「はぁ……何か避けられる事でもしたかな?」
何度ついたかわからないため息、絶賛僕を悩ましているのは幼馴染の一条晃である。
理由もなく距離を置かれたのでわらないことだらけなんだけど、わかっていることは勉強会の日に何かあったということだけど鶫さんに聞いても何もなかったといわれた。八方塞りの中、何とか理由を探そうと考えていたら
「薫ちゃん〜ごめんね、待たせちゃって」
「大丈夫だよ、帰る準備するから待ってて」
「わかったよ」
今日は同じクラスの子と帰る約束をしていたので、一旦考えを頭の隅に置いておいた。
教室を出て、話しながら帰っていたら
「餌やりだけでこんなに時間が経つとは予想外だけどあいつらうれしいそうな感じだったし良しとするか!」
餌やりを終えたらしい晃が教室に戻るのかこっちに向かってくるから声をかけてみたらいきなり方向を変えて走って行った。
「あっ!待ってよ晃」
「どうしたの薫ちゃん?もしかして今のは一条君の弟のほうかな?」
「そうだと思う」
すると、彼女はニヤニヤしながらふ〜んとかそういうことかと言いながら一人で何か考えている
「よし!」
考えがまとまったらしく僕に話しかけて来た
「薫ちゃん、今日は一緒に帰るのはいいからはやく追いかけなよ」
「えっ、でも本当にいいの?」
「いいよ、その代わり……」
彼女は少し間を空けて
「彼氏さんと仲直りしてきてね!」
「あ、晃とはそういう関係ではないよ!」
否定したけども聞く耳を持ってもらえずに彼女は帰って行ってしまい、ボクは晃を追いかけることにした
「はぁ……はぁ……こっちに行ったと思ったんだけどなぁ、見間違えたかな?」
晃が走って行ったと方向に来てみたけど辺りには姿は見えないから見失なってしまったから校門に行こうとしたら後ろから
「い、市川さん!」
「は、はい!?」
いきなりでびっくりしていると、振り返ると同じ学年の男子らしく何か用事でもあるのかと思っていると
「いきなりですみません!始めて見た時からずっと好きでした、よければ俺と付き合ってください!」
「 えっ!」
ボクの予想の斜め上を行く言葉に一瞬フリーズしてしまったが、答えは決まってるから返事を返す
「ごめんなさい、あなたと付き合えません」
「そうですか……すみません時間をとらせてしまって」
そう言うと彼は走り出して行った。でも、これでよかったのだと思う、曖昧な返事をして期待などもたしもダメだし、それにボクは晃が好き!この気持ちはあの頃から変わらないし会えてもっと好きになった。
「だから、 ボクは諦めない!」
ボクは晃に対する気持ちの再確認をした。
翌朝、ボクは晃ではなく鶫さんを呼び出した。
「ごめんね、こんな朝はやくから呼び出して」
「大丈夫です、それで要件とは?」
「率直に言うよ、ボクは晃のことが好き!だから負けないよ」
「私も晃のことは好きです、この気持ちは薫様にも負けないと思っています」
鶫さんも自分の気持ちに素直になったのをうれしく思う反面、ライバルが増えたのは厳しいけどそんなことで諦めるつもりはないけどねと内心思っていたら
「薫様、その前に晃のことはどうしましょうか?」
「それはちゃんと考えあるよ」
ボクは鶫さんに伝えて、準備に取り掛かることにした。
晃、キミが何を思ってボクたちを避けていたのかわからないけどちゃんと話してもらうから待っててね!
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