すみません・・・・
― お名前は? ―
神那ニコ。中学二年生です。
― 最近、あすなろ市に引っ越ししてきたと伺いましたが? ―
ええ。カルフォルニアから先週、転校してきました
あまり使われていないコンピューター室
そこでニコは海香の取材を受けていた
二人だけではない
海香の親友である「牧カオル」もその場に居た
「なぁ海香・・・・・あの娘のアレに気付いているか?」
カオルが海香の耳元で囁く
その視線の先にはニコの指に嵌った銀の指輪
それをカオルは憎しみに満ちた瞳で見つめていた
同じように指輪をした二人の「魔法少女」
そのおかげでプレアデス聖団は崩壊寸前だった
ミチルが居なくなってから入団したカオルと海香にとって、ミチルとの接点はあまりない
しかし、浅海サキや聖団初期のメンバーにとって、彼女の存在は大きなものだったのだろう
だからこそ、サキはどうなるのか深く考えずに契約しようとしていた
そして「真実」を知った
― 日本に来てよかったことは? ―
それはう~か先生の小説の新刊を読むことができることです!
「おい!お前どういうつもりだ!!!」
「カオル・・・・!」
カオルがニコの胸ぐらを掴んでいた
その表情は怒りに満ちていた
「答えろ!!!化け物のお前がなんでアタシたちに近づいたんだ!あのミチルの仲間か?」
ニコは笑みを浮かべた
~ やっぱり「かずみ」は魔法少女になっていたか ~
「・・・・・やっぱりお仲間かな~?」
「?!」
その瞬間、カオルの手の中からニコは消えていた
「後ろだよ~?」
「ちっ!」
カオルが反射的に、ニコを蹴ろうとするが・・・・
「止めてカオル!」
海香が彼女を止めていた
「いいの・・・・ニコは私が呼んだんだから・・・」
「ふ~ん。つまりは魔法少女と偶然に出会いその真実を知っちゃったワケね」
海香はニコに全てを話した
「魔法少女」という、この世の闇を知ってしまい今までのように執筆することができなくなったことを
そして、その真実を知ったおかげで劇団は半ば休団状態に陥っていることを
「で、たまたま出会った私が魔法少女であるのを知って、取材していたってことかな」
「ええ」
海香は頷いた
「でも魔法少女になる気はないんでしょ?」
「私は今まで小説を書いてきた。どれも遊びでやっていたわけではないわ。でも、あの日以来全てが絵空事に見えてしまって・・・筆が進まないのよ」
「だから、あの時続巻は出ないかもって言っていたのか・・・・」
「私は真実を知った。だからそれを乗り越えなければ私に小説家としての未来はない。お願い!私に魔法少女としての貴方を取材させて!!」
決意を込めて話す海香
「魔法少女の現実は見たんだろ?それはとても汚くて、辛くて、痛いんだよ。貴方にそれを乗り越える勇気があるの?」
「待ってて腐るなんて嫌なの!どうせならとことん調べ尽くしたいのよ!」
ニコが静かに口を開いた
「取材の内容、日程はこちらで決めさせて。そして私の指示に絶対に従うこと、いい?」
彼女は頷いた
「で、キミはどうするの?」
「海香が行くなら・・・・・」
「私を化け物呼ばわりしておいて?」
「・・・・ごめんなさい」
「貴方もついてくるなら私の指示に従うこと。従うならいいわ、どうせ私は化け物だから・・・・・」
そういうとニコはカオルに笑みを見せた
それはカオルの人生の中で初めて見た「寂しい笑顔」だった
彼女の中で、忘れ果てていた痛みを感じていた
NGシーン
「私は今まで小説を書いてきた。どれも遊びでやっていたわけではないわ。でも、あの日以来全てが絵空事に見えてしまって・・・筆が進まないのよ」
海香が悲痛な声をあげる
「だから、あの時続巻は出ないかもって言っていたのか・・・・」
「私は真実を知った。だからそれを乗り越えなければ私に小説家としての未来はない。お願い・・・・・・」
決意を込めて話す海香
「私とカオルと貴方でレズ3Pさせて!!!!!!!!!!」
盛大にズッコケるニコ
「スレンダーでスポーティーな肢体!常に余裕のあるような不敵な表情!そしてその締まりの良さそうなケツ!全てが理想的なのよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」」
カオルとニコが逃げようとするが・・・・
「ぐへへ・・・逃がさへんで~~~~」
― まわりこまれた!にげられない! ―
「ニコ!任せて!!!」
ニコの鞄から、瓶を割って聖カンナが現れる
「プロルン・ガーレ!!!!」
無数の指ミサイルが殺到する・・・・が!
「煩悩は全てを超えるわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ゾンビのように爆風から立ち上がる海香
彼らを「絶望」から救う女神は現れない・・・・
ヴァルヴレイヴ十話のアレ
閉鎖環境+サンライズ+厨房の巣窟
あの展開は読めたし凡庸だな