プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第78話 ゼツボーグの罠③

ピーチ「はぁ!(ガキィン!)」

 

H「ふむ、悪くない一撃ね。けどそんなんじゃ勝てないわよ?」

 

 

 

着々とゼツボーグにダメージを与えている私達だが、もうあまり体力が残されていない。

 

 

 

ベリー「このまま一気に押し切れば…!ベリーソード!」

 

パイン「逆転できるかも…!パインフルート!」

 

H「そう来るとは思ってたわ。本当に頑張り屋さんね」

 

ピーチ「ベリー、パイン、このまま行くよ!」

 

 

 

ベリーとパインも本気を出し、一斉に仕上げに入ろうとした。これならチャンスかもしれない…!

 

 

 

H「今よ、飲み込みなさい」

 

 

 

ゼツボーグ「ゼツボーグ…!!(ガシッ)」

 

 

 

一同「「「しま―――」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、私達はゼツボーグに飲み込まれてしまった。なんの警告もなしに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~ゼツボーグの体内~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーチ「…いたた。二人とも、大丈夫?」

 

ベリー「なんとかね。それにしてもここは…?」

 

パイン「暗くて見えないわ」

 

飲み込まれた私達は辺りが真っ暗でまともに見えもしない。とにかく外へ出ないと色々と危ない気がする。

 

 

 

H『聞こえてる?ここはゼツボーグの体内。つまりあなた達は早く脱出しないとゼツボーグの胃液に溶かされて栄養になってしまうわ』

 

 

 

ベリー「なんですって!?」

 

パイン「だから足元がネバネバしていたわけなのね」

 

すると外からHの声が聞こえてきた。どうやらここは体内だから胃液に溶かされてしまえば一巻の終わりということになる。こんなことに追いやられる前に自力で脱出しないと…!

 

ピーチ「二人とも、ここは強行突破で行くよ」

 

ベリー「言われなくとも、そのつもりよ?」

 

パイン「まだまだやれるってことを証明してあげましょう」

 

そう決意し、そのまま走り出した。周りは真っ暗だが内部へ攻撃すれば道はわかる。その作業を隈なく繰り返せばだんだん道が完成されていく。こういったことを連続で行えば出られずに違いはない。

 

 

 

ピーチ「はぁああああ!!(ビュン!)」

 

ベリー「やぁ!(バシュ!)」

 

パイン「えい!(ズガァ!)」

 

 

 

胃液に当たらず瞬時に躱しながら道を作り出す。当然ゼツボーグ自身にも大きなダメージを負っていた。

 

ピーチ「あの天井を突き破るよ!」

 

ベリー「あたしに任せて」

 

パイン「お願いね」

 

いよいよ出口なる箇所を見つけたのでベリーが道を開通させる。

 

 

 

ベリー「必ず成功してみせる。プリキュア・エスポワールシャワーフレッシュ!!(ビシャアアア…!!)」

 

 

 

パイン「成功よ!」

 

ピーチ「やったぁ!」

 

なんとか失敗することなく無事に成功した。早くここから出ないと。

 

 

 

H「うぅ!ゼツボーグが…!諦めないでまとめて始末しなさい!」

 

ゼツボーグ「ゼツボーグ!!(ドガァ!!)」

 

 

 

身体を貫通されたゼツボーグが再び暴れ出した。もうあとはなんとかできる。

 

 

 

ピーチ「そこまでだよ、これで一気に決める!」

 

H「さっさと捻りつぶしなさい、ゼツボーグ!」

 

ゼツボーグ「ゼツボーグ!!(ゴゴゴ…!!)」

 

 

 

弱っているゼツボーグを、私がとどめを刺す。

 

 

 

ピーチ「届け!愛のメロディ!」

 

 

 

ピーチロッドに力をチャージし、溜まった力を全てぶつけようとした。

 

 

 

ピーチ「悪いの悪いのとんでいけ!プリキュア・ラブサンシャイン……フレェェェシュ!!(バシュ!)」

 

 

 

放たれた一撃はどんな不幸でも幸せへと変える愛の一撃であった。

 

 

 

H「そんな、バカな……」

 

ピーチ「はぁああああ!!」

 

 

 

ゼツボーグ「ドリーミング……(パァァァ…)」

 

 

 

ベリー「やったわ!」

 

パイン「どうにか勝てたわね」

 

 

 

この戦い、相手の弱点はとにかく身体の中に集中して攻撃すれば勝てたっという結果となった。

 

 

 

H「嘘でしょ、私の試作ゼツボーグが……」

 

ピーチ「あなたの負けだよ、H」

 

ベリー「何はともあれ、私達の勝ちよ」

 

パイン「勝ったから早く解放する方法を教えて」

 

 

 

浄化したものの、まだやるべきことがあった。それは夢を奪われた警備員を救出する方法だった。

 

 

 

H「あなた達が持っているピックルンをあの鍵穴に刺して回せば開くわ。あとはどうぞご自由にだけど」

 

ピーチ「ありがとう。だけど私、あなたに一つ聞きたいことがあるの」

 

H「それはまだまだ先の話よ。それを知りたければもっと強くなることね」

 

パイン「もっと強くなること?」

 

H「その意味は自分達で見つけ出すことよ、じゃあね(ビュン)」

 

ベリー「行っちゃったわね」

 

 

 

嘲笑うようにHがそのまま去ってしまった。でも、ひとまずは終わりだね。

 

 

 

ピーチ「これでよしっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~一時間後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブ「どうやらみんな無事だったね」

 

美希「騒動が終わったから一安心って感じね」

 

祈「それじゃ引き続きタワーを回りましょうか」

 

タルト「ホンマにヒヤヒヤさせてもうて、あんさん達は凄いで」

 

なんとか無事に終わったことなので、再びタワー内を巡ることにした。でも、あのHって人……。何かを抱いていたような気がする。こればかりはどうしても気になってしまった私だった。


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