ブラック・ブレット ~聖母の光~   作:光陰

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プロローグ

 2021年、人類はガストレアに敗北した。

 

 ガストレア、それは人類の前に突如として現れた謎のウイルス。

 体内に体液を送り込まれ事により感染する。

 そのウイルスは生物のDNA情報を書き換え異形の者へと変化させる。

 その驚異的な感染力で瞬く間に世界を蹂躙し、

 食物連鎖の頂点に君臨していた人類はいともたやすく、その座を奪われた。

 

 そしてその同時期にガストレアウイルス抑制因子を

 持つ胎児たちが生まれ始めた。

 

 そして生まれてきた子どもはこう呼ばれた

 

「呪われた子どもたち」

 

 彼女たちは生まれてからすぐその存在を

 否定された。忌み嫌われた。

 そのため多くの子どもが生まれながら孤児で

 母親を知っているという子どもは皆無だ。

 

 姿形は人間と同じなのにその身に

 ガストレアと同じ血をもつために

 

「呪われた子どもたち」は東京エリアの外、

 外周区で生活せざるを得なくなった。

 なぜだ? なぜなのだ? 

 神はいないのは知っている。

 いたら、こんな悲劇をあたえないだろう

 しかし、生まれてくる子どもに罪はない。

 わけがわからない。

 

 だからといってこのまま見過ごすわけにはいかない。

 そんなことあってはいけない。

 子どもは未来の宝物。

 

 だから、

 

  「俺が救いの手となろう」

 

 

 

 これは{呪われた子どもたち}が

 忌み嫌われる世界で救いの手を差し伸べた

 一人の子ども好きの神父とその仲間たちの話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「神父様ー」

 「ん?どーしましたか?」

 「壁、壊しちゃった」

 

 「………え?」

 

 

……前途多難なようである。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

さぁ、物語を始めよう。

悲劇ばかりではつまらない。

 

こんな喜び、幸せにあふれる話があってもいいはずだ。

歓喜にまみれようではないか。

神がいないなら、この世に信じれるものはないかもしれない。

 

なら、俺が作ろう。

 

彼女らが信頼できる場所を、

 

安心して暮らせる場所を、

 

安心できる場所を、

 

友達を、

 

家族を。

 

彼女たちは今まであまりにも汚いものを

見てきた。

そろそろそれも終わりだ。

飽きただろう?

 

だから俺が壊す。この世界を、社会を。

彼女らを見捨てた世界を。

確かにやつら、ガストレアに親、恋人、友達、兄弟姉妹を殺されたかもしれない。

 

だが、彼女らは関係ない。ただガストレアと同じウイルスを体にもって

産まれてしまった子どもだ。関係ない。

 

これはある意味戦争と同じだ。勝者・敗者どちらもわからない。

俺らは援軍のない軍隊、相手は全世界の人類。数にすれば7人と10億人ぐらいだろうか。

しかし、世界相手にこの小さい命のために抗うことはしてもいいだろう。

 

諸君。始めよう。彼女らの未来のために。




 いかがでしょうか?
 処女作品なんでいまいちかもしれませんが・・・・

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