冬休みも残り数日で終わるころ、俺は必要な物を買い揃えようと出かけていた。
「あとは文具類か・・・・」
近くにある文房具屋でパパっと買って帰ろうとしていたら、ポケットに入れてある携帯が鳴りだしたので画面を見てみると鶫からの電話だった。
「どうしたんだ、何か用か?」
『会って話がしたいんだが、私の家に来てくれないか?』
突然のことで驚いたが、すぐに来てほしいらしいので、急いで家へと向かった。
家についたからインターホンを押して押して出てきたのはクロードが出てきて、困惑していると有無を言わせない雰囲気で入れと一言残して扉をしめた。俺はここで変に逆らっても何されるか分からないので言われた
通りにした。
中に入ると申し訳なさそうな顔をした鶫、何かに対して怒っているクロード、そしてイスが一つある。そこに座るように言われたので素直に言うこと聞いた。
「なぜ、貴様がここに呼ばれたのかるか?」
クロードに呼び出される理由なんて一つしかない
「俺と鶫がつきあっていることか・・・」
「そうだ、貴様が・・・貴様さえいなければ!お嬢と誠士郎を結婚させるという私の計画が全部台無しになってしまったではないか!」
「えっ・・・本気でそんなこと言ってんのか?俺たちが付き合ってることいいのか?」
「そのことは仕方なかろう、誠士郎に男色家だったとはおもわなかったがな・・・」
そういえばこいつ鶫が女ってこと知らないことを思い出したから俺から伝えてやることにした
「何言ってんだよ鶫は女だぜ?」
「ハハハ!何を言ってるんだ貴様は鶫が女だと!そんなわけがない私が誠士郎拾った時から男だったんだぞ」
鶫のことを何も知らないではないかと笑うクロードの横に鶫の顔は死んでいる
「・・・クロード様、一言よろしいでしょうか?」
鶫の方へと向いたクロード、すると鶫は自分の服に手をかけて、いきなり服を破りながら
「拾っていただいたときから男だと思われていますが私は女だ!」
はぁはぁと息をあららげながら上半身はブラジャーの鶫は遂に言って言ったやった満足そうな顔をしてた、それを見てた俺の心の中はやばかった
(うわ~かわいいブラジャーしてているのもそうだけど息荒げているせいか胸が揺れていてエロっ!)
なんて考えていたら鶫がジト目でこっちを見てきた、なんでバレているんだ?その横でいきなりのことで困惑しているクロードはずっとブツブツ呟やいていたけれどもようやく考えが纏まったらしくしゃべりだす。
「誠士郎が女だということが分かった今、お嬢と結婚させるというのは諦めよう・・・しかし手塩にかけて育てた娘が敵対する組織の息子と付き合うなど許さんぞ!」
コイツ鶫が女だと分かったら親バカになりやがった!父親にとって女の子は特別なものと聞くがここまで変わるものなのかとある意味関心していた。
しかし、付き合うことがダメと言われると思わなかったのでどうしたものかと考えてみるが全然思いつかない、鶫の方も困った顔をしていたけれども何か思いついたらしい
「クロード様・・・いえお父さんそんなこというんだったらもう口聞いてあげません!」
さっきなったとはいえど親バカになったのはクロードにこの言葉はきついものがあったらしく、手のひらを返したかのようにすぐに認めてくれた。
ようやく解放されて家に帰ろうとしていたら
「・・・おい、まて小僧」
「なんだよまだなにかあるのか?」
紙を渡されてので中身を見てみると地図と時間帯が書いてあった。なにがなんだかわからないので尋ねてみたら
「今のお前じゃ誠士郎を守ることは特別に鍛えてやるから来い」
こいつも鶫を大切に想っているんだなと考えると笑みがこぼれる。
ばれて時はどうしようかと考えていたが、最後には丸く収まり、なおかつこれからはクロードの目を気にせずいちゃついたりできることを考えてしまいながら、帰路についた。