ニセコイ 俺とあいつのヤクソク   作:agm

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こんにちは、今回の話はちょっと長めです、林間学校の話を終わらしたいという個人的なことですみません


キモダメシ

第18話

 

俺達三人が縄をほどかれたのは、朝食で集合するときだった

 

集「いや〜、やっとほどけたね〜」

 

晃「いや、お前のせいだろ」

 

楽「本当勘弁してくれよな」

 

集「それより食堂いかねぇと、おれ腹減って死にそう」

 

俺も思っていたことなので、さっさと食堂に行きメニューを注文して、席に座ろうとした時に、桐崎さんとあったが桐崎さんは昨日のことを気にしていないらしく、俺たちに簡単にあいさつして、友達のところに行った

 

晃「よかったな桐崎さん気にしてないみたいで」

 

楽「あぁ、そうみたいだな、こっちはドキドキしてたこっちがバカみたいじゃねぇか」

 

集「な〜に、こそこそはなしてんの?しかも桐崎さんとなんかあったのか〜」

 

と集がきいてきたので、適当にごまかして、席につくと話題は今日の夜の肝試しになった

 

集「ところで楽、晃」

 

楽「あ?」

 

晃「なんだよ?」

 

集「今日山から帰ってきたらよ、毎年恒例の肝試しやるんだよ」

 

楽「肝試し?」

 

晃「あぁ、先生が言ってたやつだろけど、しょぼそうだと思うだか…」

 

こういう時の肝試しは大抵しょぼいのが多いので、期待はしていなかったが、集は嬉しいそうに続きを話す

 

集「それはあり得るかもしれないが、なんとクジを使って男女でペアを組まれるのだ」

 

晃「それがどうしたんだよ」

 

集「いや、ここからが重要なんだよ」

 

楽「なんだよ、さっさと言えよ」

 

もったいぶっている集に兄貴がせかすと

 

集「なんと、ペアになった男女は手を繋がないといけないのだ〜、どうだ燃えてきただろう」

 

そんなことなのかと俺と兄貴はどうでもいい顔していたが、集は兄貴に小野寺さんとペアになれるかもと言ったらうれしいそうな顔をしていた

 

楽「ハァ、そんな都合よくかよ…」

 

集「オレが小野寺とのペア券引いたらいくらで買う?」

 

楽「誰が買うか‼︎2000円でどうだ⁉︎」

 

集「手を打とう」

 

どうやら交渉が成立したらしいので、俺も言ってみることにした

 

晃「兄貴、俺が引いたら10日間家事全部で」

 

楽「10日間か…まぁ、小野寺となれるならよしそれでいいぜ」

 

よっしゃと心の中でガッツポーズしていた

 

その頃小野寺たちは

 

るり「今日肝試しでしょ」

 

小咲「そうだね」

 

るり「そういうわけで、あんたはなんとしても一条君とペアになりなさい、いいわね?」

 

宮本の理不尽な要求に飲んでいたお茶を吹き出す

 

小咲「なりなさいって…ペアってクジできめるじゃ…」

 

るり「根性でなんとかしろ」

 

小咲「そんな無茶な…」

 

一条とペアになるのは無理だと思っている小野寺に宮本は発破をかけ、頑張れさせようとした

 

るり「でも、もし私があいつのを引いたら譲るからこれで確立は2倍よ」

 

最後の宮本の言葉にやっぱりいい子だなぁと思っていた小野寺だが

 

るり「ペアになったら暗闇で押し倒すぐらいしなさいよ」

 

その一言で台無しになってしまった

 

その頃俺たちは兄貴が水を組みに行っていたので、集と俺で話してた

 

集「晃〜、お前は誰とペアになりたいとかあるのか?」

 

晃「いや、別にないけど?」

 

集「そっかぁ〜、いないのか〜」

 

晃「お前こそいないのか、ペアになりたい奴?」

 

そう聞くと集はいろんな女子の名前をあげていく

 

晃「全部嘘だろ?」

 

集「ばれてかぁ〜」

 

晃「今の言い方じゃ丸わかりだ、で本命は?」

 

集「なりたいけど、絶対無理だよ」

 

その時の集の顔は悲しいそうだった、その理由がわかるのは、もう少しあとだった

そうして朝食を食べ終わり、山登りをおえると肝試しの時間になった

 

キョーコ先生「よーし全員注目、これより肝試し大会を開始する‼︎準備はいいか野郎共ー」

 

男共の雄叫びとともに開始になった肝試しはいきなり先生たちが自主性を重んじるとかいって、生徒たちがやることになった、くじ引きはどんどん進んでいき、兄貴の順番が来た、すると宮本さんが

 

るり「小咲は12番かぁ〜、12番だったのか〜」

 

と明らかに兄貴教えるかんじだったが、くじを先に引いた男はくやしそうにしていて、まだ引いていない男子はやる気に満ちていた、兄貴の結果は残念ながら違う番号だった、おい、兄貴の今の顔この世の終わりって感じじゃん

 

女子「次〜一条晃君」

 

晃「あ、はい」

 

俺の番が回ってきたらしく、誰とでもいいと思いながら、箱の中から紙をとると、そこには12番と書かれていた、俺はすぐさま兄貴のところに向かった

 

晃「おい、兄貴」

 

楽「なんだよ晃、今俺はすごく落ち込んで…」

 

そう言っている兄貴に俺の紙を見せた

 

楽「おい、それって…」

 

晃「あぁ、そうだ、これは小野寺さんとのペア券だ」

 

楽「おぉ〜、ありがとう晃、これを俺にくれるなんて」

 

晃「約束忘れてねぇよな?」

 

楽「あぁ、わかってるって、本当ありがとう」

 

そう言ってスキップで小野寺さんのもとへ向かう兄貴、さっき違いすぎるだろと思いながら、肝試しが始まるまでぶらぶらしてると、声が聞こえてきた

 

「おい、どうするよ」

 

「誰か代役頼める人いないかなぁ〜」

 

晃「どうしたんだ?なんかあったのか?」

 

俺がきくとどうやらお化け役が二人も欠員が出てしまったらしい

 

「ねぇ、もしよかったらでいいけど、お化けやってくれない?」

「頼む、衣装はあるから」

 

熱心にたのんでくるので、俺は

 

晃「わかったよ、やるからちょっと待っててあと一人ペアの人呼んできて、ちょうど二人するから」

 

「ありがとう、じゃあ待ってるから」

 

俺は茂みから出て、ペアの人を探している

 

晃「13番の人〜、いませんか〜」

 

千棘「はいはい〜、私ですよ」

 

探していたペアの人は桐崎さんだったらしく、俺は事情をはなしたらOKしてくれたので、俺たちはさっきの場所に戻り、衣装に着替えて、スタ

ンバイする場所に各自分かれた

 

それから数十分もすると、叫び声が聞こえてきたので、そろそろかと準備をしておどかしていると、だんだんと乗ってきたので、ノリノリでやっていると

 

鶫「ヒィィィィィ!!」

 

叫び声をあげながら走ってくる鶫が見えたが、俺のいると手前あたりでつまずいてしまったので、俺は鶫のところへ駆け寄ると

 

晃「おい、大丈夫かよ?鶫」

 

鶫「その声は晃か?あぁ、大丈夫だ…」

 

と顔をあげると鶫は気絶してしまった、どうやらお化けのメイクをしていたため驚いて、気絶したのだろうと思い、

 

晃「さて、どうすかっな」

 

鶫をどうするか悩んでいたが、ペアの人を探すため、鶫を背負い、鶫が来た道を戻ることにした

 

晃「しかっし、軽いなこいつ」

 

あまりの軽さにびっくりしていると、突然ライトの光が見えたので、その方向へいくと宮本さんがいた

 

晃「あの〜もしかして宮本さん?」

 

るり「そうよ、ってなんて格好してるの?」

 

晃「いや、これは色々と事情があって…」

 

るり「まぁ、理由は聞かないわ、というかあなたが背負っているひと、私のペアの人なんだけど」

 

晃「そっか、やっと見つかった」

 

るり「どういうこと?」

 

俺はさっきまであったことを説明する

 

るり「事情はつかめたけど、あなたはどうするの?」

 

晃「宮本さんは鶫を背負えないと思うから、出口まで送ることにするよ」

 

るり「そう、ありがとう」

 

宮本さんは歩いていくので、俺はその後を追う、会話もなく歩いていると宮本さんが

 

るり「くじ引きの時はありがとう」

 

晃「なんのこと?」

 

るり「とぼけないで、あなた小咲と同じ番号だったけど、譲ったでしょ自分の兄に」

 

晃「もしかして、見てた?」

 

るり「いえ、くじ引きの時は落ち込んでいたから違う番号だと思ってたのに、ペア同士になるときには小咲と一緒だったから聞いてみたの」

 

晃「そうなんだ」

 

るり「そういうことよ」

 

なんて話していると出口がみえたので、俺は鶫を救護テントで寝かせから、もとの場所に戻ることにした

 

しばらくして、さっきのお化け役の人が終わりだと伝えに来てくれたので、出口に行き、休んでいると

 

「あの〜、一条晃君だよね」

 

晃「そうだけど?」

 

「お兄さんと桐崎さん見てない?」

 

晃「見てないけど、どうかしたの?」

 

その人の話を聞くと桐崎さんの懐中電灯に電池が入っていないことに気づいて、探し回っていると兄貴に出会って、桐崎さんのことを話すとすごい勢いで走っていったのだが、まだ帰ってこないらしい

 

晃「わかった、ありがとう」

 

「桐崎さんたちみかけたら教えてね」

 

そう言って、別の人に聞きに行ったのを見て俺はまたさっきの森へ兄貴達を探しに行くことにした

 

晃「兄貴〜、桐崎さん〜どこにいるだぁ〜」

 

大声で呼びかけても返事が無くもう戻ったと思って、帰ろとしたとき、奥の茂みから声が聞こえたので、行ってみると

 

千棘「これからはあんたを下の名前で呼ぶから、あんたも今後統一してよね」

 

と桐崎さんの声が聞こえたので、二人を呼び止めようとしたが、二人ともいい雰囲気だったので、終わるまで待っていることにした

 

楽「えー…と、ち、千棘」

 

千棘「うん…楽」

 

二人が名前を呼びあった瞬間顔真っ赤になっていた、そろそろだと思い、俺はわざとらしく

 

晃「兄貴〜、桐崎さん〜どこにいるだぁ〜」

 

楽「ここだぁ〜晃」

 

 

わかってたよと思いながら、兄貴達が迷子になってると聞いたので探しに来たと説明して、みんなの集合場所に連れて行き、さっきの女の子に無事だった事を伝えにそこら辺の石に座っていると

 

鶫「あ、晃…」

 

晃「どうしたんだよ鶫?」

 

鶫「いや、そのだな…」

 

何かいいたげな様子だ

 

鶫「助けてくれてありがとう」

 

晃「いいって別に、気にすんなよ、それにちょっと俺も悪かったし」

 

鶫「そ、そうか」

 

晃「それより、兄貴たちのところに行こうぜ」

 

鶫「そうだな」

 

そして、俺と鶫は兄貴たちのもとへ行く、こうして俺たちの林間学校はなんとかな無事に終わったのだった。

 

 




明日一話投稿したら、書き溜めるので、次の投稿は来週の水曜日にします

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