鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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何気に宇宙戦艦ヤマト2199がエロい
特に森雪の白ブラ、白パンが


希望と絶望 ― 運命を乗り越えるために ―

あすなろタワーが見える新興住宅地

そこに立つ、一際大きなマンション

一時期「入居したら必ず自殺するマンション」として有名だったが、一人の少女が入居して以来そういった事件はない

その少女の名は「聖カンナ」といった

 

 

「あ~、退屈だ~」

 

活動的なデニム地のショートパンツを履き、一人の少女がソファーで横になっている

 

「カンナは学校だし・・・・魔獣を狩るにも日が高い。昼でも狩れる場所は大方狩ったしなぁ・・・・」

 

少女は傍らに置いたダークグリーンのソウルジェムを見た

早急にグリーフシードが必要になる程の穢れは溜まっていない

横目で時計を見ると昼の一時を刺していた

 

「昼飯は何処に行こう?」

 

両親が植物人間になって以来、自分でできることはやってきた

無論料理も

しかし、今日は目的があった

 

「今日こそはレパ・マチュカを探し出すぞ~!」

 

少女はソファーから立ち上がると、「ニコ」と書かれた帽子を被り玄関へ向かった

 

 

~ 悪魔に魂を売ってももパパとママを助けたい? ~

 

忘れもしない「あの日」

「私」が生まれ、「私」が死んだ日だ

 

私の目の前には胸を撃たれたパパとママ

 

私は絶望していた

両親の寝室に置いてあった45コルトから銃弾を抜き、カンナが持ち出さないようにした

かつてのニコの絶望

それは自分が不用意に持ち出した銃が暴発して二人の友人を殺してしまったこと

それは私が介入したことで回避された

まぁ、ジョーイと「カンナ」が遊びでキスしたことには驚いたが

その後、あの日までカンナはたいそう幸せに過ごしていた

「運命」を出し抜いた

しかし、安心するには早かった

 

あの赤い瞳が私達を見ていた

 

― インキュベーター ―

 

たった一つの願いをダシに少女達を絶望に引き込む悪魔

その影が私達の周りをチラつき始めたのだ

私はカンナにインキュベーターの情報を伝えた

これで安易に契約はしないだろう

私の行動とは裏腹にヤツはこちらに接触することはなかった

 

 

~ いいカンナ?大声で言うのよ ~

 

「助けてくれ!!!!!インキュベーター!!!!!!!!」

 

『呼んだかい?カンナ』

 

私は全てを理解した

アイツは全てを見ていた

見た上で詰むのを待っていたのだ

 

『二人を助けたいのかい?』

 

「契約する!!だから・・・」

 

願いは可能な限り叶えられる、はずだった・・・

キュゥべえ曰く、両親肉体の損傷が激しすぎて、そこに魂を封入したとしてもすぐさま穴の開いたバケツのように魂は抜けて出て行ってしまう

ギャングが使った品質の悪い22口径ロングライフル弾が体内で砕け散ったのだ

肉体の修復に願いを使うのも無理なことだった

その願いで二人の身体を直したとしても、そこに魂が入っていよう筈もない。

 

~ カンナ・・・・聞いて ~

 

私が選ぶべき未来は変わっていなかった

 

「キュウベェ・・・・私のスペアが欲しい。それが願いよ!!!」

 

『おや?どちらか二人を選ぶんじゃないのかい?』

 

「とっとと願いを叶えなさい!!!!」

 

何かに掴まれるような感覚に私は囚われる

そして目の前には・・・・

「私」がいた

 

「妖精・・・・私も契約する」

 

『君はカンナの願いで生み出されたスペアだね。君も契約は可能だよ』

 

「全てを繋ぎとめる能力・・・・・それが願い」

 

― コネクト ―

 

それはかつての私が魔女化した魂を繋げ、ヒュアデスの暁を生み出した大魔法

今、私は二人を助けるために使う

 

「コネクト!!!!!!!!」

 

私はすぐさま二人の魂を肉体に繋ぎ止めた

 

「カンナ!!!!」

 

「はい?!」

 

「ボーとしてんな!!!!!二人の身体を修理するんだ!早く!!」

 

 

「全ては完璧だったはずだった・・・なのに・・・・」

 

パパとママは目覚めなかった

確かに魂を繋げた

身体も完璧に修理した

でも・・・・目覚めなかった

 

かずみは意識不明になった祖母の意識を取り戻させることを対価に契約した

彼女なら、パパとママを目覚めさせてくれるはずだ

 

「私が魔法少女になる運命は変わらなかった。きっとかずみだって・・・・」

 

 

NGシーン

 

「おねぇさーん・・・・ドコニイルノ?」

 

悪魔がやってくる

その手に「アレ」を持って・・・・

 

 

はじめは親切心

研修中の宿を決めていないと「あの悪魔」は言った

私は一人暮らしだ

彼女一人くらい泊めることは造作もない

彼女は喜んでくれた

そして、毎日「宿泊代」代りに料理を作ってくれた

ミチルの料理は完璧と言えるできばえだった

それにもまして一緒にご飯を食べてくれる「仲間」の存在

私は・・・・・

 

「み~つけた・・・・」

 

ミチルは笑顔で「それ」を私に差し出す

彼女「和紗ミチル」の手の中にあるもの、それは「とんこつごまだれあんかけチャーハン」

彼女の自信作だ

ダメ!

それに手を出したらダメ!

私の「乙女」としての感情が、それに手を伸ばそうとする私を必死に抑えようとするが、しかし本能に勝てなかった・・・・

 

 

「・・・・・・また太った」

 

巴マミ

中学生にはとても見えない「ワガママボディ」の持ち主に訪れた最大の危機

遂に「デ」ミさんと呼ばれてしまうのか

彼女はそれを果たして乗り越えることができるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Q 魔法少女は太るの?

A 太る、確実に
  かずみ☆マギカ本編で、固有魔法である「イルフラース」を使用して、かずみと愛の逃避行した浅海サキの髪が伸びていたから 


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