試合は終わった。
その直後に沢村ら、スタメンと、ベンチ組は、薬師の選手達と整列する。
「…………………………………」
轟は押し黙ったまま、何も言わない。あれほどあった元気がない。
「………………(なんだ………これ………)」
騒いでいた方が解りやすかった。ここまで静かなのはかえって不気味である。この試合では完勝した沢村だが、それが続くとも限らない。それほどの脅威を感じた相手である。
――――こいつと、これから3年間…………
3年間、同じブロックにこの怪物がいる。果たして御幸がいなくなる最後の年は、勝てるのだろかと。
「…………おい、お前!!」
「次はお前のストレート、絶対スタンドに運んでやるッ! 秋は覚悟しとけ!!」
そして主軸の一人である三島は、沢村からヒットを打った打者の一人。
「…………勝つのは俺達だ………ッ!」
次はどうなるかわからない。リードがはまり、初見のスライダーで打ち取った。それでも確実に言えるのは―――
―――スライダーを完全にものにしないと、次は打たれる………
轟と握手した時、自分の手のひらとはあまりにも違う固さに、沢村は戦慄を覚えた。いったいどれだけバットを握り、振り続ければ、ここまで固くなるのかと。
「アイツだけは………ヤバい………」
沢村は元気を失ってこそいるが、轟の打者としての力を認めざるを得なかった。
「栄純君」
日頃は能天気なセリフが多い彼を見ていた春市だが、投手の本能が彼に警鐘を鳴らし、彼の意識を高めていることに、彼のさらなる成長を期待した。
「また強くなろう。後二つ勝って、甲子園に行こう」
「ああっ! あの舞台に俺達は立つんだ………」
そして今夜の全体ミーティング。
稲城実業が準決勝に勝ち上がり、ベスト4が出そろった。
やはり成宮は温存し、継投で逃げ切った稲実。そのライバルが準決勝で当たるのは、格上の高校を次々と破ってきた都立の桜沢高校。エースの長緒は、ナックルボーラーであり、守備の堅いチームである。
そして一方で青道が当たるのは―――
「仙泉学園………」
西東京の地区では、稲実、青道、市大三高のトップ3が君臨している現状。そこへ割って入ろうとするのがこの高校である。
「部員数は80名を超え、ベスト8常連の強豪校。今年の春、市大三高と1点差の投手戦の末、敗れてはいますね」
市大三高の真中と投げ合った投手力。その中心にいるのは、大巨人…真木 洋介。
身長は2mを越え、その長身から繰り出される威力があるボールが決め球。カーブは日本一の高さから放たれると言われている。
そして、その体格の良さと、将来性の高さは、プロも注目している。
「明後日、準決勝の先発は沢村で行く。そして川上、降谷には、しっかりと心の準備をしてほしい。そして最後のイニングには、調整も兼ねて、大塚に投げてもらう。」
「はいっ!!」
2戦連続の先発。ここが甲子園に行く最後の采配。明川学園相手に完封の大塚。彼には、相当の負担を強いていた。故に、決勝の先発は万全にしてもらう。
片岡監督も、チームも、決勝の先発は大塚だと悟っているのだ。あの宿敵成宮に投げ合える投手は彼しかいない。
「この試合では、全ての球種を解禁してもいい。」
「解りました」
大塚も本番前のテスト登板であることを悟る。
「特に、沢村には今日の試合は相当頑張ってもらった。だからこそ、早い回からの継投になる。降谷にはロングリリーフを任せる。」
片岡監督の理想としては、5回まで沢村が持ってくれれば合格である。6回7回に降谷をマウンドに上げ、調子云々によっては8回も続投させ、9回は大塚の大一番前の登板。
ベンチに川上を温存しておきたいのも事実。
ミーティングは終了し、レギュラー陣を含む部員たちは部屋を後にするのだが、
「監督」
一軍に選ばれなかった上級生らが監督に話があるようで――――
「…………すいません! あの球の感触を確かめたくて………」
沢村は、クリスと御幸にお願いして、高速縦スライダーの感触を確かめつつ、客観的な意見を求めていた。
「ああ。大分コースに決まっている。俺も、ここまで上達するとは思っていなかったぞ。」
クリスも驚く沢村の投手としてのポテンシャル。
「というか、ほんと取りにくいな、この球………急激に曲がるから、打つ方も相当ヤバそうだな。」
御幸も無難にとってはいるが、その表情に余裕はない。ムービング以上に暴れるこの球種は、明日の先発、そして決勝の場面で大塚に何らかの緊急事態が起きた場合、沢村のこの球は有効である。
「そういえば、今日は珍しくネットスローだったな、大塚」
「明川の相手に完投して、その上本格派のフォームに戻ったんだ。疲労はそれなりだろう。フォームも乱れていないし、大丈夫だとは思うが」
クリスも、顔色一つ変えずに、笑顔を見せる大塚の調整を見て、御幸の疑問は問題ないという。
「まあ、アイツは自分のコントロールは出来るだろうし、それほど心配はしていないが………」
一年生投手陣の中で、あれほど手のかからない投手はやりやすいし、御幸も彼に刺激を受けている部分もある。
「ただ俺も、大塚が必要以上にチームを背負いすぎていている傾向はあると思う。だから、今日の試合の沢村の快投は、奴の重荷を幾分も軽くさせただろう」
クリスも、責任感の強い大塚の事は心配している。だが、そこへ沢村が独り立ちした。
甲子園本選でも、これは十分に大塚と復帰予定の丹波のプレッシャーを軽減してくれるだろうと。
「そう、ですよね…………」
御幸の脳裏には、明川戦の決勝点を導いた、大塚の走塁が目に焼き付いていた。
―――あれほどの体の捻りと、回転しながらのスライディング。投手では考えられないプレーでもある。
それをさせざるを得なかったのは、打線が抑えられていたからで、結局その一点どまり。
―――あのプレーを見て、俺はいつまで気にしているんだ……?
それは、クリスがけがをする直前の、言いようのない悪寒。
だが御幸は、大塚に何も聞く勇気がなかった。
そして一方の仙泉学園。戦前の予想では、一年生投手陣豊富な青道に軍配が上がっているが、
これは青道のミーティングよりも時系列を遡った時間帯。
記者たちの前でも、仙泉の監督、鵜飼 一良監督は青道に胸を借りるつもりで戦うと言ってはいた。
「それにしても、何やねん。青道はどうやってあれほどの投手を揃えたんかなぁ」
そして旋風を巻き起こす大塚は有名だ。しかし沢村、降谷はいずれも無名。しかも大塚は中学2年生の時の大怪我で、実戦から長く離れていた。
――――大塚がモノになる可能性はあったんやろう………せやけど、あの二人は無名で、最初からあんな投球ができたんか?
特に沢村は、夏予選でかなり評価を上げてきている。降谷も登板機会が少ないが、それでもあの剛速球はかなりの武器。
そして上級生の川上もコントロール抜群のサイドスロー。現在どの投手も無失点を継続中。
「青道は、練習量も多いし、毎年バランスのいいチームに仕上げています。うちの連中なんて、ケツを叩かな、動きませんよ。」
あくまで日頃の実力では劣っていることを認める監督。
「ただ勝負っちゅうんは、やってみんとわかりません。結果が見えとるなら、誰も努力なんてしませんわ」
「(本音が出た………?)」
大和田は、監督のつかみどころのない言葉の中に本音を見た気がした。
「まあ、片岡監督は熱血指導で有名やけど、選手を信じすぎとるきらいがあると、わしは思うなぁ」
「というと?」
峰は片岡監督の采配に疑問を口にする鵜飼監督に、質問する。
「この夏の予選。まさか1年生を軸に勝ち進もうとするなんて、思ってもいませんでしたわ。それが今のところは機能しとるけど、まだ1年生。投手事情を細部まで知らんわしは、青道さんの事はようわからんけど、1年生にエースナンバーを託すのも、博打やろうし」
大塚のエースナンバー。けがから復帰し、実戦で今のところ課題を見つけていないゴールデンルーキー。
試合とともに、成長を続ける沢村は背番号11。そこへ、剛腕降谷も入り込んでくる。
しかし、上級生の投手は2年の川上のみ。3年の丹波は噂の怪我が真実味を帯びている。
「確かに………」
峰も、大塚にそれだけの力があるから託されているのだと思うが、見方を変え、一年生であることを考えると、大塚がいつ崩れるかもわからないという予感もある。
それが本選なのか、それともあと二試合………準決勝か、決勝のどちらかはわからない。
それが出る可能性は考えられる。
「まあ、うちが付けこむのはそこやな」
やんわりとそう言ってはいるが、峰と大和田は、監督歴40年の鵜飼の冷たい闘志を感じ取っていた。
ズドォォォンッッ!!
そしてブルペンでは、エースナンバーの真木が、投球練習を行っていた。
低めへと威圧感もある、球威の重い速球がキャッチャーミットをいい音で響かせている。
「ナイスボールっ! 今日は一段と凄いな」
「日野さんはどうして、仙泉にきたんですか? 市大や青道に………」
真木は自分の横で練習を行う控え投手に尋ねる。それを言われた彼は笑って、
「そんなの決まってんだろ。声がかからなかったんだよ。声がかかってれば、俺も入っていたかもな」
それを聞いて僅かに顔をしかめる真木。
「自分もです」
ひくい声で、真木は初めて心情を吐露した。
「え………?」
日野は驚いた顔をしていた。まさか、この投手も声がかからなかったというのかと。
「自分も、本当は青道で投げたかったんです。」
―――でも、結局、声は一度もかからなかった。
ミットを大きく鳴らせる、球質の重いストレートが、周囲の目をくぎ付けにした。
そのボールは低目ではなく、高めへと吸い込まれ、威力のあるまっすぐを投げ込んだ真木。
―――青道高校。あの高校には、絶対負けたくない。
大巨人は、かつて夢見た高校を前に、闘志を燃やす。そして青道高校には、その主力となっている3人の投手陣がいる。
大塚栄治。沢村栄純。降谷暁。いずれ東京のビッグスリーといわれること間違いなしの、掛け値なしのエース級投手陣。
特に彼は、大塚を目の敵にしていた。
――――早いんだよ………お前が、エースナンバーを背負うのはッ!
1年足らずで信頼を得て、エースを名乗ることを許されている。それほどの実力に、彼は嫉妬した。
――――投打でお前に勝っていることを証明してやる。
大巨人の暗い闘志。それは果たして何を齎すか。
準決勝を控えた夜。沢村はミーティング終了後、携帯にて、メールが届いていることを確認した。
―――栄純ベスト4おめでとう!!
「は、早いなぁ………」
何時の間に調べたのか、沢村は幼馴染の情報の速さに驚く。
―――昨日の試合投げたんでしょ? それも先発で無失点!!
そして体がかゆくなる沢村。ここまではべた褒めである。
―――後二つ勝てば甲子園だよ、甲子園!!
「………後二つ…………」
沢村は、その少なくなった勝利が難しいのだと考える。彼は先輩たちの去年を耳にし、複雑な感情で、その文面を読んでいく。
―――私たちは3回戦負けで、夏休みに入っているけど、新チームでみんな頑張っているよ!!
「………みんな…………」
今の自分がいれば、もしかすればと思うこともあった。だが、あの時みんなの期待を胸に、青道でエースを目指すことを決意した。だから、今更謝るわけにはいかない。
なのに―――
――――明後日の試合、みんなで応援に行くからね。
「…………!!!」
だからこそ、仲間の応援は、何よりも心強かった。そして、明日の試合は、丁度先発である。
―――栄純の登板、楽しみにしています。
―――若菜より
「………俺、頑張るからな。絶対に、みんなの期待に…………ッ」
携帯の文面を最後まで読んで、沢村はどことなく救われた気がした。
沖田家では、
「今度は出番あるの、兄ちゃん?」
「たぶんある。オーダーにも名前はあったし、倉持先輩との併用も見えるけど。サードかショート、どうなるやら」
このままいけば、三塁をやる可能性も出てきた沖田。決勝の成宮を考えると、倉持、小湊の二遊間は必須。変化球に弱い増子先輩がこの準決勝でどれだけ打つか。
「兄ちゃんのホームランが見たい!!」
「うんうん!! お兄ちゃん頑張って!!」
弟と妹からのエール。心が燃えないわけがなかった。
「ああ。しっかり沢村を援護するさ」
そして大塚家、
「とりあえず、準決勝まで。父さんはブルペンの調子はどう?」
『まずまずだな。150キロ前後まで球速は戻ったし、まあまあかな。』
「41歳でふざけているよ、父さん。そんな中年投手はいないよ」
『なら俺がその第一号だ。お前は二号な』
「はぁ……それぐらい言える投手にはなるよ。俺も」
道のりは気が遠くなるほどに長く、険しい。
だからこそ、時々苦しいとおもえる。無理だ、出来ないと。
『新聞で吉報を待っているからな、栄治』
しかし、何も知らない父の笑顔を見ると、黒い感情が湧き上がってしまう。
――――――俺は、追いつけるのかな…
偉大過ぎる存在に苦悩しているのは、美鈴だけではなかったのだ。
その後、家族がすでに寝ているのを確認した大塚は、
「美鈴も県大会が終わってくたくただろうし、応援は期待できないかも。裕作もなんだか騒ぎ疲れたみたいだしね」
いつの間にか、自分のベッドを弟と妹に占領されている大塚は、とりあえずソファーで寝ることにするのだった。
―――――まったく。兄さんに遠慮なんてないなあ。
癖のある妹と弟がいると苦労する。それを痛感してしまう。
―――――まあ、兄が泣き言なんて、情けなくてできないな……あいつには約束をしてしまったし。
意識が薄れる中、栄治はそんな事を思うのだった。
「――――まったく、不器用なところは似るのね」
そんな大塚に毛布を掛けてあげる綾子。父とは違い、真面目過ぎる所がある息子の、一番の理解者。
―――――昔から、泣き言をあまり言わない……
だが、彼女も息子の深層に辿り着けていない。あれほどの怪我をした時も、親の前で涙すら見せなかった。悔しいはずなのに、何も見せてくれなかったのだ。
薬師戦が終わった翌日―――
大巨人対策に、監督と一部の上級生の提案があり、彼に対する対策を施した実戦打撃練習を行うレギュラー陣。
「本気で打っていいんですよね?」ゴゴゴゴゴゴゴッッッ!
「打てるものならな」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!
そして、いきなりの結城と監督の対決など、青道打線は、大巨人攻略に向け、汗を流すのだった。
「まさか投手の俺まで巻き込まれるなんて…………」
大塚は、その実戦練習に巻き込まれ、やや疲れた表情。
「抜かせ。芯でとらえていたくせに。」
ミート力のセンスは、部内でも高いレベル。確実に芯に当て、コンパクトなスイングが持ち味の大塚。大きいのはないが、監督の球を何度も打ち返していた。
「……っ、まあホント、熱血というか、悪くないよね」
大塚が笑いながらそう言う。
「栄治?」
一瞬表情が硬くなったように見えた沖田。だが大塚は、
「自分の心配でもしろよ。倉持先輩にすぐにレギュラーを奪い返されるよ」
「打力で貢献し、守備でも負けるつもりはない」
そうやって大塚のペースへと引きずり込まれていく沖田。
その後、沖田と別れた大塚は、少し汗を顔から流しながら、親友の鋭さに苦笑いする。
「………まったく、勘が鋭いというか。人をよく見ているというか………」
「…」
自分の胸、もっと厳密に言えば、右あばら骨の近辺を触る大塚。そこに違和感を覚えているのだ。痛みではないが、やはり投球の際に気になる部位でもある。
薬師戦の後、その違和感が日に日に増していくような気がする。そして大塚はその原因がなんなのか、心当たりがある。
――――やっぱり、無茶をしたのかなぁ。
明川戦の危険なスライディング。あれで胸を打ったのだろう。打撲とはいえ、今度からは気を付けようと考えた大塚。そうでなければ、妹にまた迷惑をかけてしまうし、あの約束を破ることになる。
――――怪我をまたしたっていえば、あいつが今度こそ泣くからね。
だが、大塚は青道の戦力を考えて、ある一言を言ってしまう。
「まあ、俺がいなくても、沢村も、降谷もいる。丹波先輩が戻れば――――」
戦力的には十分だと。甲子園も勝ち進めるはずだと、半ば冗談気につぶやいた一言。
彼は、人気のない場所でこれをしゃべってしまった。人気がない場所では、声は響きやすいのだ。
彼は、その一言を聞いた人物に気づくことができなかった。
大塚に異変が起き始めている中、翌日
早朝の自主練をしていた小湊春市は、同じく自主練に参加していた東条と別れ、屋内練習場にて兄の亮介に遭遇する。
「昨日は眠れた、春市?」
「うん………」
久しぶりの兄弟の会話。東条は機を利かせて出ていったのだろう。
「今日が29日、決勝は31日。明後日に全てが決まるな」
「………終わらせない。」
「春市?」
強い言葉に、亮介は一瞬戸惑い、春市を見つめる。
「兄貴の夏も、先輩の夏も、絶対に終わらせない。」
強い決意の籠った言葉。
「様になってきたじゃん。そういうビッグマウスの発言も。」
春市がここまで逞しくなったことを、兄としては嬉しい気分に、同じポジションのライバルとしては壁が高くなったと思う、複雑な面持ち。
「その気持ち、3年間、ずっと忘れるなよ」
背番号も19番、本当にこのチームの戦力になっている弟。最初で最後の、兄と弟の甲子園。
「春市! もうすぐ朝食だぞ!」
そこへ、タイミングよく入ってきたような東条が春市を迎えに来た。
――――何かをしてくれそうなやつが、この世代は多すぎて、つい期待してしまうよね。
アハハハハハハハハハ!!!!!
そして朝食、増子がなぜかスキンヘッドになっており、不意をつかれた亮介は、
―――ここは盲点だったね…………
唖然としている沖田、大塚を除くメンバーが笑っているのを見て、亮介は黙々とご飯を食べるのだった。
そして準決勝第1試合。仙泉学園と、青道高校が試合会場に姿を現した。
「でかい…………」
これから投げ合うであろう、大巨人…真木の身長は軽く自分を超えていた。立っているだけでも威圧感のある恵まれた体格。
―――俺は負けない! クリス先輩から教わったこのスライダーで、絶対に抑える!!
だが負ける気はさらさらない。沢村は、こちらを睨んでいた真木を睨み返した。絶対の自信を持つ決め球を駆使し、結果を出すことを考えていた。
―――― 一年坊主。お前がそのマウンドに上がるのは早いんだよ
威勢のいい一年生を見て、真木も闘争心を増す。
甲子園へあと2勝。この大一番で、沢村はどんな投球を見せるのか。
巨大戦力の青道ですが、大正義に蔓延る影。まあ、全く穴がないわけではありません。
勝ち進めば勝ち進むほど、影は強まります。
果たして、夏を駆け抜けた末に得る物は・・・