Fate/Evil   作:遠藤凍

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どうも、遠藤凍です。

いよいよ始まる聖杯問答。
はてさてどうなるのやら。

では、お楽しみ下さい。




聖杯問答 ーー集いし王達ーー

 

 

『師よ。例の膨大な魔力反応のことですが……』

「分かったのか?」

『はい、場所は間桐邸なのですが……魔力が強大過ぎて、詳しいことは分かりませんが……』

「いや、多分その魔力源は……あのサーヴァントか……」

『そのようですね……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬木市上空を移動する2つの影。

 

1つは、二匹の神牛に牽かれながら、雷でできた道を走るライダーの戦車。

そして、漆黒の翼を広げて、空を舞うルシファー。

 

戦車にはライダーとそのマスター、そしてセイバーの3人。

そして、残ったアスモはというと……

 

 

「何故に妾がお主を運ばなくてはならんのだ……」

「ごめんねルシファー……僕が魔王ってバレると色々マズイんだよ……」

「まあよかろう。その代わりにエイジの好みも色々と聞けたしの」

 

 

アスモが魔王とバレると色々と面倒なことになるため、止むを得ずルシファーに担がれる形で輸送されていたーーーエイジの色々を犠牲に。

 

ちなみにアスモが教えたのはこの間のアリスの服装である。

 

 

「……して、セイバーよ。お主のマスターは本当に来るのか?」

「本人曰く……裏技を使って来るから、と言っていましたが……」

「安心せい。“奴はもう着いておるわ”」

「ん?いくらなんでもそれは無理であろう?」

「……腰を抜かすでないぞ?」

 

 

そんな会話をしていると、薄暗い森が皆の視線に入る。

 

 

「見えたぞ!貴様のところと比べもんにならんぐらいシケたところだのぉっ!」

「シケた言うでない」

「あれは……アインツベルン城?」

「そういえばライダー」

「なんだ?」

「ビギナーのマスターから許可をとっているのか?」

「いや、とっとおらんが?」

 

 

ライダーの行き当たりバッタリの計画性にものすごく不安になるセイバー陣。

 

 

「では、行くぞぉっ!」

「ライダー、何を!?」

「……ん?あれっ?僕は確か間桐邸に……」

「しっかり掴まっておれっ!」

「「ちょっと待てえええええええええ!!」」

 

 

ものすごい勢いで加速して先に行ってしまったライダー達。

そして、残されたルシファーとアスモはただ単に呆れていた。

 

 

「あんなに急がなくても……」

「本当じゃな。寧ろ、あんな風に行けばビギナーに仕留められかねんぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アインツベルン城の扉を強引に開き、中へ入っていくライダー達。

 

 

「おーい!ビギナーはおるか!」

 

 

樽を担いだライダーの野太い声に誘われ、実体化してライダー達の前に現れたビギナーはとても面倒臭そうな顔をしており、奥から出てきたマスターと思わしき白い女性はライダー達を見て顔を驚愕に染めていた。

 

 

「ライダー!?」

 

 

すぐさま白い女性……アイリスフィールの存在に気付いたビギナーは彼女を守るように前に立つ。

 

警戒しまくっている2人に、ライダーはニッコリと笑みを浮かべて言う。

 

 

「安心せい。今回は戦いに来たのではない。ちと、酒宴の場所を提供して欲しいのだが……よいか?」

「……」

「……そうね。いいんじゃない?私から言っておくから、あなたも参加したら?……これでよろしいですか?アレキサンダー大王陛下」

「おおっ!中々話が分かるではないか!?」

 

 

アイリスフィールはビギナーにウインクすると、ビギナーは少し微笑んでから霊体化してどこかへ行ってしまった。

 

 

「いえ……先程あの男がやってきたもので……」

「あの男?」

「中庭へ向かえば分かると思いますよ?」

 

 

戦車で気絶しているライダーのマスターと違い、余裕と気品が溢れていて、その美しい容姿は、色欲を司るアスモが今度この人に化けてエイジを誘惑しようかな?と思うぐらいである。

 

疑問に思うライダーはすぐさま中庭へと足を進め、他もそれに続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い花が咲き乱れる花壇の中心には、1人の黒一色の男がこちらに背を向けて胡座をかいて座り込んでいた。

 

 

「ようやく来たかお前ら。待ってたぞ」

「おおっ?セイバーのマスターではないか!お主……いつの間に来ておったのだ?」

「まあ……俺しか使えない裏技を使ったってことだ。事前に許可をとっておいたから、自由にやって構わないとよ」

「ほう、余の戦車より早く来られるとは、ますます臣下に加えたくなったわ!」

「残念ながら今は誰の下に下る気はないから諦めろ」

「うーむ……もったいないと思うがなぁ……」

「来たか……」

 

 

そう言って腰を下ろしていく一同を前に、ビギナーが再び姿を現す。

 

 

「ビギナー!?」

 

 

セイバーを筆頭にルシファーとアスモが戦闘体制に入ろうとしてーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですよ?今回は戦いをするわけではありませんので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「喋った!?」」」

 

 

 

 

 

ビギナー本人から発せられた言葉を聞いて、一気にやる気を削がれてしまった。

 

 

「貴様……喋れたのか?」

「いえ、普段は狂化で無理ですが、今回は宝具を使って。一時的ですが言葉を話せるようにしました」

 

 

アインツベルンの森での行動と口調が全く合わず、動揺するセイバー達をよそに、ビギナーは永時のところへ歩み寄る。

 

 

「お久しぶりですねネb……いえ、永時と呼んだ方がよろしいでしょうか?」

「久しぶりだなビギナー?」

「痛っ!」

 

 

握手を求めてきたので、全力の握力でギリギリとビギナーの手を握り締める。

どうやらキャスターの時の恨みがまだ残っていたらしい。

 

 

「……そういえば、どうしてあの時襲ってきたのかな?」

「いや……あのですね?あの時はなんというか……久しぶりに再開してつい嬉しくて、その時狂化のせいで理性を……」

「……まあ今回は許してやるけど。次は……」

「もちろん、全力であなたに答えてあげますよ?」

「……フッ」

 

 

そう言ってビギナーはセイバーとルシファーの間に腰掛ける。

 

永時は少し離れたところで一同を見守ることに徹する。

 

 

「ライダーよ、その樽の中身は酒か?」

「その通りだ、この土地の市場のものの中で中々の一品だと思うぞ?」

「ほう!それは楽しみじゃのう」

 

 

ほとんどがライダーの酒に興味を示していたが、ビギナーは1人だけある気配を感じ取るのに集中していた。

 

そして全員が腰掛けたところでビギナーは呟く。

 

 

「……来ましたか」

「いつまで我を待たせるつもりだ雑種共」

 

空いている場所ーーーセイバーとライダーの間に黄金の粒子が集まり、やがて黄金の鎧の美青年を形づくる。

 

言わずもがな、アーチャーである。

 

 

「では、酒宴を始めようではないか!」

 

 

ライダーのその一言で、酒宴ーーー聖杯問答が始まりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待て」

 

 

わけもなく。そう制止を呼びかけたのは今回の聖杯戦争の有力候補、アーチャーからで、その声には怒りが込められている。

 

 

「どうしたのだ、アーチャーよ?えらく機嫌が悪そうだな?」

「ライダーよ、これは王の器を測るための催しではなかったのか?」

「いや……確かに余はそういったかも知れんが……」

「では何故、王ではない雑種が2匹もおるのだ?」

 

 

そう言うアーチャーの目線の先には、ルシファーとビギナーがいた。

 

 

「……フッ、残念ながらそれは違うぞ?アーチャーよ?」

 

 

挑発するように返すのはもちろん、プライドの高いルシファーである。

 

 

「……何?」

「お主は妾とビギナーを王ではないと言うておるのが間違いなのじゃよ」

「ルシファーはともかく……ビギナーも王であると?」

「うむ」

 

 

セイバーの疑問に薄く笑って、答える。

 

 

「アーチャーよ、お主のマスターから聞いておるはずじゃろう?……妾は魔界を統べる魔王の一人であると」

「ほう!貴様があのカラスどもの親玉であるか!」

「カラス、のう……エイジに言われた時以来じゃのう……」

 

 

カラスと言われたが大して怒りもせず、頬を赤らめて昔の思い出に浸るだけだったので、永時とアスモは安心し、その反面驚きもした。

 

 

あの傲慢なルシファーがキレなかった!?と。

 

 

なんとも失礼な2人である。

 

 

「ではルシファーよ。ビギナーが王であることを知っているということは、その真名も知っているのか?」

「なかなか鋭いのうセイバー。……まああくまで推測じゃから今確認を取りたいのだが……良いかのビギナーよ?」

「……別に構いませんよ?真名を知られたところで誰も……いえ、この場にいるルシファー以外のサーヴァントは全員分からないでしょうしね」

「ほう!えらく自信があるようだな!ビギナーよ!」

「違いますよ征服王。ただ、“本当”に誰も分からないのですよ」

「本当に分からない?それはいったい……」

「とりあえず、魔王の推測を聞いてからお答えしますので、少々お待ちください」

「……分かった」

 

 

どこか腑に落ちなそうなライダーはとりあえず、我慢してルシファーの話に集中する。

 

 

「……まずは聞くが、お主……あのノット・バット・ノーマルで違いないな?」

「……ええ、その通りですよ魔王。……よく私のことをご存知でしたね……」

「なんじゃ、否定せんのか?……まあ所詮神々が言いふらしたおとぎ話のような存在じゃったから半信半疑じゃったが……妾の攻撃を防いだことで確信したわ」

「おやおや、これはとんだ失態をしていまいましたね……とはいっても、真名がバレたところで全く困りませんがね……」

「じゃろうな。お主の存在を知っておるのは神々か魔王ぐらいじゃからのう」

「それはそうでしょうね。何せ、私の存在は禁止事項とされておりますゆえ」

 

 

神々、という言葉にセイバーは驚き、ライダーは驚きと共に臣下にしたいという欲が疼き始め、アーチャーは神が嫌いなのか、顔を嫌悪に歪めていた。

 

そして、長い前振りに業を煮やしたアーチャーが口を開く。

 

 

「……結論からして何が言いたい?」

「つまり、妾が魔界を統べる王ならば。此奴は原初の一すら霞んで見える程の。生まれもって原点にて頂点に君臨する絶対的な強者……それがこの男じゃよ」

「……つまり、此奴は世界全てを統べる王だと?」

「さよう。そこのアーチャーがありとあらゆる宝具の原典をもつ王ならば、この男は力ある者の頂点に立つ王者と言っても過言ではない存在、ということじゃ」

「私はそんなに大それた存在ではありませんよ……」

 

 

その場にいた全員が驚愕した。

 

アーチャーは自身のことがこの魔王に知られていたことに。

 

ライダーはビギナーの存在の強さに。

 

セイバーは王なのに王らしくないビギナーに。

 

ほんの少し離れていたライダーのマスターはビギナーの把握できない強さに。

 

ビギナーのマスター(偽)は夫が召喚したサーヴァントの規格外さに。

 

アスモはその偶然にただ驚いていた。

 

 

ほぼ全員が驚くなか、永時だけはいつも通りに余裕を持った顔つきで佇んでいた。

 

 

「ーーーと、いうわけで。妾とビギナーの2人は意味は違えど王の名を持つ者……これでよいかアーチャー?」

「……好きにしろ」

 

 

アーチャーの許可が降りたのを確認すると、ルシファーは笑みを浮かべて告げる。

 

 

「では、宴を始めようかの?」

 

 

ルシファーの言葉を皮切りにその場にいた全員の空気がガラリと変わり、ライダーは酒樽の蓋を拳で叩き割り柄杓で中身をすくって他のサーヴァントに見えるように掲げる。

 

 

「いささか珍妙な形であるが、これがこの国の由緒正しき酒器らしい」

「ワインを柄杓でって……そこは日本酒かと……」

「文句を言うでない。葡萄酒もなかなかよいぞ?」

 

 

そうこう言いつつも、ライダーから受け取った柄杓で酒をすくいグッと飲み干すビギナー。そしてそのまま手渡されたルシファーは酒をすくい、続けて勢いよく飲み干したあと、左隣のセイバーへ渡す。

 

 

「聖杯は相応しき者の手に渡る定めにあるという。それを見定めるための儀式が、この冬木における闘争だというが……何も見極めをつけるのみなら、血を流す必要はあるまい。英霊同士、互いの格に納得がいけば自ずと答えは出る」

「なるほど、器を試すということか」

 

 

柄杓を手渡されたセイバーは酒樽からすくい、グッと他に劣らない勢いで飲み干す。

 

 

「美味しいですね……」

「次は我の番か……早く寄越せ」

 

 

半ば強奪する形で柄杓を奪い取ったアーチャーは酒を飲むが、その顔を嫌悪に染める。

 

 

「何だこの安酒は?こんな安酒で英霊の格を測れるとでも思ったか?」

「そうか?この土地の市場で仕入れたうちじゃあ、こいつはなかなかの一品だぞ?」

「確かに……このお酒はなかなかよい味を出していると思いますよ?」

「そういうのは貴様が本当の酒の味というものを知らぬからだ」

 

 

そう言うと片手を掲げ、宝具らしき黄金の波紋を小さく開いて人数分の黄金の酒器と黄金の大きな瓶を一つ取り出した。

 

 

「見るがよい。これが王の酒というものだ」

「おお、これは重畳!」

「ふむ……なかなかよいではないか」

「これは素晴らしいですね……」

 

 

ライダーはすぐさま黄金の酒器に酒を注ぎ、全員に渡していく。

サーヴァントたちは受け取るとすぐに飲んで感想を述べる。

 

 

「おおっ!美味いッ!」

「美味しい……」

「これほどの酒はいつ振りかのう?」

 

 

サーヴァントたちが絶賛する中、ビギナーだけは首を傾げて美味いか?と言いたそうな顔で皆を見ていた。

そして、そのことに気づいたアーチャーは鼻を鳴らして言う。

 

 

「どうした無個性よ?あまりの美味さに言葉が出んのか?」

「無個性って……確かに私は普通ですが……。いえ、このお酒、確かに美味しいのですがーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーバッカスさんのお酒よりは少し足りない気が……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何?バッカスだと?」

 

 

その声には怒気が含まれており、ビギナーを見る視線が鋭くなった。

 

 

「バッカス……?」

「ローマ神話の酒神じゃよ。……しかしお主、そんな人物と知りおうていたのか?」

「ええ、酔ってしまうとセクハラをしてきますが、普段は真面目に酒造りに勤しんでおりましてね……1回だけ造ってもらったんですよ」

「貴様……あろうことか忌まわしき神の造りし酒が我の出した酒に劣ると……?」

「はい、そうですが何か?」

 

 

ピシリとその場の空気が凍った。

ライダーはあちゃーと額に手を当てて天を仰ぎ、セイバーはビギナーに非難の目を当て、ルシファーは言いおった此奴!とニヤニヤと笑みを浮かべ、ウェイバーとアイリスフィールはこれから起こりそうなことを予知して震え、アスモはあたふたとし、永時は詰んだなと“アーチャー”に哀れみの目を向けていた。

 

侮辱とも言える返事にアーチャーは手に持つ酒器を握り潰し、とてつもなく低められた声は憤怒に満ちていた。

 

 

「貴様……我をコケにしておいて楽に死ねると思うなよ?」

 

 

ただでさえ魔力の塊である身体が魔力が増大したことによって震え、血色の双眼が燃え上がっていた。

 

そんなアーチャーに対し、何ら変わりない表情で言葉を放つ。

 

 

「さすがに高貴な英霊といえど、酒では神には勝てませんか……」

 

 

ブチッ!と聞こえたのはビギナー以外の全員であろう。

 

アーチャーは立ち上がると背後の黄金の波紋から何かを取り出そうと手を突っ込んで歪な形の剣を取り出そうとし、

 

 

「「「「「「ッ!?」」」」」」

 

 

次の瞬間、残りのサーヴァントが顔を引き締めたのは、目的の剣を取り出そうとしているアーチャーの腕を掴んでいるビギナーに対する驚愕であった。

 

 

「薄汚い手で我が腕に触るか!無個性!」

「私があなたを怒らせてしまったのならお詫び申し上げますが……ここは酒宴ですよ?」

 

 

ビギナーから発せられる圧倒的な威圧に他のサーヴァントどころか、アーチャーも驚きを見せる。

 

 

「ぐぁ……!」

「ぐっ……!」

 

 

何故ならビギナーのマスターとライダーのマスターが威圧だけで地面に跪かせ、更に地面に足が若干めり込んでいるからだった。

 

ただし、アーチャーだけは別の理由である。

 

ビギナーによって掴まれた腕が全く微動だにしないのだ。

 

アーチャーの筋力はBであり、ビギナーはA+でアーチャーより上だが、それでも動かないこと事態がおかしいのである。

 

 

「今すぐ怒りを沈め、武器をお収めください」

「貴様……!この英雄王たる我に意見する気か!」

「今すぐ怒りを沈めて、物騒なもんしまえって言ってんだ。血祭りに上げてやろうか?」

 

 

ビギナーは伊達メガネを外すと更に威圧感が上がり、口調が荒々しくなると共に、2人のマスターの足元が陥没していく。

 

 

「喧嘩なら後でいくらでも引き受けてやる。だが、てめえも王なら、時と場所ぐらいは弁えるよなぁ?」

「……チッ!命拾いしたな、無個性……」

 

 

武器を収めて座り込むのを確認し、ビギナーがメガネをかけるとその圧倒的な威圧感がなくなり、2人のマスターは重圧から解放され、他のサーヴァントもホッとする。

 

だが、この時永時とビギナーが黒い笑みを浮かべていたのを、誰も気づけなかった。

 

 

「クックック……では、続きをしましょうか?」

「クカカ……いいセンスだぜビギナー?まさか宝具で無理矢理怒りを沈めさせるとはな」

 

 

 

聖杯問答はまだ始まったばかりである。

 

 






いかがでしたか?

書いてて思ったんですが、思ったよりノット君が英雄王よりラスボス臭を漂わせているのは気のせいでしょうか?

聖杯問答については次回かその次あたりで終わらせるつもりです。

では、また次回。


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