プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第69話 本当の気持ちとは…

みゆき「はわわ…緊張しちゃうかも……」

 

れいか「落ち着いてくださいみゆきさん。深呼吸すれば大丈夫です」

 

なお「何事にもチャレンジだよ。頑張って」

 

やよい「きっとうまくいけるよ」

 

あかね「つーか一緒に案内するだけでデートちゃうで……」

 

 

 

長かった学校交流会もいよいよ今日で最終日。今日はそれぞれで自由に行動できる日となっているが、予めどこの学校で過ごすのかを先生達に報告しなければならない。ちなみに私はのぞみちゃん達の学校で過ごし、みんなはどうするか今迷っている。

 

 

 

みゆき(でも、この前のことをどううまく伝えればいいんだろう…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~一時間後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局分担された組み合わせはというと、あかねちゃんとやよいちゃんがうちの学校に留まり、なおちゃんとれいかちゃんは私と一緒に移動する形となった。今はなおちゃんがこまちさんと行動し、れいかちゃんがかれんさんとくるみちゃんで行動することになっている。それからうちの学校に残ったあかねちゃんとやよいちゃんも同じペアで一緒するつもりだった。あ、忘れるところだったね。のぞみちゃんはどうしてるかというと、キャンディをおともにしてやよいちゃん達と動く予定らしい。あとは抜き打ちで増子さんがあちこち取材を訪れるんだとか。

 

 

 

みゆき「が、頑張らないと…!(もじもじ…)」

 

とはいえ、私の方はあまり張り切れない様子だった。だって、そろそろあの人が来るわけなんだから……。私がハッキリしなかったらどうするのよ……!

 

 

 

ココ「あ、いた。おはよう」

 

 

 

みゆき「を、をはやう…」

 

突然の挨拶に思わず口ごもってしまう。ダメダメ、元気でいないと!

 

ココ「どうしたの?なんか変だけど」

 

みゆき「な、なんでもないの。あはは…」

 

少しでも安定できるように笑って誤魔化そうとする。実際は緊張しちゃってるけど。

 

ココ「昨日はよく眠れた?」

 

みゆき「まぁ一応ね。寝坊もしなかったからバッチリだよ」

 

ココ「そっか、それはよかった。ところで今日はこの学校についてもう少し詳しく知りたかったんだよね?」

 

みゆき「逢瀬のままに」

 

私は頷くように安堵する。今日の目的はサンクルミエール学園をもう少し知るために小―――もといココと共に行動する。昨日行けなかったところにも案内してもらえるかもしれないし、こればかりはいい機会だね。

 

みゆき「そういうわけで、今日はよろしくね」

 

ココ「こっちこそ、今日は世話になるよ。みゆきのためならなんだってするよ」

 

みゆき「……(///)」

 

ココのときめく言葉に顔が赤くなってしまう。こんなところで照れちゃダメ、ちゃんとやらないと。

 

みゆき「じゃあ最初はどこから行く?」

 

ココ「まずは各教室を案内するよ。それからどうするかをあとで考えよう」

 

腕時計を見ながら計画を立てることになった私とココ。この限られた時間内でどう回れるか、進行次第となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~校内廊下~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みゆき「そういえば昨日の新聞部のスペースの記事ってこんなにあるんだねぇ」

 

ココ「これは毎日日替わりで更新されいくんだ。これも日課だからね」

 

途中で目にしたのは新聞部の各記事や特集などなど。おそらく増子さんが殆ど仕上げているようだ。ちなみに昨日の私達のことの記事はバッチリ残されていた…。

 

みゆき「もの凄い文章だね」

 

ココ「こういった内容を目に通すのも生徒一人一人の成長を促してるのさ」

 

みゆき「他にも何かあるのかな?」

 

ココ「あとは外にも掲示されてるしね。色々と情報が広いんだ」

 

なんて会話をしてる間に最初の目的地へとやってきた。

 

みゆき「ここは?」

 

ココ「あそこが主に生徒達の教室なんだ。とても大きいし、奥行きも広いよ」

 

ココが指を刺したのは主にクラス毎の教室。席もとてもいいし、まるで大学のような雰囲気でもある。

 

みゆき「のぞみちゃん達はあそこで授業を受けているんだ」

 

ココ「勿論さ。彼女達が真面目に取り組む姿を見て関心しちゃうんだ」

 

みゆき「あんあところでやったら、嬉しいなぁ~」

 

ココ「まだまだ紹介する場所はあるよ。次行くかい?」

 

見惚れてしまうのも無理はないので、早速次の場所へ移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~理科室~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みゆき「うひょ~!!こんなデカイ模型があったんだぁ」

 

ココ「これはエサを捕らえた熊の模型だよ。大きくて迫力あるんだ」

 

みゆき「すごいすごい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~家庭科室~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みゆき「調理道具が色々揃ってるねぇ」

 

ココ「授業以外はあまり使われることが少ないからこうして眺めるのもいいところさ」

 

みゆき「そうなんだ。あとミシンも置いてあるよ」

 

ココ「それは裁縫を使った授業がやることがあって、それに使うんだよ。ちなみにみゆきは裁縫には自信ある?」

 

みゆき「私は可愛い物を作ったりするのが大好きだけど、腕自体はあまり上手じゃないからみんなで作ったりはしているよ」

 

ココ「そっか。まるでのぞみ達みたいだ」

 

みゆき「えへへ、そうかなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~図書室~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みゆき「うわぁ~!ここにもいっぱい本があるね!」

 

ココ「ここは主に図書委員長のこまちが色々チェックしていたりしてるよ」

 

みゆき「こまちさんって図書委員の委員長もやってるんだね」

 

ココ「何か気になる物があったら読んでみるといいよ」

 

みゆき「本当に?やったぁ~!」

 

 

 

ゴトン…

 

 

 

みゆき「あれ?なんだろうこれ…。随分と古びた本だけど……」

 

ココ「それはちょっと汚いから戻してあげて」

 

みゆき「でも気になるなぁ。少しだけ覗いてみよっと―――?」

 

ココ「どうしたの?」

 

 

 

みゆき(こ、これは……)


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