第38話
文化祭当日、クラスの全員がもうすぐしたら始まる自分たちの劇に緊張しながらも成功させようとがんばっているなか兄貴は何か考えている顔をしていた
晃「おい、兄貴」
楽「なんだよ晃」
晃「何か考えてるみたいだけど、今は劇に集中しようぜ」
楽「…そうだよな、劇に集中しないとな、サンキュー晃」
晃「感謝されることでもねぇよ」
話終わると兄貴の顔は真剣になったので、俺は最後にセリフの確認をしようと舞台袖に行くと衣装を着替えセリフ合わせをやっている鶫と薫がいたのでまぜてもらい一通り終わらせたところで鶫が
鶫「ところで二人に聞きたいことがあるんですが…」
なぜか暗い顔で質問をしてきたので俺と薫はなんだろうと思ったら
鶫「先ほどからお嬢のお姿が見えないのでもしかしたらこのまま劇にも来られないのでしょうか……」
確かに桐崎さんの姿は見えないが後から来ると思い
晃「まだ時間があるから来てないだけで後から来ると思うぜ」
薫「そうだよ、桐崎さんなら来るよ」
鶫「……そうですよね、来ますよね……」
まだ不安そうだが、さっきよりか顔色はよくなった気がしたので安心した俺と薫だった、その後鶫と薫は何処かに行ってしまったので残り時間どうしようかと思っていたら、舞台の方が妙に騒がしくなっていたので見に行ってみると小野寺さんを囲んで何やら話していた
キョーコ先生「……うーん、こりゃ完全捻挫だね、骨に異常はないけど……劇のほうにはもう……」
どうやら小野寺さんは怪我をしたらく劇には出られないらしい、しかも代役の橘さんも風邪で休んでいてジュリエット役がいなくなってしまい八方塞がりのなかで、先生は対応を考えるということで何処かに行ってしまうと、みんなは一気に混乱してしまい中止になるじゃないかという不安がよぎるなか兄貴が
楽「一緒にきてくれ晃!」
晃「わかったよ」
何か思いついた兄貴の後を追う俺は体育館を出る、でも兄貴がどうしたいのか聞いていなかっため一回呼び止めてる
晃「ところで兄貴何をしようとしてるだよ」
楽「あれ?行って無かったか?」
晃「一言も言ってねぇよ!」
楽「そうだったか」
晃「そうだよ、で何するだよ?」
楽「千棘を探そうと思う」
この一言を聞いて兄貴がしようとしてることがわかったので俺は兄貴に二手に分かれて探そうといって、二手に分かれたが、開演までの時間が残り少ない時間で見つけられるかと思っていたらお客さんの中で
「さっきのクレープ屋さんにいた赤リボンに金髪の子可愛いかったな」
「日本語うまかったしハーフとかかな」
晃「あの〜、すみません」
「どうしたんですか?」
晃「ちらっと聞こえたんですが、赤リボンに金髪って何処にいたんですか?」
「えぇ〜っと、その子なら1年B組にいたよ」
晃「そうですか、ありがとうございます」
それを聞いておれはB組へと行くと桐崎さんはクレープを焼いていた
晃「ここにいたんだ桐崎さん」
千棘「……弟君」
桐崎さんの声はいつもみたいな元気さはなく、なんとなくだけど俺を拒絶しているような感じだったけど、俺は事情を話すと
千棘「いやよ、なんで私が行かないといけないの?」
晃「それは兄貴が桐崎さんを選んだからだよ」
千棘「えっ……」
言い方は違うが間違ったことは言ってないから大丈夫だと思う
千棘「それは楽が本当に言っていたの?」
晃「あぁ、確かに兄貴が言ったぜ」
千棘「でも…今さらじゃないだってひどいことも言ったし、あいつの顔をハタいたし…」
晃「そんなの謝ったら大丈夫だよ」
千棘「そんな簡単に言うけどね、謝れるならとっくに謝ってるわよ」
晃「まぁ、そうだよね、それだったらこんなに仲は悪くなってないよな、でも仲直りしないと桐崎さんが気づいている気持ちに嘘をつくことになると思う」
俺の一言で黙ってしまう桐崎さんだがこれ位言わないと仲直りしなさそうなので言ったがちょっと罪悪感を感じている
晃「じゃあ、俺はいくよ」
そう言って出ていくと廊下でばったり兄貴に会った
楽「どうだ、千棘は見つかったか?」
晃「見つけたぜ、あそこのクラスにいた」
楽「なんで、見つけたのに連れて来ないんだよ」
晃「それは兄貴の役目だからに決まってるからだろ、はやく行って来い!」
兄貴はよくわからない顔していたが俺は兄貴の背中を押して桐崎さんの所に迎えに行かせ、体育館へと帰るするとジュリエット役は見つけられたと聞かれたので見つかったと言い劇の準備をする
準備をしていると、桐崎さんと兄貴が入ってきた、その雰囲気は前のいつもの二人に戻っていた、どうやら仲直りはできたらしく俺は安心したがそこからが大変だった兄貴と桐崎さんのセリフ合わせ、桐崎さんの衣装を合わせて着替えるというのであっと言う間に時間が過ぎて
「ただいまより、1年C組による演劇<ロミオとジュリエット>です」
ナレーションと共に舞台の幕が開いた
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