鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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叛逆の物語、4回見るとは思わなかった・・・・
そして魔女図鑑ゲット
ついでにハノカゲの叛逆の物語コミカライズもゲット

ドレス姿のほむほむがエロい




チェーン・リアクション

 

カルフォルニアの裏路地

プラスチック製のブロックで作られたおもちゃの家のような家々が並ぶ

その家の一つ一つはまるで今、作られたように見える

玄関には「For sale」も看板

ここは所謂「サブプライムローン」で焦げ付いた住宅地の一つだ

例えローンを支払えなくなっても、取り上げた家を転売すればいい

しかし、このロジックには大きな弱点がある

家や土地の価値に変動がないことが前提であること

価値が下がることのない金やプラチナとは違い、家や土地は最も景気に影響されやすい

つまりはローンを組んだ時よりも家の価値が下がってしまったら、即回収不能

所謂、「焦げ付き」になってしまう

そうして「売る」ことも、「住む」こともできなくなった、その家々は瘴気の温床になった

低所得者とて人間だ

人間らしい生活

家族と過ごす幸せな未来

そういったことを願っていけないのだろうか?

果たすべき義務を果たさず、税金も払わず、終いには帰ることのできる「故郷」にも帰らず、ただただ善良な民族に「寄生」している「自称被害者」よりも「人間」だ

「人間」として、彼らは勤勉に働き、手の届く範囲の幸せを得ようとした

その思いは脆くも崩れ去り、こうした「夢の残骸」が各地に点在している

「夢の残骸」に瘴気が集まり、魔獣の温床になっていくのに、そう時間はかからなかった

 

 

猫一匹とて、歩かない廃墟に明るい少女達の声が響く

 

「アレン!一気に決めるよ!!」

 

「オーケー!カンナ!」

 

夜の帳の降りた街

それを二人の少女が舞う

ダークグリーンの外套と帽子、それと同じ色ボディ―スーツを纏った少女が「アレン」と呼ばれた少女に声を掛けると、青を基調にした防寒着と、少女では到底持つことさえできない程に巨大な砕氷槌を構えた少女が頷く

少女達の目の前には白い巨人 ― 魔獣 ―

見た感じはいつもの魔獣と変わらないが、その大きさは通常のモノとは大きく異なる

それだけ、この街の澱む穢れは多いということなのだろう

人の不幸を喜ぶような趣味はないが、「魔法少女」として生きている以上それは喜ぶべきことなのだろう

それは、それだけソウルジェムの浄化に必要なグリーフシードを得ることができるということでもあるのだから

人間らしく、悲しんだり、苦しんだりすることは「魔法少女」として弱さに繋がる

だから、「狩り」の時はできるだけそういった感情を封印するようにしている

ダークグリーンの少女、「聖カンナ」はそっと魔獣の様子を確認した

その顔にあたる部分はモザイクのようにその表情すら見えない

見えなくても「わかる」

その巨人は怒りに満ちているに違いない

 

ビュオゥゥゥゥゥゥ!!!

 

その顔にあたる部位から光線が発射され、それは真っ直ぐに二人を襲う

二人に恐怖はない

 

「ギアチャイオ!!!!」

 

アレンが叫ぶと、空中に小型の氷山が浮かび二人を守るように包み込む

魔力を帯びたそれらは魔獣の攻撃を難なく、逸らしその光線は複数の氷山を乱反射する

 

「粋なプレゼントにはお返ししなけりゃね!!!!カンナ!」

 

「オーケー!コネクト!!!!!」

 

ダークグリーンの外套を纏った少女の背中から生えている光の鎖が氷山に繋がり、乱反射していた光線が一つに纏まる

 

「バランガ!!!!!」

 

イタリア語で雪崩を意味するその言葉通り、魔獣へ光線が殺到すると同時に無数氷山が撃ち込まれる

それは完膚無きまでに「無慈悲」だった

 

 

魂の同胞である「神那ニコ」とつらい別れをしたが、カンナは此処カルフォルニアで魔法少女として活動していた

一時は魔法少女としての活動を辞める、つまりは「穏やかな死」を選ぼうとも考えたが、それは彼女に全てを託したニコを裏切る行為だ

例え「円環の理」に導かれても、ニコは許してくれないだろう

それに今は覚醒した両親もいるし、来年には彼女の弟か妹が生まれる予定だ

残された者が、過ぎ去った者を悼むのは尊いことだ

しかし、残された者が、過ぎ去った者に殉ずることは死者への冒涜に他ならない

生き残ったのなら、前を進むしかないのだ

 

 

「ジョーイ、誕生日おめでとう!!!!!!」

 

「ありがとうみんな!!!」

 

一人の少年を囲む、少年少女の中にカンナの姿があった

昨晩の戦いに見せた戦闘者としての姿はなく、パーティーを楽しむ少女のそれだった

 

~ ニコの分まで生きなきゃね ~

 

カンナが談笑と、料理を食べて思い思いパーティーを楽しむ中、ひとりの少年が彼女に声を掛けた

明るいオレンジ色の髪が揺れる

 

「ジョーイ、招待してくれてありがとう!!!」

 

カンナがジョーイをハグする

 

「ははっ、楽しんでくれてよかったよ。ところで、カンナいつからピクルス食べられるようになったんだい?」

 

「へっ?」

 

「いやだって、昔ディルピクルスを食べれなかったじゃないか?」

 

カンナが手元の皿を見る

そこにはピクルスが入ったポテトサラダが乗っていた

 

「ジョーイ・・・・・それって何時のこと?」

 

「なんだいカンナ?」

 

「いいから答えて!」

 

パーティーの空気が変わった

 

「いや・・・ごめん。急に大声を出して・・・・」

 

「エレメンタリースクールで、サンドイッチを食べた時だよ・・・・・どうしたんだいカンナ」

 

ジョーイがカンナを見つめる

 

「・・・・・なんで震えているんだい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




しかし「偽街の子供達」っていいキャラだわ
それにべべのあの服って、マミさんの手作りだったのね・・・・

はっ!急に電波が!!!!!毒電波が!!!!!!!!らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

― 夜な夜なべべを、バター犬ならぬチーズ魔女にする淫らなマミさん。べべが消え、なぎさが現れてもそれは変わらず、更に・・・・・・ ―

「マミのココ・・・・チーズの臭いがしてドロドロなのです・・・・チーズフォンデュなのです」

らめぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!!!
イケない妄想が止・ま・ら・な・い!!!!!!


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