者に何か指示を出せる、それでいいか?これなら公平だろう」っ……わかった、それで行こう』

 

「大輔……本当に良いのか?俺達が勝ったら……」

 

「安心しろ、俺が負けることは万一にもないからな」

 

「っ……!言ってくれるじゃねーか!俺達だって強くなってるんだ!!行くぞ、デュエルだ!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さぁて、遊馬はどのくらい強くなったのかな?




ということで、とてもとても自然すぎる流れでvs遊馬戦の2回目です。

因みに前回出したNo.70デッドリー・シンは効果変更はほぼ確実にします。あれだと大分強すぎる気がしたので。
改めて載せておきますね。

No.70デッドリー・シン
★4 闇属性 昆虫族 ATK2400 DEF1800
レベル4モンスター×2
このモンスターが自身の効果で装備出来るモンスターは1体までとする。
(1):このモンスターがエクシーズ召喚に成功した時、自分の墓地のモンスターを選択してこのカードに装備出来る。その後、装備したモンスターの攻撃力の半分を自分の攻撃力に加える。
(2):相手モンスターを戦闘で破壊した事が確定した時、オーバーレイユニットを1つ使うことで発動できる。戦闘破壊したカードは墓地に送られず、このカードの装備カードとする。この時、装備したモンスターの攻撃力の半分をこのモンスターの攻守に加える。
(3):このカードが戦闘及びカード効果で破壊される時、自身の効果で装備しているモンスターカードを代わりに破壊する。
(4):???


……うん、強い……よね?

これがどう変わるかと共に次回をお楽しみに!

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