Fate/Evil   作:遠藤凍

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〜怠惰様が送る前回のあらすじ〜


「……zzZ」



※担当者職務放棄のため、割愛となりました。




妨害

 

 

「…な……に………?」

「仕方ねえだろ…こうでもしねえと、お前を止められねえだろうが……」

 

 

確かに聞こえるグチュリと生々しい音、何かが入り込んだような異物感、そして熱く煮え滾るような感覚。そしてそれを確認しようと視界を下げて永時は理解した。

自身が槍のような物で貫かれていることに。

 

 

「姐、さん……!?」

「本当は殺りたくはねえけど……殺るつもりでいかねえと、お前の邪魔は出来ねえしな」

 

 

軽く舌打ちしてバットを蹴り飛ばし、槍を片手で無理矢理引き抜いて槍を乱雑に投げ捨てる。

引き抜いた所から血が流れ出るが気する暇もなく永時は拳銃を取り出して発砲したが彼女は涼しい顔でひらりと避けていき、ついでに投げ捨ててあった槍を回収していった。

 

 

「ダルいことしやがって……」

「うっせえ不死身野郎。とっととその傷治せ」

「言われずともするつもりだ」

 

 

グッと身体に少し力を入れると身体中の細胞がその活動を活発化させ、あっという間に傷口が塞がった。

 

 

「なあ、1つ質問したいんだがいいか?」

「……何だよ」

「さっきから邪魔すると言っているが……理由は何だ?」

「ん〜、俺の勘が言ってんだよ。ここでお前を止めないとヤバいことになりそうってな」

「姐さんお得意の勘ねえ……」

 

 

普通ならたかが勘だろうと鼻で笑ってしまうがそうはいかない。その彼女のたかが勘がよく当たるのだ。特に悪い方は予知と言っても過言でないぐらい当たるもので、現に仲間を1人失くしてしまったこともあったので侮れないのである。

 

 

「……まさかとは思うが1人で来たわけじゃねえよな?」

「まあそのまさか……な訳ねえけどな」

 

 

その言葉に驚くこともなく、永時の中に疑問が湧き出た。

今の言葉は明らかに仲間が控えていることをはっきりと断言しているようなもの。だが先程からそれらしい気配どころかバット以外の気配が全くと言っていいほど感じられず、更に先程から濃い魔力の気配も感じてきており。ふと、ある仮説が浮かび上がった。

 

 

「……ハッ、見事にやられたな」

「おっ?気づいたか?」

「まあ推測の域だが……」

 

 

ヒュッ、と風切り音と同時にナイフを自身の真横に投げる。

ナイフはそのまま真っ直ぐ進んでいき、突然見えない壁に阻まれたかのように弾かれ、そのまま重力に従って地に落ちていった。

 

 

「……やはりか。恐らくだが、何らかの方法で空間を切り離してるってところか?」

「……まあそんなもんだな」

「そんなのも出来たのか?本当、ここで生きてたら封印指定ものだな」

「そうか?お前でそれならオメガとかかなりヤバくねえか?」

 

 

確かに、と彼女の言葉に同意する。考えてみればノットで星砕きが出来るレベルなのだ。万能チートの彼ならトイレに行く感覚で魔術の根源に辿り着けるのでは?という考えが浮かび出た。

 

それと同時に思考する。永時1人を止めるためだけに彼女は1対1(タイマン)へと持ち込んだのだ。残ったセイバー達には誰が当てがわれたか。恐らくはマスターだと考えるのが妥当だろうなと推測した。自分の推測が正しければ、彼女のマスターはセイバー達の足止めには丁度いい実力者だろうなと思っていた。

 

 

「……と、まあお喋りはここまでだ」

「……やる気満々だな」

「別に本当はあんたとやりたくねえよ」

「……じゃあビギナー討伐止めてくれるか?」

「断る」

「……だろうな。まあ分かってたから今ここにいるんだけどな。まあお前と殺りあえるんだ。楽しまなきゃな!」

 

 

そう言って槍を構えるバット。しかし楽しそうな声色とは別にその表情には影が差していた。

 

 

「……チッ」

「来いよネバー。久々に組み手といこうじゃねえか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オメガァァァァァァァァ!!」

 

 

雄叫びに近い叫びを上げながら緑弾でアーチャーの宝具を迎撃していた弾幕を張る。

 

 

「無駄無駄ァ!」

 

 

しかしそれに驚かないどころか寧ろ嬉々とした雰囲気でマジシャンのようにどこからともなくナイフをホイホイと出して、投擲しまくって全てを相殺する。

 

 

「オメ……ガァァァァ!!」

 

 

投擲中にビギナーは一瞬で距離を縮め、手に緑弾を持っており。叩きつけようと腕を振るう。

 

 

「死ぬがいい!」

「むっ……?」

 

 

しかしそんな馬鹿正直な攻撃を素直に喰らうはずもなく、その場で小石を拾うような仕草でしゃがむと、遅れて腕が頭上を横切る。そして、隙だらけになったビギナーの横腹をノックするように手首のスナップを効かせて手の甲で殴る。

 

 

「ぐおっ!……クソがぁ!」

「……ニャハハって、ぬおっ!?」

 

 

少し怯みながらもビギナーは拳を振り降ろす。それを少し笑いながらも横に転がるように跳んで避ける。

その強靭で巨大な筋肉から振るわれる拳は地面を易々と貫ぬいていき、更にその衝撃も強大でそれにより起こった暴風で軽く吹っ飛ばされた。

 

 

「ワオ……ヤバいね」

「オメガァァァァァァァァ!!」

 

 

耳が避けそうな大声で叫びながら接近する。

 

 

「うるせえ」

「ぬおっ!?」

 

 

しかしそれに苛立ったのでビギナーより早く跳んで接近し、黙らせるつもりで顔面に飛び膝蹴りをした。

不意な攻撃に吹っ飛ぶも手に緑弾を持って無理矢理投げ飛ばした。

 

 

「のわっ!?」

 

 

飛んできたそれを上半身を後ろに反らすことで何とか避ける。すると目的を失った緑弾はどこかへ着弾し、森の一部が焦土へと変化した。

 

 

「うへぇ……エグいn「死ぬがいい!!」ぐおっ!?」

 

 

上半身を起こすと目の前にビギナーの大きな手があり、それに掴まれて地面に叩きつけ、そのまま引きずられる。

しばらく引きずられた後、突然ビギナーは腕を振るって放り投げる。しかしその先には……

 

 

「あり?どうしtーーーウボァッ!?」

 

 

頑丈そうな岩石に顔から突っ込んだ。

 

 

「消えろっ!」

 

 

更に追い打ちをかけるように緑弾を手の平から連続して撃ち出す。1発1発の威力が半端ないためか緑のエフェクトが幾つも点滅し続け、それと共で出てくる土煙が攻撃の凄さを物語っていた。

確実に殺りきったと実感したビギナーは無意識のうちに口角を上に上げていた。

 

 

「……終わったか?」

「馬鹿言うなよ」

「ッ!?」

 

 

少し気を抜いていたビギナーに向かって土煙を切り裂いて片手斧がビギナーへと迫ってきており、ギリギリ気づいたビギナーはその太く、されど筋肉質で強靭な腕でそれらを薙ぎ払った。

 

 

「フンッ。その程度の刃物でこの俺を殺せるとでも思っていたのか?」

「思っとらんよ。残念ながら姐さんを愛でるまでは死ねないんでな。(おっと、読者の皆様に説明しておくが俺は決してロリコンでなく、幼女は愛でるものだと考える紳士の1人であるから誤解しないでいただきたい)」

 

 

ビュオッ!と強風が吹き出して土煙が強制的に晴れていき、その中にはまだピンピンした姿でいて、ビギナーは内心舌打ちした。

 

 

「逆に聞いてやるが、その程度のパワーでこの俺を倒せるとでも思っていたのか?」

「……」

 

 

図星だったのか黙り込むビギナーにしてやったりとドヤ顔を見せながら、ふと浮かんだある提案をしてみる。

 

 

「変身しないのかい?伝説のスーパーサイヤ人に」

「貴様……分かってて言ってるだろ?」

「はて、何のことやら?」

 

 

明らかにはぐらかしていることにイラっとしながらもこのあとどう動くか考える。

しかし肝心の敵はにやけ顏を作りながらこちらの様子を伺っていた。

 

 

(こいつ……俺で遊んでやがるな)

 

 

しかし、それは様子見ではなく。意味もなく上空を横切るトンボを眺めるように。ただ単なる興味本位による観察、つまりは次にどのように足掻くか、相手はそれを楽しんでいるのだ。

 

 

「……ニャハハハ。どうしたノット?その程度で終わるような奴じゃないだろ?」

「……フン、言ってろ」

 

 

イラっときたので1発殴ってやろうか?と考えたがそれこそこの男の思う壺だろうと考え、怒りを抑え込み、様子見に徹する。

 

 

「……まあお前の考えとか分かってるけどな」

 

 

しかし、彼はそれを見越した上でビギナーに接近した。右手を握り締め、それをビギナーの顔めがけて放つ。

 

 

「……ッ!?」

 

 

それを片腕で防ぐ。すると隙だらけになった彼にもう片手で持つ緑弾を叩き込む。

 

 

「……見切ったぁ!」

 

 

しかし身体を無理矢理左へ捻ることで避け、その勢いを生かしてビギナーの横腹に回転蹴りを放った。

 

 

「……!」

 

 

ダメージは与えられなかったが衝撃は耐えられず、少しバランスを崩してよろけ、その隙に後ろへ下がった。

ビギナーはすぐさま立ち上がり、緑弾を手に持っていつ動いてもいいように構える中、彼は軍服のポケットに両手を突っ込み無防備の態勢をとった。

 

 

「ちょっといい?」

「……なんだぁ?」

 

 

許可を得るや否、一瞬安堵した表情を見せたがすぐにそれを戻し、にやけた顔のまま思ったことを問うてみる。

 

 

「……お前さん。“いつ死んだ?”」

「何ィ?」

「いやだってさ?英霊ってのは『死んだ英雄・偉人』がなるもんだろ?」

「つまり、俺があの後どうしていたか知りたいと?」

「それもある」

 

 

彼の頭にはあの後……エンド・コールと呼ばれていた存在との決着をつけ終わったあの日のことが浮かび上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、誠悦ながら『終焉末路(カウンター・ラグナロク)』構成員。シリア・ボノーラが乾杯の音頭を取らせて貰う」

「ハッハッハッ!美女が言うと絵になるねえ!今日も綺麗だぞ!」

「バット…からかうのはよしてくれ……」

 

 

エンド・コールに勝利したことにより世界は救われ、メンバーの皆はすっかり宴会を始め出し、盛り上がる中。オメガは1人、その席を外して外に出る。春が近づいているが夜のためか真冬のような冷たい風が吹いており、少し肌寒く感じたが同時に少し心地よくも感じていた。

 

 

「ん……?」

「あっ……」

 

 

どうやら先客がいたようで引き返そうとしたが、気づかれてしまったので諦めて隣に寄って地べたに座ることにした。

 

 

「……オメガ?どうしました?」

「そういうノットこそどうした?」

 

 

金髪で筋肉隆々の姿……ではなく、黒髪で白い伊達メガネを掛けたノットが地べたに座って空に浮かぶ満月をボーッと眺めていた。

 

 

「いえ……全てが終わった今、これからどうしようかと迷っていましてね?」

「迷う?」

 

 

悩むのではなく迷う。つまり何をするかは複数決めてはいるが、どれにするか決め損ねているということであろう。

 

 

「何を?」

「それは言えまs……いや、どうせ貴方にはバレるでしょうから?お話します。ですが……他の皆さんには内緒にしてくださいね?」

「分かった。約束しよう」

 

 

それを聞いて安心したのか、ホッと安堵の表情を浮かべ、話し始める。

 

 

「実はですね……」

 

 

その日の翌日以降。ノットの姿を見たものは誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は戻って現在。その時の情景を思い出しながらオメガは話す。

 

 

「皆と共に平和に余生を過ごすか。彼女との約束を果たすか。結局後者を選んだな」

「……ああ、そうだ」

「だけど、約束もそうだがもう1つ。目的があったろ?」

「……ハッ、お前にはお見通しってか?」

 

 

笑いながらそう尋ねるビギナー。しかし、戦闘態勢は維持し、睨みつけたままで話を続ける。

 

 

「彼女との約束。世界中を見て回ること。そして……自分探しの旅ってとこかの?」

「流石だと言いたいが少し近いようで違う。俺が旅に出たのはあいつとの約束もそうだが……」

「何……?」

「簡単なことだ。あいつが命を張ってまでして救った世界を、命を、そして……俺の存在理由を。ただ知りたかっただけだ」

 

 

予想外の答えに無言になる中、ビギナーはそう語った。しかしその姿は少し哀愁が漂っているような気がした。

 

 

「そっか……で?答えは出たん?」

「いや、結局分からなかった。だから自ら……」

「そう……」

 

 

伝説の存在となっているので死因は2択なのは分かってはいたが当たって欲しくない後者であったことを知り、妙な安心感が出た。

 

 

「お前らしいと言えばいいか?普通を求める癖に普通じゃない生き方するところは……」

「うるさい……で?話は終わりか?」

「いや、あと1つ。いい?」

「……早く言え」

「じゃあ……アイリスフィールって女性にえらくこだわっとるようだが……まさか彼女と重ねてる訳じゃーーー何のつもり?」

 

 

質問の途中で突然緑弾を投げ飛ばしてきたビギナーに苛立ちを覚えるも冷静に問いただす。

するとビギナーは無表情で答えた。

 

 

「別に……話が長引きそうだったのでな」

「話を途中で切ったってことは……図星ってことでいい?」

「……」

「ふぅん。まあいいけどね……」

 

 

そう自分で納得してポケットから手を抜くと。手刀を作って振るい、正面から飛んできた緑弾を弾き捌いた。

 

 

「……随分とつまらん男になったな」

「フンッ、いいからとっとと死ね」

「ならばこの俺を負かしてみることだな脳筋野郎」

 

 

2人は再び激突する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、困りましたわね……」

 

 

一方こちらも永時と同じく閉じ込められたマモンは永時よりすぐに状況を理解したものの、何も出来ず仕舞いで困り果てていた。

 

 

「わたくしの勘ではもうそろそろ……来ましたわね」

 

 

そう言うとマモンの視線の先から1人の女が歩み寄ってきた。その人物はマモンの記憶にあり、なおかつ会うのが面倒だった人物であった。

 

 

「やはり貴女でしたか……ルシファー」

「フン、まさか貴様と再び相見えるとは思わなかったぞ。強欲よ」

「それはこちらの台詞ですわ」

 

 

現れたのは傲慢を代名詞に持つ女、ルシファー。1人の男を愛するという根本的なことは同じだがやってることが全く合わない2人の再会である。

 

 

「……1つお聞きしたいのですが、これは誰の差し金ですか?」

「確かに妾の差し金ではないことは言えるが……言うとでも?」

「まあそうなりますわね。では……力づくでお聞きするとしましょう」

「ほう?この妾とやると?」

「ええまあ……運が良ければ、分かるかもしれませんわよ?」

「…よかろう。やってみよ……このルシファーに対して、抗うことを許可してやろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか?シーちゃん?」

『大丈夫』

 

 

一方馬鹿弟子とファザコン暴食娘の変態同盟2人もマモン達と同じように閉じ込められていた。

 

 

「これは……?」

『恐らく、固定結界の応用のようなものだと思う』

「固定結界ですか……しかし、違和感ないですね」

 

 

ニルが言うのもその筈、見れば見る程冬木の街にそっくりに感じてしまうからだ。恐らくまだ日が浅いので気づかないかもしれないが自身の師ならばとっくに気付いているのだろうなぁと警戒心を薄れさせて思ってたりしていた。

 

 

「うーん、流石は永時様のお弟子さんと娘さんなだけはありますね。大体合ってますよ?」

 

 

そんな2人に突然スッと姿を現して話しかける女に2人の警戒は一気に高まる。

ニルは拳銃を構え、シーは黒鍵を指に挟んで構えた。

 

 

「……何者ですか?」

「まあまあ、そう物騒なものを構えないでくださいよ。そんなのされては……濡れてしまうではありませんか!」

 

 

2人は思った。

 

こいつ……私達以上の格上(変態)だと。

 

彼女達にとって警戒レベルを上げるにはそれだけで充分だった。

 

 

『ま、まさか……』

「知っているのかシー電!?」

『前に資料で見た記憶が正しければだが……恐らく彼女は傲慢の魔王ルシファーの側近。経歴と本名が全く不明の呪術師、絶望淑女』

「合ってますよ?まあ皆さんは気軽にゼツちゃんとお呼びしますがね。って、そんなに警戒しなくてもいいですよ?」

 

 

そうは言っているものの、服装が奇抜。性格もアウト。素性不明。もう警戒してくれと言っているようなものである。

 

 

「うーん、呪術師として呼ばれるのはいつ振りでしょうか?最近皆さんは私=手品師(マジシャン)みたいなイメージを付けられてましたので……あれ?目から汗が…」

 

 

オヨヨ、とハンカチを取り出すゼツ。話しかけるのが面倒と思う2人だが、今事情を知ってそうな人物は1人なので渋々話しかけることにした。

 

 

「あの……」

「オヨヨ……あら?どうされましたか?」

「いえ、私達を閉じ込めた関係者ですよね?率直に言うと出していただきたいのですが……」

「ええ、そうして差し上げたい気持ちは山々なのですが……何分、我が主の命ですので」

「そうですか……」

「おや?やる気ですか?」

 

 

2人の雰囲気が変わったことを感じ取り、臨戦態勢に入るゼツ。

 

 

「ええまあ。そうでもしないと抜けれそうにありませんので」

「そうですか。ではーーー」

 

 

親しみやすいような雰囲気から一変し、殺気をぶつけられて2人は更に警戒する。

そんな2人を特に気にせず、ゼツはニッコリと笑顔を浮かべて言った。

 

 

「ーーーいい(絶望)を見せてくださいね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エイジたちは一体どこへ……?」

 

 

一方、セイバーも同じように閉じ込められており、直感的に閉じ込められていることは理解してはいるが、肝心な脱出の手段がないか直感を頼りに探しているのが現状だった。

 

 

「ッ!?」

 

 

そして、そんなセイバーを前に現れた刺客は。

 

 

「バーサーカー!?」

 

 

黒い瘴気を纏った鉄パイプを握る黒きバーサーカーだった。

 

 

「■■■■■■■■■■ーーー!!」

 

 

セイバーを見るや狂ったようにバーサーカーは叫び、一気に距離を詰めると、手に持つ鉄パイプを振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隔絶された空間で、それぞれが妨害を始めた。

 

 

終永時vsバット・エンド

 

傲慢vs強欲

 

自称悪の弟子&暴食の娘vs傲慢の側近

 

セイバーvsバーサーカー

 

万能チートvs防御チート

 

 

各々がそれぞれの思惑を持って、今宵激突する。

 

 

 


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