東方煩悩漢   作:タナボルタ

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大変お待たせいたしました。

色々とあって職が変わったり生活リズムが大幅に変わったりで時間が掛かりました。
それもあって今回も短めです。
むしろこのくらいが良いのかな……?




第八十話

 

 金髪碧眼の少女――――パルスィは混乱の中にいた。

 先日新たに友人になった少年、横島忠夫が酷く憔悴した様子で現れたかと思えば目の前で気を失い、翌日に目を覚ませば記憶を失っているのだという。

 理解の追い付かない展開に足からは力が抜け、パルスィはへたり込んでしまった。対面にいる横島からは下着が丸見えであろうが、今の彼女がそんなことに意識が行きようはずもなく。

 数分の間、パルスィはその場に座り込んだままだった。

 

 

 

 

「……ごめんなさい。情けないところを見せて」

「いや、そんなこと」

 

 ようやくショックから抜け出したパルスィは、横島から詳しい話を聞くべく彼の布団――正しくはパルスィの物だが――の隣に座り、柔らかく話しかける。

 その際に温かいお茶も用意し、横島に渡してある。自分もそうであるが、お茶で気分をリラックスさせ、話しやすくするためだ。

 

「……えっと。それで、その。本当に、何も思い出せないの?」

「……はい」

 

 何をどう聞けばいいのか。パルスィはあまり会話に慣れていない。口を開けば出てくるのは嫉妬の言葉がほとんどであるからだ。

 なのでパルスィは率直に聞くことにした。もしかしたらこういう風な対応は間違っているのかもしれないが、パルスィは医者ではなく、当然そういった知識を持ち合わせていない

 パルスィに出来るのは、せめて最大限に相手を気に掛けつつストレートに聞き出すことくらいだ。

 

「……何か、漠然とした記憶はあるのかもしれません。誰かと、何かを話してるような……何かをしてるような、そんな……()()がある……ような……」

「あ、無理して思い出そうとしないでいいからね」

 

 パルスィからの問いに申し訳なさそうに答えた横島は、こめかみに指を当て、頭に蘇る()()()()()()()()()()()()()()()()のイメージを見る。

 なるほど、記憶を失うとはこういった不可解な気分を味わうものなのかと、どこか他人事のように感じる。

 

「とにかく、あなたの名前は横島忠夫。で、あなたはここ、地底の“旧地獄”に旅行(あそび)に来たの」

 

 パルスィは横島を気遣うようにこめかみに当てた手を握り、本人も覚えていない名前と目的を教える。握られた手の小ささと温かさに一瞬胸が高鳴る横島だが、彼女から告げられた名と目的に、また不思議な感覚に襲われる。

 

「横島……忠夫……旧、地獄……確かに、何か覚えがあるような……」

「そうなの?」

 

 覚えていないのに覚えがある。相反する感覚が気持ち悪く感じる横島であるが、流石にパルスィにその感覚が伝わるはずもなく、彼女は横島の言葉から彼の記憶障害は比較的軽い症状なのではないかと考えた。

 

「……横島さんはこの旧地獄の中心にある地霊殿にお世話になってたんだけど……どうかしら? これも覚えがある?」

「………………地霊、殿」

 

 何かが、頭を過ぎる。

 

「そう。(さとり)妖怪が主の大きなお屋敷で、動物がいっぱいの。あ、覚妖怪っていうのは、こう、このくらいの大きさの“第三の目(サードアイ)”を持つ女の子で――――」

「第……三の……」

 

 

 

 脳裏に光が走る。

 小柄な少女。華奢な体躯。額に当てられた指。薄っすらと弧を描いた唇。紡がれる言葉。暗い世界。声。振り向いて。振り向いて。振り向いて――――見た。

 

 

 

「え……っと。とりあえず、横島さんはそこから逃げて、きた? みたいなんだけど……。その、どうしよっか。私から横島さんのことを伝えに行っても――――いたっ!?」

「――――やめて……くだ、さい……」

 

 横島の手を握っていた手が、強く握り返される。妖怪であるパルスィが痛みを感じる程、強く。強く。

 

「ちょ、横島さん、痛い。いた、離して……! ……?」

 

 痛みに抵抗するように手を引くパルスィだが、横島の手はびくともしない。痛みに耐えかね、咄嗟に思い切り引こうとした瞬間、パルスィは()()に気付いた。

 ――――横島の手が震えている。否、手だけではなく、全身がガタガタと震えている。

 見れば横島は全身から尋常ではない量の冷汗を流していた。歯の根もかみ合っておらず、カチカチと硬質な音を鳴らしている。

 明らかにただ事ではない様子に、手の痛みも忘れて呆然としてしまう。

 横島はうわごとの様に「やめてください」と呟き続けている。何かを、心底恐れているようだ。

 

「やめて……やめ――――うぶっ!?」

 

 やがて精神に一定の限界が訪れたのか、横島の胃の中の物が逆流してくる。無意識に握り締めていたパルスィの手を離し、口を押え、必死に嘔吐するのを我慢する。

 

「横島さん!? 大丈夫!? ちょ、ちょっと待って! 桶を持ってくるから!」

 

 先程まで横島の様子を呆然と見ていたパルスィも正気を取り戻し、急いで桶を取りに走る。

 何とか桶も間に合い、横島は胃の中の物をそこにぶちまけた。背中を擦るパルスィの手は優しく、温かく、少しずつではあるが今の最悪な気分を癒してくれる。

 そうして全てを吐き出し、荒い息を吐く横島の背中を優しく撫でつつ、パルスィは先程の考えを撤回する。

 軽い症状などとんでもない。あまりにも楽観視が過ぎた。……いや、軽い症状だと思い込もうとしたのか。

 そもそもの話だ。()()殿()()()()()()()()()()()()()()()()()()。その認識を忘れてはいけないのだ。

 

「……ごめん、なさい、パルスィさん。こんな、いきなり吐いちゃって。ごめんなさい……」

「……横島さん」

 

 涙と涎と胃液とで汚れた横島の顔を拭うと、彼は荒く息を乱しながらもそう言って頭を下げた。情けないと思っているのか、彼の目からはまた涙が滲んでいる。

 その様子を見て、パルスィは嫉妬の思いに駆られてしまう。自分は、明らかに目の前の弱った少年を心の底から心配している。

 この嫉妬の化身である自分が、先日会ったばかりの少年を、これほどまでに。

 

「……気にしないで。謝ることなんか何一つないから」

 

 嫉妬の念に駆られ、パルスィは横島に手を伸ばし――――その頭を、自分の胸に優しく抱きしめた。

 

「落ち着いて、大丈夫だから」

 

 妬ましい。あまりにも妬ましい。己の身を焼き尽くしてしまわんばかりに妬ましい。

 ――――この少年が、妬ましくてたまらない。

 

「頼りないだろうけど、私が守ってあげる。……だから、安心して」

 

 その言葉を皮切りに、強張っていた横島の身体から徐々に力が抜けていく。乱れていた呼吸も落ち着いていき、やがてそれは規則正しいものとなった。

 パルスィの言葉と、温かさ、優しさに緊張がほぐれ、この数分間で負った精神的・肉体的疲労から眠りの世界に旅立ってしまったのだ。

 眠る横島を抱き締め、パルスィはぽつりと呟く。

 

「ああ――――なんて、妬ましい」

 

 嫉妬の熱が籠ったそれは、誰の耳にも残らず消えていく。

 そして、我知らず籠められた()()()()()()()()()()()も、同様に。

 

 

 

 

 

第八十話

『“考える”』

 

 

 

 

 

「……それで、妹紅はどうしてる?」

 

 とあるゲストルームにて、紅魔館、永遠亭の主要人物が集まっていた。皆一様に険しい表情をしており、ピリピリとした空気が漂っている。

 

「今は隣の部屋で眠ってる。昨夜はかなり取り乱してたから……」

 

 レミリアの問いに答えたのは輝夜だ。正気を失った妹紅の下に誰よりも早く駆け付け、喚きたてる妹紅を落ち着かせたのも彼女だ。

 妹紅の取り乱しようは尋常ではなく、輝夜をしてそのような姿は初めて見た。

 ひとまず輝夜は妹紅を落ち着かせようとしたのだが、妹紅は無理矢理地底へと向かおうとしていたので、やむなく攻撃をした。その際に良い所に入ったのか、妹紅はその場で気絶。現在も意識を取り戻していない。

 

「それで、妹紅から聞いた話だと……」

 

 滅茶苦茶に喚いていた妹紅であったが、それでも聞き取れた部分から推察し、内容を補填して輝夜は語る。

 妹紅と横島とを繋ぐパスから、突然死んでしまいそうなほどの痛みが伝わってきた。その後、横島とのパスが消失したという。

 

「……そうか」

 

 パスの消失。それを聞いた皆……特に横島の恋人であるフラン達は心臓が止まってしまったかのようなショックを受けた。目の前がグラグラと揺れ、自分が今どこにいるのかさえ認識出来ず、身体には震えが走る。

 立とうとしても身体に力が全く入らない。声すらまともに出すことが出来ない。

 

「……よくよくあいつは厄介ごとに巻き込まれるわね」

 

 呆れたような口調でレミリアが言葉を零す。何をのんきなことを、と皆はレミリアを見やる……が、そこで、皆は虚を突かれる。そして理解した。

 レミリアは親指の爪を噛んでいる。普段の彼女からは想像も出来ない姿だ。爪は割れ、鮮血が滴り、手を伝う。

 のんきなど、とんでもない。レミリアも相当に焦っているのだ。

 かろうじて冷静さを保っているのはフランの存在だろう。妹の前で取り乱すわけにはいかない。何せ、妹の恋人の危機なのだ。自分は冷静でいなければならない。

 

「……横島君は成り方が異なるとはいえ、私達と同じ蓬莱人。例え一度死んだとしてもパスに影響があるとは考え難い……」

 

 静かに考えを巡らせるのは永琳だ。横島と妹紅のパスは魂同士で繋がっている。それ故に肉体が死を迎えてもパスが消失することはありえない。

 つまり、考えられる可能性は横島の魂に何かがあったということ。

 永琳は横島に何があったのか推理する。数分を掛けて導き出した推測は、おおよそ真実に近いものだった。

 

「地霊殿には同種よりも耳も鼻も利く犬や猫がいるし、他にも反響定位(エコーロケーション)によって周囲の状況を知ることが出来るコウモリ達だっている。これらを掻い潜って横島君に接触するなんて、河童の光学迷彩でも不可能……。とくれば、候補は私の知る限りでは数人に絞られる。そしてその中で最も可能性が高いのは……」

 

 誰かが、ごくりと喉を鳴らす。

 

「――――無意識を操る覚妖怪、“古明地こいし”……。彼女でしょうね」

「――――!!」

 

 皆の背に、稲妻が走ったかのような衝撃が襲った。()()()()()()()()()()()()()()()()()。永琳以外の、この場にいる全員がだ。

 

「そうか、あの子の能力なら動物達に()()()()に横島さんに接触出来る!」

「しかし何で? ……さとりが人間と仲良くしてるから……?」

「意外とお姉ちゃんっ子っぽかったし、ありえなくはないかも……?」

 

 こいしのことを皆が一斉に思い出したためか、怒濤の勢いで会話が交わされる。あるいは、犯人……“悪者”が欲しかったのかもしれない。

 一種危険な空気が広がりだし、永琳が止めに入ろうとした中、三人の妖精メイドがノックもそこそこに入室してきた。

 

「あなた達、一号二号三号!? 私の代わりに門番をしてくれてるはずじゃあ……?」

 

 美鈴の言葉通り、やって来たのは妖精メイドの筆頭、一号達である。息が上がっているところから、相当に急いできたことが窺える。妖精であるとはいえ、優秀な彼女達からは考えられない行為に、レミリアが不審気な視線を送る。

 

「も、申し訳ありません。レミリアお嬢さまにお客さまが……」

「客……? 悪いけど今はそんな暇はないの。後日に――――」

「でもでも、横島さんに関して緊急のお話があるって……!」

「……何ですって?」

 

 恐縮しきりの一号達が話す内容は、何ともタイミングが良い話であった。来客が誰なのか、想像に難くない。

 

「……もう、扉の前で待ってもらってます。……ごめんなさい。色々と、規則を無視しました」

 

 最後にどこかしょんぼりとした様子の三号が締めくくり、レミリアの返答を待つ。レミリアは数瞬思考を巡らせるが、すぐに一号達に声を掛ける。少し、笑っていた。

 

「いえ、よくやったわ。とりあえずお客を中に入れてちょうだい。……緊急を要するの」

「はいっ」

 

 ほっと息を吐いた三人は急いで扉を開き、客人を室内へと招いた。入室したのは地霊殿に棲む妖怪の一人、火焔猫燐。

 皆の視線がお燐一人に集中する。フランなどは明らかに敵意を含んだ目で睨みつける。

 お燐はスカートの裾をぎゅっと握り、唇を引き結んでいる。その表情、仕草、身に纏う妖気からも、彼女が抱いている様々な感情を推し量ることが出来た。

 

「……お前が来たか」

「……はい」

「……まあ、いい。じゃあ聞かせてもらおうか? ――――()()()()()()()()()()()?」

「――――っ!!」

 

 お燐に掛かるプレッシャーが一気に増大した。

 皆はあくまで冷静に努めている。努めているがしかし、それでも抑えつけている感情が漏れ出してしまっている。

 流石のお燐も、この状況に生きた心地が全くしない。それ故か、身体にも震えが走ってしまう。

 何も言い出せないまま、数分が過ぎてしまった。我慢の効かないフランやてゐは今にも飛び掛からんばかりであり、美鈴と小悪魔に抱えられている。

 そうして停滞した空気が流れる中、突然に長い長い溜め息を零す者がいた。

 レミリアである。

 

「……ごめん。あんたを責めたところでどうにかなる話じゃないのは分かってるんだけどね。……何があったのか、詳しく話してくれるかしら?」

 

 先ほどまで剣呑な空気を噴出させていたレミリアが緊張を解き、お燐に穏やかに言葉を掛ける。

 お燐はレミリアのその姿を見て心を決めたのか、数度深呼吸をしてゆっくりと詳細を語りだした。

 

 

 

 

 

「……そう。そういうことだったの」

「……うん」

 

 お燐が紅魔館を訪れる数時間前。意識を取り戻したさとりは、同じく覚醒したこいしから何があったのかを詳しく問い質していた。

 さとりの背後にはお燐とお空も居り、はらはらとした様子で二人を見守っている。

 

「こいし、あなたに善行を積むように言った聖白蓮は、他に何か言っていなかった?」

「え……?」

 

 予想をしていなかった言葉に、こいしは戸惑う。もっと他に聞くべきことがあると思うからだ。だが、さとりの目は静かにこいしの瞳を見据え、問いに答えるように促している。

 こいしは、何故かその視線に耐えられず、俯き加減に答えた。

 

「えっと……善行を考えるのも修行。何が善行なのか、よく考えて行動するようにって」

「……」

 

 沈黙が怖い。緊張からか、こいしの心臓が痛い程に激しく跳ねまわる。

 さとりはこいしの言葉を聞き、すっと目を閉じた。そうして十数秒、再び目を開いたさとりはこいしにゆっくりと語り掛ける。

 

「こいし。あなたが誰かを思いやって、自分なりに善い行いを重ねようと行動してきたのは分かるわ。それは確実にあなたの成長に繋がっているし、私も嬉しく思う」

「……」

 

 さとりの口から出たのはこいしを褒める言葉だった。それはさとりとしても本心からの言葉だろう。これが平時ならばこいしも両手をぶんぶんと振って喜びを露にしたのだろうが、今の心持ちでは喜ぶ気になどなれはしない。

 

「……だからこそ、私はあなたに言わなければいけない」

 

 こいしを貫く視線が、強くなる。

 

「あなたは考えて行動したつもりだろうけど、その実、まるで何も考えてはいないわ」

「……!」

 

 さとりの言葉は、こいしに鋭い痛みを与える。感情が昂る。反発したくなる。だが、口は上手く動いてくれないし、身体も全然動いてはくれない。それは何故か?

 ――――そのことに、自覚があったからではないだろうか。

 

「善行……いえ、全ての行いは時と場合によって何が正しくて何が悪いのかが移ろっていくもの。“今、これをしたらどうなるのか?”……そういった物事の続き・裏を予想して、その時々に最善の行動をする。それが、()()()()()()()()()ということよ」

「――――!!」

 

 ぐうの音も出なかった。自分は正しいと思うことを行ってきた。だが、本当に考えて行動したのか? それは本当に当人にとって正しいことだったのか?

 さとりの言葉を聞く前ならば自信を持って「よく考えて行動した」と言ってのけただろう。だが、今はもう無理だ。こいしは、自分が如何に考えなしに動いていたのかを理解したから。

 

「……まあ、今の私はあなたに偉そうに言える立場じゃないんだけどね」

「え……?」

 

 自分の浅はかさに打ちのめされていたこいしの耳に届いたのは、力なく笑みを浮かべたさとりの悔恨に充ちた声だった。

 

「お燐」

「は、はいっ!」

 

 さとりは背後のお燐に声を掛ける。やはりその声に力はなく、どこか震えているように感じる。こいしには、それが不思議に思えた。

 

「私はゾンビフェアリーに指示を出さないといけないし、それに勇儀さんとも話をしないといけないの。……悪いのだけれど、紅魔館に事情を伝えに言ってくれないかしら?」

「……了解です、さとり様」

 

 お燐はさとりの言葉に頷くと、そのまま駆け足で退室し、地上へと向かう。お燐の目に映るさとりは今にも消えてしまいそうなほどに弱っているようにも見え、本当は自分こそが地上へと赴きたいのだろうが……これ以上、地底に騒動の種を蒔くわけにはいかない。それが分かるからこそ、お燐は急いで地上へと向かったのだ。

 お燐を見送ったさとりは、今ほど“地霊殿の主”という肩書を恨めしく思うことはなかった。

 

 

 

 

 

 そして、数時間後。さとり達の眼前には紅魔館の面々がいる。

 さとりはこいしの前に立ち、皆に頭を下げた。その姿は、こいしの心に耐えがたい痛みを齎した――――。

 

 

 

 

 

第八十話

『“考える”』

~了~




お疲れ様でした。

ちょっと横島君、女の子の前でゲロ吐きすぎじゃない?(作者のせい)

あんまり深刻な感じにしたくないんだけどな……

それにしてもパルスィ周りがすごくドロドロとした展開になりそうで怖いのぜ

それではまた次回

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