一人、二人と徐々にお気に入り登録者が増えて、
ニヤニヤしながら書いて?(打って?)ます。
「ところで博士」
「何だ、蓮山」
「今何年ですか?」
「二〇一七年だがそれがどうした」
「原作においての人類敗北は?」
「二〇二一年だねー」
「ヤバくないすか?」
「やばいねー」
「真面目にやばいかもしれんがそれまでに宇宙に吹っ飛ばせばいいだろ」
「だよねー」
「ですよねー」
「「「ハハハハハハ」」」
まだ平和だった夕暮れ時の三人の転生者の会話。
今、私たちは窮地に立たされている。なぜなら、
「博士に先輩」
「なんだ」
「なんだいこーはいくん!」
「研究所が燃えていてさっきなにか飛んできましたね」
「そうだな」
「きっと中途半端に燃料入っていたロケットに引火したんだねー」
「「「ヤバイ、人類の危機だこれ」」」
二〇一九年春の出来事だった。出火原因は放火。
なんか私たちに自分の研究を先に完成された恨みらしいが正直なんてことをしてくれたんだって感じだ。
「今何年?」
「二〇一九年でわたしの予想だと落ちてくるのは二〇二〇年の十月から十二月あたりかな」
「どうします?」
いや、マジでどうする。こうなってしまったカラには何か対策を立てないと確実に死ぬ。
それもまあ重要なことなんだが、
「「研究資料回収しなきゃ、あれはまだ人類には早すぎる」」
「おい、あんたらなにつくろうとしてた。てか、燃えない紙に書くな」
ヤバイ、うちの研究資料は他人の手に渡ったらやばい。世界征服も夢じゃない兵器が作られてしまう。
「それよりも今後のこと考えましょうよ。どこを拠点に活動するかとか」
「それもいいんだけどな?マジで研究資料はヤバイからさ」
「そうだよーこーはいくん!あの中から一つでも手に入れれば世界の覇権が握れるからね!」
「あんたらホント何作ってたんだッ!?」
いやー ね、蓮山が来てからはツッコミ要員がいたから度が過ぎたものはなかったんだけどその前はね。
自重しなかったんだよ、私たち。いやーあの頃は馬鹿だった。毎日のように二人でゲームの武器や技を科学力にものを言わせて再現しては紛争地帯を更地に変えていたんだよな。懐かしい。
「そうそう!今後のことといえばわたしね、やりたいことがあるの!」
「先輩のやりたいことってロクなことにならないじゃないすか」
「まあ、いいだろ?どうせやることないし」
コイツのやりたいことだ、退屈はしないさ。
「あのね、卒業文集にも書いた将来の夢だったんだけどね叶えられそうだから言うね」
「早く言え」
「もうせっかちだなー。わたしはッ!実はいいやつだった系のラスボスになりたいんだッ!黒幕っぽい」
「「はあッ!?」」
「いや、言ってることの意味がわからないんですけど先輩」
「だからね、わたしはッ!実はいいやつだった系のラ「「二度言わんでいいッ!」」ちぇ」
何を言ってるのかわからない。そして何それ楽しそう、と思ってしまった自分が恥ずかしい。
つまりコイツはあれか主人公に倒されたいのか?
そしていいこと言って実はみんなのために悪だったみたいにしたいと?
いや、
「さすがに無理だろ」
「刃姫ちゃん、不可能を可能にするのがっ!私たちだろっ!」
「でも楽しそうですよねちょっと。主人公に「お前、まさか」っとか言われてかっこよく消えるんですよね?」
「そうそう!そして主人公が
「ほんとにみんなを救ったのはあいつなのかもしれない」とか回想シーンで言うんだよ!」
「楽しいのか?それ」
「「最高に楽しいと思います!!」」
ハァ・・・。こいつらの言う通りにしとくか、しばらくは。
「じゃあこれからはラスボスになるために頑張るということで」
「「「ファイトォー ファイッ」」」
:おまけ:
「いつも思うんですけどあの掛け声っていつの間に考えてたんですか?ちょっと前から使い出しましたけど」
「「ちょっと前に考えました」」
「いつだよ」
どうでしたか。面白かったら歓喜ッ!
アドバイスや感想などがあったらお願いします。
強制というわけではないのですが評価してくださる人は評価の際に一言添えてもらえると改善点がわかりやすいです。
まあわたしの腕の問題で、改善できない部分なんかもあるのですが。