ドリフターズの世界にヘルシングの少佐をぶち込んでみました。

世界観が同じというだけで原作とは余り関係なし。

今回は原作キャラ一切出てこずなのでご注意を。

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きっとドリフの世界に少佐が来たら更に面白いことになる。
廃棄物だろうと漂流者だろうと…


ドリフターズの世界に少佐を放り込んでみた

大体お豊達がオルテのガドルカ工廠からドワーフ達を助け出した直後あたりの話である。

 

舞台はオルテより西…遥か遥か西。

その辺境も辺境にてお豊一行が国盗りを起こす遥か前よりその男の新たな物語は始まっていた。

 

 

 

とある捨てられた城塞…その城壁の上にその男はいた。

 

肥満気味な眼鏡をかけた男だ。お世辞にも美男子とは言えないだろう。

 

そんな男は顔に笑みを浮かべていた。

まるで遊園地に行こうとしている子供のような楽しそうな笑みを。

 

そう、彼は愉しいのだ。心の底から今の状況を愉しんでいるのだ。

 

あの時…あの時だ。大英帝国首都ロンドンでの最終決戦。

アーカードとの…ヘルシングとの…我らが宿敵たちとの最後の戦い…

 

己の策でアーカードを打倒し、最後の最後には幾らやっても今まで散々に当てられなかった銃を初めて当てることができた。

宿敵と呼んだ女の左目にだ。

 

その代わり当てた幸運の代償なのか彼女の放った銃弾に額を撃ち抜かれ死んだ。

 

だが私はあの瞬間満足していた。何もかも望んだことが叶った末に死ねたのだ。

心残りなど何もなかった。素晴らしい…“いい戦争”だった。

 

しかしながら世の中奇妙なもので、気が付いたら地獄ではなく別の世界に来ていた。異世界にだ。

 

最初は単なる夢かと思ったし、ここに来る前のあの気を失う直前に誰かに呼ばれた気がするがそんなことはどうでもよかった。

 

何故ならこの見知らぬ世界には私の知らない争いが存在していたからだ。

 

歓喜した。また戦争ができると!あれだけ壮大で素晴らしい戦争をしたというのに、まだ私は…もう一度!戦争ができるかもしれないと!!

 

幸運なことにも私は自分が”乗っていたもの”と一緒に来れたらしく個人的に活用する範囲では資材に困らなかった。

…とはいえドクほど器用でもないので碌なことはできなかったがね。

 

 

行動を開始したとはいえ、私には碌な戦闘能力やサバイバル技能なのないから何度も死にかけた。

1945年のベルリンを思い出したね。

とは言え、あの時のように空から陸から襲い掛かってきた露助共との戦いよりはマシだったが。

 

私は徐々に徐々に兵を集めていった。

前の世界で作り上げた戦闘団(カンプグルッペ )のような集団をもう一度作り上げるために。

 

そして私は集め、作り上げた。

 

兵隊となる吸血鬼達を…戦士としてのヴェアヴォルフを…私の世界の兵器を再現するためのドヴェルグ達を…必要な薬品類を作り上げるための錬金術師を…目となり耳となる諜報員としてのダークエルフを…通信の要となる魔術師達を…

 

嘗て私が率いたあの最後の大隊(ラストバタリオン)に勝るとも劣らぬ軍集団を!!!

 

 

「諸君。始めようではないか我々の我々による我々のための戦争を…

三千世界に思い知らしてやろう。この世界の隅々にまでに!

東の帝国(オルテ)に!北の怪物軍(黒王軍)に!それらと争い続けている諸国家に!

ただただ闘争のみを追い求める己たちとは全く別の存在がいることを!!

 

諸君。行こうではないか。

驚異と脅威に満ち!!闘争も鉄火も肥えて溢れ!!我々を養うのに足るだけの戦場へと!

 

諸君等へ命あるものであるということを実感させる唯一の場へと!

諸君等の価値を再び認めさせられる唯一の場へと!

諸君等を追い出した者達へこの手で裁きの鉄槌を下せる唯一の場へと!

 

 

さあ、諸君・・・・・・地獄を作るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人物紹介

 

・少佐(モンティナ・マックス)

 

ご存じの通り漫画ヘルシングに出て来るカッコいいデブ。

 

元はナチスドイツ親衛隊(SS)の少佐であり、最後の大隊(ミレニアム)の指揮官であり、戦争凶なお人。

 

何でかわからないがドリフの世界に来てしまった。

これは幸いともう一度戦争するために色々やって一からミレニアムを再興した努力の人。

きっとこの努力の方向性は間違っている。

 

仲間になった愉快な面子は吸血鬼(ドリフ世界原産)、ヴェアヴォルフ(人狼。ドリフ世界原産)、ドヴェルグ(これもドリフ世界原産)、錬金術師(これもドリフ世界ry)、魔術師(ドリフry)、ダークエルフ(ry)等々様々。

 

どいつもこいつも色々ねじ曲がり過ぎて、そのままねじ切れた連中である。

 

大体は少佐の狂気(カリスマ)に当てられて集まったといっても過言ではない。

 

なんか東の方でデカい帝国が年がら年中戦争していると聞きつけ嬉々としてそちらに向かう予定。

多分碌なことしない。

 

最近になって北の方からなんだかよくわからない世界ぶっ殺し軍が来ると聞いて更に更に期待に心躍らせている。

 

取り敢えずの目標はオルテに喧嘩売ること。

 

ドヴェルグ達や錬金術師達に作らせている現代兵器は何か知らんが一緒に来ていた飛行船(グラーフ・ツェペリンⅡ)の中から残骸や割と状態が良かったものを素に作らせた。

結構時間かかったらしいが前の世界で打倒アーカードために数十年待った少佐にしてみれば、その程度は苦でもなかったらしい。

 

 

最終決戦で負った傷はなんかこっちで目が覚めた時には既に治ってた。

 

 

 

 

新生ミレニアムに所属する人々(西の果てに住んでいた方々)

 

・吸血鬼

ヘルシングに登場した吸血鬼とはまた別のドリフ世界原産の生粋の吸血鬼。

 

蝙蝠に姿を変え、驚異的な身体能力と回復力を持ち、その牙を突き立てた獲物から血を啜る…

なんてことはなく、常人と比べた場合、身体能力と回復力高いだけちょっと犬歯が気になる民族なだけである。

 

一応国っぽいものがあり一部の貴族的なポジションの吸血鬼達が支配していた。

それらに抑圧されていた下層の吸血鬼達を少佐が焚きつけクーデター起こさせたりして、その騒ぎの中で何か才能ある子達やあぶれた連中を集めて私兵にした。

 

 

・ヴェアヴォルフ

所謂人狼と呼ばれる人々。

ドリフ原作で出てきた犬人の人達とはまた別。

 

いつもは人間の姿だが本気出すと狼っぽい姿に変身できる。

 

戦いを尊ぶ一族であり、その中であぶれている連中や少し逝っちゃっている連中を少佐が誘って仲間にした。

 

 

・ダークエルフ

浅黒い肌を持つエルフの皆様方。

 

男性、女性問わずに美形が多い。女性はボンキュボンな人が多いのが特徴。

 

基本的にプライドが高い連中で大昔に自分達を西の彼方へ追いやった人間やエルフ達を憎んでいるとかいないとか。

 

少佐が仲間にしたのは彼らの集団の中で異端視されていた連中や主を求めていた暗殺集団。

 

 

・ドヴェルグ

ドワーフの親戚みたいなもん。

 

ドワーフと比べると少し物騒である。

 

やっぱ手先が器用で少し現物を見せただけで銃を作ってしまうようなチート集団。

 

主に今の新生ミレニアムで使われてる小銃(Gew98モドキ)は彼らが作った。

 

仲間になった理由は見たこともない武器を好きに弄繰り回していいからという少佐のお誘いを喜んで受けたため。

 

 

 

・錬金術師

別に等価交換や武装錬金するような錬金術師では無い。

 

主に東の方から研究を認められず、または異端視されて追い出された人々。

 

自分達のことを認めなかった、追い出した連中のことを見返してやろうと少佐に協力。

 

薬莢に使われている薬品やら、治療に必要な薬やらは彼らが作っている。

 

新生ミレニアムの中では衛生兵や医者の役割もしていたりする。

 

 

 

・魔術師

錬金術師達と同じで異端視や迫害され、東から逃れてきた人々の末永。

大体原作ドリフで清明御一行やラスプーチンなどが作れる通信札やら通訳札やらと似たような札を作ってくれる人達。

この世界に来て少佐が一番初めに仲間にした連中でもある。

 

 

 

・原作に出て来る勢力な皆様方

今回は余り関係なかったよ……

 

多分将来的には仲良死個夜死の仲になると思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




実は今回の少佐は廃棄物という設定。

でも、ぶっちゃけヘルシングの頃と何も変わっていなかったりする・・・


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