ブラック・ブレット ~聖母の光~   作:光陰

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 どーも、光陰です。
 原作に入ることにしてみました!
 
 こんなものでよければどうぞ


第1巻
1話


 「東京エリア外周区付近の路地裏にて殺人事件が発生しました。」

 

  気晴らしに付けたテレビから、男のニュースキャスターがそう告げていた。

 

 「外周区付近ってことはガストレアの仕業かしら?」

 「さぁな。けど、殺人事件って言ってるってことは、ガストレアじゃないな。」

 こう話すのは天童民間警備会社、社長・天童木更と社員・里見蓮太郎の二人である。

 本来ならば蓮太郎のイニシエーターであり、相棒の藍原延珠をあわせて三人なのだが、

 まだ学校なのか彼女はいない。

 彼ら自身も学校帰りに事務所により、昨日した仕事の整理をしている途中で、

 なんとなくつけたテレビから聞こえてきたニュースに耳を傾けていた。

 

 「現場が外周区付近ということで、いまだ捜査が終わらず判明してることは少ないですが、

  被害者は4人で、いまだ身元が確認されていません。

  被害者の体には刀に似た刃物で切られた傷が多くあるということから

  凶器は刀などの刀剣類と考えられます。

  また、近隣に住んでいる住民から何か言い争いがあったということで、

  警察では言い争いからの行為ということで、殺人事件として捜査が進んでいるもようです。」

 

 これを区切りに、テレビでは次のニュースへと変わった。

 「けど、なんで外周区付近なんだろうな?」

 「うーん、たぶんこの四人組はヤクザかなんかで薬の受け取りでもしてたんじゃないの?

  ホラ、続き続き。手を動かす!」

 「へいへい」

 

 その後、二人は黙々と仕事を続けていたが蓮太郎は

 (もし、ヤクザだとしても薬の受け取りだけに外周区に近づくか?)などと考えていた。

 

 

 

 

 

 

 side 孤児院「聖母の光」

 

 「じゃあ、いくよ~。い~ち、に~、さ~ん」

 

 「わゎ、ちょ、ちょっと待って~」

 「わ――い、かくれろ――――♪」

 

 孤児院にある広場からは子どもたちが遊ぶ元気な声が聞こえていた。

 

 その矢先、

 「それはシロのおもちゃですー。返してくださいー」

 「これはクロのだもん!」

  といった声も聞こえる。

  

 聞いたところ、おもちゃの取り合いになっているようだ。

 

 「もう怒った!今日という今日は許さないんだから!」

 

 「クロが怒っても怖くないですー。」

 

 「っ!もう知らない!後で泣いて謝っても許してあげないんだから!」

 「こっちこそですー。返り討ちにしてやるですー」

 

 ここまで聞いていたら普通の子ども、女の子の喧嘩にしか聞こえないだろう。

 ただし、この娘たちは普通ではない。

 

   「呪われた子どもたち」

 

 そう呼ばれる子どもたちなのだ。

 

 突如発生した謎のウイルス、ガストレア。

 このガストレアに感染された動植物は異形のものになってしまう。

 

 このガストレアが発生しはじめたときに、ガストレア抑制因子を持つ子どもが

 

 そう「呪われたこどもたち」なのだ。

 

 その証拠に、彼女らの目は赤くなっていた。

 そして、クロと呼ばれていた娘の頭には犬耳が、

 シロと呼ばれた娘には狼のような耳がぴょこんと出ていた。

 両者が一歩も譲らず、まさに喧嘩が始まろうとしていた時、

 

 

 「こらコラ、二人ともやめなさい。

  暴力を友達、いや、家族にふるうなんていけません」

 

 「!あ、神父様!」

 「神父様だー、お帰りー」

 

 「はい、ただいま。院長や禊も帰ってきてますよ」

 

 「ただいま、シロ、クロ」

 『ただいまー。あれ?シロちゃんとクロちゃんどうしたの?』

 

 「いんちょーとクマ―もお帰りー。あのね、クロがね、シロのおもちゃとったのー」

 「違うよ!シロがクロのとったの!」

 

 「う―ん、そうですね…わかりました!シロとクロ。」

 

 「なあに、いんちょー?」「なーに?」

 

 「シロとクロで一緒に遊ぶというのはどうですか?」

 

 「えー、なら、シロが謝るならいいよ!」

 「クロがあやまるならいいよー」

  

 おい、ここだけは考え方は一緒か。しかも即答。

 

 「ここはお互いに謝りましょう。いいですか?」

 

 「「はーい」」

 

 「ごめんね、シロ」

 「クロ、ごめんねー」

 お互いに謝ることができた。いい子に育っているようだ。

 その後、守護騎士が

 

 「けど、暴力はいけませんよ?」

 

 「神父様、ごめんなさい」

 「悪いと思うならいいですよ。いいですか、

 

 

    暴力をふるってよい相手は、あなた方をいじめる大人と化け物と異教徒どもだけです。

  

  わかりましたか?」

 

 

 おいおい、守護騎士。それは言いすぎだろ…(汗)

 

 「神父様ー、化け物どもって私たちのことー?」

 

 あぁ、この世界はやはりやさしくはない

 年端のいかない女子が化け物と聞いて、自分のことなのだとさらって聞いてしまえるぐらい

 大人が平然と汚い言葉を吐きかける。

 

 「い、いやいや違いますよ?君たちは化け物ではないですよ?」

 そう平然と聞かれ、焦る守護騎士。まぁそうだろう。

 しかし、守護騎士よ、その言葉を私の前でするとは……

 

 『守護騎士ー、後ろ後ろ』

 過負荷が青ざめた顔でいう。

 守護騎士もなんとなく気が付いていたのだろう。

 額から汗がとまらないぐらい流れていた。

 

 「いんちょー、顔がこわいよー。どうしたのー?」

 

 おっと、いかんいかん。つい、イラッとしたのが顔にでてたか。

 

 「いいえ、シロ。なんでもないですよ。シロ、クロいいですか。

  あなたたちは私の大事なかけがいのない、大切な家族なのです!

  だから、化け物なんてそんなことを言わないでください…」

 

 なぜかはわからないが、流れてきた涙をふきながら抱き寄せた。

 

 「はーい、いんちょー」

 「うんわかった!だから、泣かないで院長!」

 

 あぁ世界よ、私は私たちの、この小さな幸せまでも奪おうとしているのなら

 覚えておけ。俺は破壊する方に回るだろう。

 覚悟してかかってこい。

 

 

 

 ぶっ潰してやる!!

 

 

 

 さて、

 「守護騎士?ちょっとお話しが…」

 「いや、院長、お待ちを…」

 「さっきのはどういうことでしょうか?

  あの娘たちにいささか物騒なことを言っていましたが?」

 

 (やばいですねー、いい笑顔なのに目が笑ってない…)

 〖頑張ってね守護騎士〗

 (過負荷!?助ける気はないのですか?)

 〖うーん、まだ死にたくないし、ごめんね?〗

 

 「では、守護騎士。こっちへどうぞ」

 「はい」

 

 このとき、過負荷の頭にはなぜか、子牛が連れて行かれる曲が流れたそうな。




さぁ盛大にやらかした感が(笑)


こんな感じでどんどん進めていく予定なのですが、注意事項があります。
 登場する人物の名前ですが、作者はネーミングセンス皆無なので
 ない頭ふり絞って考えています。
 この名前どう?って言うのがありましたら、教えてください!!
 
 そして、ガストレアのモデルですが、一応考えてはみますが、
 あまり期待しないでね


さて、ここからどうしよう?

PS
 過負荷と守護騎士がどのキャラなのかわかった人って何人いるのかな?

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