丈はゆっくりと何もない場所を見上げる。確かに傍目からすれば何もない様に見える場所だが、丈には分かった。
そこにこの事件の本当の黒幕が潜んでいる。黒幕は藤原に憑りついて、その精神を操っていた。恐らく藤原を凶行に奔らせたのも、この黒幕が背中を押したからだ。
幾ら藤原が思いつめていたとしても普通ならここまでの暴走は仕出かさない。
「そこに、いるんだろう。出てこい」
『我の存在に気付くか。さすがは冥界の大邪神を束ねし男よ』
邪悪でありながら、どこか神の如き威厳を感じさせる低い声が響く。
つい先ほどまで何もなかった場所に黒い陽炎のように一体の魔が現出していく。最初は透明で存在もあやふやだった魔は徐々にその存在を確固たるものにしていった。
そして魔が完全に世に現出した時、丈はそれかれ発せられる膨大な力の波動に僅かに怯みそうになった。
「お前が、藤原を操ってミスターTを従えていた親玉か?」
『従えていた、というのは誤りだ。真実を語る者と名乗り、我が世界の尖兵となりし者は我の配下に非ず。そも元よりダークネスに個体というものなど存在せず。ダークネスという世界そのものが我であり、真実を語る者は我の一部に過ぎん』
「ミスターTが、お前の一部……?」
つまりミスターTはダークネスという塊から分離したもので、大本がこのダークネスということなのだろう。
しかも聞き捨てならないことにダークネスという世界が我、とコレは言った。ということは、
『察しが良いな宍戸丈。汝の推察は正に的中している。あらゆる個が溢れ十二次元宇宙の枠組みがあるこの世界とダークネスの世界は異なる。ダークネスの世界には個人も時間も複数の次元もない。全てが一つダークネスというものであり、それ以外のものは何一つとしてない』
「じゃあミスターTがダークネスの世界に送った人達は全員お前がっ!」
『然り。我の一部となった。ダークネスに誘われた者達はダークネスと一つとなり永遠なる安寧に身を委ねている。もはや彼等が再び現世に戻ることはない』
ダークネスの口振りからすると、やはりミスターTの言った通り消えた人達はまだ死んでいない。ダークネスに囚われてしまっただけだ。
ならばここでダークネスを倒せば、消えた人達を助けることが出来る。
丈はデュエルディスクにデッキをセットした。
『ほう。我にデュエルを挑むか? それも道理であろう。……そも宇宙とは一枚のカードから生まれた。あらゆるものの源流であるデュエルはやがて多くの国、多くの地方に異なる形で散らばった。
ペガサス・J・クロフォードがその一つの形である古代エジプトにおける闇のゲームを発見し、この時代においてデュエルモンスターズという一つの形に統一したのも歴史の必然。ならば世界を終焉に導く大儀礼もまたデュエルで決めるのが自然というもの』
「一枚のカードによって……?」
『然り。貴様等の世界をカードの表側とするのならばダークネスとはカードの裏。藤原優介という個体が何故クリアー・モンスターという属性なきモンスターを使役したか。それは宍戸丈、お前ならば分かるのではないか?』
「属性が、ないか。一見すると異常に思える。でもこの現象はどんなモンスターでも起こり得ることだ」
少し考えれば分かることだ。モンスターの属性を無くすという有り得ないようなことは、デュエリストなら誰もが行うことで簡単に実現させることが出来る。そう裏側守備表示でモンスターをセットすることによって。
クリアー・モンスター、属性のないモンスター群はカードの裏側を暗示させるモンスターだったということだ。
『左様。カードの裏側には表側にあるものが何もない。デュエルモンスターズでいう攻撃力・守備力・種族・属性・モンスター効果、あらゆるものが無いのだ。
我の目的とは即ちそれ。表側に存在するあらゆる命を裏側へと導き、あらゆるものを無くすこと』
「……何で、そんなことをするんだ? 別に俺達はダークネスなんて望んでない。カードの裏側は裏側のまま、表に出てくる必要なんてないだろう」
『宍戸丈、貴様は風に対してどうして風を吹くのだと文句を言うのか? 我はダークネスという世界そのもの。貴様等の十二次元宇宙の裏側、ただ一色の十二次元宇宙の神たるもの。
我が行動を開始したのは単に自然の流れにそったまでのこと。お前は大自然に逆らおうとしているだけの、愚かな小人に過ぎぬ』
「小人、ね。小人でもなんでもいいさ。それに昔から自然現象に逆らおうとしてきたのが人間だ。今回も逆らうだけだ」
確かに自然現象というのは人間にとって絶対的なものだった。自然が少し顔色を変えるだけで、100万という人間の命が失われたことだってある。
だがそのたびに人間は自然現象による犠牲を最小限のものにしようと試行錯誤を繰り返してきた。どれだけ自然というものが圧倒的でも、人間は立ち向かうことを止めなかったのだ。
だったらこの世界にいる一人の人間として、諦めるわけにはいかない。
『良かろう。冥界の神を束ねし者よ。貴様もまたダークネスと同じく全てを受け入れる者。だが貴様は溶かすのではなく吸い込む我と対極たる在り方の体現者よ。
貴様を倒し、我はこの世界をダークネスに堕とす。神のデュエルを、貴様に見せてやろう』
「……悪いが〝神〟のデュエルを見るのは、どっちかな」
三枚のカードが封印されていた特別性のカードケースのロックを解除する。
カードケースから漸く訪れた戦いの刻に歓喜するかの如く膨大なエネルギーが立ち上がった。黒いエネルギーの波動はやがて三枚のカードにその力を集約し始めていく。
余りにも強過ぎ、高い危険性から普段のデュエルでは封じてきた三邪神。だがこのデュエルにおいて三邪神を出し惜しむ理由は、ない。
「さぁ目覚めろ三邪神! お前達に相応しい舞台が整った!」
『――――面白い。ダークネスと冥界、どちらの裏が勝つか。勝負といこう』
丈はブラックデュエルディスクを、ダークネスは黒いマントを広げ互いの武器を構えた。
変化はそれだけに留まらない。フィールド魔法が発動しているわけでもないというのに世界がみるみると異なる世界に侵食されていった。
「これは……?」
気付けば丈は先程までいたアカデミア特待生寮の地下室ではなく、果てのない漆黒の海の中にいた。暗黒の海に微かな光を灯す星々が確認できる。
ここがどこなのか丈には直ぐに分かった。なにせ毎日夜空を見上げればそこに広がっている。ただし見上げたことは何度もあったが、そこに上がったことは一度としてなかった。
「宇宙、空間だって。だけど呼吸もできる。これは一体……?」
『フフフフッ。我のデュエルに貴様等の星は狭すぎる。相応しき舞台を用意させてもらったぞ』
「……まぁいいさ。どこだって、デュエルが出来るんなら」
人類が滅ぶか生きるかの瀬戸際。人類の命運をかけたデュエルが始まった。
「「デュエル!」」
先攻はダークネスからだ。自らを十二次元宇宙の神と豪語するほどの存在。どのようなデュエルをしてくるか予想ができない。
『我のターン、ドロー』
ダークネスの髑髏のような白い指から黒いカードが出現する。
あれがダークネスにとってのドローであり周囲に浮かぶのがダークネスの手札なのだろう。
『我はリバースカードを二枚セットする。ターンエンドだ』
ダークネスはモンスターを一体も召喚しないまま自分のターンを終わらせた。
だがこれを拍子抜けと思えるほど丈はお気楽ではない。相手はダークネスという世界そのものという出鱈目な存在。とんでもないことを仕出かしてくるはずだ。
「俺のターン、ドロー! トレード・インを発動、手札の堕天使アスモディウスを捨てて二枚ドロー! ……モンスターを召喚してないところ悪いが、一気に行かせて貰う。俺は手札より神獣王バルバロスを攻撃表示で召喚!」
【神獣王バルバロス】
地属性 ☆8 獣戦士族
攻撃力3000
守備力1200
このカードは生贄なしで通常召喚する事ができる。
この方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。
また、このカードはモンスター3体を生贄して召喚する事ができる。
この方法で召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。
三邪神に従う神、従属神に名を連ねる神獣の王バルバロスが神槍を持って大地に駆け降りた。
バルバロスは神槍を系譜の異なる神であるダークネスへ向ける。神に弓引くならぬ神に槍引くとでもいうべきか。
「バトル! バルバロスで相手プレイヤーを直接攻撃。トルネード・シェイパー!」
神の槍がドリルのように高速回転しながらダークネスに突き刺される。
だがその寸前ダークネスがリバースカードを発動した。
『我はトラップを使用、ガード・ブロック。戦闘ダメージを一度だけ0にしカードを一枚ドローする』
「さすがに簡単にダメージを受けるわけもないか。俺はバトルフェイズを終了。カードを二枚セット、ターンエンドだ」
『貴様のエンドフェイズ時、速攻魔法発動。終焉の焔。二体の黒焔トークンを我の場に出現させる』
【終焉の焔】
速攻魔法カード
このカードを発動するターン、
自分は召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできない。
自分フィールド上に「黒焔トークン」
(悪魔族・闇・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは闇属性モンスター以外の生贄召喚のためには生贄にできない。
相手のエンドフェイズ時で終焉の焔を発動する。丈もよくやる戦術だ。
これにより相手モンスターとのバトルで破壊されることなく、発動ターンに召喚・反転召喚・特殊召喚できないというデメリットを無視することができる。
終焉の焔をこのタイミングで使ったということはダークネスは次のターンで生け贄召喚をする気だ。
『我のターン、ドロー。強欲な壺を発動、デッキよりカードを二枚ドローする。そして二体の黒焔トークンを生け贄とし、手札より混沌の黒魔術師を召喚する』
「混沌の……黒魔術師だって!?」
【混沌の黒魔術師】
闇属性 ☆8 魔法使い族
攻撃力2800
守備力2600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かず
ゲームから除外される。
このカードがフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
光と闇、二つの力を束ねし最上級黒魔術師をも超える最強の黒魔術師。
その攻撃はあらゆるモンスターを消し去り、あらゆる魔法を操るという。丈が亮とトレードした友情のカードであり、I2カップ決勝戦ではフィニッシャーにもなったモンスターだ。
『混沌の黒魔術師のモンスター効果。このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、墓地より魔法カードを一枚選択し手札に加えることができる。我は強欲な壺を手札に加え再び発動。デッキよりカードを二枚ドローする』
ダークネスの手札が八枚まで増強される。
あらゆるデッキにおいて回転の主軸となり、素早く発動することができる魔法カード。それを墓地から回収し手軽に再利用できる混沌の黒魔術師はやはり強力だ。
『速攻魔法、手札断殺を発動。互いのプレイヤーは手札を二枚墓地へ送り二枚ドローする。そして我は魔法カード、融合を発動。手札のジャックス・ナイト、クイーンズ・ナイト・キングス・ナイトを融合素材としアルカナ・ナイトジョーカーを攻撃表示で融合召喚する』
【アルカナ ナイトジョーカー】
光属性 ☆9 戦士族
攻撃力3800
守備力2500
「クィーンズ・ナイト」+「ジャックス・ナイト」+「キングス・ナイト」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが、
魔法カードの対象になった場合は魔法カードを、
罠カードの対象になった場合は罠カードを、
効果モンスターの効果の対象になった場合はモンスターカードを、
手札から1枚捨てる事でその効果を無効にする。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
絵札の三剣士を超えた天位に君臨する最強の融合騎士が降臨する。
白と黒と金の入り混じった甲冑を纏った剣士は白銀の刃をバルバロスへ向けた。バルバロスも負けじと神槍を掲げるが、アルカナ最強剣士の威容はそれを凌ぐ。
流石はキング・オブ・デュエリスト武藤遊戯が神の降臨の足掛かりとして多用した絵札の三剣士を束ねた姿というべきだろう。
『覚悟は出来たか人の身で魔王を名乗る者よ。我のバトルフェイズ。混沌の黒魔術師で神獣王バルバロスを攻撃。滅びの呪文―デス・アルテマ―』
「迎撃しろ! バルバロス!」
バルバロスが神槍で混沌の黒魔術師を付き穿とうとするが、それよりも疾く滅びの呪文がバルバロスの体を滅ぼした。
混沌の黒魔術師によって倒されたモンスターは墓地へはいかず除外される。丈はバルバロスを除外ゾーンへと置いた。
戦闘ダメージにより丈のライフはいきなり3100までダウンする。
『そしてアルカナナイトジョーカーの攻撃。天位を示すがいい! ロード・ジョーカー・ソード!』
白銀の刃が振り落される。この一撃を喰らってしまえばいきなり丈の敗北が確定してしまう。そうなれば人類の敗北だ。
丈としてもそう安々と負けてやるわけにはいかない。
「目には目を。さっきのお返しだ、リバース発動。ガード・ブロック、戦闘ダメージを一度だけ0にしてカードを一枚ドローする!」
アルカナ・ナイトジョーカーの斬撃が不可視の壁に阻まれ弾かれる。丈はカードを一枚引いた。
『命拾いをしたか。我はターンを終了する』
「意趣返しその二だ。エンドフェイズ時、終焉の焔を発動。俺の場に二体の黒焔トークンを出現させる。このまま俺のターン、ドロー!」
アルカナ・ナイトジョーカーには手札をコストにモンスター効果・魔法効果・罠効果を無効にする効果がある。
しかしその効果は一ターンに一度しか使用できず、しかもアルカナ・ナイトジョーカー自身を対象にする必要がある。ならば、
「魔法カード、死者への手向けを発動。手札を一枚捨てフィールドのモンスターを一体破壊する。俺はアルカナ・ナイトジョーカーを対象に選び破壊」
『児戯よな。アルカナ・ナイトジョーカーの効果。我は手札より魔法カードを捨て死者への手向けを無効とする』
「…………」
そうだ。アルカナ・ナイトジョーカーを失いたくない以上、効果で無効にするしかない。
だがアルカナ・ナイトジョーカーの効果を使ってしまった以上、このターン中に二度目を使うことは出来ない。
「永続魔法発動、冥界の宝札。このカードはモンスター二体以上を使った生け贄召喚に成功した時デッキからカードを二枚ドローする」
【冥界の宝札】
永続魔法カード
2体以上の生け贄を必要とする生け贄召喚に成功した時、
デッキからカードを2枚ドローする。
丈のデッキの要ともいえるドローエンジン、冥界の宝札。
これが丈の場で発動したことにより、全ての用意は整った。
「俺は二体の黒焔トークンを生け贄に捧げる。そして堕天使アスモディウスを攻撃表示で召喚!」
【堕天使アスモディウス】
闇属性 ☆8 天使族
攻撃力3000
守備力2500
このカードはデッキまたは墓地からの特殊召喚はできない。
1ターンに1度、自分のデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分フィールド上に「アスモトークン」(天使族・闇・星5・攻1800/守1300)1体と、
「ディウストークン」(天使族・闇・星3・攻/守1200)1体を特殊召喚する。
「アスモトークン」はカードの効果では破壊されない。
「ディウストークン」は戦闘では破壊されない。
烏のような真っ黒の翼を生やした堕天使が黒い羽を舞わせながらフィールドに降臨する。
丈のデッキにおいてバルバロスと同じ切り込み役を引き受けることの多い、ずっと昔から支えてくれたモンスターの一枚だ。
「冥界の宝札の効果によりデッキからカードを二枚ドロー。そして堕天使アスモディウスのモンスター効果発動。一ターンに一度、自分のデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送ることができる。
俺はデッキより光神機―轟龍を墓地へ送る。これで俺の墓地に光属性モンスターと闇属性モンスターが揃った。光属性、光神機―轟龍と闇属性、堕天使アスモディウスをゲームから除外!
光と闇を供物とし、世界に天地開闢の時を告げる。降臨せよ、我が魂! カオス・ソルジャー -開闢の使者-!」
【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】
光属性 ☆8 戦士族
攻撃力3000
守備力2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ
ゲームから除外した場合に特殊召喚できる。
1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
●このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、
もう1度だけ続けて攻撃できる。
丈にとっての魂というべきデュエルモンスターズ界最強剣士。カオス・ソルジャーが混沌の力を得てパワーアップした姿だ。
その強さは最強融合剣士アルカナ・ナイトジョーカーをも凌ぐだろう。
「カオス・ソルジャー -開闢の使者-の第一の特殊能力を発動。一ターンに一度、相手モンスターを一体ゲームより除外する。天地開闢創造撃ッ!」
カオス・ソルジャーの刃に大気中の魔力が吸い込まれていき、それが振るわれると同時に溜まった魔力がカオス・ソルジャーが内包していたものと合わせて一斉解放される。
光と闇の魔力を込めて斬撃は次元を歪ませながらアルカナ・ナイトジョーカーを呑み込んだ。
『ヌ……アルカナ・ナイトジョーカーをただの一撃で倒すか……』
「バトルフェイズ。堕天使アスモディウスで混沌の黒魔術師を攻撃!」
堕天使アスモディウスが魔力で生み出した黒い槍を混沌の黒魔術師に投擲する。投擲された槍が混沌の黒魔術師の心臓を貫く。混沌の黒魔術師は苦悶の声をあげながら、その身を四散させた。
そして混沌の黒魔術師がフィールドを離れた場合、墓地へはいかずゲームより除外される。
「カオス・ソルジャーは除外効果を使用したターン攻撃できない。バトルフェイズを終了、カードを二枚伏せターンエンドだ」
アルカナ・ナイトジョーカーと混沌の黒魔術師。
まともなデュエルならデッキの中心モンスターであり、この二体を倒した以上このままゲームエンドとなっても不思議ではない。
だがそんな常識はこのデュエルには当て嵌まらないのだ。人類存亡を賭けたこのデュエルにおいてここまではオープニングを飾る号砲に過ぎない。
ここからが本当の勝負だ。
……あー、ダークネスのデッキは原作通りのものだと余りにもインパクトが薄いので、全面的に完全変更されました。
問題です。ダークネスのデッキは何デッキでしょう? 正解した人がいたらゆきのんが登場するかもしれません。本編とは特に関係ないおまけの短編に。