三日月は流離う   作:がんめんきょうき

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人によっては展開が少々アッサリ過ぎて「…あれ?」と思われるかもしれませんが、御了承下さい。


第四十二話 龍拳と魔人と、髭と主人公と…

 純粋な体格差で言えば、ガンテンバインが僅かに勝っている。

 だが泰虎とて侮れない。体重に膂力等、人間離れしたその身体能力は、デモウラの様に並外れた巨体を持つ虚が相手でも軽く押し返せる程。

 鍛錬を重ねた今となっては、例え相手が最下級大虚であっても難無く勝利出来るだろう。

 

 だがガンテンバインとの初撃のぶつけ合いに於いて、泰虎は呆気無く敗れ去った。

 攻撃に用いた右腕は後方へと弾き返され、それに引っ張られる様にして身体全体も持って行かれる。

 想定外の結果に、その表情が驚愕の色に染まる。勝てないにしても、ある程度は均衡まで持って行けると思っていたが、まさかこうも容易く押し負けるとはと。

 そんな隙をガンテンバインが見逃す筈も無く、即座に響転でその場を跳ぶ。

 吹き飛ばされる泰虎との間合いを詰めると、がら空きの懐目掛けて右拳を突き出した。

 

 不安定な体勢ながらも、泰虎は咄嗟に右腕を引き戻し、防御に回す事に成功。

 だが気付く。ガンテンバインのその拳には、先程までは無かった筈の―――バグ・ナグの様な形状をした武器が握られている事に。

 

 

「グ…ゥッ!!」

 

 

 止むを得ずそのまま拳打を受け止めた泰虎だったが、その口からは苦しげな呻き声が漏れ出していた。

 何せその爪先は容易に右腕の鎧を貫き、脆弱な内側を傷付けていたのだから。

 

 それだけに終わらず、拳打に込められた衝撃によって、吹き飛ばされる勢いは増幅。

 結果、泰虎は盛大に壁へと叩き付けられる事になった。

 

 攻撃を終えたガンテンバインは、地面へと軽やかに着地。

 眼前にて埋め込まれた壁から抜け出さんともがく泰虎を眺める。

 

 

「…まだだ」

 

 

 静かに呟くと、その姿が掻き消える。

 直後、泰虎の本能が激しく警報を鳴らした。躱せ、と。

 ―――追撃を仕掛ける気か。

 右腕を最優先に壁から抜き出すと、肘先へ霊圧を籠める。そしてそれを背後の壁に叩き付けた。

 

 発生する凄まじい衝撃。それは壁に埋まったままだった背中に襲い掛かり、泰虎の表情が苦痛に歪む。

 だがその我が身を顧みぬ咄嗟の行動は実を結んだ。

 泰虎の身体は壁から押し出されており、絶体絶命の窮地から脱していた。

 それと擦違う様にして、ガンテンバインの追撃が元居た場所へ叩き込まれる。

 泰虎は地面から転がりながら移動。一先ず距離を取る事を選択した。

 

 右拳を突き出した体勢のまま、ガンテンバインは泰虎の姿を横目で見遣る。

 心無しか、その目には落胆の色が見て取れた。

 

 

「その程度か? 茶渡泰虎」

 

「っ!!」

 

 

 その言葉を耳にした泰虎は、自身の右拳に力が籠るのを感じた。

 悔しさもあるだろう。だが最たるものは別。

 それは真正面からの尋常な立ち合いを望んだ相手を落胆させてしまったという、自身の失態に対する怒りだった。

 

 

「冗談だろう。俺には判ってるぜ」

 

 

 ガンテンバインは拳を引き戻し、構えつつ言う。

 

 

「てめえの力はこんなモンじゃねえ。もっと上がある筈だ」

 

 

 ―――だから早くそれを見せろ。

 直接は語らず、視線でそう訴えるガンテンバイン。

 

 泰虎としては応えて遣りたいのが本音だったが、そうも行かない理由があった。

 あの時祖父に教えられた真の力。それを用いる際の感覚が、虚圏に侵入した直後から狂ってしまっていたのだ。

 

 だからと言って現状のまま戦っては、敗北は必至。

 戦闘スタイルは問題無い。だが問題はその練度の高さと機動力だ。

 確かにあの力さえ使えれば、ガンテンバインと十分に渡り合える自信はある。

 だが―――出来無い。

 必死に己の内に眠る力へ働き掛けても、返答は皆無。時間の経過と共に焦燥が募る。

 泰虎は何とももどかしい気持ちを抱いていた。

 

 

「…ワケありか。しょうがねえ」

 

 

 泰虎の雰囲気から察したのか、ガンテンバインはそう零した。

 

 

 「それなら俺が無理矢理にでも引き出させてやる。…死ぬんじゃねえぞ?」

 

 「ッ!!?」

 

 

 次の瞬間、跳ね上がる霊圧。

 咄嗟に身構える泰虎だが、少々遅かった。

 気付けば彼の巨体は高々に打ち上げられ、宙を舞っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドルドーニが立ち去って数分が経過した頃。待機状態となっていた一護とネルは、もはや緊張感が完全に途切れていた。

 あれだけ堂々とコントの如き立ち振る舞いを見せ付けられたのだ。白けない方がおかしいだろう。

 

 

「そういやアイツ…No.103とか言ってたよな?」

 

「そっスね」

 

 

 首を傾げつつ、話し合う二人。

 話題はドルドーニの語った己の階級。

 話しを聞く限り、破面とは基本的に1から10の数字を持つ十刃、そして二桁の数字を持つ数字持ちに分類される筈だ。

 だがあのドルドーニという破面の持つ数字は三桁。これは如何いう訳なのかと。

 

 順当に考えれば、それだけの数の破面が生まれたと見るべきか、それとも余りに弱い為にその様な数字を刻まれたと見るべきなのか。

 一護達としては後者を考えていた。

 それはそうだろう。あれだけ盛大に決めポーズをかました挙句、ズボンの股裂きを起こす間抜け振りだ。

 如何考えても猛者の立ち振る舞いでは無い。

 自分がツイてると感じた時に限り、“ツキツキの舞”を踊る一角の姿とややダブって見えはするが、ドルドー二の場合は突き抜けて緊張感に欠けている。

 

 

「…弱そうだな」

 

「…弱そうっス」

 

 

 やがて二人は声を揃えて言う。

 いっその事、この場はドルドーニの事など無視して進んだ方が良いのではないかとも。

 

 ―――この時点で察せるだろうが、一護はこの時、同じ三桁の数字を持ちながら隊長格と渡り合える実力を見せたチルッチの存在を忘れていた。

 だが一護は気付かない。

 先程のドルドーニの立ち振る舞いも、それを思い出すのを阻害していた。

 

 

「フハハハハ!! 待たせたな坊や!!」

 

 

 そんな一護達の上から、突如として降り掛かる声。

 此方が引く程のハイテンションで、ドルドーニは空中で身体を回転させつつ、軽やかに着地。そしてやはりポーズを決める。

 だが良く見れば些か控え目だ。恐らく先程の二の舞になる事を避けようとしているのだろう。

 解決策としては初めから止めれば良いだけの話なのだが、それはドルドーニの信念に反する為、その選択肢が取られる事は無いだろう。

 

 

「では早速だが相手をしてやろう! 遠慮無く掛かってきたまえ!!」

 

 

 ドルドーニはポーズを決めたまま、右手で手招きする。

 格好良さばかりを追及した、武の欠片も感じられない隙だらけな構えである。身体の軸もズレており、極めて不安定。これでは咄嗟の対応も間に合わない。

 だがこれはブラフ。注目すべきはその目だ。

 猛者であれば直ぐに判る。一見すれば素人だが、その実は己の実力を隠しながら、相手を油断無く観察し続ける鋭いそれに。

 

 だが一護達は気付かない。初めに見た間抜けな印象も相俟ってか、表面上にしか取れなかった。

 何とも締まらない雰囲気に、一護は背中の斬月を抜き、正眼に構える。

 

 

「なんか…あんたスゲー弱そうだな」

 

「ぬわあああぁぁにいいいぃぃ!? 言うに事欠いて、吾輩が弱そうだとぉう!!」

 

 

 一護のその呟きに即座に反応。手招きに使用していた筈の右手、それの人差し指を突き付けて抗議するドルドーニ。

 だがそんな動作も余計に弱者の印象を強める要因となっていた。

 

 

「いや、どう見てもそうとしか思えねえぞ。…股裂けとか」

 

「ぬふぅッ!!!」

 

 

 一護が最後に付け加えたその一言に、ドルドーニは自身の胸を押さえながら、上体を一気に仰け反らせた。

 他者から己の消したい失態を突き付けられる事は、思いの外ショックが大きいのだ。

 

 

「ふ、フフフ……まさか口舌の刃で先手を取るとはやってくれる…!!」

 

 

 既に満身創痍な雰囲気を醸し出すドルドーニは、やや後退りしながらそう返す。

 完全にボケ役の反応である。此処で即座に辛口なツッコみを返せば、普通にコントが成立する事だろう。

 

 

「いや、事実だし。赤い下着とか良い趣味してんのな」

 

「変態みたいっス」

 

「ぐはあああああぁぁッ!!!」

 

 

 別にそれを狙っていた訳では無いのだが、元からツッコみ体質な一護は呆れ顔でそう返した。

 後ろのネルもさり気に呟く。

 すると最後のそれが止めとなったのか、遂にドルドーニは片膝を突いて崩れ落ちた。

 

 

「クッ…こうなったら最後の手段!! 坊やをコテンパンに叩きのめし、物理的にその記憶を消してやろうではないか!!」

 

「んな無茶苦茶な…ちょっと離れとけネル」

 

「う、うん」

 

 

 だが復帰は意外と早かった。

 ドルドーニはその顔を羞恥の赤で染めつつ、声高らかに宣言した。

 

 一護はネルを避難させると、考える。

 本当に遣れると思っているのだろうかと。

 つまり一護は内心では完全にドルドーニを侮っていた。

 彼はまるで物語で良くありがちな―――所謂かませキャラの一種ではないかと。

 これから間も無くして、その認識を改めざるを得ない状況に陥るとは知らずに。

 

 

「まあ、とりあえず相手してやっけど…どうなっても知らねえぞ?」

 

「…ほざいたな坊や!! ヒトは見た目では判断してはいけないという事を、その身を以て教えてやろう!! 覚悟ぉぉぉ!!!」

 

 

 ドルドーニは叫ぶと、響転も使わずドタドタと足音を立てながら駆け出す。

 その右手は左腰に下げられた斬魄刀の柄に添えられてはいたが、その姿は完全に雑魚丸出しなスタイルであった。

 

 ―――峰打ち程度で勘弁してやるか。

 元から一護は敵であろうとも命を奪う事を良しとしていない。

 その為、此処は軽く打ち据える程度に留め、大きな怪我はさせない形で収める事にした。

 

 それに僅かな時間しか接していないが、ドルドーニの性分は悪では無い。寧ろこのキャラは何処か憎めない感じがする上、親しみ易い印象を受ける。

 上手い事いけば、織姫を救出する為の協力を得られるかもしれない。そんな淡い期待を抱いていた。

 

 此方に向かって来るドルドーニを視界に捉えながら、一護は斬月の刀身を反転し、棟を前へ。

 左側へ振り被り、その額目掛けて振るった。

 破面には皆共通して鋼皮という頑丈な外皮を持つと言うし、例え頭部に攻撃を加えてもそう大事には至らないだろうと考えて。

 

 

「え…?」

 

 

 直撃するかと思われた直後、一護の口から気の抜けた様な声が漏れる。

 見れば斬月の刀身は空を切っており、ドルドーニの姿は何処にも見当たらない。

 

 そして気付く。左上腕部に感じる鋭い痛みに。

 視線を移すと、其処には決して深くは無いが、横一筋の太刀傷が刻まれていた。

 

 

「ッ、一護!?」

 

 

 驚愕したまま硬直している一護へ、切羽詰まったネルの声が投げ掛けられる。

 それに正気を取り戻すと、直ぐ様背後を振り向いた。

 

 傷の位置からして、ドルドーニは直前に斬魄刀を抜き、斬撃を繰り出しながら左側を擦り抜けたと見られる。

 ならば彼の位置は自身の背後の筈。

 だが実際は如何だ。視線の先には何も見当たらない。

 

 一護はふと気付く。

 この世界は広い。それに比例して、存在している能力の種類も豊富だ。

 ならばドルドーニが敵の視界から逃れたり隠れる術や能力を持っていたとしても何らおかしく無い。

 一護は咄嗟に霊圧探知を発動し、ドルドーニの霊圧の位置を探る。

 

 

「―――反応が遅いぞ、坊や」

 

 

 霊圧を捉えるよりも先に、一護の真横から声が掛かる。

 そして今更気付いた。右手に握る斬月の柄越しに感じる違和感。

 弾かれる様にして声の発生源でもある右方向へと振り向く。其処には斬月の平地の部分に、爪先で立っているドルドーニの姿が。

 良く見ればその両手には何も握られてはいない。

 それはそうだ。何故なら一護の左腕の太刀傷は、斬魄刀では無くその卓越した脚技によって刻まれたものなのだから。

 

 だが一護はそれを知らない上、直接その目で確認出来てもいない。

 御蔭で彼はあの一瞬の内に何が起きたのか、全く理解が及んでいなかった。

 

 しかももう一つ気になるのは、右手に握る斬月から感じる重さだ。

 大の大人一人が乗っているにしては余りにも軽いのである。

 その理由は単純。ドルドーニは爪先以外の足の部分へ霊子の足場を展開して乗る事で、斬月に圧し掛かる重さを軽減しているのだ。

 

 

「なん……だと…!?」

 

 

 勿論それについても一護が知っている訳が無い。

 彼の口からは思わず驚愕の声が漏れていた。

 

 

「むん!!」

 

 

 ドルドーニは斬月を足場にしたまま、身体を回転。未だに硬直した状態の一護の頭部目掛け、容赦無く回し蹴りを繰り出した。

 

 

「ガッ!!!」

 

 

 当然、防御体勢も取れていない一護は真面に直撃。盛大に吹き飛び、それから地面をニ・三回転がった後、壁に衝突する。

 直撃の際に負傷したのだろう、周囲へ疎らに血を飛散させながら。

 

 

「如何に動揺したとは言え、敵を目の前にして動きを止めるのは自殺行為だぞ」

 

 

 ドルドーニは険しい表情を浮かべ、その視界を一護の吹き飛んだ方向へと移す。

 だが肝心のその姿は砂煙に隠れており、確認は出来無い。

 

 

「そして次に選択する行動も、大凡は予測できる―――」

 

 

 だがドルドーニには読めていた。

 相手を遥かに格下だと想定していた筈が、真実は全くの真逆。御蔭で初撃から続いて二回連続で攻撃を受けるといった失態を演じてしまう。

 これが経験の浅い、血気盛んな若者であれば如何なるか。

 まず確実に焦る。そして何とかこの不利な流れを変えんと、真っ先に反撃へと行動を移すだろう。

 

 

「“―――月牙”」

 

 

 だが冷静さを欠いた頭では、策を練る余裕なぞある訳も無い。すると自然と選択肢も絞られる。

 最たるものは接近戦。それも狙いは真正面では無く、判り易い死角。

 

 

「“天衝”!!!」

 

 

 ドルドーニの背後より発せられる声に霊圧。

 壁に叩き付けられた直後、一護は即座に瞬歩で移動。その一見隙だらけな背中目掛け、斬月の刀身から必殺の斬撃を放っていたのだ。

 

 

「残念だが…背後(そこ)は悪手だ」

 

 

 それに対し、ドルドーニは振り向く事も、ましてや回避行動すら取らなかった。

 上体を前方へ倒すと同時に、右踵を真上に振り上げる。

 脚全体には事前に霊圧を纏って強化されており、それの持つ威力は迫り来る月牙を超えていた。

 

 

「…嘘…だろ……」

 

 

 始解と卍解、其々の状態で持ち得る最強の技である月牙天衝。

 それをいとも容易く粉砕された事に、一護は呆然とそう呟くしか出来無い。

 

 だが厳密に言えば誤りがある。

 先程の月牙天衝は、本来持ち得る威力には程遠い。

 斬月に込められた霊圧の量に集束率といった、基本的な部分が尽く甘く、実に御粗末な出来であった。

 

 これは一護のみならず、熱し易い性格の者が持つ欠点だ。想定外の事態に陥る等して焦燥に駆られた途端、視野が狭まる上に判断力や集中力が欠如するというもの。

 ドルドーニは邂逅より間も無くしてそれを悟っていた。

 故に先程はその隙を突き、洗礼の意味合いも含め、加減抜きの一撃を御見舞いしたのである。

その程度ではこの先で待ち構えているであろう、十刃達を相手に生き延びられないぞ、と。

 

 元よりドルドーニは戦いに於いては非常に厳しい考えを持っている。

 例え女子供や老人であっても、一度戦場に足を踏み入れれば皆平等。敵とあらば、躊躇無く己の刃を振り下ろす。

 実力も伴わない癖に、甘い理想ばかり抱く者に対しても同様だ。

 だが見込みがある者に対しては情けを掛ける。先程から一護に対して態々諭す様に語り掛けているのが何よりの証拠だ。

 

 

「やれやれ…言っただろうに。ヒトを見た目で判断してはいけないと」

 

 

 背後を振り向くと、ドルドーニは肩を竦めながら言う。

 彼のその佇まいには、序盤に見せた間抜けな雰囲気は微塵も無い。

 それは正に猛者の貫禄―――長年戦場を駆け抜けた者にしか出せぬ凄みが見て取れた。

 

 

「理解したかね…坊や?」

 

「…ッ!!!」

 

 

 ―――ぐうの音も出ないとはこの事か。

 一護は極度の緊張からか、全身がガチガチに硬直していく様な錯覚に囚われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから何度殴られた事か。もはや泰虎は覚えていない。

 揺れる視界、力が入らない膝。足元には現在進行形で増え続ける大量の血痕。

 反撃の余地も皆無な、無慈悲な拳打の嵐。それは主に胴に背中を中心に叩き込まれた。

 その結果、無数の内出血や打撲の他、その拳に握られた得物の御蔭で、その服の下は穴だらけになっている事だろう。

 顔面を狙わなかったのは、殺さない様にという意思の表れか。それとも気紛れか。

 ガンテンバインは此方の力を引き出させると言っていた。互いに全力で立ち合う事を望んでいるが故。ならば前者だろう。

 

 

「グ…!!」

 

 

 遂に泰虎は片膝を地面に着いた。

 それを前方で眺めるガンテンバインは、見るからにその肩を落としていた。

 

 

「…これだけやっても駄目かよ」

 

 

 次にその目に浮かんだ感情は―――同情。

 ガンテンバインは理解していた。泰虎は鮮血を撒き散らせながら殴られ続けながら、必死に己が身から何かを出そうとしていた事に。

 恐らくそれは自身が持ち得る本来の力を解放しようという足掻き。

 

 だがその願いは叶わなかった。

 眼前では、片膝を着いた状態から再び立ち上がらんと、歯を食い縛り続ける泰虎。

 ―――悔しいだろうに。

 ガンテンバインは痛々しい程、その思いを感じ取っていた。

 彼とて悔しい。泰虎程の強者を、全力を出せぬまま仕留めなければならないという現実に。

 

 正直言うと、泰虎本来の強さは未解放時の自身を超えている。それがガンテンバインの直感だった。

 解放すれば良くて互角か、悪くても多少は戦える程度は行くかもしれない。

 だがガンテンバインの帰刃形態は火力が上昇する反面、機動力が大幅に落ちてしまうデメリットがあった。

 これが十刃クラスが相手であれば話にならない。

 ガンテンバインは以前軽くシュミレートしてみたのだが、反撃する余地も与えられず、アルマジロの様に身体を丸めて敵の攻撃に耐え続ける未来しか浮かばなかったのを覚えている。

 厳密に言うと、泰虎の実力は正確には測れていない。だがもし彼が下位十刃クラスに匹敵するのであれば、同様の結果に終わるだろう。

 

 

「これも主より与えられた試練なのか…」

 

 

 ガンテンバインの理想としては、まず本来の実力を取り戻した泰虎と現状のまま立ち合う。 そして大凡の実力を測った後、帰刃を選択。決着が付くまで戦闘を続行する。

 だがもしも、泰虎の実力が帰刃形態の自分より上であったならば―――。

 

 

「お前とは全身全霊を込めたぶつかり合いがしたかったぜ、茶渡泰虎」

 

 

 何かに祈りを捧げる様に、ガンテンバインは胸の前で十字を切った。

 互いに己の持つ最強の一撃。それを至極単純に、真正面からぶつけ合う事での決着。

 それがガンテンバインの望みだった。

 

 

「だからこいつは…せめてもの手向けだ」

 

 

 そう零すと、ガンテンバインは両手を胸元まで持ち上げる。

 

 

「“翔けろ―――龍拳(ドラグラ)”」

 

 

 得物を握ったままのその互いの拳を、胸の前で打ち付ける。

 刹那―――ガンテンバインの全身が炎に包まれた。

 その炎はまるで天に上る竜の如く、遊撃の間の天井を突き破りながら舞い上がる。

 泰虎は只それを見詰め続ける事しか出来無い。

 

 やがて炎は全て消え、ガンテンバインの姿が露となる。

 先程までとは比較にならない霊圧。アルマジロを連想させる巨大な鎧。

 

 普通に考えれば絶対絶命の窮地だ。

 だが泰虎は違った。

 彼は見た。そして一瞬で理解する。

 ガンテンバインの本来持ち得る力が、その全身へ帰属し、姿を変えるその在り方を。

 そしてそれが―――泰虎自身のそれと似通っている事に。

 

 

「そうか…そうだったのか…!!」

 

 

 泰虎の顔に浮かぶ安堵の表情。

 仕舞には声を漏らして笑い始めた。

 

 

「…おいおい、いきなりどうしたよ?」

 

「いや、済まないガンテンバイン。べつに気が狂った訳でも、ましてやお前の解放した姿を馬鹿にしていた訳でも無いんだ」

 

 

 当然、ガンテンバインは奇怪なものを見る様な表情で泰虎を見遣る。

 それに対し、泰虎は口元を吊り上げたまま、謝罪の声を返した。

 

 

「ただ―――やっと掴めた」

 

「何だと?」

 

「そう、簡単な話だったんだ」

 

 

 先程までの様子が嘘だった様に、泰虎はすっと立ち上がる。

 思わず瞠目するガンテンバインだったが、その全身から立ち昇る霊圧を感じ取ると、即座に警戒心を露にした。

 

 

「俺の力は死神でも滅却師のものでもない。言うなれば―――」

 

 

 其処で言葉を一旦切ると、泰虎は右腕を持ち上げる。

 鎧に浮かぶ紋様。それも白いラインの部分が光り始めていた。

 

 

破面(お前)達に近いのだと」

 

 

 その光は極限まで高まり、閃光を放つ。

 そして続けて膨れ上がった霊圧が爆発を引き起こす。

 砂煙が泰虎の全身を覆い隠す。

 

 

「クッ…!?」

 

 

 ガンテンバインは咄嗟に視界を両腕で覆い隠し、防御体勢を取る。

 目潰しは回避出来たが、爆発による余波までは完全では無かった。

 巨大な鎧によって体重の増した帰刃形態にも拘らず、全身が後方へと押し遣られて行く。

 

 ―――余波だけでこの威力とは。

 ガンテンバインは思わず身震いする。

 これは恐怖では無い。腕の隙間から僅かに覗いた、その吊上がった口元を見れば直ぐに判る。

 

 

「―――待たせたな、ガンテンバイン」

 

 

 余波が収まると同時に、聞こえて来たその声。

 ガンテンバインは咄嗟に両腕を降ろし、その発生源を見遣った。

 

 

「これが俺の真の力―――“巨人の右腕(ブラソ・デレチャ・デ・ヒガンテ)”と、“悪魔の左腕(ブラソ・イスキエルダ・デル・ディアブロ)だ」

 

 

 そう説明する泰虎の両腕は、先程とは全く異なる姿となっていた。

 右腕は髑髏の様な模様が入った巨大な盾へ。それと逆の左腕は、右と比較すると迫力に欠けるが、明らかに異質な雰囲気を纏う白色の鎧を纏っていた。

 

 

「ク…ははは、なんだよそりゃあ…!!」

 

 

 ガンテンバインは目元を右手で覆い隠すと、くつくつと笑い声を漏らし始めた。

 

 

「巨人に悪魔たァ、大層な名前じゃねえか…」

 

 

 次の瞬間、その右手を退けた後に見せた顔には、獰猛さ溢れる笑みが浮かんでいた。

 冷静な修行僧の様な雰囲気は何処へやら。

 これでは只の戦闘狂だと、そう思われても致し方無い姿だ。

 

 確かに腕を磨くのは楽しいし、戦いの中でその力を発揮するのも爽快の一言に尽きる。

 だが今のガンテンバインが見せる態度の理由はそうでは無い。

 ある意味で言うと―――抱いていた期待が極限まで落ちた所で、今度は逆に一気に上がるという、展開のギャップにやられたのだ。

 その時感じた喜びは半端では無い。寧ろガンテンバインだからこそ、この程度で済んだと見るべきかもしれない。

 これがドルドーニであれば、紳士としての立ち振る舞いを忘れる程、歓喜に震えていた事だろう。

 

 

「それが名前負けじゃねえ事を祈るぜ…!!」

 

 

 ガンテンバインの姿が消える。

 ―――先程よりもやや遅い。

 だが今の泰虎には確りとその動きが見えていた。

 とは言えその反面、警戒せねばならない部分もある。

 あの帰刃形態の見た目からして丸判りだ。機動力を犠牲に、火力が上がっているのだと。

 

 

「ハァッ!!!」

 

 

 泰虎の顔面目掛けて捻じ込む様にして突き出された右拳。解放前とは異なり、其処には龍の上顎の如き複数の鋭い牙が。

 残る左拳も同様、今度は逆に下顎を思わせるそれが立ち並んでいた。

 

 やはり速度は落ちている。それはガンテンバインも自覚していた。

 だが威力は十分。例え真の力を解放した泰虎の反応速度等が上昇していたとしても、当てる事さえ可能であれば対抗出来ると信じて、拳に力を籠める。

 

 

「なッ…!?」

 

 

 だがその考えは即座に砕かれた。

 並大抵の敵であれば容易く粉砕していたであろうその渾身の一撃は、いとも容易く漆黒の盾に止められていたのだから。

 

 思わず絶句したガンテンバインだったが、即座に正気に戻ると、その場から大きくバックステップ。一旦泰虎との距離を取った。

 額には汗が滲み、心臓が激しく躍動する。

 泰虎は右腕の盾を下げ、攻撃を受け止めた部分を一瞥。

 罅が入る等の変化が無い事を確認すると、視線をガンテンバインに移した。

 

 

「…とても重く、良い拳だった」

 

「ハッ、簡単に止めて置いて良く言う」

 

 

 不意に放たれた泰虎の賞賛を、ガンテンバインは鼻で笑う。

 だが事実、泰虎は嘘は言っていなかった。

 恋次との鍛錬の時と同じ、あの際限無く溢れ出る力と全能感。再びそれが再来した今、自分には止められぬ攻撃も、打ち砕けぬ壁も無いと考えていた。

 

 だが如何だ。この眼前に立つ十刃でも無い数字持ち―――しかも三桁という妙に大きな数字を持つ破面は、その余裕を一瞬で打ち砕いて見せる。

 解放後の彼が放った一撃は、咄嗟に地面を踏み締めなければ吹き飛ばされていた程の威力を誇っていた。

 足元を見てみれば一目瞭然。踵より後方の地面は、大きく罅割れたり捲れ上がったりと、実に悲惨な状態だ。

 

 今更ではあるが、泰虎は虚圏に来る前に行った、喜助の作戦会議を思い返す。

 確か現世に侵攻して来た中に、ガンテンバインと同様、三桁の数字を持つ女の破面が居たなと。

 チルッチ・サンダーウィッチというその破面は、隊長である冬獅郎と対等以上に立ち会う実力者だった。

 確証は無いが、それ等の情報から泰虎は察した。恐らくその三桁の数字は何か別の階級を表しており、並みの数字持ちとは一線を画する実力者なのだと。

 

 ―――もう慢心はしない。全力を以て相手をしよう。

 泰虎はやや緩み始めていた自身の精神を引き締めた。

 自分がこの力を完全にモノに出来たのは、他ならぬガンテンバインが本気で立ち合ってくれた御蔭だ。

 ならばその心意気に応えずして如何すると。

 

 普通、相手が想像以上に弱ければ、まず確実に力を抜く。

 武人であれば尚更、弱者を蹂躙する事は御法度として避けるだろう。

 だがガンテンバインはそれをしなかった。邂逅時に読み取った、泰虎の持つ猛者としての雰囲気は本物だと信じて。

 もし真実が異なる場合、自身の持つ誇りを傷付ける行為に成り得ると知りながら。

 

 

「だから俺も応えよう。この…拳でな」

 

 

 泰虎はそう言うと、右腕を引き絞った。

 残る左腕はそのまま。何故なら此方の腕は単純な接近戦に用いる以外の技を持たないからだ。

 

 

「…チィッ!!」

 

 

 泰虎の右腕に込められる霊圧の量に気付いたガンテンバインは、即座に両腕を交差し、防御の態勢を取った。

 だが直後にそれが誤った選択であると気付く。

 

 

「まさか…!!」

 

 

 ガンテンバインの眼前に広がる光。泰虎の右腕から放たれた霊圧のビームである。

 霊圧の密度、大きさ、速度。それ等全てに於いて、ガンテンバインは激しい既視感を覚えた。

 これはまるで―――自分達が放つ虚閃そのものではないかと。

 

 

「ぐ…ああアアアアァァァ!!?」

 

 

 光が全身が吞み込む。

 ものの数秒で焼け付く鋼皮。悲鳴を上げる鎧。

 即座に理解する。これは明らかに耐え切れるレベルの攻撃では無いと。

 

 そう判断したガンテンバインの行動は早かった。

 無理矢理足を動かし、響転でその場から緊急退避。

 だがそれだけに終わらず、続け様に反撃に転じる。狙うは右腕を前方に突き出したまま硬直している泰虎の死角である背後。

 

 

「オ、ラァァァッ!!」

 

 

 その一見隙だらけな後頭部目掛けて放ったのは只の拳撃では無い。その左拳には炎が纏われ、殺傷能力が格段に上昇していた。

 “炎拳(リアマ・プーニョ)”。ガンテンバインが帰刃形態で持ち得る、限り無く最強の拳撃の一つ。

 

 だが正直言うと、それが通用するとは毛程も思っていなかった。

 そしてそれは正解だったと、ガンテンバインは白き悪魔の左手に握られる自らの拳を見ながら確信した。

 しかもそれを成した泰虎は顔は前方を向いたまま微動だにしていない。

 つまり彼は背後から迫り来る拳を、一切視認せずに掴み取ったという事に他ならない。

 

 最強の技が破られるという衝撃。それはどれ程のものか。

 加えてその形が形だ。事実が認められずに呆然自失となっても何らおかしく無い。

 にも拘わらず、ガンテンバインの表情には特に大きな変化は無かった。

 見れば彼の持つ鎧の最後尾―――正しく龍の尾を思わせる部分が鞭の様に撓り、泰虎の側頭部へと襲い掛かっていた。

 

 先程の拳撃はブラフ。

 ガンテンバインは信じていたのだ。今の泰虎であればその程度は遣って退けると。

 自身の事も勿論だが、何より相手の持つ実力への信頼。それ等の条件を以て初めて成立する、二段構えの攻めであった。

 

 だが―――泰虎はその想定すら超えていた。

 彼は既の所で上体を後方へと逸らし、龍の尾を躱したのだ。

 

 

「ッ…うおおおおぉぉぉ!!?」

 

 

 恐ろしいまでの反応速度。ガンテンバインは瞠目した。

 その隙を突く様にして、彼の視界が凄まじい勢いで移り変わる。

 

 ―――攻撃が躱された直後、掴まれた左拳ごと投げ飛ばされた。

 ガンテンバインがそう理解したのは、その背中が壁に叩き付けられた後だった。

 

 

「―――ッ…ア…!!!」

 

 

 その口から漏れ出す、声にならない悲鳴。

 只投げ飛ばされただけではこうはいかない。

 原因は泰虎の膂力だ。

 例え途中で気付けていたとしても、あの凄まじい勢いでは体勢を整える暇すら無かっただろう。

 激しく咳き込みながらも、何とか壁から抜け出したガンテンバインは思った。

 

 十秒以下という短時間で呼吸を整え、立ち上がる。

 眼前では自然体で佇む泰虎が、此方を真っ直ぐ見詰めていた。

 

 

「まさか…これ程とは思わなかったぜ…」

 

 

 フッと、ガンテンバインは自身の想定の甘さを鼻で笑う。

 投げ飛ばされた拍子に筋か何かを遣られたのか、激しい痛みを発する右肩に、彼方此方が軋みを上げる鎧。

 これではどちらが不利なのか判り切っていた。

 

 その様子を見た泰虎は、この戦いが終わりに近付いている事を察した。

 今のガンテンバインには、自分と満足に打ち合う余裕も無い。

 ならば―――と、泰虎は一つ提案する。

 

 

「次だ」

 

「…何だと?」

 

「互いに次の一撃で決めよう」

 

 

 ガンテンバインにとって、この誘いは渡りに船だった。

 次第にその表情に笑みが浮かぶ。

 この瞬間、ガンテンバインにとって茶渡泰虎という存在は、今迄対峙した中で最高の敵となった。

 

 

「その提案―――ありがたく乗らせてもらうぜ!!!」

 

 

 嬉々とした様子でそう叫ぶと、ガンテンバインは自身の両拳を打ち付けた。

 するとその中心に膨大な霊圧が球状に集束して行く。

 虚閃とは比較にならない。寧ろそれ以上。

 そして後先なぞ考えている訳が無い。例え命を削ってでも、正真正銘の全力をこの一撃に籠めると、ガンテンバインは決意していた。

 

 

「食らえ茶渡泰虎…」

 

 

 霊圧はやがて炎と化し、龍の頭部を模る。

 その目は真っ直ぐに敵を睨んでおり、今にも喰らい付かんと牙を剥き出しにしていた。

 

 それに対し、泰虎は左腕を持ち上げると、徐に手を開いた。

 腕全体には有らん限りの霊圧を籠め、更にその五つの指先は周囲の霊子を吸収。更に強化に強化を重ねて行く。

 

 

「これが俺の全力だ―――“龍哮拳(リュヒル・デル・ドラゴン)”!!!」

 

 

 龍頭状の炎を、ガンテンバインは右拳で殴り付け、飛ばす。

 それは次第に巨大化して行き、泰虎との間合いが五メートルを切る頃には、既に実物大を思わせる程にまで膨れ上がっていた。

 

 やがて龍が大顎を開き、此方を吞み込まんと迫る。

 初めは右腕で防ぐ、または左手で握り潰そうかと考えたが、泰虎は直前で止めた。

 眼前の龍の霊圧もさる事ながら、そしてそれに込められたガンテンバインの覚悟がそうさせたのだ。

 恐らくこの威力では“巨人の右腕”で防ぎ切れるか如何か不明だし、何よりこの場面では互いに最強の一撃をぶつけ合って勝敗を決めるべきだと。

 

 泰虎は強化を終えた左腕を引き絞った。

 開いていた手を握り締める。

 それの狙いは眼前の炎龍では無い。本命はその奥に居るガンテンバイン。

 

 

「“―――魔人の一撃”」

 

 

 突き出された魔人の拳。それより放たれた不可視の一撃は、瞬時に龍の顎を消し去ると、勢いを失う事無く突き進む。

 瞬く間にそれはガンテンバインへと到達。直撃を受けた彼の鎧は粉々に砕け散り、その身体は後方へと吹き飛んで行く。

 

 

「ガ、フ…」

 

 

 やがてガンテンバインはそのまま壁へと激突。

 彼を中心にして、その壁に罅が入る。

 それはまるで―――口を開いた髑髏の如き形状へと。

 

 此処まで来れば、もはやガンテンバインに反撃する余力も意志も皆無だった。

 只その心に残ったのは満足感。

 己の願望が、この上無い理想形で叶ったのだ。文句なぞある筈が無い。

 

 

「―――てめえの勝ちだ…茶渡泰虎」

 

 

 ガンテンバインは清々しい表情で泰虎へ称賛を送ると、そのまま意識を失った。

 

 

 




つい先々週までの書き溜め分の中では、三話で決着が付く予定でした。
毎日や毎週更新なら未だしも、今の投稿ペースでそれでは読む側が退屈かなと思い、超短縮しました。

しっかし主人公側より他のキャラ達の様子書いてた方が楽しいって如何いう事なの…。





捏造設定及び超展開纏め
①待機状態のチャドの右腕では、アフロさんの鉤爪に耐えられない。
・作中ではアフロさんのパワーアップによる影響です。
・それに覚醒前は意外と脆そうなイメージだったので。
②お間抜けベリたん。
・例え事前に情報を思い出していたとしても、実物を見て「これは違うんじゃね?」と思い込み、同じ結果に終わる可能性大。
・作中でのドン・パニーニさんの演技力は抜群の為、多分大抵はこうなるかと。
・ちなみに股裂きは演技では無く素です。
③この時ベリたんが始解状態で放った月牙天衝は不完全。
・この技、始解状態にしてもしっかり集中して放てばもっと強いのでは?と思って捏造。
・それに良くお考えください。あの店長に、盾張らないと腕一本持ってかれると言わしめた技でっせ?
・敵が強くなってるにしても、余りにも弱過ぎるのでは?と思ったのは私だけでは無い筈。
・多分破面篇で出したものは大半がそうかと。
④覚醒後のチャドが放つビームは虚閃に似てる。
・こう描写した理由は後の展開の中で説明する予定。
・完現術?なにそれおいしいの?
⑤アフロさん、強いのか弱いのか判らない。
・実はチャドも少し強化してるので、実力差は原作と余り変わって無かったり。
・互いの戦闘レベルも上げた心算なので、違和感は無い筈…(汗
・ちなみに原作では解号無しの帰刃であるアフロさんですが、勝手に捏造しました済みません。見た目はアルマジロなのに翔けろとは、これ如何に(笑



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