三日月は流離う   作:がんめんきょうき

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虚圏救出篇の導入部です。
ここからはもう状況的にほのぼのが書けない事が辛い…。

ちくせう…


第三十九話 店長と主人公達と、三日月と孤狼と…

 一護の自室へと集合した泰虎と雨竜。現在、身支度を整えた一護を含めたその三人は、喜助に連れられて場所を移動。浦原商店地下の勉強部屋へと集合していた。

 外は既に日が沈み、十一時を回っている。

 一護の自宅を出る直前に決めていた事だが、織姫救出の為に虚圏へと出発する予定時刻は零時。つまり一時間後。

 基本的に健全な生活リズムを取っている彼等は、本来であれば夢の世界に旅立っている筈である。だが尸魂界からの支援は皆無という、未だ嘗て無い程厳しい状態で戦場に赴く覚悟を決めた彼等の目に眠気は欠片も見られなかった。

 

 ちなみに泰虎と雨竜は既に修行で得た能力を一護に披露している。

 その証拠に、周囲には真新しい戦闘跡らしきものが見て取れた。

 

 

「さて―――では先程言っていた通り、作戦会議といきましょうかねー」

 

 

 眼前で座り込む一護達の前で、何やら講義で用いる白いボードの様な物を取り出しながら、喜助は明るい口調で言う。

 緊張感を感じない、全く以て空気を読まぬその態度に、一護は元から浮かべている眉間の皺を更に増やした。

 だが泰虎や雨竜は気付いていた。それはフェイクであると。

 事前に気を引き締める事は確かに大事だが、終始そのままでは精神的な消耗が激しい。超人的な集中力を持つ者であれば持続可能だろうが、生憎自分達はそうでは無い。

 精神の疲弊というのは馬鹿に出来無い。時に思考を遮り、隙を生む要因にもなる。

 故に喜助は自分達を万全の態勢で虚圏に送り込むべくして、態とその様な態度を取っているのだと。

 

 だが真実は異なる。確かにその様な意図もあるが、最たるものは別。

 喜助はこの作戦会議の中で、現時点で判明している藍染側の陣営についての情報を伝える予定だった。しかしだからといって自分まで緊張した面持ちで居ては、一護達を追い詰める原因になってしまう可能性がある。

 ―――自分達が如何にかせねば後が無い。

 その様に受け取られてしまうと拙い。最悪、誰か一人でも犠牲を出してしまえば、重要戦力の一人でもある一護に少なく無い影響を与える事となる。

 

 一護達には共通点がある。それは責任感の強さ故に、一人で背負い込む傾向にある事だ。

 そんな彼等に対し、喜助ですら対処不能な事案であると明確に態度で示してみろ。怖気付くとは逆に、自分達の手で覆して見せようと奮起する可能性が高い。

 一護達には敵戦力を削るよりも織姫の救出を優先させ、出来る限り早期に虚圏を脱出。そして尸魂界の陣営と合流を果たし、後顧の憂いを断った状態で藍染側の陣営との最終決戦に臨む事が望ましい。喜助はそう考えていた。

 その為には常に余裕溢れる態度を保ちつつ、それに対しての対処法を確立していると仄めかした上で情報を伝える事で、織姫救出という一点に行動を集中させる様、上手く誘導する必要がある。

 

 

「今回の作戦の最優先事項は井上サンの救出。それに尽きます」

 

「…それはわかってる」

 

 

 喜助の発言に、今更何を言っていると言わんばかりに、やや不機嫌な様子で一護が呟く。

 残る泰虎と雨竜も、それとは真逆に真剣な面持ちで頷いた。

 ―――今の所は問題無し。

 一護達の態度からその心情を確認した喜助は言葉を繋ぐ。

 

 

「ではアタシ個人の見解ですが、皆サン其々の注意点を指摘させていただきます。癪に触る部分があるかもしれないッスけど、其処はどうか勘弁して下さい」

 

 

 そう言うと、一護達の持つ長所と短所を上げて行く。

 まず始めに雨竜。

 その鋭い観察眼と分析能力で敵の癖や弱点を見出し、短時間で有効な戦略を練れる部分は素晴らしい。それは十刃の様な強敵にも十分に通用するレベルだ。

 だが敵が予測を超えた行動を取ったり、自身の練った策が通用しない―――または仕留め切れない時があった場合に弱い。戦況が一気に後手に回ってしまう他、動揺の余り思考や動きが一瞬止まったりと、致命的な隙を見せる事もしばしば。

 

 喜助にそれを指摘された雨竜は、ややバツが悪そうな表情を浮かべた。

 彼は先に述べた長所の他にも、機動力や反応速度は中々に優秀だ。だが攻撃や耐久力といった基本スペックが低い。

 真正面からの戦いといった力押しに弱いが故に、相手の意表を突いたりと、常に頭脳戦で相手を翻弄する必要があった。

 

 

「…耳が痛いですね」

 

 

 ―――もし戦略を破られても良い様に、もう少し引き出しを増やすべきか。

 雨竜は指摘された内容を踏まえ、今持ち合わせている技や道具を一通り頭に浮かべ、新たな運用法を考え始めた。

 

 

「では次に茶渡サン」

 

 

 喜助は今度は泰虎へと視線を移す。

 卍解状態の恋次との度重なる模擬戦によって、見違える程の成長を遂げた泰虎の実力は、護廷十三隊で言う副隊長に匹敵する。

 やはり特筆すべきはその攻撃力。ある程度手加減はされていたが、それでも“狒狒王蛇尾丸”の巨体を殴り飛ばせる程の膂力は相当なもの。同じパワーファイター同士の単純な力押しの戦いであれば、まず高い確率で優位に立てる。

 だがやはり攻撃に特化した者の宿命か、搦め手や機動力に優れた者が相手となると分が悪い。つまり相性に左右され易いのが欠点だった。

 

 

「…む」

 

 

 とは言え、それは即興で如何こう出来る問題では無い。

 本気で修正するとなると、極めて長い時間が必要となる。今はそんな時間なぞ無い。

 それを理解していた泰虎は悩み始めた。

 ―――場合によっては入れ替えを行い、相手を変える事も考慮すべきか。

 だがこの案には欠陥が存在していた。虚圏に侵入した後、必ずしも終始三人で行動していられるとは限らないからだ。

 場合によっては別行動を取らなければならないかもしれない。そうなるとヘルプを頼もうとしても出来無い。

 

 

「取り敢えず敵との相性が悪いと感じた場合、退却も視野に入れて置いて下さい」

 

「…わかった」

 

 

 その提案を泰虎が承諾すると、残る一人となった一護は身構えた。

 ―――また何を言われる事やら。

 あの喜助の事だ。取り敢えず全部と言っても何らおかしく無い。

 

 

「黒崎サンは―――特に無いッス」

 

「…おい待て、そいつはどういう意味だよ!!?」

 

 

 だが一護のそんな想像は、全て引っ繰り返された。

 まさかの何も無しとは、予想出来る訳無いだろう。

 

 喜助の発言をプラス方向に解釈すれば、現状で既に完成されているが故に―――とも取れるが、流石に一護は其処まで馬鹿では無い。

 この場合は、何を言っても無駄だと判断された、そう見るべきだろうと。

 

 

「どういう意味って…言葉通りッスよ? いやー、何も言う事が無いぐらいに成長した黒崎サンってばさいこうでべらぼうにすてきッスねー」

 

「最後あきらかに棒読みじゃねえか!!!」

 

 

 後半から明らかに棒読み口調で、喜助は答えた。

 煽り耐性の低い一護は即座に声を荒げて反応を示すが、難無く受け流される。

 

 だが実を言うと、喜助のこの発言は考えがあっての事。

 確かに今更何を指摘しても、基本的に直感で行動する一護に対しては無意味に等しい。一度熱くなれば言わずもがな。ゴチャゴチャ煩いと、周囲からの折角の忠告も跳ね除けそうだ。

 彼はどちらかと言うと、理屈よりも身体で覚える典型的な脳筋タイプだ。変に考えさせるような事を言えば、無駄に混乱させてしまう可能性が高い。

 これ等は全て、今迄の経緯を見れば自ずと理解出来る内容だった。

 

 ならば如何するか。勉強部屋へ向かう道中で、喜助は考えた。

 ―――理屈等は一切抜きで、突き進んでもらおう。

 ある意味丸投げにも等しい考えだが、正直言ってこれが一番無難だった。

 誰もが避けるであろう逆境に自ら向かって行き、その戦いの中で著しい成長を遂げ、やがて打倒する。これこそが一護の真骨頂。

 とは言え、ある程度は段階を踏む必要がある。例え補正があるとしても、初期レベルでいきなりラスボスと戦って勝てと言われても不可能だろう。

 つまり喜助が目論んでいるのは、一護が戦う敵の順序を調整させる事。それ以外は如何でも良かった。

 

 

「では次に井上さんの救出を成し遂げる為に大きな障害となるでしょう、藍染の私兵―――破面達についての情報を御教えします」

 

「流すなよ!!!」

 

 

 一護のツッコみを無視しつつ、喜助は杖の先端でボードの中心を叩く。

 直後、ボード全体に複数の画像が浮かび上がった。

 それを見た一護と泰虎は息を吞んだ。何せその画像には、見覚えがあるだけで無く、その実力の高さを身を以て理解した人物がチラホラ映っていたのだ。反応しない訳が無い。

 尚、雨竜は初見の為、興味深そうにそれ等を眺め続けているだけだ。

 

 

「では現時点で判明している部分から。まずこの巨漢の破面についてなんスが―――」

 

 

 喜助は手始めに、破面の中でも頂点に位置する精鋭たる十刃―――その一人であるヤミーについての説明を開始する。

 階級は第10十刃。解放時の能力は不明。

 見た目通り膂力は凄まじいが、その動きは鈍重且つ単純。性格も結構な激情家で、挑発に対する耐性は皆無に等しい為、搦め手には頗る弱いと推測出来る。

 破面特有の高い霊圧硬度を誇る鎧である鋼皮もそれ程では無く、ある一定の攻撃力さえあれば十分に傷付けられる筈であると。

 

 

「恐らくこの程度であれば、黒崎サンは勿論、今の石田サンや茶渡サンでも対処可能でしょう」

 

「…問題は解放した後、ですね」

 

「ええ。ですがそれは殆どの破面にも言える事ッス」

 

 

 雨竜の呟きに、喜助は頷いた。

 確かに考えてみると、現在確認出来ている十刃の中で解放時の能力が判明しているのは、片手で数える程度しか存在しない。

 逆に此方の情報だけが相手に伝わっているに等しい状態である。

 つまりは戦力のみならず、情報戦に於いても向こうが上回っていると言えた。

 

 

「ですがまあ、その程度の事は想定済みなんで御安心を」

 

 

 状況は明らかに不利。だが喜助は不敵に笑う。

 ―――たかがその程度、自分の手に掛かれば如何とでも出来る。

 まるでそう語っているかの様に。

 

 普段はこの上無く胡散臭いが、その頭脳と実力は確かである喜助。その事を理解している一護達は、その態度から完全に信用した。

 例え今破面達が現世に侵攻して来たとしても、彼さえ居れば大丈夫だと。

 

 

「…話を戻しましょうか」

 

 

 向けられる視線から、思考誘導が上手くいっている事を確認しつつ、喜助は説明を再開した。

 階級は不明だが、十刃に近い実力を持つであろうワンダーワイス。直接相手をしただけに、喜助は戦闘中に分析した内容を丁寧に伝える。

 三ケタの数字を持つらしい、只の数字持ちとは思えないチルッチ。如何やら従属官らしいが、未解放時ですら隊長クラスである冬獅郎が苦戦する程の実力を持つ事。

 

 そして第6十刃であるルピについて触れ始めた途端、一護の表情に緊張が走った。

 理由はその階級から、因縁の相手であるグリムジョーの姿が思い浮かんだからだ。

 彼と初めて対峙したのは二度目の現世侵攻時。その時の光景は今でも脳裏に焼き付いている。

 明確な勝敗は付いていないが、あれは間違い無く此方の敗北だった。内なる虚の影響か、霊力が極めて不安定だったのも原因ではあるのだが、一護は言い訳に過ぎないとしてその意見を切り捨てていた。

 

 卍解状態の自分をあしらう圧倒的な実力もそうだが、何より覚えているのは本人の口からきいたその階級だ。

 確かにグリムジョーは自身の事を第6十刃だと言った。彼の事を良く知っている訳では無いが、嘘を付く性格には思えない。

 だが喜助曰く、画像に映るその中性的な顔立ちをした小柄な男こそがその階級だと言う。

 一護は疑問を抱いた。グリムジョーの左腕が消失していたのもそれに関係しているのかと。

 

 

「そしてこのグリムジョーという破面についてですが…彼については黒崎サンが一番理解していると思います」

 

「…っ」

 

「その上で問います。勝てますか?」

 

 

 突如として放たれた、喜助からの問い。一護は一瞬答えに詰まった。

 確かに今回、虚化状態ではグリムジョーを圧倒した。

 だがそれは正規の形では決して無い。

 

 一護はあの経験から、自身の持つ虚化に対して僅かに恐怖を抱いていた。

 感覚的に見て、持続時間は何十倍にも伸びた。それは判る。

 だが如何にプラス思考を心掛けても―――不安が拭えない。

 また暴走してしまうのではないか、消えた筈の内なる虚の意識が復活してしまうのではないか、と。

 

 

「勝てる…いや、絶対に勝つ!!!」

 

 

 だが何時までもそうしている訳にはいかない。

 何より優先すべきは織姫だ。己の身を案じるのは後回し。

 一護は大声で勝利宣言すると同時に、自身を内側から奮い立たせる。

 暴走が何だ、内なる虚が何だ。前者はそうならない様に気をしっかり持てば良い。後者は例え復活したとしても、また打倒すれば良いだけだと。

 

 

「…全く、何を根拠に言っているやら。信用ならないね本当に」

 

「んだとてめえ!!?」

 

 

 だがその折角の決意に対し、隣の雨竜から茶々が入る。

 即座に声を荒げて抗議の意を示す一護だが、口出しした本人は肩を竦めて聞き流すだけ。

 

 雨竜とは逆の位置に居る泰虎は頭を抱えていた。

 本当にこの二人は会う度に喧嘩をせねば気が済まないのかと。

 

 

「はいはい、じゃれ合いはそれぐらいにして下さいねー」

 

「おい!! これのどこがじゃれ合いだ!?」

 

「では続けます」

 

「無視かよ!!?」

 

 

 ぎゃあぎゃあ騒ぐ一護をスルーし、喜助は最後に残した重要な情報を伝えるべく、口を開いた。

 

 

「さて、突然ですが今から言う事は全て事実です。まずそれを前提に聞いて下さい」

 

 

 表情は変わらず。だがその声に含まれた真剣さを感じたのか、一護達は途端に静かになる。

 そうして喜助が語り始めたのは―――第5十刃であるノイトラ・ジルガについてだった。

 初めてその存在が確認されたのは、一回目の現世侵攻時。

 その中でノイトラは、“瞬閧”無しとは言え手加減無しの夜一の攻撃を難無く躱すだけで無く、容易く防御出来る程の反応速度を見せ付け、逆に打ち込んだ方の左脚を負傷させる程の鋼皮の強度を持つ事が判明。

 しかも直後に放たれた喜助の斬撃を容易く破壊する程の、見事な脚使いを披露する。

 

 そして今回の襲撃時、真っ先に交戦したのは一角。序盤はその豊富な戦闘経験と、型破りな戦法で優位に立っていた事。

 其処まで聞いた一護は思わず納得した。

 確かに一角のあの破天荒ながら無駄の無い動き、そして相手が強かろうとも一切臆さず飛び込める度胸は素晴らしい。初見ならまず流れを持って行かれてもおかしくは無いと。

 

 

「ところがどっこい、実はその様に見えていただけでしてねー」

 

「…なんだって?」

 

 

 思わず問い掛ける一護。

 喜助は緊張感の感じない軽い声でそれに答える。

 

 

「どうやら相手の戦闘技術を観察していただけの様で、それが済んだ途端、ノイトラは斑目サンを瞬殺しました。しかも拳による打撃のみで」

 

「なっ!?」

 

 

 一護は思わず声を漏らして驚愕する。序盤の話を聞く限りでは脚技を得意としている印象だったにも拘らず、拳を使ってそれとは如何いう事だと。

 もしかして徒手空拳での戦い全般に秀でているとでも言うのか。

 彼の様に声は発さずとも、残る二人も瞠目していた。

 だが良く考えてみると当然だろう。ノイトラは短時間ではあるが喜助や夜一と立ち合い、斬魄刀も使わず難無く切り抜けている。寧ろ妥当と言える。

 

 一角が退場した後、次は夜一が交戦を開始。試作品ではあるが、対鋼皮用の特製手甲を装備した万全の態勢で臨んだ。

 今度は流石のノイトラも斬魄刀を使用。巨大な得物を軽々と扱い、彼女と対等に打ち合って見せる。

 それだけでも十分に驚異的だが、仕舞にはその特製手甲を一度に三つ破壊して退ける。

 直後、携帯用義骸や隠密機動特有の技術等の奇策によって隙を作り出した夜一が切り札を切り、強烈な一撃を加える事に成功。

 だがそれは直撃した腹部に痣が出来た程度で、大したダメージは無い。

 

 それが切っ掛けになったのか、ノイトラは其処で本気を出した。

 虚弾という、虚閃と同系統の技。その応用らしき技で援軍に入った自分と冬獅郎、乱菊を含めた四人を圧倒。

 その中で喜助が何とか反撃のチャンスを作り出す事に成功するも、結局時間切れとなり、逃走を許した。

 

 その有り得ない事実に、一護達は絶句。口を半開きにしたまま唖然とした。

 自分達では副隊長なら未だしも隊長数人を相手するだけでも厳しい、と言うか不可能だ。

 それに喜助と夜一という、上位クラスの実力者を加えれば―――言うまでも無い。真面な勝負すら成り立つか怪しい。

 にも拘わらず、それを圧倒するとは如何いう事なのかと。

 

 

「解りましたか。そのノイトラですら十刃の中では中堅。つまり残る四人はそれ以上の実力を持っている事になります」

 

「…悪い冗談ですね」

 

 

 静かに呟いた雨竜もそうだが、この三人は全員が其々に隊長と戦った経験がある。

 泰虎については相手が悪かった為、たった一太刀で敗れたが、それでも隔絶した実力差を悟るには十分だった。

 

 

「井上サンを誘拐した張本人…確かウルキオラと言いましたか。彼の階級や実力も未知数ですし―――」

 

 

 少なくとも、ノイトラと同等かそれ以上の実力を持つのは間違い無い。

 喜助が続けてそう語る。

 余りの状況の悪さを理解したのか、流石の一護達も重苦しい雰囲気を発し始める。

 

 

「ま、確かに脅威ですが、ちゃんと手は考えてます。これでも尸魂界一の天才と呼ばれてるので、それに恥じない働きはして見せるッスよ」

 

 

 だが喜助は全く動じない。

 通常であれば絶望の淵に落ちてもおかしく無い中、さらりと断言してみせるその姿に、一護達は今迄に無い頼もしさを感じた。

 

 

「なので貴方達は必要以上の交戦を出来る限り避けて、井上サンを救出次第、直ぐに虚圏を脱出して下さい。それ以降の手筈は此方で整えて置きます」

 

 

 その言葉を聞くと同時に、一護達は腹を決めた。

 元より立場は危ういだろうに、構わず自分達に協力を惜しまない喜助のその姿勢。

 それに応えずして如何すると。

 

 必ず織姫を救出し、全員無事に帰還してみせる。

 其々の目にはそんな覚悟が見て取れた。

 

 

「ではそろそろ出発準備を始めましょう。…頼みましたよ?」

 

「おう!! 任せとけ!!」

 

 

 皆の心情を代弁する様にして、一護は力強く答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 治療室の室内にて、先程からガチャガチャといった金属音が忙しなく鳴り続けていた。

 発信源にはリリネット。見れば彼女は険しい表情を浮かべており、酷く唸りながら両手を動かしている。

 その手の内には星を模った金属の輪。それが二つ繋がっており、彼女はそれを縦や横に引っ張ったりと悪戦苦闘していた。

 

 所謂知恵の輪である。

 娯楽の少ない虚夜宮だが、治療室は違う。囲碁や将棋、ボードゲーム等も豊富にそろっており、全てに手を付ければ二・三日は軽く潰せるレベルで充実している。

 勿論、それ等を手配した人物は言うまでも無い。

 食事関係だけでは物足りないだろうと、セフィーロが主導で、ロカが現世で得た情報を元に創り出したのだ。無論、使用者は親しい者達に限定されているが。

 

 

「…うがー!! 外れないぞこれー!!?」

 

 

 遂に我慢の限界を迎えたのか、リリネットは大声を上げると、知恵の輪を地面に放り投げた。

 大きな音を立てて床を転がる知恵の輪。するとそれをチルッチが拾う。その顔には意地が悪い笑みが貼り付く様に浮かんでいた。

 

 

「全く、お子ちゃまね。見てなさい、こんなもの直ぐに―――」

 

 

 そう言うと、手に取った知恵の輪を解きに掛かる。

 だが開始より一分、二分と経過しても、一向に金属音が鳴り止む気配が無い。

 恋というものを経験した御蔭か、史実よりも精神的余裕が出来たチルッチ。とは言え、他者と比較すれば気が短い事に変わりは無い訳で。

 

 

「何なのよコレ!! 壊れてんじゃないの!!?」

 

 

 先程のリリネットの姿の焼き増しの様に、チルッチは知恵の輪を放り投げた。

 元十刃だけあり、その力は相当なもの。

 案の定、地面に叩き付けられた知恵の輪は破片を撒き散らしながら見事に破壊された。

 

 

「壊れてるというより壊したと言うべきじゃないですかね~?」

 

「うるせぇぞ淫乱女!! じゃあてめえは出来るのかよ!!?」

 

 

 何時も通りの間延びした口調でセフィーロが横から突っ込む。

 チルッチはそんな彼女に指を突き付けながら反論した。

 だがそれは論点の摩り替えという、自身の失態からの逃避であった。

 

 セフィーロは小さく溜息を吐くと、近くに居るロカから新たに知恵の輪を受け取り、解除作業に入った。

 それから十秒程経過しただろうか。

 未だに両手を動かし続けているセフィーロを、チルッチは鼻で笑った。自分はその倍以上の時間を掛けても解けなかったにも拘らずだ。

 

 

「はっ!! やっぱ出来ないじゃない!! 所詮はてめえもその程度だったって―――」

 

「はい、終了です~」

 

「こ…と……」

 

 

 両手其々に解けた知恵の輪を持ち、ドヤ顔を浮かべるセフィーロ。

 しかもそれは先程までリリネットとチルッチが苦戦していた物とは難易度が別次元。まず輪の形すら模していない。寧ろ複雑に絡み合った針金と言った方が正しいかもしれない。

 明らかに超難解な代物であろうそれを、ものの十数秒で解いたその腕前。もはや驚異的を通り越して異常だ。

 要した時間もそうだが、その知恵の輪の難易度に気付いたチルッチは口を半開きにしたまま硬直するしかなかった。

 

 

「あ、でもロカちゃんの方がまだ早いですねぇ~」

 

「はぁ!?」

 

 

 チルッチは弾かれる様にして振り向くと、其処にはセフィーロと同じ知恵の輪を解いた体勢で佇んでいるロカが。

 まさかと思い、問い掛ける。

 

 

「あんた…何秒でそれ解いた…?」

 

「…大凡八秒です」

 

「………」

 

「おおー!! スゴイな二人とも!!」

 

 

 次の瞬間、チルッチは全身から崩れ落ちる。その姿は正に真っ白に燃え尽きたかの様。

 それとは真逆に、リリネットは惜しみ無い賞賛を拍手と共に送った。

 

 まあ当然だろう。知恵の輪を創ったのは他でも無いロカである。反膜の糸で何かを再構成する場合、その対象の情報を読み取っているのだ。解き方なぞ初めから理解しているに決まっている。

 例え其処まで把握していなかったとしても、元来そういった系統を得意にしている彼女であれば、そう時間は掛からずに解けていた事だろう。

 

 

「…これで勝ったと思わない事ね!!」

 

「もう勝負付いてますから~」

 

「うぎぎぎぎ!!」

 

 

 チルッチは苦し紛れにそう叫ぶが、セフィーロはそれを一刀両断。

 完全に勝負ありだった。

 

 

「相変わらず、騒がしい奴等だ…」

 

「けど嫌いじゃ無ぇ、だろ?」

 

「まあ、な…」

 

 

 そんな賑やかな様子を離れで眺めながら、スタークは苦笑する。

 隣に立つノイトラも同様に。

 

 ロリのナンパ―――と言うと何か色々と拙い気がするが、一先ず織姫の安全対策と言って置く。それを終えたノイトラは、ウルキオラに織姫を任せた後、拠点の宮へとは戻らずに治療室へと移動。本日の鍛錬は無しにして、就寝時間までのんびり休息を取る事にした。

 やはりその行動の切っ掛けは勘である。警報とは違う、胸騒ぎにも等しいそれを訴えていた為、素直に従ったのだ。

 

 ノイトラは悟った。恐らくは今日中に、一護達がこの虚圏に侵入して来るのだと。

 思い返すとこの数日間、極めて長く感じた濃密な日々であった。ドルドーニとの立ち合い、ルピの死、ザエルアポロとの遭遇、ギンとの“世間話”。

 御蔭で胃への蓄積ダメージが一気に増えたが、それと同等に成果も得られた。

 体調は万全、気構えも十分。やり残した事が無いかの確認も済んでいる。

 後は事が始まるまで待つだけであった。

 

 ちなみにスタークとは偶々道中で会っただけで、特に誘った訳では無い。

 外出していた理由は、暇を持て余したリリネットが治療室に遊びに行きたいと騒いだ為らしい。

 立場等を一切気にしないで接するノイトラ達と絡む様になってからというもの、治療室はもはや第1十刃グループにとって、自分達の拠点の宮以外での憩いの場となっていた。

 だがスタークとしては余り行きたくないのが本音だった。ノイトラが一緒であれば別だが。

 理由は単純。女性比率が高い為だ。治療室に何時も決まって存在するのはセフィーロとロカの二名。それにリリネットが加われば言うまでも無い。

 基本的にセフィーロはリリネットに構ってばかりだし、ロカはそんな彼女に何時も引っ付いている。

 つまりスタークは雰囲気的にぼっちとなるのだ。躊躇うのも理解出来る。

 そんな彼が途中でノイトラと会えたのは幸運であった。

 

 

「ほらよ」

 

「うぉっ…?」

 

 

 そんな事情があるとは知らぬまま、ノイトラは自身の計画達成に向けて、念には念を込めた手回しをする事にした。

 懐から何かを取り出すと、そのまま真横へ放り投げる。

 顔面目掛けて飛来するそれを、スタークは咄嗟に受け取る。いきなり何だと、抗議の視線をノイトラへ向けつつ、それを確認する。

 

 

「…何だ、こいつは?」

 

 

 小さな容器の中にある、無数のカプセル状のもの。

 スタークは首を傾げると、思わず問い掛ける。

 

 

「肉体と霊力を回復させる為の薬だ。効果は微々たるモンだが」

 

「何でいきなり…ってか何処から手に入れたんだよ…?」

 

 

 怪訝な顔をするスターク。

 渡された物の種類と用途は理解出来た。だがそれを渡して来た意図が読めなかった。

 先程拠点の宮を出るまではずっと寝ていた為、怪我も何も負っていないのだが。

 

 

「ザエルアポロのとこからパクッた」

 

「ブッ!! お前…それって…!?」

 

 

 予想外な返答に、スタークは思わず噴き出した。

 ―――色々と動き回っている事は察していたが、何をしているのかコイツは。

 大丈夫なのかと、視線でノイトラに問い掛ける。

 確かに普通では手に入らない物である。だがまさか盗品とは誰が想像出来るか。

 

 だが実はノイトラの言った事は一部だけが嘘。薬自体は盗品でも何でも無いのだ。薬自体は。

 盗んだのはそれを構成する情報だ。下手人はセフィーロとロカである。

 方法は簡単。通常なら視認不可能な反膜の糸。それにセフィーロの力を合わせた物をザエルアポロの研究所まで伸ばし、薬品や機材等に接続。内緒で情報を読み取った。

 通常であればロカだけで十分の筈なのだが、やはり生みの親だけあり、反膜の糸に対する対策が宮全体に施されていた為に不可能だったのだ。

 

 ノイトラが以前から思っていた事だが、破面達は基本的に治療といった補助関係の術や道具に乏しい。

 例えその系統の能力を所持している破面が居たとしても、戦闘力は低い為、戦場に連れて行くのは心許無い。

 霊力の高さ故に、生命力の強さは折り紙付きだが、それだけ。致命傷を負った場合に生きて居られる時間が幾分が伸びるだけ。

 

 

「多分死神達との決戦に、アンタは第一戦力として選ばれる筈だ。その保険だな」

 

「…保険?」

 

「重ねて言うけどな―――俺との決着を付けない内に死なれちゃ困るってンだよ」

 

 

 一応、ノイトラとしては史実通りの展開を辿るという前提で、仲間の生存計画を立てている。 

 だが良く言うだろう。予定は予定であり未定、と。

 何事も計画通りに行く訳が無い。此処は創作世界では無く、現実だ。何処かで綻びは生じる。

 薬はその為の保険。少しでもスタークの生存の確率を上げる為の。

 

 

「約束しろスターク。絶対に生きて戻るってな」

 

「…ホント、お前って奴は―――」

 

 

 スタークは自身の後頭部を掻き毟った。

 その顔には苦笑が浮かんでいる。

 ノイトラとの約束を結ぶという事は、決闘の約束を結ぶという事と同義。

 だがスタークのその表情を見る限り、嫌がっている素振りは全く見えない。

 

 事実、そうだった。

 スタークとしては、この決戦の結果によっては、自ら死を選ぶ心算だった。

 それは仲間の死。そう簡単に敗れるとは思わないが、十中八九死神達も決死の覚悟を以て戦いに臨むだろうし、断言は出来無い。

 文字通り相手は死を恐れぬ死兵。例え四肢を両断して無力化されたとしても、自分ごと鬼道で吹き飛ばす程度はしそうだ。

 実力差などアテにならない。場合によっては番狂わせが起こる。戦いとはそういうものだ。

 

 

「…わかったわかった、お前さんの執念には負けたよ」

 

 

 ノイトラの思いを受け取ったスタークは、考えを改めた。

 とある事情から決して正真正銘の本気は出せないが、現状の持てる全力で動く程度は出来る。

 ―――ならばその仲間達が死なぬ様、自分が動けば良い。

 スタークはそう決意すると同時に、今更自覚した。自分は仲間を得たという現状に満足するだけで、完全に思考を停止していたと。

 

 想定だが、決戦に臨む他のメンバーはバラガンとハリベル。同じ上位十刃たるウルキオラは、恐らく虚夜宮の守護の為に残る事になる筈だ。

 スタークは長らく使用していなかった思考を本気で巡らせる。

 ならば自分がすべき事は、戦況を見極めつつ、自身の戦いの合間に仲間達の援護をする事だろう。幸いにも、遠距離からの援護が可能な能力を持っているのだから。

 

 バラガンは余り気に掛ける必要は無さそうだ。何せあの“老い”の力の攻略法は圧倒的な力によるゴリ押し以外には無い。情報を見る限り、護廷十三隊の中でそれを成し遂げられるのは総隊長以外に思い付かない。

 それに気乗りもしないのもある。何せあの性格だ。自らの戦いに手を出されれば、まず激昂する可能性が高い。

 本当に危ない時以外は静観する事にしようと、スタークは決めた。

 

 となると、気に掛けるべきはハリベルに絞られる。

 片手で数える程度だが、彼女の能力は何度か目にしている。印象としては広範囲の殲滅力に優れているが、殺傷力はそれ程では無いといった感じだ。相性も出易い属性の為、少々危うい。

 だがハリベルもハリベルで結構面倒臭かったりする。

 戦士としての矜持を掲げ、援護という形であっても、戦いに横槍を入れられる事を良しとするとは思えない。

 

 ―――前途多難だ。

 思ったより複雑な状況に、スタークは内心で溜息を吐く。

 だがそんな内面とは裏腹に、その表情は憑き物が取れたかの様に晴れやかだった。

 

 

「言っとくけどな…そう簡単に俺をパシリに出来ると思うなよ」

 

「ハッ、それぐらいの気概が無ぇと面白く無ぇ」

 

 

 ノイトラとスタークは互いに憎まれ口を叩き始める。

 だがこの瞬間より、二人は完全なライバル同士になれたと見て良いだろう。

 

 

「じゃあノイトラ、もし俺が勝ったら……逆に俺のパシリになってもらうぜ?」

 

「知ってるか? 如何考えても出来無い事を自信満々に言うのは、フラグと呼ぶってなぁ…」

 

 

 暫し間を置くと、二人は全くの同時に噴き出した。

 一頻り笑い続けると、やがて互いの拳同士を突き合わせる。

 これは男同士の約束の仕方。所謂指切りの代わりであった。

 

 

「ああ~! ノイトラさんが顎髭ニートと良い雰囲気になってますぅ~!!」

 

「アホか。なって無ぇよ」

 

「顎髭ニート…」

 

 

 遣り取りが済んだタイミングで、セフィーロが声を上げた。

 その余りに素っ頓狂な発言に、ノイトラは即座に冷静なツッコみを入れる。

 横ではスタークが、セフィーロからの蔑称とも取れるその呼び名に多大なショックを受けたのか、全身から崩れ落ちていた。

 

 

「まさか…ホモォ…」

 

「腐女子かテメェは!?」

 

「そんな事より私と良い雰囲気出しましょうよぉ~」

 

「おわっ!? テメッ、こんな事に響転使うな!!」

 

 

 突拍子も無く、セフィーロはノイトラ目掛けて響転で急接近すると、飛び付く様にして正面から抱き着く。

 明らかにいい雰囲気を出す気があるとは思えない行動だ。

 寧ろ単純にスキンシップを取りたいだけなのだろう。

 

 

「このッ…抜け駆けしてんじゃないわよ!!」

 

「ムゴッ!!?」

 

 

 それに対抗する様にして、今度はチルッチが動く。

 彼女は横合いからノイトラの頭を引っ張ると、自身の胸元に抱き寄せたのだ。

 当然、ノイトラは顔に柔らかな良い感触を感じると同時に、呼吸が出来無くなる。

 だが無理に跳ね除ける訳にも行かず、何とか耐える。

 

 

「そりゃ怠け者だって自覚はあるぜ? でもニートってあんまりじゃねぇか…?」

 

 

 そしてその横では相変わらず地面に両手両膝を付いて落ち込んでいるスタークが。

 しかも延々と言い訳の様な何かをブツブツ呟き続けている。

 第1十刃、コヨーテ・スターク。実は意外と繊細な男であった。

 

 

「ホモってなんだー?」

 

「…それは、その…」

 

 

 離れでは純粋なリリネットの放った、回答に困る質問に口籠るロカが。

 如何にロカとて、子供に教えて良い事と悪い事の区別は付く。だが上手い言い訳が思い付かない。

 この中では最も常識的で頼みの綱であるノイトラは騒ぎの真っ只中だし、スタークは茸が生えそうな雰囲気を出したまま落ち込んでいる。

 

 

「どなたか…助けを―――っ!?」

 

 

 ロカの零したその懇願は、周囲の喧騒に掻き消される。

 だがその思いが通じたのか、混沌と化したこの治療室は外部からの刺激によって一気に収まる。

 

 刺激というのは、虚夜宮に似つかわしく無い、破面以外の三つの霊圧。それが突如として圧し掛かったのだ。

 その内一つの霊圧の重さは、下位十刃に匹敵。それ以外は一段階下といった所。

 だがノイトラはその霊圧に覚えがあった。

 

 

「―――やっと来たか、主人公(ヒーロー)

 

 

 意識が逸れたのか、拘束の手の緩んだチルッチとセフィーロから抜け出しつつ、静かにそう呟いた。

 

 

 




最後のほのぼのシーンだけあって、無駄に長ったらしくしてしまった感が否めない…どうか御勘弁を。

ま、禁断症状が出始めたら無理矢理挟み込んで書きますがね(笑





捏造設定及び超展開纏め
①店長主催の作戦会議。
・敵陣営が想像以上に強い場合、これぐらいはしそうだと思いまして。
・お姫ちん救出を最優先に作戦を立てれば、大抵の人は出来る限り戦闘は避ける形で考えそう。
・敵を倒すより先に進む事が、攻略に於いては最も重要。そんな台詞を、小説家になろうにあったダンジョン系小説で見た事がある(関係無し
②ベリたん、チャド、メガネ君の持つ弱点とか。
・適当に考えました(笑
・もっとある筈だとは思いますが、途中で疲れて考えるのを止めました。
・寧ろ戦闘者としては弱点しか無いのでは、とか言っては駄目だよ?
③強がる店長。
・超絶的に強い奴が一人居るのと、相当強い奴が十人居るのと、どちらが対策し易いか考えてみると判る。
・店長は多分人知れず胃薬とか飲んでそうなタイプ。胃痛仲間が増えるよ!!やったね主人公!!
④店長から見た上位十刃の実力。
・今正に必死に対策を練ってる最中。
・そして傍から見れば余裕ブッこいてるそんな店長に、尸魂界側からの期待も厚くなり…(汗
・けど店長も結構何でもありなキャラなので、きっと何とか出来る。
⑤ピンクマッドさんは薬持ってる。
・その程度はあっても良いんじゃね?と思って完全捏造。
・簡単に言うと、薬はポーション、従属官はエリクサー。
・そしてピンクマッドさんは私と違って後者を溜めずに使っていくタイプ(笑
⑥繊細な孤狼さん。
・有象無象になら何言われても大丈夫だけど、気の知れた仲間内で言われると傷付くタイプ。
⑦孤狼さん本気モード。
・けど実はまだまだ、本気じゃあ無いんですわこれが。
・全力全開な状態になるのは最終章後半を予定。
・出来れば今直ぐにでも書きたくてウズウズしてる(笑

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