宇佐美真は変わり映えしない教室の中で、窓に広がる青空を見ていた
目の前の初老の男性教師は何時通りのホームルームを行っている
「であるからして、学生の本分は学業であり夜の街を徘徊するなど以ての外であります」
真がぼうっと考え事をしている時だ
コツコツと小さな手が彼の背中を叩いた
振り向くと、クラスメートの女子がこちらを見て微笑んでいた。
「ったく、かったるいよね~あの先公。毎回同じ話ばっかりで、頭のねじが錆びてんじゃないの!そう思うでしょ真も?」
「一美さん、そうは言っても先生たちも色々と大変なんだろうさ」
「例の上級生失踪事件が響いているのかな?」
僕が転入する前、一つ上のクラスで女生徒の一人が行方不明になった事件だ。
その生徒は両親が共働きだったらしく、実際に行方不明になったのは何時かハッキリとせず、お蔭でマスコミは挙って学校側の不手際を書きたてた。
しかし、マスコミはただ学校側を叩くのみで行方不明になった女生徒の探索に関わることもなく、今も行方不明のままだ。
学校も必死で行方を捜しているらしいけど・・・
「まぁそれだけ、僕らを守ろうとしてくれているんだろ」
「全く優等生は八方美人なんだから!」
「一美も優等生じゃないか。復学したばかりの僕に色々と教えてくれたし」
「それは私が学級委員だからであって、これは義務だから!」
彼女の名前は花音一美
復学したばかりで困っていた僕に一美さんは色々と教えてくれた。
まぁ、開口一番「女装に興味ある?」と聞かれたのは驚いたけど・・・
「そろそろ行こうか」
「真ん家は門限が厳しんだってね。私も行くわ。夜回り中のヒス子に会いたくないし」
「一美は本当に容赦ないな・・・・」
「私は自分に正直に生きたいだけ!彼氏の主義趣向に怒って別れるような女にはならないわ」
― ヒス子 ―
二年受け持ちの教師で、名前は早乙女和子
毎回、目玉焼きの焼き方やしょうゆかソース派かなどetcでヒステリーを起こして恋人と別れることから「ヒス子」と呼ばれている
「理想と現実の擦り合わせに悩んでいるんだよ。きっと」
「冷めてるね~。学者先生の息子は一味違うわ」
「それは言わない約束だろ。父さんと僕は違うんだし」
「の割には英語、古文etcはトップクラスの成績のくせに」
「それは僕が好きなだけで・・・・」
「ねぇ今度教えてよ!真流勉強法をさ!また明日ね。女装したくなったらすぐ言ってね!お化粧のやり方を教えてあげるから」
「はいはい」
ファミレスを出ると既にぽつぽつと街灯が点きはじめていた。
「今夜は会えるかもしれない・・・・ヒーローに」
薄闇に隠された彼の表情に薄らと笑みが浮かぶ
~ こちらほむら 対象がハンバーガーショップを出て巴さんの方角に向かっているわ ~
~ 確認したわ 尾行を引き継ぐ ~
~ 佐倉さんは・・・・・無理だわ ~
~ 巴さん・・・佐倉さんのことは諦めて・・・~
「佐倉さん!あなたは愚かです!肌もあらわな格好で夜をうろつくなんて、飢えた狼の前に生肉をぶら下げて裸で歩くようなものです!
それは若いからできることであり、気が付いたらもう取り返しのつかない年になって・・・・ネチネチネチ」
案の定、夜回り中のヒス子にとっ捕まれている杏子であった。
NGシーン
早乙女和子は悩んでいた
なぜ自分の前に理想の男性は現れないのだろうか、と
「電マ」が恋人のむなしい日々
そんな彼女に魔の手が迫る
「僕と契約して魔法熟女になってよ!」
「ど・う・し・て私が熟女なのかしら?」
ギリギリギリ!
「いずれ熟女と呼ばれる君たちは・・・・締まっている!締まっているって!」
「夜遊びしているいけないコはマジカル☆電マで大人にしちゃうぞ!」
魔法熟女 カズコ☆マギカ
~ 男に飢えた熟女は恐ろしい ~
近日、公開予定
嘘です
電マは実際使うと痛い。ナニにナニを使うかは別として・・・・