内容は随時更新していきます。
本作を読む上での助けになれば幸いです。
用語
・超能力
通常の物理法則から逸脱した現象を引き起こす能力。
９段階のレベル分けがされており、数字が大きいほどより強力になる。もっとも、８を超えると計測不能になるため、最高レベル９の中でも能力差が存在する。
能力にはさまざまな種類があり、同じ種類の能力でも人によって発現形態に違いがあることもある。
今もって未知の部分が多く、上記以外のことはあまりわかっていない。
超能力を持つ者は「超能力者」、「エスパー」などと呼ばれ、これに対して超能力を持たない者は「ノーマル」と呼ばれる。
組織・勢力
・地球合衆国
通称「合衆国」。三戦危機を経て、再び世界規模の戦火の発生を防止するために創られた人類初の統一政府。かつて地球上に存在した全ての国家が州として編入されており、首都はニューヨーク。旧国際連合の施設を使い回している。
国家元首は大統領が務めており、４年に１度の全国民による直接選挙によって選ばれる。
一方で合衆国議会が存在し、各州の代表による議会政治が行われている。
各州には大幅な自治権を認めているものの、軍事力は全て政府が管理する合軍に一元化されている。
・地球合衆国軍
通称「合軍」。合衆国が保有する軍事力。かつて各国が有してした軍事力を統合して誕生した。最高指揮権は大統領が有しており、文民統制に基づいた運用がなされている。
陸・海・空の三軍に分かれており、それらを統括する統合参謀本部はパリにある。また、ＥＳＯ実戦部隊は軍の下部機関という一面も備えている。
・超能力者支援機構
通称「
実行力として「実戦部隊」を設けており、有事の際、関係者に超能力者がいれば警察権を行使できる。また、軍の下部機関という一面もあるため、軍事作戦に加わることもある。
実戦部隊は、ノーマルの主任１名に複数の超能力者で構成される「特務部隊」と、基本はノーマルで構成されるものの、能力の有無を問わない「一般部隊」の２種類があり、主力となる前者と、後方支援や雑務を担う後者から成る。よくいわれるのが、「警察より厳しく、軍隊より緩い組織」。
・
通称「ＮＰ」。超能力者の排斥を掲げる反社会的団体。超能力者を危険視する者、憎悪する者、あるいは単に差別意識を持つ者など、反超能力思想を持つさまざまな人々によって構成されている。
人が大勢集まる場所で爆発物や銃器を用いてテロ同然の活動を行うという過激さから、一般的には危険な集団と認識されているものの、反超能力思想を持つ有力者から武器や資金などの提供を受けているため、また、横暴な超能力者による事件がたびたび起っているという社会背景から、常に一定の勢力を維持している。また、武器商人たちにとっても重要な顧客となっている。
現在は超能力者の支援機関であるＥＳＯを標的とした攻撃をよく行っている。
出来事
・第三次世界大戦危機
通称「三戦危機」。二次大戦後に起った大国同士のイデオロギーをめぐる対立を軸に、民族、宗教、超能力思想など、従来の対立構造が一斉に激化し、世界各地で繰り広げられた局地戦の総称。あまりの混乱に、事態打開のために当時の二大大国であるソピエドとアメリカが核兵器使用１歩手前まで追い詰められ、正に人類滅亡の危機に立たされた。
しかし、有識者や良識のある為政者たちの尽力により最悪のシナリオは辛うじて回避され、国際連合主導による各地の紛争の調停作業（「整理戦争」）が行われるのと並行して、２度とこのような事態を招くことを防ぐために、統一政府の樹立（後の「地球合衆国」）が行われた。
・整理戦争
三戦危機最後の約１０年（９０～９９年頃）にかけて行われた国連主導の各地の紛争の調停作業。積極的な武力介入から平和的な和平の仲裁まで、当時の世界が持っていたありとあらゆる手段を用いて数十年に渡って続いた局地戦を終息させ、統一政府樹立への足がかりとなった。
もっとも、武力介入のあまりの過激さに、批判的な者の中には一連のできごとを「蹂躙戦争」と呼ぶ者もいる。