白い犬   作:一条 秋

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 ここでは本作の登場人物の紹介を行います。
 内容は随時更新していきます。
 本作を読む上での助けになれば幸いです。


設定紹介
登場人物


主人公

加藤(かとう) 光秋(こうしゅう)

 本作の主人公。ニコイチの専属パイロット。藤原隊隊員。超能力者支援機構(ESO)三曹。

 大学進学のために夜行バスで京都へ向かっていた途中、神モドキによって異世界に送られ、その際に人型ロボット・ニコイチを授けられる。

 生まれながらに目と耳に障害があり、普段からメガネを掛けている。特に右耳と左目は殆ど機能していない。もっとも本人はあまり気にしておらず、多少の不便を感じながらも自分の体を受け入れている。

 異世界に送られたことについては多少の不安を感じているものの、もともと遠くに行きたいという願望があったため、思いの外に肯定的に捉えている。

 性格は真面目で大人しく、やや臆病なところがあるが、きっかけがあれば時に大胆な行動に走る。

 

超能力者支援機構

 

藤原隊

藤原(ふじわら) 大吉(だいきち)

 藤原隊隊長。ESO(エソ)三佐。レベル6のサイコキノ。

 逞しい体付きをもつ2メートル程の巨漢。髭を蓄えた強面の顔付きをしている。

 鍛え上げた肉体による体術と高レベルの念力を駆使して戦う一方で、さまざまな知識を有した博識な面を備えている。

 普段は冷静で思慮深く、人当たりのいい性格だが、場合によっては自ら先陣を切る豪快さも持ち合わせている。

 

小田(おだ) (じん)

 藤原隊副隊長。ESO一尉。

 藤原に次ぐ長身の男。藤原隊の中では最も冷静な性格。時に熱くなり過ぎてしまう藤原や、あまり考えずに行動してしまう竹田のフォロー役。

 藤原の右腕として隊をまとめている。

 

竹田(たけだ) 柔蔵(じゅうぞう)

 藤原隊隊員。ESO二尉。

 普段はやる気が低くぼんやりしていることが多いが、いざという時は率先して動くというやる時はやる性格。考えるより先に動く質であり、それ故にトラブルメーカーな面がある。

 ロボット好きであり、ニコイチに純粋な興味を抱いている。

 

伊部(いべ) 法子(ほうこ)

 藤原隊隊員。ESO二尉。

 薄黒い肌と長い黒髪を後ろで結った髪型が特徴の藤原隊の紅一点。

 生まれはアフリカ北部。物心着く前に実の両親を紛争で失い、エジプトの施設にいたところを今の両親に引き取られる。実の娘として育ててくれた両親の気持ちに応えるためにESOに入る。

 なにかと接する機会が多い光秋のことを気にかけている。

 

東京本部

曽我(そが) 地球(ガイア)

 日ESO東京本部特務部隊所属の特エス。サイコキノ。

 普段はお淑やかな態度で好意的な印象を与える一方、興味を持った者や親しい者には小バカにするような態度を取る。

 10代始めの頃から特エスの職務に就いているため、それなりの経験を持つ。

 

その他

上杉(うえすぎ) 勇児(ゆうじ)

 ESOの専属医。レベル8のサイコメトラー。

 優れた医療知識と技術、サイコメトラーとしての感知能力を持ち、ESOの職員たちの健康を預かる。こちら側での光秋の目の掛かり付けの医者となる。

 女にだらしない性格であり、よく竹田とつるんでいる。

 

大河原(おおがわら) 創太郎(そうたろう)

 ESOの技術者。ニコイチ調査班の主任。ニコイチの性能調査や武器の考案・製作などを行う。

 壮年に差しかかる年齢ながら藤原にも負けない逞しい体付きをしている。

 

加藤(かとう) (あや)

 戸松教授の人工的な超能力開花実験によって生まれた伊部法子のもう1つの人格。レベル7のサイコキノであり、また強力なテレパスの素質を持つ。

 実験によって伊部本来の人格は封じられ、それに伴い知能も退行してしまったため、光秋と出会った当初の精神年齢は赤ん坊程度だった。強力な能力に加えて人見知りが激しく職員たちでは手がつけられなかったものの、偶然出会った光秋に懐き、彼の指導の許で少しずつ知性を回復していく。

 覚えは早く、伊部自身の記憶も手伝って2カ月程度で肉体と同程度の精神まで回復した。その過程で伊部に戻ることは自分が消えることではないかと悩むようになるが、最後は「伊部法子」とは異なる「加藤綾」という独立した人格を確立し、光秋の腕の中で眠りについた。

 

戸松(とまつ) 学太(がくた)

 ESOの研究機関に所属する超能力研究者。彼の行った実験によって綾が誕生した。

 当初は強力な念力と、それを扱うには不吊り合いな精神の綾を警戒していたが、成長していくにつれて彼女と、彼女に深く関わる光秋を気に掛けるようになる。

 自身の中にマッドサイエンティストと言うべき危険な欲求があることを自覚しつつも、それを抑えられる良心も持ち合わせている。

 

地球合衆国軍

 

・アレク タッカー

 合空軍中尉。ペガサス小隊所属。

 金髪に青い目の白色系男性。口は悪いが仲間と認めた者に対しては思いやりがある性格。

 

横尾(よこお) 富美子(ふみこ)

 合陸軍中尉。レベル5のテレパス。

 士官学校時代からの伊部の友人であり、卒業した現在も深い交流が続いている。

 富野大佐の許で秘書官を務めている。

 

横尾(よこお) (じゅん)

 空軍士官学校の生徒。富美子の弟。ノーマル

 タッカーの影響で白い犬、つまり光秋に憧れている。

 戦闘機の操縦技術はかなり高い。

 

その他

 

・神モドキ

 光秋を異世界に送り、ニコイチを授けた者。自称「人間が神と呼ぶものの極めて近い者」。人の形をした白い影の様な姿をしており、テレパシーの様なものでコミュニケーションをとる。

 現時点では全くの未知の存在であり、世界と世界の間にインスタントの世界を創り出したり、物質を異世界に転移させたりすることができる。

 光秋に対しては、一応友好的な態度をとっている。

 「神モドキ」という名前は光秋が方便上付けたものであり、自分から名乗ってはいない。


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