遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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さて、今回はいよいよ書きたかった場面となっております!


いやぁ、これを書くために色々伏線っぽいものをずっと残しておいて正解だった、うん


ではでは、お楽しみあれ!


No.15 デンジャラスバトル!?vs???

 大輔は森の中を歩いていた。と、言うのも遊馬からの質問攻めから逃げるために走っていたらいつの間にか来ていたのだ。

 

「はぁ、ったく……俺、何時の間にアストラルに勘付かれる様なこと話してたんだよ……」

 

 溜息を吐きながら近くの切り株を見付け座る。そしてD-ゲイザーである画面を開く。

 

「それにしても、WDC(ワールドデュエルカーニバル)か……楽しみだな。でも、俺がいることで何か変わってるのかな?」

 

 不思議そうに呟くと、突然辺りの木々がざわざわと擦れる音が聞こえた。

 

「っ……?」

 

 大輔が立ち上がると音のする場所を向く……すると、そこから姿を現したのは一人の男性だった…………しかも、その手にある虫かごには何やら蜘蛛が数匹入っていた。

 

 

 

 だ、誰だこいつ……虫かごに入ってるのは、蜘蛛…………? 見たことない蜘蛛なんだが…………

 

「……?」

 

「……お前、この蜘蛛を見てどう思う?」

 

「えっ……いや、何とも…………」

 

「そうか、ならばデュエルだ。貴様に蜘蛛の良さを分からせてやる!」

 

 どうしてこうなった……ちょっと整理してみるか。

 

男と出会う

男性「蜘蛛を見てどう思う?」

俺「いや、何とも言えないです」

男性「ならばデュエルだ」

俺「!?」←今ここ

 

 なるほど、訳が分からないよ!!

 

「さぁ、デュエルディスクを構えな!」

 

 あぁ、これこそデュエル脳、か……でも、No.は使いたくないけど、【紋章アンデ】しか今持ってないし、仕方ないか。

 

「だぁぁぁぁ! もうなるようになれだ!」

 

「「デュエル!!」」

 

大輔vs尾母九 久土(おもく くど)

 

「俺の先行、ドロー!」

 

 先攻は相手……だけど、この名前…………嫌な予感しかしねぇ

 

「俺はモンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド」

 

久土LP4000

手札4

???

伏せ

 

「俺のターン、ドロー」

 

手札5→6

 

 うーむ、展開できそうでできない微妙な手札だな……ここは無難に行くか。

 

「俺は紋章獣レオを召喚」

 

「おっと、その召喚時に俺の手札の“飛翔するG”の効果発動だ。お前の場に特殊召喚するぜ」

 

飛翔するG DEF700

 

「っ……バトル! セットモンスターに攻撃!」

 

紋章獣レオATK2000

 

 さて、いきなり凄いことされたが、セットモンスターを拝見……

 

「セットしていたのは“共鳴虫”だ。その効果により“スパイダー・スパイダー”を特殊召喚!」

 

スパイダー・スパイダーATK1500

 

 うーむ、これは厄介だ。明らかに俺の場にいる飛翔するGで効果を発動されるな……しかもこいつをどうにかする手段がない……

 

「……俺はカードを2枚伏せてターンエンド。この時、レオは自身の効果で自壊し、レオの効果でアンフィスバエナを手札に加えてターンエンドだ」

 

「そのエンドフェイズ時に“針虫の巣窟”を発動。デッキから5枚を墓地に送る」

 

送られたカード

・スパイダー・スパイダー

・クロスソード・ハンター

・アーマード・ビー

・オオアリクイクイアリ

・インフォーマー・スパイダー

 

大輔LP4000

手札3→4(内1枚アンフィスバエナ)

飛翔するG DEF700

伏せ

伏せ

 

 とりあえず、伏せカードの片方は相手の攻撃でライフが0になるときに使って良いかもな。もう片方は……使えたら、だな。

 

「俺のターン、ドロー」

 

手札

3→4

 

「……フフフフフ」

 

 ……何故だろう、すごく嫌な予感がする…………

 

「私は“クロスソード・ハンター”2体目を召喚し、永続魔法“一族の結束”を発動してバトル!」

 

クロスソード・ハンターATK1800→2600

 

スパイダー・スパイダーATK1500→2300

 

 うわ、何これヤバい……貫通効果と墓地の昆虫族蘇生効果……1killされかねない……伏せカードで何とかなる、か?

 

「スパイダー・スパイダーで飛翔するGを攻撃を仕掛けます。クロスソード・ハンターの効果で貫通効果付きです!」

 

 ここは防げるけど……相手のNo.を確認したいし…………通す!

 

「うっ……くぅぅぅ………」

 

大輔LP4000→2400

 

「フフフ、あなたのライフが0になったら……私の研究の手伝いでもしてもらいましょうかねぇ」

 

「は、何を言い出すかと思えば…………」

 

 一体どんな研究の手伝いをさせられるんだ……?

 

「私、こう見えて毒蜘蛛の研究をしておりましてねぇ。人間がどのくらいで死ぬのかを調べておりましてね? 過去に5,6人ほどに手伝って頂いた事があるのですよ…………もちろん、報酬は三途の川を渡るのに必要な六文銭ですよ? ちなみに耐え抜いたら蜘蛛の力が得られると言われている蜘蛛ですよ……」

 

 あ、これリアルにアカン奴だ。負けたら非常にヤバい。俺のリアルLPが0になる……

 

「では、スパイダー・スパイダーの効果で“アーマード・ビー”を蘇生しましてバトルの続きを……と言ってもこれで終わりそうですがね。攻撃しなさい、クロス・ソード・ハンター!」

 

アーマード・ビーATK1600→2400

 

「そんな簡単に終わらせて堪るかっ! 伏せカードオープン、紋章変換を発動! 手札の紋章獣を特殊召喚してバトルを強制終了する! こい、2体目の紋章獣レオ!」

 

「ではメインフェイズ2へと移行します……レベル4のクロス・ソード・ハンターとスパイダー・スパイダーでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

全てを絡めとれ、“No.70デッドリー・シン”!!」

 

No.70デッドリー・シンATK2400→3200

 

 No.70……? 初めて見るな……

 

「デッドリー・シンの効果です、エクシーズ召喚に成功した時、私の墓地のモンスターを選択し、シンに装備させます。そして装備したモンスターの攻撃力の半分をシンに加えます。私は“オオアリクイアリ”を選択しますね?」

 

No.70デッドリー・シン

★4 闇属性 昆虫族 ATK2400 DEF1800

レベル4モンスター×2

このモンスターが自身の効果で装備出来るモンスターは1体までとする。

(1):このモンスターがエクシーズ召喚に成功した時、自分の墓地のモンスターを選択してこのカードに装備出来る。その後、装備したモンスターの攻撃力の半分を自分の攻撃力に加える。

(2):相手モンスターを戦闘で破壊した事が確定した時、オーバーレイユニットを1つ使うことで発動できる。戦闘破壊したカードは墓地に送られず、このカードの装備カードとする。この時、装備したモンスターの攻撃力の半分をこのモンスターの攻守に加える。

(3):このカードが戦闘及びカード効果で破壊される時、自身の効果で装備しているモンスターカードを代わりに破壊する。

(4):???

 

デッドリー・シンATK3200→4300

 

 おいおい、なんだよコイツ……普通に強いじゃねーか…………これで素材指定なしとかインチキ効果も大概にしろよ……でも、俺のデッキとは大分合いそうだな…………

 

「私はカードを2枚伏せてターンを終えます」

 

久土LP4000

手札0

No.70デッドリー・シンATK4300

アーマード・ビーATK2400

一族の結束

オオアリクイアリ(デッドリー・シンに装備ナウ)

???

???

 

「(私が伏せたのはミラーフォースと“ライヤー・ワイヤー”……自爆特攻ならミラーフォースで対応、相手のエースカードにはライヤー・ワイヤーで対応……ふふふ、私の計画は完璧です!)」

 

 って、暢気な事言ってる場合じゃなかったな…………手札は今アンフィスバエナを含めて3枚、場にはレオと伏せカードが1枚……ぶっちゃけ、ブラフで伏せてた手札抹殺…………けど、燃えてくるな、この感じ!

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

手札3→4

 

 お、これはもしや……

 

「俺は、今引いたアンフィスバエナの効果を発動! 手札からレオを捨てて……特殊召喚!」

 

紋章獣アンフィスバエナATK1700

 

「レオの効果で紋章獣アバコーンウェイを手札に加えて……伏せてた魔法カード手札抹殺を発動!」

 

「私の手札はありません、どうぞ、手札交換してください」

 

 よし、まずは何とか!

 

大輔手札3→0→3

捨てた手札

・紋章獣アバコーンウェイ

・紋章獣アバコーンウェイ

・ゴブリンゾンビ

 

 新しい手札は……よし、何とかなりそうだ!だけど、まずは……

 

「俺はレオとアンフィスバエナでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

その紅き目は孤高の証、祖の力を此処に示せ! No.18紋章祖プレイン・コート!!」

 

No.18紋章祖プレイン・コートATK2200

 

 そして、俺が召喚にチェーンがあるかを訊ねようとしたまさにその時…………

 

「えっ……だ…………大輔!?」

 

 後ろから聴こえた声で……俺は、何が起こったのか一瞬で悟った。それは…………

 

「ど、どうしてここに……! そうか……そういう事か…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アストラルがNo.を感知したからだな? …………遊馬! アストラル!!」

 

「大輔、何で……何でお前もNo.を持ってるんだよ…………!」

 

『やはり、彼はNo.を所持していたか…………それに、私の事も……もしや、見えているのではないのか……?』

 

 …………うん。やっぱり、バレテーラ




と、いうことで大輔がNo.使いであることを遊馬らにバラしました♪

大輔「もうちょっと引っ張ってくれてもいいんじゃないのか?ってか、元々こんなに速い予定だったか?」

いや、実はもう1つNo.戦をする予定だったんだけど、早くほかの作品とコラボしたいって思いがあったし、何よりも空。さんが書くコラボに間に合わせたかったってのが一番あるかなぁ。

大輔「お、おぅ……メメタァ」

ってわけで、この話から少しの間デュエルパートが続くのじゃ←

大輔「遊馬戦でデッキを変えt」

ダメに決まってんだろ、No.ありので戦ってもらうよ

大輔「デスヨネー」

あ、それとNo.70の効果ですが、次に出るときには効果が変わっていますので、ご安心くださいませ

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