ラブ「ふぅ。食べましたなぁ」
美希「結構美味しかったわ」
祈「その代り食事までが長引いたけどね」
あの騒動から時間が経過し、ようやく食事を終えることができた私達は次の目的地へと移動する。それより、普通に疲れがきているだけどね…。
タルト「ところでピーチはん、なんだか疲れてるような顔してるで?」
祈「確かにそうね。もしかして寝不足?」
ラブ「いや、そうじゃないよ。ちょっと昼寝したいな~なんて思ってただけで」
少し誤魔化すように言うが、相当疲労が溜まっているような感じもする。これは相当睡魔が襲われているような感覚がする。
ラブ「ちょっとベンチで寝たい―――ふぁああ~…」
美希「これは動き回るのが辛そうね…。少しベンチに座って休みましょうか」
ラブ「はひはほ~ひひは~ん(←ありがとう美希たんって言っているつもり)」
タルト「せや。その方が楽や」
祈「じゃあシフォンちゃんも一緒に日蔭で休もう」
シフォン「プリプ~」
なんだか申し訳ない気持ちだけど、少し日蔭辺りのベンチで休むことにした。ここで寝不足だったら拉致が明かないなぁ…。
~~三十分後~~
美希「ラブったら、すっかり睡眠状態ね」
祈「私達も昔っからこんな感じだったよね」
タルト「あんさん達も昔っから昼寝とかしてたん?」
美希「よくね。まだまだ子供って雰囲気もするし、そこは相変わらずよラブは」
祈「むしろこれが思い出にもなってるし、嬉しいことよ」
ラブ「ふにゃ~…。せつなぁ、パンケーキ何枚食べる~?」
タルト「あれは寝言やな」
祈「仕方ないわね、ラブちゃん」
美希「ラブって最近、色んな人のことも気にするようになってきたわね。身内だけじゃなく、他人にもね」
祈「多分、世界中のみんなが大好きなのよ。みんなが幸せになれたらきっと喜ぶはずだし」
美希「それもそうだし、せつなにもその意味を教えてあげているからね。どんなことがあろうとも幸せを手に入れたら嬉しくなるって」
祈「美希ちゃんの言う通りだわ。ラブちゃん、本当に笑顔でいてほしいって願っているんだもの」
ラブ『みんな~!早く来て~!』
美希『何よ、そんなに引っ張って』
祈『やってほしいことでもある?』
せつな『多分一緒に輪になりたいだけなのね』
ラブ『こうやって輪になれば、きっと幸せになれるんだよ。それに、ずっと一緒にいることだって可能なんだよ』
ラブ「……今の、夢……?」
美希「やっと起きたわね」
突然私の夢に出てきたあの光景。これは一体なんだったんだろうか……。
祈「それより次の目的地へ行こう。お目覚め早々だけど動ける?」
ラブ「大丈夫、もう目覚めスッキリだよ。さぁて、次はどんな場所にしようかなぁ~」
美希「ところでまだ目的地決めていなかったわね。どうする?」
ここで美希たんがブッキーに尋ねてくる。どうやらまだだったみたいだねぇ。
祈「とりあえず適当に回りましょうか」
ラブ「合点承知っ!」
美希「はぁ~、ラブのテンションも相変わらずね(トホホ)」
あの夢、何がどうなったら起きるんだろう。ちょっと不思議だった気がする。それに、せつなが一緒だととても幸せな気分になりそう。三人より、四人の方がいいと思うな。さりげなくそう思い、色んな場所を見回ることにする私達だった。