三日月は流離う   作:がんめんきょうき

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当初の予定としては、多少のアレンジを盛り込みつつ、ベリたんチームの戦いを一人平均二・三話程で収める予定でした。
ちなみにメガネ君と刺青さんは四・五話程度…(汗

それじゃ如何考えても展開が遅いって?いえいえ、これは師匠リスペクトで、描写を濃く書いてただけですってばー。ホントダヨー(棒



第四十一話 僅かな綻びと、三日月の始動と…

 此方の行く手を阻むのは二人の破面、アイスリンガーとデモウラ。

 だがその二人は事前に適切な判断によって対戦相手を振り分けた雨竜と泰虎。彼等の手で難無く打倒されるという結果に終わった。

 

 アイスリンガーはその機動力は勿論、布に隠された骨格のみの翼と、両腕の細長い爪先より放たれる弾幕―――“翼状爪弾(ウニャ・ティロテアル)を武器としていた。

 それに対し、雨竜は自身に襲い掛かる弾幕を、更に上回る弾幕によって退けた。アイスリンガーの最大連射弾数は百八、雨竜は千二百。その差は明確であり、もはや勝負にもなっていない。

 所詮は人間。そう雨竜を侮っていたアイスリンガーだったが、得意としていた筈の弾幕戦を容易く制された上でその身に傷を付けられ、其処で初めて自身の不利を感じた。

 咄嗟に響転によって距離を取るアイスリンガーだったが、滅却師特有の歩法である“飛廉脚(ひれんきゃく)”によって瞬く間に追い付かれると、情け無用の大量の矢がその視界を埋め尽くした。

 

 残るデモウラだが、彼については同情しか浮かばない、何とも哀れな結末であった。

 彼はまずその巨体から想像出来る通り、力任せに右拳を上から振り下ろす。だが対する泰虎はその唯一の武器である鎧の右腕で軽く受け止めると、デモウラを身体毎後方へと投げ飛ばし、頭部から地面へ叩き付けた。

 生まれて初めて力負けした事に戸惑うデモウラ。そしてその事実が認められずに激昂。自身の舌を伸ばし、敵をその刺突によって攻撃する切り札であり奇襲技―――“舌柱砲(レングア・トロンコ)”を繰り出すも、先程と同様に受け止められて終わる。

 正に万策尽きる。其処を泰虎が右腕全体に霊圧を纏ったパンチ―――“巨人の一撃(エル・ディレクト)”によって幕を下ろした。

 

 無事に勝利を収めて一件落着―――かと思いきや、それと同時に崩れ始める22号地底路。

 瀕死のアイスリンガー曰く、自分達が敗れればそうなる仕組みになっていたとの事。

 それを間一髪で脱出した一護達。そんな彼等の視界に広がったのは、一切の生命の息吹を感じさせない一面の砂漠地帯だった。

 そして白色を中心とした、果てしなく巨大な建造物。

 人目見ただけで理解出来た。これこそ藍染と破面達の拠点なのだと。

 

 一護達は迷わず其処へ向かって駆け出した。だが彼等はその後も色々とトラブルに見舞われる。

 一人の少女が、三匹の虚らしき存在に追われている場面に遭遇。咄嗟に助けに入るも、結果的にそれは誤解だった。

 正確に言うと、三人は破面で、一匹は虚。彼等は単に“無限追跡ごっこ”という―――所謂只の鬼ごっこで遊んでいた事が判明。

 

 罅の入った髑髏のような仮面の名残を頭部に乗せ、黄緑色の髪を持ち、眉間から鼻筋にかけて傷痕があり前歯が無い破面の少女―――ネル・トゥ。

 細身の人型で褌を穿き、白蟻を思わせる仮面を被った、自称ネルの兄―――ペッシェ・ガティーシェ。

 水玉模様の服と巨大な頭部と手を持ち、根源的な恐怖を煽る仮面を被った異形の姿で、これまた自称ネルの兄らしい―――ドンドチャッカ・ビルスタン。

 三人合わせて“怪盗ネルドンペ”とか“熱砂の怪力三兄弟”やら“グレート・デザート・ブラザーズ”だか、其々がバラバラのグループ名を騒いでいたが、どれが正規なものなのかは不明であった。

 

 三人から放たれる天然ボケ発言に、一護が冷静にツッコむといった、コント染みた遣り取りを繰り返した結果、何時の間にやら打ち解けていた。

 やがて一護達はネル達のペットである巨大な黒い蛇の様な虚―――バワバワに乗せてもらい、藍染達の拠点である虚夜宮へと向かった。

 到着間近まで迫った時、虚夜宮を守る白砂の番人である、下級大虚と大差無い巨体を持つ破面―――ルヌガンガと遭遇。

 すかさず一護が月牙天衝で不意討ちを仕掛けたが、体が砂で構成されている為に物理攻撃は効かず。

 無駄だとは思いつつ、雨竜は無数の矢を、泰虎は拳からビームを打ち込んだりもしたが、それ等も同様の結果に終わる。

 

 唐突に窮地に陥る一護達。

 だが直後に其処を救う者が現れた。尸魂界に帰還していた筈のルキアだ。

 彼女は横合いから己の斬魄刀―――氷雪系の能力を持つ“袖白雪(そでのしらゆき)”によって、ルヌガンガの全身を凍り付かせて撃破する。

 したり顔を浮かべるルキアの隣には、付き添いなのか恋次も居た。

 一護達はその二人と合流。ネル達を含めると、これで総勢八名の大所帯となった。

 

 良く良く考えると、ルキア達が虚圏に居るのは極めて不自然だ。

 喜助の話によると、織姫誘拐の件を聞いた直後に動こうとしたのはこの二人で、強制的に連れ戻された挙句に待機命令が出されている筈だと。

 だが当人達から詳細を聞くと、自分達を虚圏へ向かわせる為の手配をしたのはルキアの義兄であり、恋次の所属する隊の隊長である白哉。

 しかも一護が目覚めるタイミングを見計らい、現地で合流させられる様、ルキア達を出立させる日程を調整するという気遣い。

 一護は白哉のそんな行動に感謝したり、ルキア達の出発直前に呟いていた余計な一言にイラついたりしつつ、虚夜宮へ到着した。

 

 だが入口が見付からず、もう少し調査するべきだと訴える周囲の反応を余所に、強硬手段へと出た一護と恋次。

 簡単に言えば―――入口が無ければ作れば良いじゃない、という脳筋的発想であった。

 

 二人の放った斬撃により、盛大な穴を開ける虚夜宮の外壁。一護達はそのまま中に侵入するが、辿り着いたのは五つの分かれ道。

 ネル達を除けば、丁度振り分けられる数だ。

 話し合いの末、一護達は再会を約束しつつ、其々に進んで行ったのだが―――。

 

 

「まさかこんな場所に来るたァ…物好きな侵入者だ」

 

「………」

 

 

 まず泰虎が辿り着いたのは、3ケタの巣に存在する複数の遊撃の間の一つ。

 其処で対峙したのは、オレンジ色のアフロヘアーを持つ破面の男。

 

 

「破面No.107(シエント・シエテ)、ガンテンバイン・モスケーダだ」

 

「…茶渡泰虎だ」

 

 

 真っ先に名乗るガンテンバイン。それに続く様にして、泰虎も静かに答える。

 これは戦う前の儀式の様なものだ。

 名乗りとは本来、武士の作法として知られている。

 それは味方や敵に向かって自分の姓名や身分等の素性、今迄の戦功、戦における自分の主張や正当性などを大声で告げる意味を持つ。

 

 だがこの二人の場合、少々意味合いが異なっていた。

 簡単に言うと―――相手の名も知らぬまま戦うのは失礼に値する、という事である。

 

 ガンテンバインと泰虎。実は結構似通った部分があった。

 それは互いに拳による打撃を中心とした戦闘スタイルを持ち、何より相手が理性的であればある程、尋常な戦いを望む傾向にある事だ。

 例え存在レベルで相容れぬ間柄の敵であっても、正々堂々対等な条件下での戦いを望むその志。

 そして稀に十字を切る等、互いに信徒らしき動作を見せる部分を考慮するに、これは武士道と言うより騎士道の精神に似通ったものを感じさせる。

 

 

「………」

 

 

 名乗りが済むや否や、泰虎は右腕に鎧を形成。何時でも攻撃に転じられる様、やや後方へそれを引き絞った。

 ガンテンバインも腰を低くを落とし、ボクサーに似通った構えを取る。

 だが彼のその表情には何処か嬉々としたものが感じ取れた。

 

 

「先に謝っておくぜ」

 

「…何の事だ?」

 

「初対面の奴と戦える機会は久し振りなんでな。正直…さっきから昂りが収まらねえんだ」

 

 

 最後にそう零すと、ガンテンバインはニヒルな笑みを浮かべる。

 何とも遠回しな物言いだが、泰虎には十分理解出来た。

 つまりそれは―――加減が利くか如何か判らない、という警告。

 ガンテンバインは所謂武人気質というやつなのだろう。流石にそれには及ばないが、泰虎もその気持ちは解らなくも無かった。

 

 

「それに―――間違い無くてめえは強い。これで大人しくしていろってのが無理な話だ」

 

 

 過去を振り返ってみるれば判るが、ガンテンバインは十刃落ちとなって以降、同じ相手としか戦っていない。

 実力が均衡しているドルドーニとは日頃の鍛錬の他、しょうもないイザコザからの喧嘩の機会も多い為、互いの手の内は知り尽くしている。

 確かに戦っていれば楽しい。だが新鮮味は無いというのが、正直な感想だった。

 

 残るはノイトラだが―――これはまた微妙。

 彼は強さへの探究心が人並み外れている為、模擬戦での戦法が固定される事はほぼ無く、戦う側としては新鮮味に溢れているのは確かだ。

 だがその余りに掛け離れた実力差がネック。開始直後に高確率で瞬殺される為、毎度毎度不完全燃焼で終わる事も少なくない。

 それにノイトラの本来の戦闘スタイルは徒手空拳では無い。故に手加減されている感じが否めず、ガンテンバインの中では何時もモヤモヤとした感情が渦巻いていた。

 

 せめて相手が正規の形で対峙し、尚且つ己の持てる全てを出し切った上で敗北するという形で終わる事が出来れば、また違っていたかもしれない。ガンテンバイン自身も内心では何時もそれを願っていた。

 だが帰刃形態の彼の持つ技は、殆どが破壊力に優れている。つまりその分、模擬戦を行えば周囲の建物の破壊率が上がる訳である。

 壊れた施設を修理するのは、雑務係の破面。彼等の様な縁の下の力持ち的存在を何より尊重しているノイトラだ。自分達の都合で徒に苦労を掛けさせる訳にはいかないとして、ガンテンバインが力を使う前に勝負を決める様に動く可能性が極めて高い。

 つまりガンテンバインの希望が叶う機会は、現状に於いては皆無と言えた。

 

 

「行くぜ、茶渡泰虎!!」

 

「来い…ガンテンバイン・モスケーダ!!」

 

 

 互いの掛け声を合図に、二人は互いに踏み込む。

 次の瞬間、互いの拳が真正面から激突。周囲に盛大な衝撃波を巻き起こした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 泰虎とは別方向に進んだ一人である雨竜。

 彼は今、困惑を隠し切れない表情で、その場に立ち尽くしていた。

 

 

「…一体何なんだ、此処は?」

 

 

 実はこの雨竜、仲間達と別れた時から終始走り続けているのだが、一向に敵と出会わないという不可思議な状況に陥っていた。

 自分は侵入者であり敵の筈だ。にも拘わらず、迎撃の手が及ぶ気配が全く無いのは如何いう訳なのか。

 

 しかも最たる問題はこの道である。

 例えるならば迷宮か。何故なら先程から幾ら進んでも、一定の周期で同じ場所に戻る事を繰り返しているのだ。

 現在の場所に辿り着いたのも、既に三度目。

 流石の雨竜も気付いた。これは何者かの意思が働いているのだと。

 ―――実に悪趣味な悪戯だ。

 下手人は間違い無く性格が捻じ曲がった性悪な性格である事間違い無し。

 雨竜は内心で毒づく。

 

 ちなみに途中で無数の柱が立つ広間の様な場所があったが、無人だった為に普通にスルーしていた。

 

 

「くそッ!! 全然先に進めねえじゃねえか!!」

 

「…阿散井か?」

 

「うおおお!!? 石田か!?」

 

 

 雨竜は足を止めたまま、この迷路から抜け出す為に思考を巡らせ始める。

 するとその直後、何処からか大声が聞こえてきたかと思うと、横合いから恋次が飛び出して来た。

 

 

「お前…確か別の道に行かなかったか?」

 

「如何やら道の先が繋がっていたらしい。それに何故か敵も見当たらなかった」

 

 

 二人は一旦互いの状況を話し合い、情報を整理する事に専念する。

 

 

「俺も同じだ。さっきからずっと走り続けてるが、出口に辿り着く気が全くしねえ」

 

 

 ―――これも藍染の仕業なのか。

 後頭部を掻き毟りつつ、苛立った様子で恋次は吐き捨てる。

 

 それを聞いた雨竜は更に思考を巡らせる。

 彼自身、藍染について知って居る事は少ない。精々彼が行った悪事に、その目的を人伝に聞いた程度。

 直接対面したり会話した事も殆ど無く、その為に藍染が実際どんな性格で、如何なる思考回路を持っているのかも良く解っていない。

 

 だがこれだけは想定出来た。

 護廷十三隊全体を完璧に欺き、此方の想定を軽々と超えた策略を巡らせる頭脳。隊長格を軽く退け、卍解状態の一護を赤子の様に捻って見せた恐るべき実力。

 そんな超越者としての観点から考慮すると―――恐らく藍染はまだ動いてはいないという結論に至った。

 

 

「…想定の域を超えないが―――」

 

「あ? 何かわかったのか!?」

 

 

 不意に雨竜が漏らした声に、恋次は即座に反応。

 縋る様な視線を向けた。

 

 恋次はそれ程頭が悪い訳では無いが、使う事は苦手である。

 時間を掛ければそれなりの結果を出す事は可能だが、如何せん今は状況が状況。一分一秒でも時間は惜しい。

 その為、この場に於いては基本的に頭脳を中心として器量良しの雨竜を頼みの綱としていた。

 

 

「僕達に対して、藍染はまだ手を出してはいない。恐らくこの状況は、策謀に長けた破面の仕業だろう」

 

「…俺達の合流も、ワザとそうさせたってか?」

 

「ああ、それに頗る陰湿で性悪な性格の奴が…ね」

 

 

 本来、敵の合流を許すというのは愚行である。

 だが自分達の現状を仕組んだ犯人はそれを選択した。

 それは即ち―――今更一人や二人増えようが、何の問題も無いと判断した事に他ならない。

 

 完全に此方を見下している。

 道に迷わせているのも、慌てふためく此方の様子を観察でもしたいのだろう。

 実に悪趣味で、小物的な思考である。間違っても藍染がそれを行うとは思えない。

 

 

「今頃犯人は此方の様子を…何処か安全な場所でニヤつきながら眺めている筈だ。その余裕を崩してやろうじゃないか」

 

「そいつは良いな。…で、どうやるんだ? そいつを引き摺り下ろすにしても、簡単にはいかねえだろ」

 

 

 雨竜が犯人への仕返しを考えていると解ったからなのか、あくどい笑みを浮かべる恋次。

 だがそれはまだ先の話に過ぎないと思い至り、直後に表情を戻すと、雨竜に問い掛けた。

 

 

「この一本道を少し進んだ先に、壁が薄いと思わしき場所が幾つかあった。道程に進んで迷うなら…いっその事―――」

 

 

 途中で口を挟む事も無く、大人しく耳を傾け続ける恋次。

 その様子に雨竜は密かに有難さを覚えつつ、説明を続ける。

 これが一護であればこうはいかない。作戦の主旨を理解するや否や、それを成す為の手回し等の肝心な部分を聞かぬ内に一人で走り出す可能性が極めて高い。

 つい先程まで恋次の事を一護と同類に脳筋だと思っていた事を、雨竜は内心で謝罪した。

 

 

「俺等で道作って進みゃあ良いってワケだな……良し、そうと決まれば急ぐぜオイ!!」

 

脳筋(黒崎)と同類みたいな作戦で癪だけどね…って先走るな阿散井!!」

 

 

 今後の方針が決まるや否や、気合全開で走り始める恋次。

 雨竜は慌てて制止の声を上げる。

 だが聞こえなかったらしく、その足が止まる事は無かった。

 

 ―――前言撤回。やはり彼は一護と似ている。

 内心でそう断言しながら、恋次の後を追い駆け始めた。

 

 それから間も無くして、そんな二人の後を追従するかの様に、新たに二つの影が現れる。

 

 

「いかん!! 置いて行かれてしまうぞドンドチャッカ!!!」

 

「そそそそそ、そんな~!! もう迷子になるのはいやでヤンス~!!」

 

 

 その正体は―――五つの入口で別れた筈のペッシェにドンドチャッカだった。

 初めは一護達と共に虚夜宮の入口まで侵入後、それ以上付き添う気は無かった彼等だが、其処で誤算が生じた。

 ネルが一護を追い駆けて行ってしまったのだ。

 僅かな時間を共に過ごしたが、それが今迄感じた事が無い程に楽しく、もっと一緒に居たくなったと訴えて。

 

 ペッシェ達もそれには同意だった。

 付き合って遣る義理も無いだろうに、本来であれば敵である自分達を殺さぬばかりか、少し話しただけで仲間の様に扱う人の良さ。しかも自分達の放つ渾身のボケに即座に反応、的確なツッコみを返す事までして見せる。

 もう会話が弾む弾む。御蔭で虚夜宮への道中は実に充実していて、心躍る時間であった。

 

 本音を言うと、ペッシェ達ももっと一護達と共に過ごしたいとは思っている。だがそれには決して無視出来無い問題があった。

 ルヌガンガにも言われた事だが、虚夜宮まで彼等を案内した時点で、自分達は藍染には裏切者と判断されているだろうという事実が。

 

 分かれ道の前で待機しているべきだったか、それとも早急に虚夜宮から離れて虚圏へ逃げ去るか、またはネルの様に後に付いて行くか。

 だが現状ではどれが最も安全か、正確には判断出来無い。

 暫し悩んだ末、ペッシェ達はネルと同様の選択を取る事にした。

 どの選択肢も可能性は五分五分だ。ならば立ち止まっているより動いている方が良いかもしれない。

 そして何より自分達は兄弟。如何なる何時でも共に在るべき運命共同体なのだから。

 

 ―――というのが、ペッシェ達が取っている今の仮の姿としての行動理念だった。

 真意は全くの別物。

 如何に過去の記憶と力を失って弱体化したとは言え、(ネリエル)を置いて逃げるなぞ、従属官として言語道断。

 それにあの時誓ったのだ。周囲のありとあらゆる脅威から、この小さな主を守り通すと。

 彼女が幼子としての意識から来る軽率な行動を取っても、自分達はそれに最後まで付き従い、支え続けるだけだと。

 

 

「このまま置いてきぼりにされてしまえば、我等は瞬く間に駆逐されてしまう事だろう!! それは何としても避けねば…!!」

 

 

 とは言え、肝心の主たるネルが何処に行ったのか判らない今、徒に自分達だけで動き回るのは得策では無い。

 理想としては、あの二人の様な強い者達と合流し、行動を共にする事だと、ペッシェは判断する。

 

 とは言え、ペッシェとドンドチャッカは人知れず己の腕を磨き続けており、実力も相当に上がってはいる。

 彼等としては、何とか下位十刃を相手取れるまでには至れたのでは、というのが正直な感想だった。

 だがそんな真の実力を出す相手は何年も前から決まっており、その時が来るまで披露する気は毛頭無かった。

 

 その相手と言うのは勿論―――嘗て卑劣極まりない手段で自分達を陥れた十刃と十刃落ちの二人。

 彼等の性格を考慮するに、再会したとしても確実に此方の事を雑魚だと侮るだろう。

 それこそが最大の隙であり狙い目。それを突く事出来れば此方のものだと、ペッシェ達は必勝のプランを立てていた。

 ―――それが根本的に間違いであるとは知らずに。

 

 

「ぶふぇええええぇぇん!! ネルはどこでヤンスか~!?」

 

「ええい!! 泣いていないでさっさと行くぞドンドチャッカ!!!」

 

 

 ペッシェは喧しい声で鳴き声を上げ続けるドンドチャッカを叱責しつつ、石田達の後を追ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ルキアはふと、現在駆け上がっている階段の先に光が差している事に気が付いた。

 ―――自分は今、虚夜宮の建物の中に居る筈ではなかっただろうか。

 妙に思いつつも、足を止めずに其処を目指す。

 しかもだ。この先の光だが、明らかに人工物では無い。まるで瀞霊廷でも見慣れた太陽のそれにしか思えない。

 

 全ては直接確認してみれば済む事。そう考え、ルキアはやがてその出口を潜り抜け、外へと出る。

 そして驚愕。上を見上げると、其処には果てしなく広がる青空が。

 

 

「何だ…これは…!?」

 

 

 一瞬虚夜宮から脱出してしまったのかとも考えたが、即座に改める。

 もしそうであれば青空では無く、夜空が広がっている筈なのだから。

 

 全く以て理解不能な光景を目の当りにした為か、身体の動きを止めて思考の渦へ入り込みそうになる。

 正気に戻ったルキアは、途端に自身の頭を左右に激しく振る。

 何時までもこうしている訳にはいかない。今の自分には織姫を救出するという使命があるではないかと。

 

 それに考えてみろ。この虚夜宮を作り出したのはあの藍染だ。

 彼の手に掛かれば、恐らく限定的な青空を作り出す程度は容易だろう。

 

 

「そうだ…まずは進む事を考えねば…」

 

 

 ルキアは視界を先程までの進行方向へと向け直す。

 橋の様な通路の先には、巨大な柱を並べたかの様な巨大な塔が聳え立っている。

 周囲に立ち並ぶ建物と比較すれば明らかに異質。侵入すれば何も起こらない訳が無い。

 

 

「まさかだが…此処は―――」

 

「十刃ノ住処カモシレナイ?」

 

「ッ!!?」

 

 

 不意に抱いた疑問。それを口に出すより先に、背後から聞こえて来た声がそれを代弁する。

 ルキアは即座にその場を飛び退くと、斬魄刀を抜きながら後方へと振り向いた。

 

 其処に立つのは、八つの小さな穴が開いた縦長の仮面を頭からすっぽり被った、長身の破面。

 その仮面が頭部に嵌っている事から判るが、明らかに通常の人型では無い。

 何より気になるのは、その身に纏う不気味な雰囲気に加え、止めどなく溢れ出している膨大な霊圧だ。

 前者については異形故の得体の知れなさから来るものだろう。そして後者について連想すると―――以前自身の腹部を貫手で貫き、右腕を捥ぎ取ったグリムジョーの姿が思い浮かんだ。

 それ等の条件より、ルキアは眼前に立つ破面、その大凡の正体に見当が付いていた。

 

 

「貴様…十刃か」

 

 

 切っ先を向けながら、ルキアは確信を籠めた問いを投げ掛ける。

 だがその破面―――アーロニーロはそれに応えず、それどころか一瞬にしてその場から姿を消した。

 

 

「…この空や俺自身の事も含めて、全てを教えてやる」

 

「っ、待て!!」

 

「ツイテ来キナヨ」

 

 

 再びアーロニーロの声が聞こえて来たのは、またしても背後だった。

 ――― 一度ならず二度までも後ろを取られるとは。

 難たる不覚だと、ルキアは内心で歯噛みする。

 そんな彼女を余所に、アーロニーロはそのまま背中を向けると、建物の中に消えて行った。

 

 ルキアは一先ず冷静になりながら、思考を巡らせる。

 今の動きから、あの破面は並みの数字持ちの実力を凌駕している事は明確。

 序列は不明だが、ほぼ高確率で十刃だろう。

 

 正直言えば不安もある。果たして自分に、十刃クラスと渡り合える実力はあるのだろうかと。

 あのグリムジョーですら6番、階級で言えば中の下だ。そんな彼に良い様にあしらわれる程度では、実力がそれ程離れていないであろう一つ前の数字である7番と対峙しても同様の結果に終わる可能性が高い。

 そして5番目―――ノイトラ・ジルガについては触れない。と言うか、考えるだけ無駄だった。

 

 喜助に夜一、冬獅郎と乱菊の四人の実力者を纏めて相手取れる程の規格外である。しかも解放無しでそれだ。

 流石のルキアも、自分如きでは時間稼ぎにならないと悟っていた。万が一対峙した際は真っ先に退却すべきだろうとも考えている。

 あのレベルの相手は、義兄であり隊長クラスの上位に位置する実力者である白哉、それか隊長として古参である浮竹か京楽といった辺りに任せる方が良い。

 これは決して他力本願では無く、適材適所。料理家に服を作れと言っても出来無いのと同じだ。

 中にはその選択を、臆病者の思考だと蔑む者も居るかもしれない。一死神であるルキアとしてもその気持ちは解らなくも無い。

 だが勇敢と蛮勇は本質が全く異なる。一切の迷い無く自身の命を投げ打つ事が、必ずしも正しい結果を齎す訳では無いのだ。

 

 とは言え、倒さねばならない状況に陥れば勿論交戦する。

 それがどれ程無謀な事か理解していても尚。如何に絶望的な状況でも決して諦めず、最後まで勝機を探り続ける。

 仲間達や、尸魂界の為であれば、文字通り命を賭して。朽木ルキアという死神はそういう存在なのだ。

 

 

「済まない井上。助けに行くにはもう少し時間が掛かりそうだ…!!」

 

 

 ―――必ず勝利して、会いに行く。

 そう胸の内で誓いながら、ルキアはその破面の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一護は自身の頭部に掛かる重さを感じながら、長い通路を突き進んでいた。

 良く見ると、彼のその頭部には何故かネルが肩車の形で居座っていた。

 

 少し前、五つの分かれ道の先から感じる途轍も無い霊圧の多さに、ネル達の安全を考慮した結果、待機して居る様に指示を出した。

 にも拘らず、ネルはそれを破って後を付いて来て、こうして共に居る訳だ。

 

 再会の直後に腹部へ強烈なタックルを受けたり、時折オレンジ色の髪の毛を引っ張られたりと、一護はネルとじゃれあいつつ進んで行く。

 そして辿り着いたのは、特に特別な物も何も無い、非常に大きな広間の様な場所。

 無論、此処も3ケタの巣に存在する遊撃の間の一つであった。

 

 

「…何か地下で見た広場に似てんな、此処」

 

 

 だがそんな事を知る由も無い一護は、周囲を見渡しながらそう呟いた。

 次の瞬間、ネルが叫んだ。

 

 

「一護!! 奥に誰かいるっス!!」

 

「なっ!!」

 

 

 遊撃の間への到着後は上部を中心に見渡していた一護だったが、ネルの声で弾かれる様にして部屋の中心へ視線を移す。

 するとそこには此方に背中を向けたまま、腰に手を当てて仁王立ちしている偉丈夫が居た。

 

 

「我が拠点へようこそ、侵入者(インバソール)よ」

 

「…誰だてめえは」

 

 

 その男は依然として背中を向けたまま、通りの良い声で言う。

 安全を考慮してか、一護は頭部にしがみ付くネルを下へ降ろすと、自身の背後に隠す様にして移動させる。

 表情を引き締め、一護は己の斬魄刀の柄へ手を添えた。

 

 

「―――よくぞ聞いてくれたッ!!」

 

 

 男は突如としてそう叫ぶと、その姿が掻き消える。

 攻撃が来るのかと慌てて斬魄刀を抜く一護だったが、それは杞憂に終わった。

 実は男はその場から大きく跳び上がっただけで、先程よりは少し間合いを詰めた場所目指して落下し始める。

 着地と同時に両足を肩幅以上に大きく開き、右手をやや上に掲げる様にして持ち上げると―――其処には所謂決めポーズというものが出来上がっていた。

 

 

「吾輩は破面No.103(シエント・トレス)、ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ!!!」

 

 

 だが何処と無くダサい印象を受ける。人気の無い地元の特撮ヒーローが良く取っていそうなものだと言えば、何となくイメージは湧くかもしれない。

 すると次の瞬間、その場の空気が凍る様な悲劇が起こった。

 

 

「さて、次はそちらの番だ。名乗りたまえ坊や(ニーニョ)!!」

 

「………」

 

「…何だその顔は。もしや吾輩の姿に見惚れたかね?」

 

 

 ふふん、と得意気な表情を浮かべるドルドーニ。

 だがそれに対し、無言、無反応、無感情の三拍子が揃った様子で、一護とネルはドルドーニを見遣る。

 厳密に言うと、その視線は主にドルドーニの全身から下の部分―――股間へと向けられていた。

 

 疑問に思ったドルドーニは、ふとその視線を辿り、周辺を確認。

 そして絶句した。何せその股間に当たる部分は、中心の縫い目が見事なまでに破れ、白装束の下に隠されていた下着が丸見えとなっていたのだから。

 しかも色は赤。それはもう情熱的なまでの赤である。

 この派手さは如何考えても紳士的とは言い難い。

 

 

「…もう一度、初めの登場シーンからやり直して良いかね?」

 

「お、おう…」

 

 

 顔中から滝の如く冷や汗を流しつつ、ドルドーニはそう問う。

 意図的では無いだろう、余りに不幸な出来事。思わず同情してしまったのか、一護は了承の返事を返してしまう。

 

 

「で、では失敬!!」

 

 

 ドルドーニは股間周辺を両手で隠しながら、そそくさと遊撃の間の出口まで直行する。

 恐らく自室へと戻って早急に着替えでもするのだろう。

 その後ろ姿を眺める一護とネルの周囲には、何とも微妙な雰囲気が漂っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノイトラは両目を閉じたまま、自室の椅子へと静かに腰掛けていた。

 何かに集中している様に見受けられるが、正にその通り。

 虚夜宮に侵入した八つの霊圧。それ等全ての動向を、先程から探査神経で観察しているのだ。

 

 一護はドルドーニ、泰虎はガンテンバイン、ルキアはアーロニーロの宮へと向かい、対峙したのを確認。

 取り敢えずこの辺りは史実の通りである。

 ノイトラは安堵した。

 

 だが問題は残る二人、石田と恋次にある。

 前者の理由は単純。チルッチの存在の有無だ。

 彼女は今、ノイトラの従属官という役割を得、共に行動している。

 結果、石田はチルッチと交戦する事無く、そのまま移動し続ける事となっていた。

 

 そして最後に恋次。これがまた気に掛かった。

 本来であれば彼は、途中で紆余曲折あるものの、そう間を置かずしてザエルアポロと対峙し、交戦する筈だ。

 だが現状は異なり、恋次の霊圧は未だに同じ道をぐるぐると回り続けている。

 しかもつい先程、如何いう訳か石田と合流。そのまま行動を共にしているという妙な展開となっている。

 

 

「…あの陰険眼鏡め、一体何してやがる?」

 

 

 そう呟くノイトラの口調には、やや焦燥が感じられた。

 妙な事態となっている現状を考慮すれば、致し方無いと言えるだろう。

 

 だがその思考は突如として切り替わる。

 それは一護達とは別の―――ネル、ペッシェ、ドンドチャッカの霊圧に意識が向いたからだ。

 

 何せこの三人こそ、今のノイトラが最も再会を望み、そして加害者という立場としては最も会いたく無い存在―――元第3十刃メンバーに他ならないのだから。

 ネルの正体、それはネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンクその人。ペッシェとドンドチャッカは彼女の従属官。

 懐かしい彼等の霊圧を捉えた刹那、フラッシュバックする嘗ての光景。そして湧き上がる罪悪感。

 ノイトラ自身の意思とは裏腹に、心臓の鼓動が早まり始める。

 こうしている内にも一秒、また一秒とネリエルとの対面の時が近付く度に加速。それに比例して平常心も欠け始め、冷静な思考が薄れてゆく。

 いっその事全て投げ捨てて逃げてしまえと、仕舞には消極的な考えすら浮かんでくる。

 

 

「…下らねぇ」

 

 

 だがノイトラはそれ等全てを容易く跳ね除けた。

 今迄何をしてきた。血が滲むどころか、滝の如く流れる程の努力を重ねてきたのは何故だ。

 突如として降り掛かった、ノイトラ・ジルガという存在への憑依という理不尽にもめげず、必死に生き抜いてきたのは何の為だ。

 初めはネリエルへの贖罪、自分自身の生存。後に大切な仲間の生存も加わり、それ等全てを成し遂げると誓ったのは嘘だったのか。

 

 ―――そんな訳があるか。

 ノイトラは自身を後退させんと目論む悪魔の囁きを拒絶する。

 何を迷う要素があるのか。馬鹿も休み休み言え。

 地力に加え、新たな力も得た。布石も打った。仲間の死も乗り越えた。

 それ等全ては必ず結果に繋がる。

 

 

「スッ込んでろカスが。俺を何だと思ってやがる」

 

 

 ノイトラは閉じていた目を開き、ゆったりとした動作で立ち上がる。

 ―――引けば老いるぞ。

 一護の持つ斬魄刀、斬月。彼が自らの名を授ける際に放った言葉を思い出す。

 ―――臆せば死ぬぞ。

 今の己が進むべき道は、直線上にある。

 背後は全て崩れ落ち、後退が許されないと言うか、端からそんな選択肢は存在していない。

 ならば突き進むのみ。決して振り返る事無く、只管ゴールへ向かって。

 

 

「…やってやるさ」

 

 

 以前より立てていた計画では、ノイトラはここから暫く単独行動を取る事となる。

 出来る事ならまずチルッチやセフィーロといった身内の守護に集中したいのが彼の本音だったが、それでは他の仲間達を救えなくなってしまう。

 

 その代わり、ノイトラはチルッチを護衛として、セフィーロとロカの傍に置いている。

 無論、それはザエルアポロが敗北するまでの僅かな間だけだ。

 その結果が確認出来れば、チルッチも行動を共にする予定となっている。

 

 踏み込んだ内容を避け、表面上のみしか説明していないにも拘らず、疑問を抱く素振りを一切見せずに自分の指示に従ってくれるチルッチの献身さに、ノイトラは感謝の念しか抱けない。

 セフィーロについても同様だが、彼女に関しては少々異なる。

 以前より共に作戦会議を行っている時点で判るとは思うが、ノイトラはセフィーロに対し、自分が未来に起こる展開について知って居る事を暴露している。

 切っ掛けは不明。気付けば既に話し終えた直後だった。

 実はそれに至るまでの前後約一時間以内の記憶も曖昧。何か透き通った青い光を見た様な気もするが―――其処まで思い出すのが限界だった。

 

 だが例え無意識の内に情報を引き出されていたのだとしても、特に問題は無いとノイトラは考えている。

 それは第一にセフィーロが自身の抱える事情全てを受け入れてくれた事。そして彼女の藍染に対する忠誠心の低さにある。

 

 後者については寧ろ低いと言うか、全く感じられないのが現実だった。

 実は本人もその事について少々仄めかしている。

 ―――無遠慮に他者の本質を見透かし、掌の上で転がそうとする男は、一番嫌い。

 それが誰を指しているか、ノイトラには即座に判った。

 

 最悪の場合だが、この先ノイトラは藍染と直接敵対する可能性がある。それを知れば、この虚夜宮内に存在する破面の殆どは阻止に回るか、ノイトラを排除する為に動く筈だ。

 恐らくそれはあのスタークでも同様に起こり得る事態。最悪は藍染にその場で命令でもされれば、躊躇はするだろうが、恐らく逆らえない。

 だがセフィ―ロはそれをしない。それどころか敵対行為を推奨する勢いで、仕舞には共に逃避行と洒落込もうと誘って来た程である。

 

 

「必ず…成し遂げてやる」

 

 

 ―――どうか、御無事で。

 藍染の全十刃の招集である、侵入者についての作戦会議という名のティータイムを終えた後に寄った治療室。

 最後となるかもしれない憩いの時を過ごし、やがて其処を立ち去ろうとした際、ふとセフィーロに投げ掛けられた言葉を思い出す。

 その時は返答らしい返答は返さずにその場を後にしたが、それを今此処で口に出す。

 

 ノイトラは腰にぶら下げた斬魄刀の一部たる鎖の片側を外し、その巨大な刀身を具現化する。

 柄を握り、そのまま軽く一振り。その感覚を確かめた後、背中にそれを担ぐと、自室を後にした。

 

 

 




尚、今後は原作と余り相違無い結果に終わる部分については、「必要な分は見せたということだ。これ以上は見せぬ」的な感じでカットしていきます。
一応バタフライエフェクトな要素として、細かな部分で生じた変化を書く予定だったんですが、それを全部が全部書いていたらグダグダと長くなりそうなので止めました。





捏造設定及び超展開纏め。
①アフロさんとチャドは似た者同士。
・結構そんな要素多いかと。
・私的にはアフロさんのキャラはツボなんで、結構目立たせる予定。
・この二人、スラム街とかで一緒に並んで立って居ても違和感無さそう。
②結構想定が甘い元第3十刃従属官二人。
・原作ではピンクマッドさんに対して、滅びろと言いつつ新技放っても傷一つ付けられずに絶望してたので、多分こんな想定してたのかなと。
・今作では凄まじくその甘さレベルが上がってます。誰のせいとは言いませんが…(笑
③お間抜けパニーニさん。
・彼はそういう星の元に生まれたのだよ(悟り顔
・下着の色は完全に捏造。
・初期プロットではピンク色だったのは内緒。

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