プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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今回は間を挟みドキプリ勢の話をやります。


第84話 ドキドキする休日

誰かが、いる…。一体誰が……。

 

 

 

???「…一緒に遊ぼうよ…」

 

 

 

何、この不気味な物体…。こっちに来る…?

 

 

 

???「逃げないで、遊ぼう……」

 

 

 

だめ、そんなことしたら…。あなたが……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「それが運命なんだよ…。だって、君は戦わなきゃいけないんだから。ネオフュージョンと……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だめ……っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ナ

 

 

 

また誰かが呼んでいる…。

 

 

 

―――マナ

 

 

 

聞き覚えのある声だ…。

 

 

 

六花「マナっ!」

 

マナ「…っ!!ゆ、夢…?」

 

なんだか、意識が朦朧としていた。ちょっとした夢を見て。これから予見するであろう出来事に―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしの名前は相田マナ。大貝中学の生徒会長を務めているんだ。今日も仲良しの友達と一緒にキュンキュンしちゃう一日が始まろうとしている。ちなみに今は別の町に移動するために電車に乗っているんだけど、途中で居眠りしちゃってね、これはうっかり。

 

マナ「ところで今日はどこに行くの?」

 

六花「今日はクローバータウンストリートでダンスが疲労されるんですって。しかもあの超有名なダンスユニットも来るらしいから楽しみだわ♪」

 

広告のチラシを見て天真爛漫な笑みを浮かべているのはあたしの幼馴染の一人である菱川六花だった。それより一つ気になったことがあった。

 

マナ「っていうか、そんな場所あったっけ?」

 

六花「何言ってるのよ、四葉町の中で最も有名な場所に決まっているじゃない。まさかそんなことすらわかんないなんて、子供に戻ったんじゃない?」

 

マナ「違うってばっ!あたしは本当にって四葉町も何?」

 

六花「だ~か~ら~…!あそこもありす―――もとい四葉財閥が設立した町なのよ。そんなこと他のみんなに言ったら私も恥ずかしくなっちゃうわよ…」

 

あたしが気になったことを六花に言うと逆に煩わしそうな顔で返されてしまった。でもそんな話は昨日までしなかったはずなんだけど…。

 

ありす「マナちゃんもいくら生徒会長であってももう少し社会について学ぶべきだと思いますわ」

 

マナ「ありすまでぇ…」

 

ニコニコしつつsっ気な顔であたしに諭してきたのは六花と同じ幼馴染の四葉ありす。四葉財閥のお嬢様だ。

 

六花「そんなにいじけてると拉致が空かないわ。あと数分で到着するからね」

 

ありす「私も楽しみですわ」

 

マナ「ところでまこぴーはいつくる?」

 

ありす「お仕事が終わったら向かうとのことです」

 

そっか、まこぴーは仕事が入ってるからあとから行くんだね。色々大変だね、芸能人は。

 

六花「残念ながら亜久里ちゃんは二日間合宿でいないから誘えなかったわ」

 

一方亜久里ちゃんは合宿とかでこれないようだった。まぁ、それはそれで残念だね。

 

ありす「その代わりお土産をたくさん用意してきますわ」

 

マナ「優しいねありす~!」

 

六花「あまり大声を出したら迷惑でしょ!」

 

マナ「すみませ~ん…(トホホ)」

 

嬉しくて大声を出すものの、六花に怒鳴られてしまった。ついやっちゃったぁ…。

 

六花「私だっていつまでマナの面倒見てあげるかわからないからそのうちにちゃんとやりなさいよね?」

 

ありす「自分のケアは大事ですよ」

 

マナ「わかってるって~」

 

六花「ほら、もうすぐ四葉町につくわよ」

 

ありす「今日は存分に楽しみましょう」

 

マナ「やったぁ!なんだかキュンキュンしちゃうよ!」

 

御託はさておき、そろそろ到着するみたいなのであたし達は降りる準備をした。さて、これからどんなことが起きるかがワクワクしちゃう!でも、ちょっとだけ気にかかったこともあったけど、それについてはまた後で考えることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~クローバータウンストリート~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地へ移動する最中に色々と回りつつも無事に到着。そこで少し小腹が空いてきたので軽くおやつをとることにした。

 

マナ「何か店ないかなぁ?」

 

六花「あそこのドーナツ屋さんがあるわ。行ってみましょう」

 

六花がたまたま見かけた屋台に指を刺した。ちらっと覗いて見るとお洒落な雰囲気だった。

 

マナ「あの~、ここのオススメはなんですか?」

 

???「いらっしゃい。見ない顔だが、他所の場所から来たみたいかもな」

 

ありす「はい、私達先程この町に来たばかりでして」

 

???「君達、俺がいつも見ているお嬢ちゃん達に似ているなぁ。その、雰囲気とか」

 

サングラスをかけたフレンドリーなおじさんがにこやかに招いてきた。なかなかインパクトが強いねぇ。

 

六花「店員さん―――」

 

???「俺のことはカオルちゃんって呼んでくれっ」

 

六花「な、なんてネーミングセンス……」

 

ありす「個性豊ですわ」

 

マナ「凄いドヤ顔ww」

 

サングラスのおじさん―――もといカオルちゃんはすぐさま揚げたてのドーナツにトッピングしてあたし達に振舞ってくれた。どれも美味しそうでたまらない。

 

マナ「うわぁ~!まるでパフェみたいな仕上がりだよ~!」

 

六花「確かに、これは強烈ね」

 

ありす「いただいてもよろしいでしょうか?」

 

ありすが了解を得ようとすると、カオルちゃんは頷いてからサムズアップをしてくれた。その後「今日は何かの縁だ。好きなだけ食べてもいいよ」っと言ってそのまま座席まで運んでくれた。あまりの嬉しさに思わず感動しちゃいそうな勢いになっちゃった。

 

三人「「「いただきま~す!」」」

 

まずは軽く一口を頬張る。そして口の中から絶妙な幸せが口いっぱいに広がってきた。

 

マナ「美味しい~!!」

 

ちなみにあたしが食べているのは生クリームがたくさん塗られていて上にはチョコがトッピングされているもの。まさしく普段のドーナツとは格が違う味だった。

 

六花「口の中でとろけていて最高ね!」

 

六花が食べているのはフルーツが数種類乗っているドーナツ。しかもドーナツそのものもフワフワした食感をしていた。これはある意味大当たりな一品だと思う。

 

ありす「甘すぎず穂のかな苦味を感じる大人の味ですわ」

 

ありすの方はビターのチョコで作られたドーナツに粉砂糖をまぶされた大人の味の一品だった。これは意外とシンプルな感じだった。

 

マナ「せっかくだから二人の分も確保しておこうよ」

 

ありす「はい、後程そうしますわ」

 

六花「ダンスが始まる前に早く食べちゃおう」

 

ダンスの公演まであまり時間がないのでできるだけ早く完食させ、席に移動するように計画を立てた。それに他に人がたくさんいるので人際が大きい。ありすは後で二人の分と余分に確保するためにまたドーナツ屋に立ち寄ることにした。さて、これからどんなことが起きるんだろう、興奮しちゃう。


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