ダイヤのAたち!   作:傍観者改め、介入者

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あまりにも長すぎるので、分割することにしました。


人物紹介 他県のライバルについて

広島県のライバルたち

 

光陵高校

 

広島の名門校の一つ。沖田が通っていたかもしれない。攻守のバランスに優れ、甲子園準決勝まで勝ち進んだ。しかし、選抜覇者、光南柿崎の前にノーヒットノーランに抑えられ、敗退する。1年生と2年生に主力メンバーを残し、依然評価の高いライバル校である。秋季大会、中国大会を制し、神宮にも出場予定。

 

 

成瀬達也 出身 広島 左投げ左打ち 投手 身長174cm→176cm

 

 沖田道広の幼馴染。陽気な性格で、友達思いの肝っ玉サウスポー。常に強気の投球を意識しており、弱気とは無縁そうに見える。中学大会では2年時に優勝するも、沖田が広島を去ったことに心を痛めていた。光陵高校では主戦力として1年生から一軍に。そのままエースの座を掴みとり、光陵の大会5連覇に貢献。甲子園では好投を続けるが、王者光南の前に8回1失点と好投を披露するも、打線の援護なく敗退。試合後は悔しさを露わにするなど、同じ左腕として柿崎を意識していた。

 投球スタイルは最速141キロのストレートに加え、決め球のスクリューボールはすでにプロレベル。スライダーの変化も横に鋭く、左右関係なく有効である。彼の強気を象徴するカットボールは、右打者には攻略困難なレベルの球威を誇る。この球があるからこそ、右打者へのスクリューが活きてくる。カーブと高速チェンジアップはまだ前述の3球種に比べ物足りない。沢村に比べ、出所は見やすいが、投手としての完成度は彼の上をいっている。実は、現段階でサウスポーの中で最も制球力のある投手。

 

※モデルは山本昌だったはずだが、カットボールの存在感で、イメージが違う。フォームもセクシーではない。制球がよく、カッターがよく、スクリュー、スライダーもいい。誰だろう。

 

 

 

山田鉄太郎 出身 広島 右投げ左打ち 外野手  

2年生。左の巧打者。レベルスイングの軌道で高いミート力を誇る。典型的な切り込み隊長だが、長打力もあり、緩い変化球を投げるのは危険。左投手を苦手としているが、それでも粘る事は出来る。しかし、準決勝では柿崎に2三振とねじ伏せられている。

 

 

高須洋二 出身 香川 右投げ左打ち 二塁手

 2年生、尾道シニアのセカンド。鉄壁の守備を誇り、光陵高校では7番セカンドとしてレギュラーを張っている。

 

木村琢磨 出身 山口 右投げ右打ち 捕手

2年生。尾道シニアの元キャプテン。光陵高校では2年生で5番を務め、正捕手の座も射止めている。強肩捕手で、成瀬とのコンビでは盗塁企画0の離れ業を実現させる。本人は強打を目指しているが、まだその領域ではないとして、努力を続けている。

 

 

広島の面々は勉強ができる。赤点とは無縁。

 

 

 

横浦高校

 

神奈川の名門校。OBに数多くのプロ野球選手を抱え、主人公の父親、大塚和正もかつては在籍していた。ここ数年は圧倒的な強さを誇り、県内の強豪を寄せ付けない。紅海大相模相手に圧倒、140キロカルテットを打ち砕き、県内に大きな衝撃を与える強打は甲子園でも火を噴いていた。青道と当たるまでは二桁得点を続けていたが、青道のエース、丹波の熱投の前に2得点と抑え込まれる。その後、川上、降谷を攻めたて、1点差とするも最後はチームの4番坂田久遠が大塚栄治の前に倒れ、続く黒羽金一が見逃し三振に打ち取られ、準決勝敗退となる。野球ファンの間では、光南の柿崎を攻略できたと言われるほどの打撃力を誇り、下馬評は高いままである。

 

黒羽金一 出身 神奈川 右投げ右打ち 捕手 175cm→176cm

 大塚栄治の元バッテリー。横浦高校の5番にして正捕手。相手打者の狙いを見抜く曖昧だが油断できない素質を誇り、巧みなリードで存在感を出している。守備シフトを積極的にとっていたが、青道にそこを逆につかれ、3年生和田の不調も重なり失点を重ねてしまう。

 中学時代は3年時に大塚不在ながら横浜シニアを全国優勝に導くなど、クリス以来の天才と言われるほどの実力を誇る。送球もうまく、強肩である為、投手の信頼は厚い。打撃面では基本読み打ちだが、センスに任せた打法もしてくるため、つかみどころがない。

 最近、沖田と交友関係を持ち、彼ともわだかまりがない様子。ビースターズの大ファンで、いつか大塚和正ともバッテリーを組みたいと考えている。栄治が神奈川在住時は、彼の家によく入り浸っていた。勉強は出来る方で、横浦野球部の命運(補習回避)を託されている。そのため、心労が絶えない。

 

 

 

高木和也 出身 千葉 右投げ右打ち 二塁手 

強打のセカンド。大塚との対戦を心待ちにしていた横浜シニアの同僚。覚悟完了の丹波の前に翻弄される。勉強はそこそこできる方、だと自惚れている。

 

 

多村省吾 出身 東京 右投げ右打ち 外野手

荒いが強打の打者。大塚曰く、おっかないパワーを秘めた危険な打者。シニア時代は東条から特大のホームランを打っている。全日本にも選ばれ、実力は言うまでもないが、台湾戦で楊の前に完璧に抑え込まれた。黒羽に勉学で助けられている。

 

後藤武 出身 千葉 右投げ右打ち 内野手

穴の少ない強打者。リストが強く、とっさの変化球にも対応できる。東条を打ち込んだ過去がある。全日本ではスタメンではないが選出されている。大塚の事を気にしている。勉学は悲惨。

 

岡本達郎 出身神奈川 右投げ 左打ち 三塁手

プロ注目のスラッガー。降谷のストレートを軽々とスタンドに叩き込むパワーを誇り、選球眼もいい。しかし、ミスショットが気になる。丹波の前にヒットは打ったが、坂田久遠が抑え込まれた時は驚愕していた。勉学は一部を除いて及第点(英語と歴史、国語は壊滅状態)。パ・リーグが下位指名で狙っている。結局西部ホワイトライオンズが3位指名することに。

 

 

 

坂田久遠 出身 神奈川 右投げ右打ち 外野手

プロ注目の怪物打者。穴が少なく、フルスイングで選球眼がいい、驚異の打者。前橋学園のエース、神木鉄平をライバル視している。柿崎の事はあまり印象には残っていなかった。甲子園準決勝の青道戦では、2打席目までは丹波に抑え込まれたが、3打席目で丹波のストレートを軽々とスタンドに突き刺し、川上の甘く入った変化球もスタンドに運び、一人で4打点の活躍をする。最終回では一死満塁のチャンスで大塚との真っ向勝負の末、最後は伝家の宝刀SFFの前に空振り三振。しかし、その三振の後の彼はどこか満足していた様子だった。ドラフトでは競合必至と言われている。一部の教科では、洒落にならないレベルの学力。歴史が大の苦手。かつての往年の超一流は覚えているが、OBの名前をあんまり知らない。横浜ビースターズが一本釣りを画策している。ドラフト会議では、重複の末、横浜が交渉権を獲得。

 

 

楠慎吾 出身 埼玉 右投げ右打ち 投手

最速147キロのストレートに加え、スライダー、シュート、カーブ、フォークの本格派。スぺ体質。が、黒羽のフォーム改造が功を奏し、安定感が増す。夏の大会ではリハビリ中だった。

 

 

小坂守 出身 茨木 右投げ左打ち 遊撃手

抜群の小回りを誇る、横浦のショート。沖田、大塚には対抗心を見せている。守備範囲の広さは高校屈指の範囲を誇る。

 

※乙坂選手が同世代なので、2番センター青木選手を2番センター乙坂選手に変更しました。史実通り、同じ順位で横浜入りさせました。

 

※近藤選手が稲実原田選手と被りそうになったので、ここは断念しました。ファイターズ好きにはすいません。

 

諸星和己

黒羽が発掘した1年生右腕。140キロ前後の速球にカーブとチェンジアップを投げ分ける。特にチェンジアップが大塚に瓜二つと、今後も可能性を秘める1年生。青道の追加点を許さないリリーフを見せ、ノーヒットに抑えた。

 

辻原公康

黒羽が横浦に誘った1年生左腕。140キロ前後の速球にドロップカーブを投げ分ける本格派。沖田や結城を三振に打ち取るなど、青道の追加点を完全に防ぐ投球を見せる。スタミナに課題があるが、今後は解消されるだろうとみられている。

 

妙徳義塾 

 

西国の雄。奔放な育成方針だが、選手がのびのびプレーできる土壌があり、実力以上のモノを出す選手がよくいたりする。今年はナックルボーラーにして、今大会最速のクイックを誇る新見を中心とした接戦をものにする戦い方を展開した。3回戦の青道戦では丹波から先制打を挙げ、リリーフの沢村のスライダーの癖を見抜き、同点ホームランを捥ぎ取るなど、油断も隙もない強かなチームだった。最後は御幸のサヨナラホームランによって終止符を打たれ、2年生中田の奮起に期待がかかる。

 

3年生 浦部 倫太郎

楽天にドラフト5位で指名を受ける。

 

※ここも史実で同じような強打の選手がいたので苦労しました。

 

 

 

 

宝徳高校

兵庫の強豪。地元甲子園で準々決勝まで駒を進める。エース平松は変幻自在のカーブを駆使し、緩急を使った巧い投球が売り。しかし、連投の疲労もあり青道戦では序盤に失点を喫する。しかし、最後まで味方打線の援護を信じ、その後は粘りの投球。野手陣もスライダーの癖が完全に見抜かれている沢村を攻めたて、一時は同点に追い付くも、御幸、伊佐敷の活躍によりリードを奪われ、リリーフ登板の降谷の前に抑え込まれ、無念の敗退。しかし、沢村攻略の衝撃は、青道にとってあまりに大きなものだった。

 

光南高校

 

沖縄の強豪。近年全国でも結果を出していたが、今年は勢いが違った。守備が堅く、エース柿崎は完成度が高い。しかしパワーのあるバッターが揃っており、決勝戦では突然のホームランでリードを取るなど、油断の出来ない打線。選抜では柿崎が横浦に打ち込まれるも、何とか振り切り、決勝戦では神木鉄平から得点を捥ぎ取り、優勝を果たす。選抜の勢いそのままに青道高校を破り、春夏連覇の偉業を達成した。青道にとっては倒すべきライバル校であり、神宮大会での再戦を望まれている。しかし、エース柿崎が不調に陥り、チーム力が落ちている。

 

柿崎則春 出身 鹿児島 左投げ左打ち 投手 身長177cm

琉球のトルネード左腕。ドクターKとも言われており、多彩な変化球を兼ね備えた変化球投手にして本格派。しかしそれぞれの変化球の完成度は物足りなく、総合力で打者を躱している印象。相手の事を観察する癖があり、その技術を模倣する術に長けている。決勝戦では沢村の投げた方を参考にし、フォームを変化させ、力投につなげる離れ業まで披露。その試合では毎回ランナーを許すも、青道打線を2点に抑え、史上6校目、2度目の春夏連覇を成し遂げる。日本代表のエースと期待されたが、決勝戦の台湾戦でノックアウト。不調の兆候が見られ始めている。

 しかし、秋季大会で不調を乗り越え、九州大会ではチーム力向上による負担軽減もあり、完全復調どころか、さらなる進化を遂げる。球種はストレート、スライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム、カットボール、チェンジアップと多彩で、最近はフォークとスライダーの精度が上がってきている。

 

 

権藤豊 出身 福岡 右投げ左打ち 一塁手

琉球の4番。準決勝では成瀬から、決勝では川上から殊勲打を放ち、優勝に大きく貢献。新チームの主将を任されている。国際大会は高熱の風邪により辞退。

 

木場勇人 出身 佐賀 右投げ右打ち 投手

新チームの2番手投手。下手投げのアンダースローの変則投手。多彩な間を操り、打者を幻惑し、西日本では一躍脚光を浴びることに。ついたあだ名は「投げる催眠術師」。柿崎をライバル視しているが、彼のことは認めている。

 

 

浜中智也 出身 沖縄 左投げ左打ち 投手

左のサイドスローとスリークォーターを投げ分ける。スライダーとスクリュー、シュート、カットボールが武器。柿崎をエースとして認めており、職人気質。しかし、監督に期待されると尻尾を振るように笑顔になる。

 

 

岩田一郎 出身 熊本 右投げ右打ち 投手

右のトルネード投法を駆使し、決め球のフォークと落差のあるカーブ、緩いカーブが武器。雲の上の存在である大塚と沖田を尊敬するも、チームとして乗り越えたいと考える熱血系の選手。

 

 

 

前橋学園

青道が夏予選前の練習試合で対戦した今年の選抜準優勝校。エース神木を中心とした守り勝つ野球がモットー。他の高校に比べて打線の厚みは薄い。そのチーム構造が神木の負担を増やし、故障の原因に繋がり、準々決勝に進むことが出来なかった。兵庫の宝徳に打ち込まれる神木の姿は、間接的に大塚への疑念を向けるきっかけとなった。

 

神木鉄平 出身 群馬 右投げ右打ち 投手 身長183cm

前橋学園のエース。高校生ナンバーワン右腕の称号を誇る、今年のドラフト候補。最速152キロのストレートに、伝家の宝刀でもある高速シンカー、スライダー、スローカーブなど、多彩な変化球を高いレベルで投げ込める本格派。練習試合では沖田に満塁打を打たれたが、配球を読まなければまず勝負にならない。ドラフト候補の坂田久遠を唯一抑え込んだ投手でもあり、その存在は他校でも轟いている。福岡トマホークスと大阪ブルーバファローズの競合の末、ブルーバファローズが獲得。即戦力投手として期待されている。

 

 

※150キロを平然と投げてくる摂津投手だとイメージに合うかも。


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