ダイヤのAたち!   作:傍観者改め、介入者

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遅れました。


第49話 壁を越える瞬間

「本当に栄純は投げんのか?」

沢村の祖父、栄徳はこの8回も一年生投手が投げていることで、孫の出番があるかも知れないと考えていたが、どうにもそういう雰囲気ではない。

 

「だから、今日は予定がないって言っていたじゃないですか。」

娘からも注意される栄徳。

 

「うん。この調子なら大塚君のままだと思います」

若菜も、大塚がここまで素晴らしい投球で稲実相手に無失点。変える理由がないのだ。

 

「けど、何で練習しているのかな」

 

 

6点差がついたことで、大塚はなんと東条がいたレフトへ向かっていく。選手交代。5番投手大塚が、左翼手大塚になり、東条の場所には―――

 

 

 

『選手の交代をお知らせいたします。ピッチャーの大塚君がレフト。レフトの東条君に変わりまして、降谷君。ピッチャー、降谷君』

 

 

 

この場面で、準決勝登板の青道の剛腕降谷。大塚に最後まで投げ抜くことをさせなかった片岡監督。

 

「必死に点を取ろうとする強豪相手に、降谷がどこまでできるか。これは甲子園の本番までしかわからないことだ。だからこそ、大塚以外の投手に、それを乗り越えてもらいたい。幸い、結城のバットで6点差をつけた」

 

強豪相手に、沢村は結果を出した。そして大塚も先発の役目を果たした。

 

―――やっと投げられる。

 

マウンドへと向かい、捕手の御幸からボールを受け取ると、

 

「ここは、アイツが8回まで守った場所だ。攻める気持ちでどんどんボールを投げ込んで来い!」

ここまでいわれて、何も思わないわけがない。降谷も、大塚のことは認めていた。

 

「全部三振でも構わないですよね」

 

ゾクッ、

 

御幸は、降谷の冷たく、そして尋常ではない闘気を感じ取った。この場面、強豪相手にこの点差、生半可な気持ちではなかったことを喜びつつ、

 

―――マジで投手だよな、こいつらは、捕手冥利に尽きるってもんだぜ

 

1番のカルロスから始まる打線。稲実はなんとしてもランナーを溜めたい。あの厄介な大塚がレフトへと下がったのだ。彼が出てくるまでに、点を取ることを期待した。

 

 

ドゴォォォォォンッッッ!!!

 

「…………何の冗談だ…………御幸…………」

震えた声で、カルロスはつぶやいた。

 

151キロ。

 

いきなりの球速に、会場がどよめいた。大塚が149キロでピンチを脱出したのも見せ場ではあった。だが、この降谷は軽々と大塚の最高球速を越えてきたのだ。

 

「…………(力が抜けていい感じ、調子もいい)」

肩に力が入っていない。その為に力むことなく、降谷のボールはさらに球威と伸びを増していく。

 

続く150キロのボールに手を出すカルロス。しかしファウルチップで追い込まれると、

 

―――大塚のとは違って、かなり球質の重いストレート。何だ青道は・・・なんでこのレベルの投手がリリーフにいる!?

 

ドゴォォォォンッッッ!

 

「ボ、ボール!!」

かなりきわどいところのコースに決まり、手を上げたかけた審判。しかしボールと判断した。

 

「そこは入らないんだ」

降谷はマウンドで特に不満を見せるわけでもなく、自分で納得するように頷いた。

 

―――手が出ない。アウトコースにポンポン入れられるのか、こいつは!?

 

しかし――

 

最後は高めのストレートに空振りを奪われ、一死を奪う青道バッテリー。

 

『三振ッ!!! 高めのストレートに手が出てしまったカルロス!! これで後二人の青道!!』

 

 

「後アウト二人ですよ、先輩っ!!」

夏川は、残りアウト二つで優勝が決まると騒ぐ。そのグラウンドには、2人の一年生がいる。この頼もしい後輩がとても誇らしいのだ。

 

「ええ――降谷君も調子がいいし、まさか―――」

 

しかし、吉川は心配そうに大塚を見つめていた。

 

 

「……っ」

レフトの守備位置に下がった大塚は、顔を歪めていた。胸辺りの違和感が、ついに痛みに変わってきたのだ。

 

「まだ、大丈夫……」

 

優勝がかかったイニング、青道はそこに集中していた。彼を気に留める者も、彼に気づける人もいない。

 

しかし、優勝の瞬間は近づく。

 

 

 

二番白河も―――

 

ククッ、ストンッ!!

 

 

「なっ!?」

 

4球粘った白河だが、5球目の低めのSFFにゴロを打ってしまい、これでツーアウト。

 

「しゃぁぁぁ!! ツーアウトだぞ、降谷!!!!」

 

「ここまで来たら優勝だぞ!!!」

 

青道の応援スタンドからは大きな声援。その声援を力に変える降谷。

 

―――後、一つのアウト

 

これまでの人生で、これほどの声援を受けたことはなかった。決勝以前の、登板している時にも、声援はあった。

 

しかし、この決勝の大舞台で、ここまでの声援は経験したことがなかった。

 

―――取りたい、みんなの為にっ

 

ドゴォォォォンッッッ!!!

 

「ストライクっ!!!」

3番吉沢は手が出ない。低めへと投げ込まれた剛速球に。

 

「ふぅ――――」

浅く息を吐いた降谷。汗が滴り落ちる。続く第2球目に―――

 

ククッ、ストンッ!

 

ここで落ちる球。ストレートだけではない。この縦の変化球がある。

 

「あっ!」

吉沢のバットが出てしまった。これでツーストライク。

 

 

――――力も抜けて、いい投球が出来ている。軽く投げて150キロを出せて、ストライクが取れる、お前も成長したな。

 

――――ま、1イニング限定だが。

 

 

 

 

そしてその彼にサインを送る御幸。

 

―――ここだ、ここで勝負をつけるぞ!

 

御幸が要求したのは、高めのストレート。降谷の一番得意なコース。アウトハイの真直ぐ。

 

マウンドの投手は頷き、大きく振り被る。打者はその一挙一足に目が向いている。

 

観客はその最後の一球に集中し、神宮の視線がこの対決に向けられていた。

 

 

ドゴォォォォォンッッッ!!!!!!

 

ミットの低い音、バットが回る音。そして投げ終えた瞬間の投手の笑顔。

 

 

一瞬の静寂、そして―――

 

ワァァァァァ!!!!!!!!!!

 

 

「ストライクっ!! バッターアウトっ!! ゲームセットっ!!」

審判のコールを聞いた瞬間、御幸はマウンドへと駆け寄る。

 

『試合終了~~!!!!! 西東京大会決勝!! 甲子園行きを決めたのは、青道高校!! 6年ぶりの甲子園です!!! 稲実、連覇ならず!!!』

 

「しゃぁぁぁぁ!!! 勝ったぞ、おらァァァ!!!!!」

伊佐敷はすぐにマウンドへと来ていた。これまでいくことが出来なかった夢の舞台。最後の夏に、その夢がかなった。

 

「ああ、ようやく、ようやくだ…………」

主将の結城も、こみ上げるものがあり、その口数は少ない。まだ涙を見せてはいないが、周りは察しており、だれも指摘しない。

 

「本当に行ける。俺達の夏は続くんだ」

小湊も、ベンチで待機していた春市を見て、微笑んだ。

 

「――――春市――――」

 

「お前があっさり代わったのは意外だったけどな。完封は意識していただろう?」

御幸がレフトからやってきた大塚に尋ねる。

 

「―――――俺だけのチームではないです。本選で、このマウンドを経験する投手は多くいないと。」

そう、このイメージ、この感覚を、二人目の投手に感じてほしかった。若干疲れもあるのか、目を伏せがちに大塚はそう答える。

 

実際、甲子園の決勝はこれの比ではない。沢村は大舞台で仙泉を抑え、川上先輩はそれまで抑えで頑張っていた。

 

降谷はリリーフで、ひたすらに制球を磨き続けた。その結果がこれである。

 

1回を投げ、被安打ゼロ、2奪三振。無失点、無四球。

 

まさに、完璧な内容だった。

 

「6-0で青道!! 礼っ!!」

 

ありがとうございました!!!!

 

 

「また、お前には負けたよ」

成宮は大塚、沖田を見て、

 

「今度こそリベンジさせてもらうよ―――今度は、俺が勝つから」

相手エースは泣かない。歯を食いしばってはいたが、涙は見せない。それが意地なのだろう。

 

「――――来年も、また投げ合うことになるかもしれません。でも、俺はチームのみんなの為に、またゼロに抑える。」

大塚も負けていない。チームの為にという言葉を先にだし、得点を許す気は今後もないと言い切った。

 

 

 

「――――フン、甲子園で無様な試合をするなよ。俺に投げ勝ったんだから。その称号も、秋には奪い返すから」

それだけ言い、成宮は稲実ベンチへと帰っていった。

 

この試合によって関東最高の投手の座は、大塚へと渡ったのだ。

 

「ホント、プレッシャーが凄いですね。」

成宮からの彼なりの激励、関東ナンバーワンの称号が、成宮から大塚へと移ったことを考え、この先の戦いの一つも、苦労しないことはないのだと悟る。

 

「この試合で8回無失点のお前が言ってもあんまり説得力ねぇよ!! けど、ナイスピッチだったぜ、大塚」

 

「捕手が一也先輩でよかったですよ。」

グータッチを交わす青道に勝利に導いたバッテリー。彼にとっては初めての全国、彼にとっては3度目の全国。

 

「下の名前かよ。まあ、今日は無礼講だ。許してやるよ」

大塚の言葉に笑顔のままの御幸。本当にお似合いのバッテリーだった。

 

 

 

これが終わりではないことを、彼らは解っている。ここまでくれば、もう優勝しかない。それに向かって突っ走る事が出来る。

 

 

「クソッ…………あんなの、投手におんぶに抱っこの…………くっそ…………くそくそくそ…………」

 

「止せよ、白河。俺達は負けたんだ」

白河は悔しさを露わにしており、山岡と矢部が制している。

 

「アイツらが強かった。それだけだ、それだけなんだ」

 

 

「大塚?」

御幸は止めたが、大塚は白河に言わなければならないことがあった。

 

「――――白河先輩。」

 

「なんだ―――?」

大塚の顔を見たくもないと言わんばかりの表情。

 

「捕手は投手の壁なんかじゃない」

 

捕手を過小評価していた白河に対しての言葉。さらに、

 

 

「御幸先輩が青道に入った事、俺が後悔させません。」

 

 

大塚はそれだけを言って、背中を見せる。それが白河には理解できなかった。奴は自分を快く思っていないはず。なのに、それだけを言って立ち去るその姿。

 

 

「…………次は必ず打つ…………どんな球にも…………食らいついてやる…………!!」

大塚の言葉が身を持って証明された試合でもあった。リードの差がもろに出て、その恩恵を受けたのは大塚。劣っていたのは稲実のバッテリー。

 

もしここに、御幸が入っていれば―――

 

だからこそ、理解しなければならない。捕手は試合の要であったことを。そして捕手の御幸を罵倒した自分に対し、それだけを言ったあのエースを認めるほかなかった。

 

 

「ナイスピッチ、大塚ァァァ!!!!!」

 

「お前ら最高~~!~!!!」

 

「片岡監督~~~!!!!」

 

「御幸~~~!!!!」

 

「哲さん~~~!!!!!」

 

「おめでとうお前ら!! 甲子園も頑張れよ!!!!」

 

「…………っ」

そしてついに、結城は堪えきれず、涙を流す。だが、だれも彼を茶化す者はいない。

 

「やったな、テツ!!!」

伊佐敷は肩をポンポンと叩き、結城を落ち着かせる。そして伊佐敷はすでに泣いていた。だが、その顔はとても晴れやかだ。

 

「胸を張ってよ、キャプテン!! 西東京一番のチームの主将なんだよ?」

その反対側に、小湊もやってきた。こちらはまだ涙を見せていないし、その気配すらなかった。ただ、その顔はとても穏やかだった。

 

「ああ…………やはり…………この時が来るのは…………嬉しいの一言だ」

そしてようやく、涙はまだ止まってはいない結城だが、笑顔を見せる。

 

「甲子園でも暴れましょう、結城キャプテン!!」

 

「俺達が投げ抜いて、先輩たちのバットで勝利をつかみとれば、夢じゃないですよ」

 

「投げたい」

 

「しゃぁぁああ!!!! 甲子園だァァァ!!!!」

 

「俺たちも頑張らないと…………」

 

一年生たちのはしゃぎ振りと、激励。そして―――

 

優勝監督インタビューと、活躍した選手のインタビューが行われる。

 

「放送席、放送席、そして神宮球場の高校野球ファンのみなさん。今年の西東京のチャンピオン。青道高校監督片岡さんに来ていただきました。今日はナイスゲームでしたね」

 

サングラスを取り、片岡監督は綺麗な姿勢で立っていた。

 

「成宮投手を序盤で上手く攻め立て、先制点、中押し、ダメ押しと、効果的な得点を得られたことが大きいです」

淡々と説明する片岡監督。

 

「特に大塚君の投球は、目を見張るものでしたね?」

アナウンサーも若干片岡監督の威圧感に押されていたが、臆せずに質問を行う。

 

「ええ。彼の投球は、間違いなくうちに勢いを与えてくれました。初回に主将の結城、沖田が先制点を挙げられたのが、よかったと思います。ただ、私から見てもあの投球は素晴らしいモノでした。」

 

「では9回。その大塚君が降板した理由は?」

 

「8回まで大塚には頑張ってもらいました。ただ疲れが見えたので、降谷にスイッチしただけです。その剛速球でねじ伏せて来いと言ってきました」

 

「その降谷君ですが、最後はシャットアウトでしたね。」

 

「それだけの結果と実力があったという事です。彼の投球もまだまだ進化するでしょう」

 

「最後に、6年ぶりの甲子園について、何か一言。」

 

「甲子園でも、うちの野球を貫くことで、優勝を目指して頑張りたいと思います。」

 

「片岡監督でした!!!!」

 

 

そして室内でのインタビューに大塚と結城主将が呼ばれ、報道陣に気遣われながら結城は移動し、大塚はそんな彼の横で声をかけていたりしていた。

 

「といっても、どういうことを言えばいいのだろうか」

 

「自然体ですよ」

 

 

 

そして未だ興奮冷めやらぬ神宮球場。

 

「栄治君…………」

春乃は、8回まで投げ切った大塚の名前を呟く。

 

「そうね…………大塚君の活躍、粘り強い打撃が勝因だったわ。あの成宮投手から4点を奪って、結城君も…………」

 

変わった直後の稲実を突き放す一発。あれで勝利が確定した。

 

「シャァァァ!! 勝った~~~!!!」

テンションの高い幸子。他の部員が嬉し涙を流す中、気合が入りまくりの様子。

 

「…………先輩、涙が…………凄い、出て…………ますよ?」

 

「唯こそ。ハンカチで、拭きな、さいよ―――」

そして二年生の夏川と、三年生の貴子は涙を流しながら、神宮のグラウンドを見ていた。

 

マネージャーたちも抱き合いながら喜び、その歓喜の瞬間、ついにやってきた優勝の二文字と、甲子園の切符を手にしたこと。

 

―――おめでとう、みんな。この夏は、とてもとても、忙しそうです。

 

 

 

「…………大塚君………」

 

グラウンドに再び現れた大塚を見つめる春乃。彼はかなり疲れた顔をしていた。

 

 

――――怪我なんて、していなかったんだ……

 

その事に、彼女は安堵していた。かれが長いイニングを投げ、無失点。調子も良かった。

 

試合に勝ったことよりも、彼が無事だった事を喜んでいた。

 

――――お疲れ様、大塚君……凄かったよ……

 

 

 

 

 

そして丹波は、この光景をスタンドで見ていた。

 

「……………………やったな、お前ら」

 

あの場所にいられなかったことが辛い。だが、もしエースが自分で彼がいなかった場合、どうなっていたかを考える。

 

―――だが、そのギャップを少しでも埋める。アイツは俺を待っている。

 

 

―――先輩をエースにするために、予選の柱になるッ!!

 

彼はそう言った。だからこそ、あの力投は自分の事のように喜んだ。

 

「いいのか、光一郎?」

 

そしての横には市大三高のエース、真中がいる。彼もまた、道半ばで甲子園の夢がついえた。だが、丹波にはまだ可能性が残っているのだ。

 

「かっちゃん。甲子園って、どういうところなんだ?」

 

「凄いぞ、あのマウンドに立てるだけでも、投手は鳥肌モノだ。もう一度、立ちたいぐらいに」

ややさびしそうに笑う真中。

 

「けど、光一郎に全部託す。最後の夏、絶対に優勝してくれ。俺達3年間の集大成、お前ならできる」

真中はそう言って席を立ちあがる。

 

「――――――かっちゃん」

 

「本選も見ているからな。春のような投球じゃ、一瞬で捕まるぞ?」

最後まで親友へ笑みを絶やさず、自分にエールを送り続けた。それを見て燃えない男ではない丹波。

 

―――仲間たちが待っている。甲子園が先にある。

 

丹波の目に力が戻る。

 

 

「少し遅れちゃったけど、兄さんも全国に行くのね」

大塚家と沖田家は、6回あたりから会場を訪れていた。東京特有の渋滞に巻き込まれ、大幅に遅れてしまったのだが、最後に6,7,8回と大塚栄治の雄姿を見ることが出来たので、少しは満足しているようだ。

 

「そういえば、お父さんも甲子園に行ったんだよね?」

 

「そうよ。私が下積みをしていた時、同じ地元出身で、さらに面識があったの。だから、特に応援していたわ。」

 

馴れ初めを語る綾子。違う世界ではあるが、頑張る和正の姿を目で追い、彼も意識していたらしい。

 

当時のファンは卒倒モノである。

 

話は続き、今度は野球の話。

 

「全試合を投げ抜いたわけではないし、和正さんがいた横浦には後2人いい投手がいたの」

 

それを聞いた彼女は、どうして父親が優勝できなかったのか気になった。目の前で歓喜の瞬間を掴んだ青道のチームと、何となく似ていると感じたからだ。

 

大塚和正と、いい投手2人。

 

大塚栄治と、沢村栄純、降谷暁。

 

何かが似ているように感じた。

 

「お父さんはどうして優勝できなかったのかな」

 

「甲子園は難しいのよ、絶対に勝てるチームなんていないし、優勝候補なんて、意外と脆いのよ。」

ずっと和正を応援していた綾子にはわかったのだ。あれだけの戦力でも、あれだけ努力をしても、

 

大塚和正は届かなかったのだ。

 

世界最高峰の投手でも、成し遂げることが出来なかった甲子園の栄冠。その頂に、今度は息子と彼の仲間が挑む。

 

「まあ親としては、無事に初めての夏を乗り切って欲しいし、楽しんでほしいわ」

 

 

そう、せっかくのチャンスなのだから。

 

 

 

 

 

 

西東京大会決勝 青道 6 - 0 稲城実業

 

 

試合総評

初回に沖田のスリーベース、結城のヒットで2点を先制した青道高校。さらに4回には投手の大塚のセンター前へのタイムリーで追加点、5回には沖田のソロホームランで4点差とする。一方、稲実は3回までパーフェクト、6回までにヒット3本と抑えられる。先発成宮は、7回4失点と粘りの投球を見せるも、二番手井口が結城にダメ押しのツーランホームランを浴び、最後まで投手の調子が上がらず。投げては先発大塚が8回3安打無失点、9回は降谷が三人で抑え、青道が最後までリードを守り、完封リレー。

 

青道高校 西東京大会優勝 6年ぶりの甲子園行きを決める。

 




豪腕降谷が三凡。あっさり終わりました。

本作の丹波は、漢になれるか。

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