遊戯王ZEXAL 知られざる八人目の七皇   作:瑞田高光

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いよいよ少年……ユートのデッキが明らかになります!

そして、色々想像をしてくれた皆様に朗報を。

間違いなく、少年たちはユート、黒咲隼、瑠璃です。この頃はまだ純粋にデュエルを楽しんでます。

そして同時に悲報(?)も。

ARC-Vのユートらとは一切無関係です。いわゆる平行世界(パラレルワールド)のユート達です。
なので不審者っぽくなったり、腹パンしたりは一切しません。ただの純粋な子供たちです。


No.10 少年のデッキvsごろつき2名

「僕のターン、ドロー!」

 

ユート手札5→6

 

 さて、彼のデッキはどんなデッキかな?

 

「僕は“幻影騎士団(ファントムナイツ)ラギッドグローブ”をしょうかん!」

 

幻影騎士団ラギッドグローブATK1000

 

「なんだ……幻影騎士団…………?」

 

 初めて見るカテゴリーだな……どんなデッキなんだろう…………闇属性戦士族(?)で統一されているっぽいけど…………

 

「ソイツは初めて見るやつだな……」

 

 どうやら、相手もこのモンスターは初めて見るらしい。どんな効果なんだろう……

 

「さらに、僕のフィールドに«幻影騎士団»のモンスターがいるから、“幻影騎士団サイレントブーツ”をとくしゅしょうかん!」

 

幻影騎士団サイレントブーツATK200

 

 2体ともレベルは3で低攻撃力……となれば来るのは

 

「僕は、サイレントブーツとラギットグローブで……オーバーレイ!

 

2たいのモンスターでオーバーレイネットワークをこうちく、エクシーズしょうかん!

 

いまこそ、やみをきりさいてあらわれて! “幻影騎士団ブレイクソード”!」

 

幻影騎士団ブレイクソードATK2000

 

 幻影騎士団のエクシーズモンスター、か。一体どんな効果を持ってるのやら…………

 

「エクシーズそざいとなったラギッドグローブのモンスターこうか! このモンスターをそざいにしたやみぞくせいのモンスターエクシーズのこうげきりょくを1000ポイントあげる!」

 

幻影騎士団ブレイクソードATK2000→3000

 

「攻撃力3000!?」

 

 へぇ、中々良い効果だな……にしても、幻影騎士団は変わったカテゴリだよな。どんな感じなのか分からない……

 

「僕のターンからこうげきができるから……バトル!」

 

 さて、攻撃対象は2体。ギガプラントとデーモンの騎兵……ダメージか起点潰し…………どっちを優先する……?

 

「えっと……“デーモンの騎兵”にこうげき!」

 

 幽霊のよくなものの持つ折れた剣が振り下ろされそこから斬撃がデーモンの騎兵へと向かい、そのまま真っ二つとなり爆発四散となった…………

 

「くっ…………! リバースカード、“奇跡の残照”を発動だ! 戦闘破壊されたデーモンの騎兵を特殊召喚!」

 

吾郎LP4000→2900

 

 ライフを削る事を最優先したのか……だが、結局デーモンの騎兵は残ってしまった、か…………

 

「うぅ……カードを4まいふせてターンエンド!」

 

 ユートは少し哀しそうな目をしつつも残った手札全てを伏せた。全伏せ、なのか……手札はあまり良くなかったのか?

 

ユートLP4000

手札0

幻影騎士団ブレイクソードATK3000 ORU2(ラギットグローブ効果適応中)

伏せ4(ユート)

 

「チッ、またかよ……俺のターン、ドロー!」

 

吾郎 手札3→4

 

「……へへっ、コイツが来たか! “レスキューラビット”を召喚!」

 

「っ……!?」

 

 不味いな……ってことは恐らく…………!

 

「俺はレスキューラビットのモンスター効果! コイツ自身を除外して……レベル4の通常モンスター達2体を特殊召喚する! こい、“デーモン・ソルジャー”!」

 

デーモン・ソルジャーATK1900

 

 まあ、奴のNo.の召喚は許すことになるが…………追撃だけはさせない!

 

「俺はここでプレイン・コートの効果を発動!」

 

「な……何っ!?」

 

「フィールド上に同名モンスターが2体以上いるとき、オーバーレイユニットを1つ使用して……同名モンスターの内1体を選択。その後、選択したモンスター以外の同名モンスターを破壊する! さらに、素材として墓地に送られたレオの効果でデッキから“紋章獣アンフィスバエナ”を手札に加える!」

 

 プレイン・コートがオーバーレイユニットを吸収すると、波紋が発生し片方のデーモン・ソルジャーの片方を破壊した。

 

「ちぃ……騎兵は残すこと出来ないか。だが、俺の場にはレベル4モンスター2体残ってるぜ!」

 

「だろうな…………来るか……No.!」

 

「俺はレベル4のデーモンの騎兵とデーモン・ソルジャーでオーバーレイ!

 

2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 

六方形の悪魔よ、今こそその力を存分に振るい相手を絶望させよ! No.85クレイジー・ボックス!」

 

No.85クレイジー・ボックスATK3000

 

「来た、な……No.…………」

 

「コイツは破格な攻撃力の代償として己からの攻撃は出来ない。だが……クレイジー・ボックスの効果発動! オーバーレイユニットを使用して、ダイスを1回振る! そして、出た目で効果が決まる!」

 

 吾郎が自分の掌に出現ダイスを放ると……それは一度消え、ある程度大きな物となり場に現れてある面を表にして止まった。

 

「ふん、4か……お誂え向きだな。この結果、フィールド上の表側表示のカード選択し、その効果を無効とする!俺はクレイジー・ボックス自身を選択! これでコイツは攻撃宣言が出来る!」

 

 ふむ、まぁまぁと言うべきか……ドローや破壊が無いだけマシって感じだし。

 

「更に装備魔法“デーモンの斧”を装備させて……バトルだ! ブレイクソードへ攻撃、ダイスドライブ!」

 

クレイジー・ボックスATK3000→4000

 

 デーモンの斧が装備された(ただし斧は似合わないのかオーラを漂わせるだけ)ことでブレイクソードを上回った、か……伏せカード一杯あるけど…………

 

「っ…………」

 

 無い、か。なら手助けしてやるか!

 

「リバースカード、オープン! “紋章変換”!」

 

「何っ!?」

 

「相手の攻撃宣言時に発動し、手札の紋章獣を特殊召喚して、相手のバトルフェイズを終了させる! 俺は紋章獣レオを特殊召喚する!」

 

「それなら、僕はそっこうまほうの“非常食”をはつどうするよ!」

 

 へっ……? ここで非常食??

 

「僕のばのふせていた3まいのカードをぼちにおくって、僕のライフを3000かいふく!」

 

ユートLP4000→7000

 

紋章獣レオATK2000

 

 何がしたかったのだろう……彼は。えっと、墓地に送られたのは……“幻影騎士団シャドーベイル”…………? どんな効果なんだろう…………

 

「ちぃ……俺はカードを伏せてターンエンド!」

 

吾郎LP2900

手札1

No.85 クレイジー・ボックスATK4000(デーモンの斧装備中)

デーモンの斧(対象クレイジー・ボックス)

伏せカード2

 

 えっと……成る程。墓地にあると直接攻撃時に墓地から可能な限りモンスター扱いとして特殊召喚する魔法カード、か…………それと、ブレイクソードの効果は破壊されたときに墓地からORUになってるモンスターをレベルを1上げて特殊召喚する、と…………結構変わった感じの効果だな。【幻影騎士団】はランク3と4を使い分けることができるデッキ……ってとこか。

 

「おい、お前のターンだぜ?」

 

「え、あ……終わったのか。なら俺のターン、ドロー!」

 

 カードの効果を見るのに忙しかったし、気づかなかったぜ……ドローしたカードは…………っと

 

手札3→4(内1枚アンフィスバエナ)

 

 う~ん、あんま展開してもなぁ……それにこの今引いたカード…………上手く使えば面白い動きできるかもな。まぁ、元々この手札じゃあんま動けないし……

 

「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

大輔LP4000

手札2(片方アンフィスバエナ)

No.18 紋章祖プレイン・コートDEF2200

紋章獣レオATK2000

伏せカード2枚

 

「俺のターンだ!」

 

月人手札1→2

 

 さて……お相手はどんな動きをしてくるんだ…………?

 

「俺はデュアルモンスターであるギガプラントを再度召喚!」

 

 うーむ、一応展開を防いでおくか! 防ぎきる自信無いけど!

 

「……リバースカード、オープン! “激流葬”! 相手が召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したとき、全フィールドのモンスターを破壊する!」

 

「「「えっ!?」」」

 

 子ども達が驚いて此方の方を見る。今回は実質2vs2になってるけど、ほぼバトルロイヤル方式。パートナーの場は相手の場として扱うから全体に及ぶのは4人全員に及ぶ……だが

 

「ブレイクソードの効果を使え! 俺はプレインコートの効果とレオの効果の発動を宣言!」

 

「う、うん! ブレイクソードのこうかをはつどうするよ!」

 

「なら、俺はリバースカード“リビングデッドの呼び声”発動だ! 対象はギガプラント!」

 

「俺も、伏せていた“エクシーズ・リボーン”発動! クレイジー・ボックスを墓地から呼び戻すぜ!」

 

 何これぇ……チェーン5って…………中々お目に掛かれないな…………これ以上はチェーンは無いだろうな、うん。

 

「他に発動はないか? …………ないなら、逆順処理に移るぜ。エクシーズ・リボーンの効果処理からどうぞ?」

 

「もちろんだ! 俺はこの効果でクレイジー・ボックスを復活させて……このカードをクレイジー・ボックスのORUとする!」

 

No.85クレイジー・ボックスATK3000 ORU0→1

 

「次は俺だな! リビングデッドによりギガプラントを蘇生!」

 

ギガプラントATK2400

 

「次はユート、君の発動した効果の処理だ」

 

「う、うん! ブレイクソードの効果でORUとなっていたモンスターを特殊召喚して……レベルを1つあげる!」

 

幻影騎士団ラギッドグローブDEF500

☆3→4

 

幻影騎士団サイレントブーツDEF1200

☆3→4

 

「んじゃ、俺のレオの効果だ。これで“紋章獣 エアレー”を手札に。そしてプレインコートの効果で“紋章獣ユニコーン”と“紋章獣ツインヘッドイーグル”を墓地に!」

 

手札2→3(内アンフィスバエナ・エアレー)

 

「そして罠カード“究極紋章術(アルティメット・メダリオン・アーツ)”を発動! 紋章と名の付くエクシーズモンスターが破壊され墓地に送られた時、破壊されたエクシーズモンスターを墓地より蘇生する! 更に、フィールド上に同じレベルのモンスターが2体以上いれば、それらのモンスターで自分のエクストラデッキからエクシーズモンスターを素材となったモンスターの持ち主の場にエクシーズ召喚する!」

 

「「な、なんだと!?」」

 

「えっ? でもおにいさんの場にはモンスターが…………」

 

 いやぁ、こんなカードがあるなんて思わんかったよ。

 

「誰も俺の場とは言ってない。“フィールド上”ならどこでもいい! 俺は墓地のプレイン・コートを蘇生して……ユートの場のラギット・グローブとサイレント・ブーツでオーバーレイ! ……受け取れ、ユート!」

 

「えっ!? わわっ……」

 

 俺がエクストラから1枚のカードを取り出し、ユートに投げ渡す。ちょっと慌てながらもユートはしっかりキャッチ出来たようだ。

 

「ユート、そいつを召喚しな!」

 

「う、うん!

 

2たいのモンスターでオーバーレイネットワークをこうちく、エクシーズしょうかん!

 

たちふさがるあいてにはんぎゃくのきばをふりぬいて……ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンATK2500 ORU2




ここで究極紋章術の効果テキストを公開します。勿論オリジナルカードでっせ

究極紋章術(アルティメット・メダリオン・アーツ)
通常罠
自分の場の紋章と名の付くXモンスターが戦闘及びカード効果で破壊され墓地に送られた場合に発動できる。
破壊されたXモンスターを墓地から守備表示で特殊召喚でき、フィールド上に同じレベルのモンスターが2体以上いれば、それらのモンスターをX素材として自分のエクストラデッキからエクシーズモンスターを素材となったモンスターの持ち主の場にX召喚する。
そして(以下ネタばれ防止)

このカードはぶっちゃけ、この試合しか出しません。うちの主人公は基本シングル勢ですので



……それにしても、ユート達の人気はすごいな(震え声)

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