H「肩慣らしには丁度いいわ。やってしまいなさい、ゼツボーグ!」
ゼツボーグ「ゼツボーグ!」
ブォオオ…!!
ピーチ「なんて気迫…!」
ベリー「とにかく動きを封じ込めないとね…」
パイン「一斉にたたみかけるわよ」
とりあえず動きを止めるために一緒になって行動をする。タイミングを合わせながら一気に攻撃を仕掛けることが重要となる。
H「あなた達の力を見せてみなさい?」
ピーチ「後で後悔しないでよね!えぇい!(ガッ!)」
H「このゼツボーグは頑丈よ。そう簡単にはダメージを与えられないわよ」
ベリー「随分と手間をかけるような仕掛けを…。でも、三人で力を合わせれば倒せないものなんていないわ!せぇい!(ズガッ!)」
パイン「私達ならできるんだから!(ズギャァン!!)」
ピーチ「今せつなはいないけど、せつなの分まで頑張る!(バゴォオオン!!)」
これなら少し足止めにはなるはず…!
H「まだまだ倒せないようね。ゼツボーグ!」
ゼツボーグ「ゼツボーグ!(バギャァァン!!)」
ゼツボーグ!」
一同「「「うぅ…!!」」」
やはり一筋縄ではいかなかった。今度は向こう側が反撃を開始してきた。しかも強烈な一撃だった。
ベリー「大丈夫二人とも?」
パイン「ええ。なんとかね」
ピーチ「でも、被害にあった警備員の人をどうやって解放すればいいのかが問題だと思うんだけど…」
H「その通りよ。たとえゼツボーグを浄化したところであるものを使わなければ解放は不可能ね」
パイン「あるもの…?」
今の言葉にかなり引っかかった。あの敵を倒したところであるものを使わないと解放できない―――つまりあの鍵穴に対応したものを使えばいいんだろうか?
H「知りたくばまずは戦うのよ。話はそれからよ?」
ピーチ「そんなことはわかっている、人々を脅かすなんてことは許さない!(ドン!)」
どうやら勝たないと聞けないってパターンだった。今度はHに向かって右ストレートをお見舞いした。しかしあっさり受け止められた…。
H「私はここに来る前にあることを思ったの」
ベリー「どういうこと?」
H「この世界にも、ネオフュージョンに関わることはあるのかってね」
パイン「ネオ―――フュージョン…?」
なんだか聞き覚えのあるようなないような単語が出てきた。フュージョンって…。
ピーチ「フュージョンってこの前私達が戦った相手だった。なのにまた蘇るってことなのかな…?」
・・・
H「違うわね。あの欠陥品とはわけが違うわ」
ベリー「欠陥品…?」
ピーチ「あなた、何を―――」
H「当然、この世界だけじゃなく全ての世界に存在するプリキュア達を殲滅するのが目的なの」
パイン「この世界って、わけがわからない」
さっきからよくわからないことを聞いてしまう私達。全ての世界に存在するプリキュアとかも言ってたみたいだし。
ピーチ「ちょっと待って。あなたは何を根拠にそんなことがわかるの?」
H「単純明快な話よ。いずれ全ての世界が一つになって大きな戦争が始まるわ。プリキュア達とネオフュージョンによる―――ね」
ということは私達以外のプリキュアも一緒に戦うという場面に至るのだろうか?
ベリー「やけに細かい内容だったわ。でも世界を混乱させるような真似は許さないわよ」
パイン「当然よ。どんな相手だろうと何度でも立ち向かうのがプリキュアの役目なの」
ピーチ「つまり、そのネオフュージョンの進行は私達が阻止する…!」
H「あら、なかなか豪胆な発言ね。でも、その勢いはいつまで保つのかしらね…」
その瞬間、ゼツボーグの邪気がとてつもなく強まった。まだまだこの戦いに終わりが見えてこなかった。