主役になれなかった者達の物語   作:沙希

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叢雲 空

 

 

 

 ある日、ユウキがギルドを作ろうと言いだした。最初の俺だったら、何それ?と首をかしげるだろうけどゲームをするようになったのでそういう単語は知っている。しかし、唐突にギルドを作ろうと言いだしたので理由を聞いてみれば自分やランさん、ユウキ家族達と同じHIV感染者や重い病気に掛かっている達を集めて一緒にゲームを楽しんで生きる気力を与えようという理由だったのだ。勿論、俺はユウキの提案に賛成したし、ランさんも後から賛成した。しかし、賛成したとはいえメンバーを探すのが大変になる事は分かっていた。ALO内には病人だけでなく、健康体の人もプレイしている。見極める事は出来ないし、一人一人に聞いて行くのは相手に怪しまれるし、難しいだろう。なので外部から集めることが出来ないかと思って探していたら、セリーンガーデンという医療系ネットワークの中のヴァーチャル・ホスピスを見つけた。ランさんに頼んで応募をかけてみたら、参加してくれる人たちが現れ、ギルドを結成することが出来た。名前はどうするのかとユウキに聞いてみると、Beyond the hopeと名付けようと考えていたらしい。意味は『希望を越えて』という意味らしく、良い名前だと俺は正直思った。

 

 

 ギルド結成から時間が経ち、更に充実した毎日が続いていた。3人だけでは攻略できなかった敵やダンジョンをクリアできるようになったり、ギルド専用クエストやレイドボスを攻略したりしてとても楽しかった。仲間との連携や会話などがとても楽しくて、3人の時よりもにぎやかだった。共に過ごしていくたびにメンバーからは『体調が良くなったんだよ』『数値が安定しているの』と聞かされた時は本当に嬉しかった。まるで友達、仲間、家族の容態が良くなってきていると聞かされた時と同じ感動を感じたのだ。思わず俺やユウキは嬉しさのあまり『おめでとう』『やったね!』と言いながら涙を流したくらいに嬉しかった。しかし、嬉しさが続くわけではなかった。ある時、俺達はメンバーの二人の容態が急変し、亡くなったとの報告を受けた。誰もがその事実に絶句し、唖然とし、悲しんだ。一番ショックを受けていたのはユウキであり、何よりもみんなの容態が良くなったことに喜んでいたのはユウキだ。

 

 

 ユウキは自分を責めて、泣いていた。自分がギルドを作らなければこんな事にはならなかったはずなのにと泣いて自分を責めていた。でも、それは違うのだと俺は言った。二人が死んだのはユウキのせいではない、二人はお前に、俺達に出逢えて良かったと言っていたと伝えた。医師から受け取った音声クリスタルを使って二人の遺言を聞かせるとユウキは声に出して泣いて、『頑張る、頑張るよっ』と言って俺に抱きつき俺はただユウキの頭を撫でて、『あぁ、頑張ろう』と言って慰めるのであった。数日後、beyond the hopeは再び活動を開始した。ユウキを慰めた後日は全員に招集のメールを送り、ユウキのこれからの方針について聞かせた。『また頑張ろう。皆で希望の先にある幸福を手に入れよう』と声を掛けるが、正直誰もが乗り気ではなかった。しかし、俺はユウキの後押しをするようにクリスタルを使って二人の遺言を聞かせ、再びユウキの言葉で皆が生きようと、頑張ろうと決意してユウキの手を取ってくれた。

 

 

 

 そして活動から約2年後、ある変化が訪れたのである。殆どのメンバーが退院が決まったのだ。諦めず、懸命に生きようと願い頑張ってきた事が積み上がり奇跡を創りだしたのだ。突如容態が良くなる者もおり、時には手術に成功する者、治療薬一つで病が突如消滅した者達が出始めたのである。残されたのはユウキだけだが、ユウキは誰よりも仲間たちの退院を聞いて喜んで『おめでとう』と言葉を送っていた。ユウキの容態についてだが、徐々に良くなり始めている。薬剤耐性型のウィルスが徐々に消滅していきもうメディキュボイドを使わずとも、このまま何事も無ければ生きていけるそうなのだ。メディキュボイドから出たという話をランさんから聞いて俺はユウキの見舞いに行くと、少し肉が付いたユウキが俺を見つけた途端に元気そうに手を振っていた。いまだガラス越しだったけれど、もうメディキュボイドを必要としなくていいので無菌室の部屋のベッドの食事とリハビリ生活となったのだ。俺は本当に嬉しかった。ようやくユウキにも希望の兆しが見えたことに、何よりも嬉しかった。ユウキが報われた事に俺は、信じてすらいなかった神様に感謝したくらいであった。

 

 

 そして、遂にユウキの退院の日だった。どれだけ待ち焦がれただろうか、この瞬間を。ユウキは少し覚束ない足で青空の下まで移動し、そして青空に向けて両手を広げて喜びの声を上げる姿にクスっと笑みがこぼれてしまった。この後はユウキと二人きりで街を歩くことにした。未だ覚束ない足取り歩くユウキに歩幅を合わせるとユウキが不安そうに見つめてくるので笑顔で返し手を繋ぐ、ユウキは顔を真っ赤にさせて俺の手を取って歩き出す姿がとても可愛かった。小学校の時よりも成長しており、ずっと寝たきりだったので少し肉がついていないがユウキは十分に美少女である。想い人であるユウキに未だ好きとは言えないけれど、今はこの時間の心地よさを感じていた。向かう場所は特に決めておらず、適当に思いついた場所を歩いていた。最近新しくなった公園や俺が途中まで通っていた学校、繁華街、住宅街など。時折俺の小学校からの友人と出会い、ユウキの事を紹介すると『この子がお前の言ってた彼女さんか』と言って笑ってからかわれ、俺は思わず苦笑いする尻目にユウキは思わずトマトの様に真っ赤になって、『ち、違うよっ!そ、ソラとは『まだ』友達で!』と慌てていたせいで意味ありげな言葉を滑らせてしまい、更にからかわれてしまった。というか、まだってどういうことだ?

 

 

 昼食を食べ終えた俺とユウキはスカイツリーへと向かった。入場料を払って、スカイツリーの天望回廊へとエレベーターで登ると凄い絶景が視界に広がっていた。エレベーターから降りたユウキは真っ先に手摺の近くまで急ぎ足で向かう。ガラスの向こう側に映る街並みを見て、『ALOみたいに、飛んで外側から見てみたい』と無茶な事を言いだし『流石に無理だ。ALO内で我慢しろ』と言って俺は苦笑いし、俺の言葉に唇を尖らせるユウキの頭を撫でる。しかし、本当に凄い光景だった。ALOで空高くまで飛んだことあるけれど、あれはあれで違う体験を味わえて良かった気がする。外を眺め終えた俺たちは売店で何か記念に買って帰ろうかと提案した。しかし、ユウキはどうやらお金を持っておらず、対する俺は財布の中はとても涼しかった。せっかく外に出られたというのに、何か記念になるものが欲しいなぁとユウキが呟いたが俺も同じ気持ちである。なので俺は自分の首に下げていたペンダント外し、ユウキの首にぶら下げる。

 

「代わりにあげるよ」

 

「え、いいの!?これって、大切なものじゃ………」

 

「いや、それほど大切なものじゃないよ」

 

 嘘である。なけなしのお金で買って母さんに送ったプレゼントであり、形見だ。だけどどうしてもユウキに受け取って欲しい。自分に勇気と前に踏み出す切っ掛けをくれたユウキに最大の感謝と…………遠まわしの告白という気持ちを込めて。ユウキは首にぶらさがっているペンダントを手に取り、見つめる。

 

「とっても綺麗…………あと可愛いっ。本当に貰ってもいいの?」

 

「あぁ、勿論」

 

「えへへ、ありがとうソラ!」

 

 太陽の様に明るく、眩しく、今迄最高の笑みをユウキは浮かべた。帰宅する時間帯になり、俺とユウキは再び手を繋いでユウキの自宅へと向かう。帰路を歩いている中、特に俺達は会話しなかったが幸せそうであった。この時間がずっと続けばいい、これから先も幸せな未来でありますようにと願った。家族や仲間、そして大好きな人と共に歩んでいく暖かな未来を。だけどその願いは――――――――――儚く消え去った。

 

 

 

 

 

「いやあああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 ユウキの悲鳴が聞こえた。今日はギルドメンバーの皆で集まって、どこかに行こうと計画していた。最終的には駅ビルの中の店を覗く形だったけれど、とても楽しい一日だった。そう…………楽しい、一日だった。薄らと見える景色にはユウキとランさんの顔が映し出される二人からは涙があふれ出ており、視線を傾けると血だまりが見えた。一体誰のだ?と疑問に思った途端、激痛が体に走ったと同時に理解した。

 

(………あぁ、俺の血なのか…………)

 

 ついさっきの記憶を掘り起こすと、俺はユウキに接近するトラックに対してユウキを歩道沿いに飛ばして、自分からぶつかりにいったのだ。頭を打ったせいか、記憶が本当に曖昧である。それに片腕と脚がまともに動かない。動かすととても痛いんだ。

 

「お願い死なないで!!」

 

「生きてっ!」

 

 救急車に乗せられ、俺はユウキとランに手を握りしめられる。ギュッと握りしめる二人の手はとても暖かく、心地よかった。しかし、視界が段々と薄れていくのが分かる。身体がとても冷たく感じるのが理解できる。脚や腕、頭だけでなく胸がとても痛い。

あぁ、これが死なのだろうかとそう感じた。病院に運ばれ、手術室に寝かせられたけれど、もう助からないのは分かっている。後悔していない、生きたいと望みたい。だけど分かるんだ、自分の死が。抗えない運命があったって、分かるんだ。亡くなった二人も、きっとこんな気持ちだったのかもしれない。あぁ、これならもう二人の時の様にクリスタルに何か残すべきだったのだろうか。…………………嫌だな、ホント。

 

 

 

……………死にたく、ないな。

 

 

 

 

 

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目を開けると、そこは暗闇だった。

身体を起き上がらせると、目の前に女性がいる。

神秘的で、シウネーさんとは違った年上としての魅力を感じる。

 

「貴方は………」

 

「よき人生を味わえましたか?」

 

「人生…………そうだ、確か俺は」

 

跳ね飛ばされて、死んだのだ。

どういう状態だったか分からなかったが、腕や足が動かなかった。

頭や胸、腰が途轍もなく痛かったというのを覚えている。

それに………………ユウキとランさんが俺の手を握って泣いていた事だけ。

 

「貴方は、天使ですか?」

 

「そう見えますか?」

 

見えない、訳がないが天使ではないのだろうか?

輝く綺麗な白銀の髪に真っ白のドレス。見た目から天使ともとれるけれど。

でも、羽とか生えていないから天使ではないのだろうか?

童話や逸話の天使って羽が生えたイメージだけれど。

 

「それより、俺はどうしてここに?死んだはずじゃ…………」

 

「はい、死にました。それは確実です。貴方がここに居る理由は、これから転生するからであります」

 

「転生…………うまれかわるって、こと?」

 

俺の問いに女性は頷く。

生まれ変わる、そういうことが本当に出来るのだろうか?

実は夢であって、走馬灯だったのではないだろうか。

いや、この女性が死んだって言ってるし………………確証が取れない。

しかし、もしも転生が出来るというのであれば。

 

「もう一度、生き返る事は?」

 

「出来ません。貴方は既に死んでいます。瀕死ならともかく、確実に死を遂げた者を同じ姿、経歴、名前で転生する事は不可能です。それが世界の原則です」

 

「…………………」

 

無理だったか。同じ姿で生きることが出来ないとなれば、二度とユウキや他の人達と会えないのだろう。あぁぁ…………凄く嫌だなそれって。

まだユウキに告白できていないのに、これからユウキ達との幸せな日常を送れるはずだったのに………………ホントに嫌だな。

 

「あの、少しいいですか?ユウキは、ユウキ達はあの後どうなってます?」

 

「………………現実は残酷ですが、聞きますか?」

 

「聞きます」

 

「では。――――紺野一家は全員エイズが発症して闘病生活を送る事になりました」

 

「っ!? それって………もしかして」

 

「はい、貴方の死がストレスの切っ掛けとなり彼女達の免疫力を下げる原因となったことでエイズに発症したのです。」

 

女性の言葉に、俺は膝をついた。

は、はははははは……………なんだよ、そりゃあ。

俺が死んだから、ユウキやランさん、ユウキの両親がエイズに発症って…………。

ユウキもランさんもユウキの両親も皆強い人なのに、どうして。

 

「……………ユウキ達は、どれくらい生きられるんですか?」

 

「良くて半年です。ただし、両親や姉の方は数か月でしょうが」

 

「たったの、半年………数か月………」

 

あっという間に過ぎ去ってしまう時間だった。

ユウキ達が何十年も闘病しているのに、たったの数か月、半年だけ。

まるで俺達の時間を、頑張りを、努力を嘲笑うかのような時間の短さだった。

俺が死んだから…………俺が勝手に死んだから、皆がっ。

 

「っ……………くぅぅぅう…………」

 

なんでだよ、なんでこうも理不尽なんだよっ!

あの子が、ユウキやランさん、二人の家族が何をしたって言うんだよ。

どれだけ辛くても、苦しくても自分の病に立ち向かって頑張ってきたんだぞ?

優しくて、明るい太陽の様な笑顔で何人もの患者の命を救ってきたんだぞ!?

それなのに、なんで……………なんでこうも理不尽なんだよっ。

 

 

俺なんかがいなければ、俺がユウキと出逢わなければきっとこんな結末にはならなかったかもしれない。俺なんかが居なくても、きっとユウキ達の事を理解してくれる奴が現れて救ってやれたかもしれないし、こんな結末にはならなかっただろう。

俺なんかが……………俺なんかが生まれてこなければ!!

 

『ソラっ!』

 

「………………。なぁ、一つだけ願いを聞いてくれないか」

 

「なんでしょう」

 

「…………ユウキ達を、ユウキ達の病気を治してくれないか?もちろん、タダじゃなくていい。俺が払えるものは、全部だす。なんだってやってやる」

 

「それが例え、世界から忘れ去られてもですか?」

 

「―――――――――あぁ。構わない」

 

目の前にいる人が神様なら、叶えてくれるだろうか?

たった一人の、大切な人とその家族を救えるのなら俺の全部をくれてやる。

一人の命でユウキ達が救えるのだから、安いものだ。

するとどうだろうか、女性が消えると同時に俺の身体から欠片の様なものが溢れ出す。

 

 

 

 

 

どれくらい経ったのか分からない。

何かが欠けていくような、そんな感じがする。

少しずつだが、俺の頭から何かが忘れていく感じがする。

その記憶が何だったのか、もう思い出せないけれど大切なものだったかもしれない。

 

「―――――――あ」

 

すると背後から、知っている声が聞こえた。

今でも聞きたかった、愛おしい人の声が聞こえた。

その声の主は暗闇の中でも衰える事のない輝きを持つ少女の声。

俺はくるりと振り返ると、そこにはユウキがいた。

 

「―――――――ユウキ」

 

「―――っ!」

 

名前をつぶやくと、ユウキは顔をゆがめる。

それは嫌気とかそういうのではなく、何かが引っかかっている様な顔だった。

あぁ、忘れているのだろうな、きっと。もう俺の事は、欠片も思い出せないのだろう。

若干悲しみを感じながら、俺はユウキの下へと歩み寄る。

 

「君は………誰?………凄く大事なことのはずなのに、思い出せない」

 

そういってユウキもゆっくりと一歩ずつ歩み寄って来る。

歩いているうちに俺の身体から欠片が更に零れ落ちる。

その欠片は綺麗な光を放ち、やがて砂の様に小さくなって闇に消えていく。

そしてユウキの前まで到着すると、俺は優しくユウキの頭を撫でた。

 

 

すると頭に触れた瞬間、俺の頭の中に何かが流れ出した。それはユウキとランさん、beyond the hopeのメンバー、ユウキの家族、そして新しい仲間たちと共に楽しそうに過ごす日常の風景だった。その光景はとても楽しそうで、幸せそうで俺は思わず嬉しさのあまり笑みが零れ落ちる。あぁ、幸せそうで良かった。生きていてよかった。

アスナやキリト、リズベット、シリカ、シノン、クライン、エギルなどと言った者達と上手くやっているようで、何よりだ。

 

 

だからもう、何も思い残すことはない。

最後は、伝えたい事を全て言って去るだけだ。

 

「俺、ユウキと出逢えて幸せだった。君が勇気や強さを俺に分けてくれたお蔭で、俺は楽しい人生を過ごせたと思ってる」

 

「なにを言ってるの?ボク、君の事なんて知らない―――――」

 

「ユウキやランさんにユウキの両親、Beyond the hopeの皆との日常はとっても充実した日々だった。あんな毎日を過ごせたのもユウキのお蔭だよ。俺、本当にユウキに出逢えて良かった」

 

「―――――あっ」

 

初めて出会ったときのこと、俺に沢山のものを分け与えてくれたこと、再び出会えたこと、ギルドメンバーとの出会いも、退院した時の買い物も、皆で街を歩いたことも全ていい思い出だった。幸せな思い出だった。どれだけ求めても、手に入る事の無かった掛け替えのない時間をユウキは俺に与えてくれた。

だから――――――――――

 

「ありがとう、ユウキ」

 

もう何も、思い残すことはないよ。

言いたい事は全部、言えたのだからもう何も言う事はない。

だからこれで、悔いなく行ける―――――――――――。

 

「だめっ!!」

 

「…………っ」

 

「行かないで、ソラ!ボクを置いて行っちゃ嫌だよっ!」

 

………………あぁ、もう。本当に、止めてくれよ。

ようやく決意できたのに、これで終わりって思ったのにこんな展開っ。

神様も酷い奴だよな、本当に。大好きな人がすぐ傍にいて、引き止めようとしている。

だけどダメなんだよ、ユウキ。俺はもう、お前の世界に居ちゃいけない存在なんだから。

だからもう、俺のことは忘れて幸せになってほしい。君はもう、一人じゃないんだ。俺が居なくても、ユウキには沢山の仲間たちが付いている。

もう、何も悲しむことはないんだ。だから、ユウキ―――――

 

 

「大好きだよ」

 

 

そのまま通り過ぎていき、俺はそう告げた。

振り返ってしまったら、ダメなんだ。もう俺は、そっちには戻れないんだ。

どれだけ望んでも、それが決まりなのはこの体が示している。

 

 

ユウキ、本当に今までありがとう。

君を好きになれて、よかった。

短い時間だったけれど、君と過ごした時間はとても楽しかった。

生まれてきて、本当に良かったって思えるくらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………ありがとう、ユウキ。どうか、いつまでも幸せに。

 

 

 




欲しかった幸福は得られない。

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