IS~白き隻眼~   作:鈴ー風

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前回投稿から一体どのくらい経ったんだろう……投稿できずにすみませんでした!
いろいろ考えることも多くて、手直しを繰り返していたらこんなことに……でも、鈴ー風は生きてますよ!
もしお忘れでなければ読んでください!今回はオリジナルの展開、本編と違い早くもあの子が出ますよ!
誰が出るかは本編で!

では、第七話、どうぞ!


第七話 レンズ越しの敵意

 目を覚ますと、もう夜だった。保健室で大丈夫かと遥や箒達に矢継ぎ早に聞かれ、ほっとした顔の星さんがいたのは覚えてる。つか、星さんがいたのは驚いた。あなたもIS学園にいたんですか。言ってくれよ。俺の周りの大人は隠し事が多すぎる。

 その日は疲れていたのもあって、部屋に帰されてすぐに眠りに落ちた。

 そして、「もう一人の俺(イチカ)」が暴走した翌日の朝。

 

「行きたくない」

 

 俺は、絶賛我が儘中だった。

 

「お前は、いったい何を言っているんだ」

 

 くるまった毛布から顔を出すと、まるで可哀想なものを見るような目をしている箒とご対面。ああ、幼馴染みよ。つい先日告白した男に対してその目は無いんじゃない?普通に傷つくよ。

 

「だってさ、俺、結構暴れたんだろ?怖かったんだろ?皆引いてたろ?」

「…ま、まあな。引いていたかどうかは知らないが……だからといって、何故に登校拒否になるのだ」

 

 理解できない、といった具合に箒が眉間を寄せる。だから、俺は心の丈を、包み隠さず素直にぶつけた。

 

 

「顔会わせるのめっちゃ気まずい」

「子供か!!」

 

 

 盛大に突っ込まれた。

 

「仕方ねえじゃん!俺あんまり覚えてないし、前にこうなった時だって、新学期からそう経ってなかったから『織斑一夏は危ないやつ』みたいな感じになったんだ!教室に入ったら、雑談でうるさかったのが一瞬で静まり返ったあの気持ちがお前に分かるか!?」

 

 捲し立てるように言うと、箒は黙った。俺の話す剣幕にか、内容にかは知らんけど。因みに、あの時は元に戻るのに一ヶ月掛かった。弾達のサポートが無かったらもっとかかっただろう。

 

「…お前の気持ちは、一応分かるつもりだ。だが、クラスはあの後、お前の話で持ちきりだったぞ。勿論、変なことではなく、お前の容態は、大丈夫なのか、ということでな。質問攻めに対応していた山田先生が少し気の毒だった」

「ああ……」

 

 クラスメイト達に囲まれ、やいのやいの質問攻めにあって目を回す山田先生が容易に想像できた。すみません、山田先生……

 

「あいつ等や山田先生達に少しでも迷惑をかけたと思っているのなら、クラスに行け。それが、今最も簡単にできる罪滅ぼしだ」

「箒……」

「なに、あいつ等のことだ。お前の過去など、笑って受け入れてくれるさ」

 

 箒は、もう言うことは無いと言うように、学校へ行く準備を始めていた。

 本当に、この幼馴染みは男前過ぎるよ。

 

「……分かった。ちょっと待っててくれ」

「ゆっくりしていると朝食の余裕が無くなる。三十秒で支度しろ」

「四十秒にしてくれ」

 

 すでに心に余裕ができてるのも、箒のおかげだな。今日の朝食は奢らせてもらおう。

 そんなことを考えながら、箒と食堂へ向かった。

 

 ちなみに、支度は三十九秒だった。ギリッギリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ」

「……………」

 

 食堂へ着いて、真っ先にセシリアとご対面。これ以上無いって位、睨まれた。うーん、もう一人の俺(イチカ)が出た後の記憶が朧気で反応しづらい。(あいつ)を馬鹿にされたことと、決闘だ何だってくだりは覚えてるんだが……

 

「……ふんっ!」

 

 どう反応しようかと悩んでいたら、そっぽを向いて食堂を出ていった。もう食い終わってたんだな、セシリア。って、どうでもいいか。

 

「あ、おりむ~!」

 

 セシリアを目で追っていたら、独特の声が聞こえてきた。この声の主は、考えるまでもない。

 

「おはよう、布仏さん」

「おはよ~。おりむ~、もう大丈夫なの?」

「ああ、もう大丈夫だ」

「織斑君!」

「おはよ!昨日は急に倒れるんだもん。ビックリしたよ~」

「おはよう。鷹月さん、相川さん」

 

 布仏さんを皮切りにして、鷹月さんや相川さん、食堂にいた他のクラスメート達も詰め寄ってきた。朝から食堂が騒がしくなったなあ。

 

「みんな、ごめん。昨日はあんなことになっちまって……」

 

 そう言うと、騒がしかった食堂がしんとなった。

 

(やっぱ、そう簡単には……)

 

 またあの時と同じか。そう思った時、

 

「そうだよ!本当にビックリしたんだから~」

「でも、何かかっこよかったな~」

「どっちかってーと、ワイルド!って感じじゃなかった?」

「あ、それ言えてるかも!」

「……え?」

 

 数秒前と変わらない賑やかさになった。

 

「…みんな、俺が怖くないのか?あんなことした俺が……」

 

 自分が怖くないのかなんて本人から言うことじゃないだろ、と思いながらも、聞かずにいれなかった。

 

「うーん、確かに怖くなかったって言ったら嘘になるけど……」

「何か訳ありみたいだし」

「それに、セシリアの後だしね~。正直、嬉しかったんだよね」

「そうそう!私達の代わりに言ってくれた!みたいな」

「何ならもう一度会ってみたいし!」

 

 俺が予想していたものとは違う皆の反応に呆気にとられていると、

 

「……だから言った通りだっただろ」

 

 隣で得意気に、箒が呟いてきた。……ああ、全くもって余計な心配だったみたいだな。

 

「……皆、ありがとう」

 

 俺の心配は徒労に消え、クラスメイト達は俺ともう一人の俺(イチカ)を、文字通り笑って受け入れてくれた。まだ出会って間もない俺達を、信じてくれたんだ。

 俺、このクラスで頑張っていけそうだよ。

 

「……ほう、朝から賑やかだな」

「あ、ちふ…織斑先生。何でここに?」

 

 そこに、千冬姉が来た。まだ呼び名を間違えそうになるなぁ。

 

「私は一年の寮長をしているからな。様子を見に来たんだ」

 

 寮長か、千冬姉らしい。だから今まで殆ど帰ってこなかったのか。漸く謎が解けたぞ。

 だが、何故か千冬姉の表情は陰っている。…え、何で?

 

「別に賑やかなのは良いことだ。……が、貴様等。今の時間を分かっていて、そうしているのだろうな?」

「「え?」」

 

 言われて、皆が時計を見る。

 …時間は、始業の五分前を示していた。

 

「遅刻者には罰を与えねばならん。今日は天気も良いことだし、校庭を走ればさぞ気持ち良かろう。軽く二十周ほど、な」

 

 一周千メートルのグラウンドを二十周、だと……何という拷問!皆、早く……

 

「いねぇっ!?」

 

 振り替えると、奴どころか誰も居なかった。皆、行動早すぎ。つか、皆食い終わってたんだな。

 

「賢明だな。お前達も早く教室へ行け。罰を受けたくなければな」

 

 残り五分。状況的に、最早俺と箒に朝飯を食う時間など残されてはいなかった。

 

「「……はい」」

 

 俺達は、千冬姉に頷くしかなかった。すまん、箒。昼飯こそは絶対奢る。

 結局、腹が減って集中できなかった俺達が、授業中に千冬姉の制裁を食らったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、織斑君」

 

 昼休み。食堂で飯を食っていると、遥が話しかけてきた。因みに、今日のメンバーは俺と箒、遥に布仏さんだ。

 

「一週間後のセシリアとの試合、どうするの?」

「…そう言えば、そうだな」

 

 俺は一週間後、セシリアとクラス代表を賭けた試合をすることになった。クラス代表は興味無いが、セシリアには個人的に負けたくない事情がある。かといって、一国の代表候補生に何の策もなく勝てるほど、世の中甘くは無いだろう。これからの一週間、俺は何とかして、セシリアに対抗しうる何かを掴まなければならない。

 つまり、遥の質問はそういうことだ。

 

「っていっても、ISが無いんじゃ、特訓のしようもないしな。専用機が用意されるって言ってたけど……」

「おりむーの専用機、いつ来るか分かんないんだっけ~」

 

 そうなのだ。今朝、千冬姉から専用機が用意されるって話を聞かされた。本来はこの時期に専用機など有り得ないらしいのだが、俺の場合は事情が事情なので、データ収集という名目で特別に用意されるらしい。

 だが、困ったことにいつできるかが分からないらしい。緊急だし、仕方ないと言えば仕方ないのだが。試合までには間に合わせるらしいが。

 どうでもいいけど、布仏さんの中ではおりむーで定着したんだな、俺。

 

「肝心のISが無いんじゃなあ」

「訓練用のISは借りられないのか?」

「無理だと思うよ?普通、この時期に、それも一年なんかに使用許可が降りるとは思えないし」

「むう……」

 

 だよなぁ。一応千冬姉に頼んではみるが、恐らく無理だろうな。別に知識的なこととか、できることが無いわけではないが、やっぱり直接的な実践経験は積んでおきたい。相手が代表候補生にもなれば尚更だ。しかし、方法はあっても手段がない。

 八方塞がり。まさにそんな状況だ。

 と、そんな状況で遥がすっと手を挙げた。

 

「で、その事なんだけどさ。私に少し考えがあるんだけど……」

「本当か!?」

「ひゃあっ!」

 

 遥の言葉に俺は、つい興奮しすぎて無意識に遥の肩を掴んでしまった。はっとそのことに気づいて、慌てて手を離す。が、時既に遅し。

 

「す、すまん。つい興奮して……」

「う、うん。大丈夫、ビックリしただけだから」

 

 あはは、と笑う遥だが、その顔は見事に真っ赤になっていた。…本当にすまん。

 

「そ、それでねっ!私の前からの友達に当てがあってね。ISに凄く詳しい子だから、事情を話せば、織斑君に協力してもらえないかなぁって、思って……」

 

 律儀にもその考えとやらを話してくれるのはありがたいんだが、遥。真っ赤な顔のまま、落ち着かない様子で話すのはやめてくれないか。いや、俺が悪いんだけどさ。痛い。さっきのやり取りで集まった箒や皆の視線が痛い!それと、ヒソヒソと話すのはやめてくれ!そういうんじゃないから!時々「キャー」とか言わないで!

 

「ん、んんっ!そ、そうか。まあ、今は他に方法がないし、それに賭けてみるしかない、か。…頼んでもいいか?遥」

 

 話題変換とばかりに、ベタな咳払いを試みる。

 とにかく、実際それしか方法らしい方法もない。面識もない俺なんかに力を貸してくれるかは分からないが……まずは行動あるのみだ。

 

「う、うん、分かった。…で、いつ頃にする?話はこっちでつけておくから」

「そうだなぁ…できれば早い方がいいし、俺も会いに行きたいから今日の放課後はどうだ?」

「ん、分かった」

 

 よし、とりあえず話はついた。それに、なんだかんだ言いながら飯も食い終わった。さて、それじゃあ食器を片付けて――――

 

「……一夏、少し話がある。何、五時限目には間に合わせるさ。少し付き合え」

 

 肩を掴まれ、振り返った先には笑顔の箒。うん、すごくいい笑顔。……顔に影が降りていなければ。後肩を掴む手に力が込められていなければ。

 結局、五時限目が始まるギリギリまで箒に小言を言われ続けた。何で俺だけ……はい、俺のせいですね分かります。でもこれだけは言わせてくれ。

 

「不幸だー……」

「あ?」

 

 いえ、何でもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「織斑君、ちょっと」

 

 最後の授業が終わり、背伸びをしていた俺のもとに遥がやって来た。

 

「何だ?遥」

「昼休みに話してたことだけど、今日の放課後で良いって。これから大丈夫?」

 

 昼休みに……ああ、ISに詳しい子の。

 

「ああ、大丈夫だ。元々そのつもりだったからな」

 

 そうと決まれば、早いとこ移動するか。待たせるわけにもいかないしな。そう思って立ち上がると、「あ、ちょっと待って」と遥が静止をかける。

 

「それなんだけど、私、山田先生からお手伝い頼まれちゃってさ……悪いんだけど、織斑君だけで行っててくれない?」

 

 そう言い、申し訳なさそうに手を合わせる遥。まあ、手伝いなら仕方がない。けど……

 

「それはいいんだが、俺、その子の名前も顔も知らないぞ?」

「あ、それは大丈夫!データを織斑君の携帯に送っとくから」

 

 なるほど。それなら、まあ大丈夫か。

 

「分かった。遥も手伝い頑張れよ」

「うん。あ、待ち合わせ場所は整備室だからね!」

 

 そう言い残して、遥は山田先生と一緒に教室を出ていった。さて…

 

「じゃ、行くか」

 

 改めて教室を後にしようとして、即座に止まる。

 

「整備室って、どこだ……?」

 

 しまった、詳しい場所を聞くのを忘れていた。…まあ、探しながら行くしかないか。時間かかるけど。いや、箒達なら分かるかな?

 

「ねぇねぇ。おりむー、これから整備室に行くの?」

 

 さっきの会話を聞いていたのか、不意に布仏さんに話しかけられた。どうでもいいけど、服のサイズ間違ってないか?ダボダボの裾を見るたびに思う。

 

「ああ、そうなんだ。けど、場所が分からなくってな……」

「わたしも整備室に用があるんだ~。良かったら一緒に行こうよ、おりむー」

 

 何と、まさに渡りに船だ。布仏さんの申し出を断る理由が見当たらない。

 

「もちろん!一緒に行こうぜ」

「うい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういや、布仏さんは何で整備室に用があるんだ?」

 

 整備室へ向かう道すがら、ふと湧いた疑問をぶつけてみる。布仏さんは整備科志望なのか?

 

「んっとね~、放課後になると整備室に私の友達が行ってるの~。だから、そのお手伝い」

「へぇ……大事な友達なんだな」

 

 友達のことを話す布仏さんがあまりに嬉しそうで、本当にその子のことが好きなんだなーとしみじみと思う。

 俺の心に響く痛みには、気づかないふりをする。

 

「うい!大事な友達で~、幼馴染みで~、お嬢様!」

「お嬢様?」

 

 なんだろう、女子高校生には馴染みのない言葉が聞こえた気がする。

 

「あ、変な意味じゃないよ~。実家の家業の関係でね、その子の家のメイドなのだ!私!」

 

 やけにテンション高めに、布仏さんが説明してくれる。成る程、家業の関係でね……いや待て。家業が専属メイドってどんな家だ!

 と、思ったけど……

 

「~~~♪」

 

 隣で嬉しそうに鼻歌を歌っている布仏さんには聞きずらい。いいや、納得しよう。人にはそれぞれいろんな事情があるんだ。よく言うだろ?「他所は他所、家は家」って。え、意味が違う?そうですか。

 

「あ、おりむー!整備室ここだよー!」

 

 話している間に、整備室に着いたみたいだ。ピョンピョンと跳ねている布仏さんを尻目に、整備室の扉を開ける。

 整備室の中はうっすらと暗く、ひんやりとした空気が充満している。まだ四月の頭にこの空気は少し肌寒い。

 

「あ、いたいた。おーい、かんちゃーん!」

 

 待ち合わせの女の子を探そうとした矢先、布仏さんが誰か見つけたらしく、一目散に走っていって……抱き付いた。

 

「かんちゃーん!」

「ち、ちょっと本音!?びっくりした……少し離れて」

「うい!」

 

 布仏さんが素直に離れると、座っていたらしい女の子が立ち上がった。内側にくるまった水色の癖っ毛に眼鏡が特徴的な、何というか凄く大人しそうな人だった。頭と腰に付いてるやけにメカメカしいパーツは何なんだろう……気にしたら負けなのか?

 いろいろ考えていると、突然携帯の着信音が鳴り響いた。無論、俺の携帯だ。

 

「……誰かいるの?」

 

 着信音で俺に気づいたのか、女の子が声をかけてくる。どうやら、向こうからはこっちがよく見えていないようだ。まあ、暗いしな、ここ。それにしても、すげぇ綺麗な声だな。

 

「うい!おりむーだよ!」

 

 俺じゃなく、布仏さんが自己紹介を代弁してくれた。いや、自分で紹介してない時点で自己紹介じゃなくないか?

 

「お、おりむー…?」

 

 しかも、布仏さん独特のあだ名で説明するから伝わってないし。

 

「ああ、織斑一夏です」

「……織斑、一夏?」

 

 刹那。その子が纏う雰囲気が、その子の周りの空気が確実に変わった。さっきまでは布仏さんに近いほんわかした感じの空気だったのが、一瞬にして冷たい空気に、刺々しい雰囲気に変わった。

 そのまま、女の子が俺の方に歩いてくる。俺は、なぜか動くことができなかった。

 

「あなたが、織斑一夏?」

「あ、ああ」

 

 さっきまではとても綺麗だと思っていた声が、冷ややかな雰囲気を纏って俺に放たれる。そして、近くに来たことで女の子の表情がより鮮明に写し出された。

 俺は、声を出せなかった。その表情を見たことがある気がしたから。

 そして、声も出せなくなった俺を前に、その女の子は静かに話し始めた。

 

「…あなたに罪がないのは知ってる。どうしようもなかったことも、あなたが被害者だということも、みんな、みんな知ってる。でも、それでも」

 

 そこで一度言葉を切って、女の子は、小さく、しかしはっきりとその言葉を口にした。

 

 

 

「織斑一夏。私は、貴方を許さない」

 

 

 

 それだけを口にして、女の子は整備室を出ていった。

 

「ちょっと、かんちゃーん!」

 

 続いて、女の子を追って布仏さんが整備室を出ていく。

 ふと、さっきの着信を思い出し、携帯を開く。

 

「……マジかよ」

 

 予想はしていた。この整備室には、元々彼女しかいなかったから。

 それが確信になった。着信は遥。そのメールには、「頼んでおいた子のデータ送るね!」というタイトルと共に、ついさっきまでここにいた女の子の写真があったから。

 

『一年四組 更織(さらしき)(かんざし)

 

 彼女とのファーストコンタクトは、理不尽なほど最悪だった。

 

 




・後書き談話

いやー、時間かかって申し訳ない!

遥「遅すぎて死んだのかと思った」
箒「全くだ」

うう、本当に申し訳ない……

の「まーまー、頑張ったね~」

の、のほほんさ~ん!

遥・箒「「もっと早く書きなさい」」

あ、はい。
では、アニメ風次回予告どうぞ!次はもっと早く書くよ!


遥「いやぁ、まさかあんなことになるとはねぇ……」
鷹「織斑君、どうするの?」
相「このままじゃ特訓もできないよ~!」
箒「あいつは重ねてるんだ。過去の、自分を……」

次回「覚悟」

一「それでも、俺は前に進む」

語られる決意は固く、強く、儚い少女を貫いた。

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