ブラック・ブレット ~聖母の光~   作:光陰

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さて、書いたはいいがこれどうなんだろ?


プロローグ4

 ここ東京エリアの民間警備会社、通称民警にはある掟が知らされている。

 

 一つ、外周区付近にある教会の近くで、やむを得ない状況でない限り

    発砲してはいけない

 一つ、教会内で見たものについて何も言わない

 一つ、教会付近でイニシエーター及び「呪われた子どもたち」に暴行を加えてはいけない

 一つ、神父服と学生服を着ている人物たちに危害を加えてはならない

 

 と、言った計4つの掟がある。

 新人はこの掟を聞いた時は大抵、何言ってんだこれ?といった状態になる。

 そして、忘れしまい、大抵は掟を破る。

 破った者が「彼ら」に知られた場合はどうなるかを知らずに………

 

 

side 忍

 さて、まずは自己紹介といきますか

 俺の名前は佐々倉 忍。いわゆる転生者である。

 転生したこの世界「ブラック・ブレット」だっけ?

 いやー、びっくりした!目が覚めて周りを見てみると、建物は壊れて崩れ、人が死んでるし、

 目を疑ったよ、ほんと。

 なんかうるさいなって見上げてみたら、なんかでかい鳥みたいな化け物と戦闘機が戦ってんの。

 まぁその後なんとか生き延びて、いろいろと勉強したし、鍛えた。

 その時知ったんだが、

 俺がみた鳥みたいな化け物はガストレアというウイルスによって

 感染された動植物のなれのはてであり、同時期にガストレアウイルスを体にもって

 生まれた子ども通称「呪われた子どもたち」がいることを。

 「呪われた子どもたち」の話や扱いを見たり聞いたりするうちに俺はブチ切れそうになった。

 

 否、ブチ切れた。

 

 ふざけるな!なぜ、なにも知らない子どもが?

 ただ単にガストレアウイルスを持って生まれただけ、それだけだというに!

 なぜだ!確かに先の大戦、ガストレア大戦は多くの命を失った。

 肉親や恋人といった大切な物を奪われた人もいる。

 なら、いくら子どもとはいえ、自分の大切な物を奪った化け物と同じウイルスを持っていたら

 それは憎しみの対象になって当然だろう。

 

 

 

 だが、それがどうした!

 生まれてくる子どもには何の罪もない!

 彼女らは将来ガストレアになる運命だからか?

 自分の大切な物を奪った化け物と同じだからか?

 

 否、そんなことはどうだっていい

 子どもは未来をつなぐ宝である。

 それを迫害、虐待などを行うとは言語道断である。

 

 だから、俺は勉強して、勉強して、鍛えて、鍛えて、鍛えまくった。

 特典の一つ、「異世界に渡れる程度の能力」を使って、様々な異世界に行き、

 そこでいろいろな人から様々なことを学び、自分のものとして吸収していった。

 いろいろな異世界を渡り歩き、元の世界に戻ったとき、一つの民警を作った。

 

 佐々倉民間警備会社

 

 これだけで聞くと普通の民警と同じみたいだが、一つ違うところがある。

 それは、付属の孤児院「聖母の光」があることだ。

 

 他のところで「呪われた子どもたち」が迫害、虐待されるのであれば、

 俺が全部保護すればいいんじゃね?と思い、民警を設立するときに併設した。

 ちょうど外周区付近に廃協会があったからそこを掛け合ってタダで譲ってもらった。

 

 

 ん?誰に譲ってもらったんだって?

 そいつは言えないんね(そりゃ、聖天子を脅してなんてな)

 

 

 ま、まぁとりあえずこれで俺の夢に一歩近づいた。

 

 

 さて

 

 「知ってるであろう掟を破った馬鹿者をどう処分してくれようか?」

 「…!頼む!殺さないでくれ!」

 

 あ、今の現状?

 んー、簡単に言うと、

 外周区付近を散歩中

     ↓

 自分の相棒であるイニシエーターに対して殴る、けるの暴行を加えている屑を発見

     ↓

 現行犯で拘束。

 

 三行でまとめるとこんな感じ。

 イニシエーターは意識はあるけど、ぐったりして体を動かすのはまだ無理みたいだ。

 

 「一応聞くけど、会社から四つある掟聞いてるよね?」

 「あぁ、聞いてる、聞いてます!俺が悪かった!だから…頼む…殺さないでくれ…!」

 「否、別に俺は殺す気はないよ?」

 「え?本当か?」

 「うん。俺はね?」

 

 

 「守護騎士、どーする?」

 「そうですね、両足で許すとしましょうか」

 「だとよ」

 

 「過負荷は?」

 『うーん、僕は両腕でいいかな?』

 「だって。どっちがいい?」

 

 「―――――――!」

 

 『あれ、どーしたの?おじさん、顔色わるいよ?大丈夫かな?』

 「俺も甘くなったな。こんな異教徒など殺して構わないというのに」

 

 「お、お前らどこからで、でてきた!いつからそこに!」

 

 「なにを言ってるんだい?二人は元々いたよ。あんたがわからなかっただけ」

 

 「お、お前らは、いったい何なんだ!」

 

 

 「俺ら?うーん、そうだねぇ。これ見たらわかるよ」

 

 おもむろにあるカードを懐から出して見せる。そこには、

 

 

 佐々倉民間警備会社

 佐々倉民間警備会社付属孤児院「聖母の光」 院長

 

 佐々倉 忍

 

 黒いカードにそう書かれていた。

 通常民警のライセンスは白い。だが、特例として黒いものもある。

 団体ではなく単体でガストレアを迎撃できるペアというのを表している。

 だが、東京エリアだけもう一つ違う意味がある。

 それこそが、外周区近辺の教会に関係する人物、つまり危険人物であるということだ。

 

 

 「…!あ…あ…あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!!頼む!後生だ!命だけは…」

 

 

 

 

 「あなたはその言葉を何回あの娘たちから聞いた?

  そして、それを聞いてどうした?お前はやめたか?」

 

 「やめなかっただろ?なら、俺もやめるわけにはいかない。

  いや、そのような願いは”聞こえなかった”のだからやめる理由もないのか」

 

 

 「さて、もう言い残すことはないな?主よ、この哀れな子羊をお導きください。Amen!」

 

 そういう忍の手にはいつ握られていたかわからないはわからないが、大剣が握られており、

 男がその大剣を認識した時にはすでに振りかぶられていた時だった。

 

 「ぎゃ、ぎゃぁあああああぁあぁ………」

 

 そして、あとに残ったのは哀れな男の断末魔だけであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて、この男どうしようかな?」

 

 『うーんとね、あ、あった、あった!しのぶちゃん、この人、三ヶ島の人だよ、どうする?』

 

 「とりあえず、電話しようか」

 

 「そうですね、では、院長よろしくお願いします」

 

 「はいはい、わかりました」

 

 

 

 プルプルプルプルガチャ

 

 

 【はい、三ヶ島ロイヤルガーダーです。】

 「あ、すいません。代表取締役 三ヶ島影似をおねがいします」

 【あのー、すいません。取締役に何のご用件でしょうか?】

 「うーーんとね、とりあえず、神父から連絡って伝えてくれる?」

 【はぁ、わかりました。とりあえず、お伝えしますので、少々お待ちしてください】

 

 

            数分後

 【お電話変わりました。三ヶ島です。どういったご用件でしょうか?神父殿】

 「あ、お久振りです。いやー、そちらの馬鹿がうちの掟破っちゃいまして…」

 【そ、それは誠に誠にすいませんでしたぁぁぁぁ!!!!!!厳しく指導はしているのですが、

  申し訳ありません!】 

 「まぁ、とりあえずその馬鹿は今気絶してるから、あとで回収してあげて。それでね?」

 【はい、掟を破った者の責任は私がとります。いかなる罰でも】

 「いや、そんなことはしないから!? 

  いやね、ただね、イニシエーターを孤児院で保護したいんだけどいいかな?」

 【そ、それは…】

 「ん?できないの?」

 【神父殿。いかにあなたが様々な権利を持っていようとも、それはご遠慮していただきたい】

 「なぜ?」

 【彼女らは大事な戦力なんです。いくらなんでもそれは…】

 

 「あぁ、わかりました。言い方を変えましょう。

 

  

  あの娘をうちによこせ、この戯け者が!!

  貴様らなどにこの娘任せる?

  いいか、その耳かっぽじてよく聞け!

  馬鹿を殺さないだけありがたいと思わんのか!

  貴様らにとっては彼女ら戦力、使い捨てのできる兵器かもしれないがな、

  うちの孤児院にとっては大事な大事な子どもなんだよ!

  あぁ、次いでだから本音を言ってやろう。

  今俺は相当頭にきてんだよ。

 

 

 

  どこかの民警でもつぶしたいぐらいにな」

 

 【………!】

 

 「わかったなら、おとなしくこの娘を俺に渡しなさい。そうすればそちらに何も被害はない」

 【…わかりました。どうぞ、その娘を連れていってもらって結構です。

  国際イニシエーター観察機構にもこちらから連絡しておきます】

 

 「わかりました。では、そのように。またいつかお会いしましょう。

  あなたに主のお導きがありますように、Amen」

 

 

  ガチャン!

 

 「さて、では連れて帰るとしましょうか。守護騎士、過負荷」

 『はーい、忍ちゃん』

 「わかりました、院長」

 

 

 「私たちの家に」

 

 

side out

 そこにのこるのは哀れな男ただ一人。

 最初一緒にいた女の子は黒い神父服を着た男に抱きかかえられ、去って行く。

 その後ろには学ランの男と、先頭の男は違う神父服をきた男がついて歩く。

 まるで、その男が自分たちの主であると主張せんばかりである。

 

 

 だが、実際はそうだ。

 彼らこの世界とは違う世界、つまり異世界、平行世界の住人であり、

 その世界では英雄や聖人とも見られ、反英雄や邪悪とも見られた人物である。

 

 その者らを引き連れる男こそ、この物語の主人公なのである。

 

 

 さぁ物語は動き始めた。この者たちが今後どうしていくかはわからない。

 なぜなら、決められた台本はなく、彼らがやりたいことをやりたいようにやるだけだ。

 

 

 だが、ここで誓う。

 この者たちは世界を簡単に敵に回す覚悟はある。

 

 

 理由は簡単。

 

 

 

 救われない子どもに救いの手を

 

 

 それだけである。

 

 

 彼らはこれを守るだけなら、いとも簡単に世界を敵にする。

 

 さてさて、どうなることやら。




本当にこれはどうなるんでしょうか?
作者本人も大丈夫これ?ってなってます。

感想お待ちしてます。

PS
しばらくはこんなはなしかもしれませんが、いつか、いつかは

ほのぼのとしたものを書きたい。

けど、それを書く技術がない

…頑張って書きます!(いつか)

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