ニセコイ 俺とあいつのヤクソク   作:agm

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遅れてすみません……それしか言えないので

では、話を見てください


第48話

 

目を覚まして映った景色は廃工場のようなところと一人の少女だけだった。

 

「おはよう、やっと目を覚ましたのね気分はどうかしら?」

 

「最悪に決まってるだろ!しかもこんなことされて」

 

俺の体にはコンクリートの柱にロープを巻き付けられて身動きが取れない状態で、どうしようかと考えていた時にポーラが話しかけてくる。

 

「一つ聞きたいことがあるのだけど?」

 

「何だよ、聞きたいことって」

 

「あなたは"黒牙"のことをどう思っているの?」

 

「どうって言われても友達とか親友とかだな」

 

するとポーラは額に手を当てて大きなため息をつきながら

 

「はぁ……あんな付き合っているように見えてなにもないわけか……」

 

「いきなりどうしたんだよ?ため息なんかついたりして」

 

「なんでもないわよ!それよりもうこの勝負を終わらせるとしますか」

 

ポーラは俺の方へと歩いてきて俺の顎を下へと向けて自分の口を近づけたようとした時だった、ものすごい音と共にドアが吹っ飛んでいって、入り口の方へ目を向けると砂埃が舞い上がるなかに一人の影があった。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「くっ……逃げられてしまった…」

 

 

白煙が消えて視界が晴れた時には二人はどこにもいなかった。

 

「あの時、油断しなかったら……」

 

頭のなかではさっきの光景が思い浮かぶがそれを振り払って、私はポーラと晃がいそうな場所を手当たりしだいに探すことにすることにしたのだが……

 

 

 

 

 

「どこにいるんだ……二人は」

 

居そうなところは探せるだけ探したけど見つけられなかった

 

(このままだと私はお嬢や晃達とまた離れしまう……それだけは絶対に嫌だ!!……それにポーラと晃がキスしていると考えると……)

 

という気持ちともう一つの気持ちを思うと胸がなぜかざわつくばかりだった。

 

しかも、その気持ちがどんどんと大きくなって胸が締め付けられて、苦しくなって自分の胸を抑えたときに晃にもらったリングも握ったときに

私の中で何かが弾けてようにある感情が溢れ出てきた

 

 

(晃がポーラとキスをしてるなんて…

嫌だ、嫌だ、いやだ、いやだ、いやだ、嫌だ、イヤだ、イヤだ、嫌だ、いやだ…)

 

 

こうして理性が崩れてしまった私は自分でわからないところへと向かっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「……あれって鶫だよな?」

 

「そうよ、あれが本気を出したときの姿よ」

 

俺の目には悪魔とか鬼の姿と言われたら納得してしまう程に恐ろしいものがいた

 

「さぁ、久しぶりに本気の"黒虎"との勝負……最初から全力で行くわ」

 

素早く銃を出して標準を鶫へと向けたポーラだったが…

 

「……おそい……」

 

「うそでしょ!……なんで私の後ろにいるの?」

 

鶫は俺とポーラが目で追いつけないほどの速さでポーラの背後に立って、そのままポーラの首に手刀で気絶させる。

 

そして、こちらへと視線を向けてくた鶫は俺の方へと一歩、一歩近いてきて、とうとう顔と顔が触れ合う距離になってしまうと何かつぶやいてるのが聞こえる

 

「フフ、これで……晃と……スすればポーラとの……も関係無い……」

 

 

「おい! 鶫どうしたんだよ、しっかりしてくれよ!」

 

呼びかけてみるが全然聞く耳をもたないし、どうしようかと考えていると一つだけ思いつく

 

(鶫にはちょっと悪いがこれしかないんだよな………)

 

「悪いな鶫、後でなんか奢るからさ!」

 

俺は鶫の頭に向かって勢いよく頭痛をかましてやった

 

「ッ〜〜〜〜〜〜」

 

声にならないような唸り声を上げる鶫に俺は問いかけてみる

 

「鶫、大丈夫か?頭痛くない?」

 

「痛いに決まっているだろう!いきなり何をするだ……」

 

(よし!いつもの鶫に戻ってくれた)

 

「ところで……なんで私はここにいるんだ?しかもポーラはあそこでノビているし……訳がわからん」

 

どうやらさっきまでのことを説明する

 

「そうか、そういうことだったのか

……」

 

納得するとポーラを起こそうと行く鶫を引き止めて俺は今までのポーラの言動から気づいたことを言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ポーラ、起きろポーラ」

 

"黒虎"に起こされた私は勝負の結果をを聞いてみる

 

「ところで私が気絶している間にあいつの唇は奪ったの?」

 

「う、奪えたような……気がする」

 

私は絶対してないと思って追求しようとしたが、さっきの本気で怒っていた表情が出てきたためにそれ以上聞けずじまいだった

 

「それよりも今日の私を襲ったときと晃を連れ去ったときの動きは凄かったぞ……」

 

「フン、別にあんたに褒められても嬉しくなんか……」

 

「じゃあ、どうして泣いているんだ?」

 

「悔し泣きに決まってじゃない!」

 

「そうか……」

 

これ以上は"黒虎"は何も聞いてこなくてただ私を抱きしめてくれていた

 

多分私は成長したところを認めてもらいたかったのに突然何も言わずにどこかに行ってしまったことでどうしていいかわからなかったから、今ここにいるんだろうと思った……

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

大泣きしてポーラを見ながらやっと終わったと思う俺

 

(しかし、いつこの縄は外してくれんだろうか……)

 

と言いたいがあの雰囲気でとても言える訳がなく、じっと待つことにする

 

「……悪かったわね、大泣きしゃちゃって」

 

「いいさ、気にしていない」

 

(よし、これでこの縄も外れ……)

 

「さぁ、帰って食事でもしながら昔の話をしよう」

 

「そうね、じゃあ寄らせてもらうわ」

 

(えっ!俺のことはどうすんの?)

 

二人は和やかな雰囲気で俺のことを忘れて廃工場をあとにした後に俺の叫び声が聞こえた

 

「誰か助けて〜〜〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後俺は二時間後ぐらいにやってきたポーラと鶫に謝れながら家に帰った

 




感想や間違えなどあったらどんどん待っているので、くれると嬉しくです

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