主役になれなかった者達の物語   作:沙希

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magicaride

 

 

「これが、フィアンマ・サタナキアの活躍であり、英雄譚かな」

 

『……………』

 

 案の定、リアスを含めた眷属たちは口を開いて唖然としていた。

 フィアンマという悪魔の凄さに対しての驚きや神の裏切りによる戸惑いなどがあったりなど、かなり困惑してしまう。

 しかもセラフォルーの想い人だと聞かれた時はリアスが一番びっくりしたものだ。魔王という地位であるからもそうだが、セラフォルーは性格は兎も角見た目は美少女で男などより取り見取り。ましてや縁談などは日常茶飯事だ。

 しかし、どれだけ言い寄られようともキッパリと断り続けている。

 フィアンマという悪魔がセラフォルーにとってそれだけ大きな存在だったのだろう。

 

「……………まさか主が、大昔にそのような事を」

 

「ショックを受けるのも、複雑だと思う気持ちも分かるよ。フィアは悪魔側にとっては英雄となっているが、天使や教会陣営にとっては神の天敵、憎むべき悪魔だからね」

 

 アーシアやゼノヴィアにとっては複雑な心情だろう。

 仮に神が生きてたとしてら、悪魔や堕天使を全て全滅させられて今ごろはサ―ゼクスたちやイッセー達にも出会えなかっただろう。

 悪魔と堕天使を全て滅ぼされてしまえば、そんな偶然には出会えなかったのだから。 アーシアやゼノヴィアにとって、教会に居た頃よりも活き活きとしており楽しく過ごしている。しかし、神の死の原因がサ―ゼクスたちの友であり悪魔であるフィアンマだと思うと複雑な気持ちで仕方がない。

 それにフィアンマが神を殺したという事実はあの場で気を失っていなかった現四大魔王と一部の悪魔達だけであり、後は神の攻撃によって死んだか気絶して知らされていなかったかのどちらかである。

 

「――――で、一つ聞くがサ―ゼクス。フィアンマが使っていたあの剣について聞きたい事があるんだけどよ」

 

「うぉ!?アザゼル先生、いつの間に!?いつからそこにいたんですか!?」

 

「フィアンマの話が始まって4~5分くらい後だな。しっかし、驚いたもんだよ。まさか『悪魔の駒』のシステムが出来上がる前に人間が悪魔化するなんてな………ベルゼブブの奴はそのことでなんか言ってたか?」

 

「アジュカ自身、どういう原理でフィアンマが悪魔になったのかは分からなかったそうだ。だけど、フィアンマが悪魔になれたという事を切っ掛けにアジュカが『悪魔の駒』を作りだしたからね。」

 

「そういえば、話の途中でギターとかドラムとかピアノとか聞きましたけど………それもフィアンマさんって人が作った物なんですか?」

 

「それだけでなく、カメラや洗濯機を生み出したりしていた。人間が最初に作り出したとは思っているようだが、最初に生み出したのはフィアだから」

 

「………文明の機器を人間が作る前に生み出すなんて、有り得ないくらい天才です。」

 

「まるで未来を知っている、と言っても過言ではないがね」

 

 フィアンマがサ―ゼクスたちに言った『これから大きな存在になる』という言葉をサ―ゼクスは思い返している。

 事実いま、フィアンマの言葉通り『魔王』と『ルシファー』の地位と名を授かり、悪魔の要となっている。サ―ゼクスだけでなくセラフォルーやアジュカ、ファルビウムたちも魔王に任命されているのだ。

 もしもフィアンマがあの時、神を殺さなかったら間違いなくこの場にサ―ゼクスたちは存在しなかっただろう。

 

「で、話を戻すがフィアンマが使っていた剣はあるのか?」

 

「これの事かね、アザゼル」

 

 するとサ―ゼクスは立ち上がり、マントを広げて腰に下げている鞘に納められた剣を見せる。その剣は紛れもなくフィアンマが使っていたものと同じ形の剣だった。

 サ―ゼクスは剣を抜きテーブルの上に置くと、誰もがフィアンマが扱っていた剣に視線を送る。剣の構造や材質は特殊金属を用いられているが、冥界で採取できる鉱物で作り上げられているので大戦時の時の亀裂は修復されている。

 しかしアザゼルが見たかったのは剣でなく、剣に埋め込まれた術式である。

 

「これが、二天龍と神を討った剣…………」

 

「……まさかお兄様が所持しているとは思わなかったわ」

 

「流石に友の剣を美術館に飾ったり、上層部には渡したくはないからね。あと名前が無かったから、茶目っ気のつもりで私やセラフォルー達で『凛々の明星』と名付けたんだよ」

 

「ブレイブ、ヴェスペリア………」

 

 それは剣にとってでもありフィアンマの二つ名にとっての意味でもある。

 理由の一つに先代ルシファーから拾われたこともあるのだが、サ―ゼクス達にとってフィアンマは満天の空に一つだけ強く凛々しく輝く明星の様な存在だったという理由もあって付けた名前なのだ。

 

「しっかし、見るからに形が少し変わっただけの剣にしか見えねぇな」

 

「術式は消えていたからね。アジュカが大戦時の記憶を何とか掘り起こして術式開発をしようとしていたけど、流石に真似が出来なかったらしい」

 

「え?アジュカさまでも、無理だったんですか?」

 

「空間中の魔力を自分の魔力と同調させ、変換する芸当が出来ればどこの勢力も戦いには苦労はしねぇだろ。それを未完成であったものの、完成まで近づけたフィアンマ・サタナキアという悪魔はアジュカ・ベルゼブブや俺以上の化け物染みた思考を持ってったてことだ」

 

「聞けば聞くほど、伝説ですね……………」

 

 アジュカを超える術式と魔道具の開発、ファルビウムを超える戦略と戦術はまるで生まれもって捧げられたかのような才能だが、それは全て努力の末に手に入れたもの。

 魔力が周りよりも乏しくても、努力と知識で全てを補っていたフィアンマは魔王の中で最強とも言えるサ―ゼクスすらも凌駕する存在なのだ。

 イッセーはサ―ゼクスの話を聞いて、フィアンマという元人間の悪魔にまるで今までの自分を見ているかのような共感と憧れをイッセーは懐(いだ)き始めていた。

 

「……………むっ。そういえば今日は『あの日』だったか」

 

「あの日?」

 

「フィアの墓参りさ。用事がなければ、皆も来るかい?」

 

 サ―ゼクスの問いにリアスを含めて眷属たちは考え始めたが、直ぐに同意した。

 リアス達の答えにサ―ゼクスはグレモリーの紋様とは違った魔方陣を展開させる。

 その規模は部屋を埋め尽くすほどの大きな魔方陣だった。

 そしてサ―ゼクスたちはフィアンマの墓の元へと、転移する。

 

 

 

 

 

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 フィアの墓のある元ルシファー領の領地近くにある森へと転移する。

 この場所はフィアンマと私たちの隠れ家があった場所でもあり、今ではすっかり無くなっている。

 思い出の場所であるため、私たちは彼の隠れ家が立っていた同じ場所に記念碑を置くことにしたのだ。

 

「サ―ゼクスか、遅いぞ」

 

「サ―ゼクスが一番遅かったねぇ」

 

「申し訳ない。ついリアスや眷属たちにフィアンマの話を聞かせていたものだから」

 

 私達がフィアの記念碑の前に立ち、アジュカとファルビウムは手に持っている花束を添えて、記念碑から離れる。

 記念碑には悪魔語で『我らが友であり英雄、フィアンマ・サタナキア。ここに眠る』と記されてあった。

 記念碑を作ったのはフィアの作戦の指揮とる姿、戦っていた姿に憧れを抱いた職人悪魔が時間をかけて作り上げたものである。

 清掃は勿論、フィアを憧れていた悪魔たちや魔王達がやっている。

 

「どれくらいが、経つだろうか」

 

「数百年、かなぁ………ほんと、フィアンマが死んだなんて今でも信じられないよ」

 

「そうだな。しかし、去年もその前も………更にその前からもずっと同じことを言ってる気がするぞ、ファルビウム」

 

「それよりも、セラフォルーはどうしたんだい?」

 

「セラフォルーなら、ほれ」

 

 そういってフィアンマの墓に置かれてある、ひと際多く束ねられた花束に指を指す。

 花束には手紙が添えられており、大きくセラフォルー・シトリーと書かれてあった。

 どうやら一番先に来ていたらしく、直ぐに戻ったらしい。

 

「しかし、魔王の姓を授かったのに前の姓を入れるあたり、アイツが一番引きずっているようだな…………………」

 

「当たり前だよ。数十年前まで自害して後を追おうとしようとしたんだよぉ?ホントにもう…………あの後は大変だったなぁ………」

 

「確かに。両親にまで危害を加えるとは思わなかったがね」

 

 私たちは苦笑いを浮かべ、昔を振り返ってみる。

 セラフォルーはフィアが死んでから生気を失った目をして部屋に引きこもった。

 部屋にはフィアと考えた魔法少女の話や魔法少女の服に歌の歌詞などが散乱しており、ベッドで膝を抱えていたのだ。

 メイドが運ぶ食事は水とパンだけしか口にせず、両親が部屋に入って来て部屋から無理やり出そうとするが、泣き叫んで無理やり部屋から出そうとした両親に攻撃を加えたくらいだ。

 わたしたちがセラフォルーの状況を確認しに来た日だったので幸いセラフォルーの両親は小さな怪我で済んだものの、遅れれば間違いなく殺されていただろう。

 

 

 友人だったため、部屋に入ってもセラフォルーは私たちには攻撃を加えなかったのだが『一人にしてっ!』と怒鳴り、聞き入れなかった時はセラフォルーが自ら冷気で作り上げた刃を取り出し、自らの心臓に突き刺す行動までし始めた。『フィー君のいない世界なんて嫌だっ!』『死んで、死んで後を追うだっ!』と言う始末。

 流石に止め無い訳にはいかなかった。身体を抑えられたセラフォルーは何度も暴れたが、必死に説得すると段々と落ち着き、最後は疲れたように眠った。

 

 

 だが、後日また自害しようとした。

 両親が部屋に訪問した時に首を切り落とそうとしていたので未遂で済んだものの、再びセラフォルーは最初の頃と同じ状態になったのは言うまでもない。

 だからセラフォルーの状態を元に戻すために、記念碑を作ったのだ。

 『この記念碑に、フィアとあの頃の様に語り掛けてみてはどうだ?』とセラフォルーに提案した。

 流石にそんな簡単にいくわけがと誰もが思ったが『……………あのね、フィー君。今日、私ね―――――――』と出来上がったばかりの記念碑に虚ろな目で話しかけはじめたのだ。

 

 

 それからはキッパリ自害しようとする姿を見なくなり、セラフォルーは毎日の様にフィアの記念碑に語り掛けているのだ。朝から昼、昼から晩、晩から夜までずっと。

 自害しないのはいいものの、流石にそれはそれで拙いと思った私たちは自害の時よりも頭を悩ませた。

 雨に濡れても話し掛け、冷たい風や雪が降っても話し掛け続けるその姿に狂気すら感じるほどなのだから。

 しかし、いつしか回数が減っていき次第にセラフォルーに笑顔が戻っていた。どういう訳なのか分からないが、セラフォルーが元気になってよかったと思う。

 

「あれ?手紙が」

 

 すると添えられている花束に手紙が二枚あることに気づく。

 一つは名前が書かれたものと、もう一つは書かれていないもの。

 名前がある方はフィアに送る手紙なのを知っていたのだが、名前がない手紙は知らない。私は花束に添えられている名無しの手紙を手に取り、開いた。

 手紙には『待ってる』という一言だけ書かれており、手紙を覗いていたリアスたちは思わずゾッとしてしまった。

 

「も、もしかしてそれは、遺言!?」

 

「ふふふ、違うよリアス。どうやら今日は、セラフォルーの手伝いをしなくちゃならないみたいだね。アジュカ、ファルビウム。行くとしよう」

 

「うわっ、そんな急に言われても…………正直、昔みたい出来ないよ?」

 

「同じく。だが、まぁ………………久しぶりにやるのも悪くないかもな」

 

『??』

 

 私達の言葉に理解できなかったアザゼルを含めたリアスとその眷属たちは一斉に小首を傾げはじめる。

 私はリアス達に今すぐ向かってほしい場所を教えたあと、直ぐに魔方陣を展開して転移した。リアスたちに向かってほしい場所、それは――――――駒王町で開かれるセラフォルーのライブの会場場所であった。

 

 

 

 

 

 ■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 

 駒王町ライブ会場。

 待機室からでもファンの声が聞こえる。

 一度だけ会場を見たけど、いつもと変わらないくらい沢山のファンが来ていた。

 私はそわそわしながら時計を見つめ、まだかまだかと待ちつづけている。

 

「セラフォルー様、そろそろ時間です。これ以上、時間が」

 

「あとちょっと!ちょっとだけ待ってて!」

 

「ですが、流石に開始からこれ以上遅らせると、ファンから苦情が………」

 

 応援してくれる、楽しみにしてくれているのは嬉しいけど少しだけ待ってほしい。

 今日は久しぶりに、集まって演奏しようと思っていたのだ。

 だから、もう少し。もう少しだけでもっ。

 

「セラフォルー様、ファンが次々と苦情が!」

 

「う~~~~~っ…………分かった、今すぐ行くから!」

 

 これ以上待たせた挙句、何もせずに帰すのは嫌だ。

 皆が来ない場合は代わりの悪魔に頼むしかないけれど、とりあえずステージに行かなきゃ。私は待機室を出て、急いでステージへと向かう。

 サ―ゼクスちゃん達が来なかった場合に呼んでおいた悪魔に予定を説明し、ステージへと出ようとしたその時であった。

 

「やっ、セラフォルー。遅かったね」

 

「まったく、ファンが騒いでるから早く落ち着かせてくれ」

 

「ふぁぁ…………はやく始めようよ、セラフォルー」

 

「っ、みんな!」

 

 ステージへ上がると、サ―ゼクスちゃんとアジュカちゃん、ファルビーがステージ衣装を着ており、楽器を用意して立っていた。ちゃんと手紙を呼んでくれたんだね。

 私はサ―ゼクスちゃんに差し出されたマイクを持って、ファンの皆に視線を向ける。

 すると観客席にはリアスちゃん達やソーナちゃん達が座っており、唖然としていた。

 どうやら、サ―ゼクスちゃん達がステージにいるのに驚いたのだろう。

 

「みんな~~~、遅れてごめんねぇ!魔法少女、マジカルセラの登場だよ~!」

 

『セ~ラ!セ~ラ!セ~ラ!セ~ラ!セ~ラ!セ~ラ!セ~ラ!セ~ラ!』

 

「今日はね。私のお友達も来てるの!紹介するね!」

 

 私はサ―ゼクスちゃんにマイクを手渡す。

 マイクを受け取ったサ―ゼクスちゃんが、自己紹介をする。

 

「セラの友人のゼクスだ。今日は私達やセラにとって、大切な日だからね。僭越ながら今日は私のギターの音色に酔いしれてくれ!」

 

「同じくセラの友人のアージュだ。ゼクスの言う通り、今日は俺達にとって大切な日なのでな。俺のベースで今夜は忘れられない曲を弾いてやる!」

 

「あ~~ぁ、えっと、セラの友人のファルでぇす。今日は僕たちにとって大切な日だから、とりあえずドラムを叩きまぁす」

 

 ワァァァアアアアアアアッ!!と3人の自己紹介でファンからの声が上がる。

 主に女性陣が多く、3人の姿を見て目がハートになっている。

 私はマイクを受け取りファンの皆に静かにさせ、言葉をつづける。

 

「さっきも言った様に、今日は私やゼクスちゃん達にとって大切な日なの。一人だった私達に手を差し伸べてくれて、温かい日常をくれた愛しい人が亡くなった日なの」

 

『…………………』

 

「どんな時も笑っていて、どんな時でも強い目をしてて、どんな時でも私たちを楽しませてくれた彼は、私たちにとって光でした。だから今日は、彼が作ってくれた歌を皆に聴かせます!曲名は『future gazer』と『magicaride』です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ずっと、ずっとフィー君のお墓に語り続けて私は考え出した。

 このままで良いのだろうか。このままずっと、ただ泣いたまま前に進まない自分でいいのかと。

 フィー君は周りから嫌悪されても尚、笑っていた。私たちが居てくれたらそれで満足だと言っていた彼はとても強かった。

 

 

 

 

 

 それはフィー君だけでなく私達にとっても同じだった。

 周りにどれだけイジメを受け、家柄や見た目を望まれても、フィー君と一緒なら気にすることはないと思えた。

 

 

 

 

 

 でも、フィー君は死んでしまった。

 どれだけ絶望しても足りないくらい私は涙を流した。

 自害してフィー君の後を追おうとまで考えたくらいである。サ―ゼクスちゃん達のお蔭で何とか立ち直る事が出来たけど、結局一歩も前には進んではいなかった。

 後を追わなくても結局私はフィー君の事をいまだ引きずったままだった。

 だけど、私はフィー君が言ってくれた言葉を思い出した。

 

 

 

 

『お前が誰かを幸せにする魔法少女になるなら、どんな辛い現実を前にしても立ち直れるように笑顔でいないとな。お前が助ける人を笑顔にできる様に、笑ってやれ』

 

『じゃあ私、可愛くて誰かを幸せにできる魔法少女になるために笑顔であり続けるね!その時はフィー君、私の背中を支えてくれる?』

 

『気が向いたらな』

 

『もう、そこは『任せろ』っていう処でしょ!』

 

 

 

 

 

 フィー君にとっては大したことじゃないだろうけど、私にとっては心に響く言葉だった。だから私は、フィー君のお墓の前で決意した。

 もう私は、私たちは立ち止まったりなんかしないと。

 

 

 

 心にカギをかけていた私たちに手を差し伸べてくれた。

 楽しい日常と暖かな幸せを与えてくれた。

 こんな世界でも一つだけ私達にくれた、君という支えがあったから生きてこれた。

 どんな辛いことがあっても、苦しい事があっても今は君の姿、言葉、日常を思い出すと乗り越えることだって出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フィー君、私ね。

 

 

 

 

 

 今でも君の事を―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――愛してるよ。

 

 

 

 


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