L「僕達は崇高なるネオフュージョンのためにどんな手段を使う」
ハッピー「ネオ、フュージョン…?」
一体なんだろう、ネオフュージョンって…。
ビューティ「まさか、この前出てきたのも…」
マーチ「何か知ってるの?」
L「まさか、あのなりそこないの欠片か…」
Lが一瞬機嫌を悪くするように呟く。そうなんだ、ビューティなら何かわかるかも。
ハッピー「他にわかったことはある?」
ビューティ「残念ですが、それ以上のことは得られていません」
ピース「今欠片って言ってたよね?」
サニー「まぁ細かいことはええねん。さっさと反撃するで」
L(しかし、ネオフュージョンから生まれた欠片がいつ行動を始めたんだろう…)
結構めぼしい情報を得られたような気がする。早くLを止めないと…!
L「まだ続けるのかい?ホシイナーが君達を捻りつぶすけど」
マーチ「そんなの、私達が倒す!はぁ!(ドゴォン!)」
ホシイナー「ホシイナー!(バン!)」
ビューティ「波状攻撃を仕掛けます、えぇい!(ザシュ!)」
マーチが正面から攻撃し、ビューティが上から氷の剣で切り裂く。それなりの足止めにはなるが、あまり余裕ではない。
サニー「こうなったら地道に弱らせるしかないやろ!(ガキィ!)」
ピース「浄化できないのなら、まずはそれからだよね!(ズガッ!)」
続いてサニーとピースも同時に攻撃を仕掛ける。休まずに連続で放っているため、多少は効き目がありそう。
L「キュアハッピー。君の相手はこの僕だ(ドシュ!)」
ハッピー「いくら火力が劣っていても動きを読めばどおってことはない、はぁ!(ドゴォン!)」
私が相手するのはLであり、みんながホシイナーと戦っているので平等になっていると思う。
L「今頃ドリーム達はRにやられてるかもしれないよ?」
ハッピー「そんなわけない!ドリームや他のみんなはそう簡単に負けない。私達だって一緒なんだから!」
そういえば、ドリーム達はどうなってるんだろう……。
~~その頃ドリーム達はというと―――~~
R「俺はなぁ、そういう夢だの希望という言葉大っきれぇだ…」
ドリーム「なんで、なんであなたにはわからないの?」
アクア「ドリーム、今のあいつに何を言っても無駄よ。あの顔は本気を出そうとしてるって証拠よ…」
ルージュ「やむを得ないわね…。とにかくまずはあの怪物を止めるわよ」
一瞬Rの動きが止まったが、すぐに立ち直ってしまう。少しだけ心が開いてくれたと思っていたんだけど…。
R「遊びはおしめぇだ!お前らまとめて叩き潰してやる!(ボォオオ!)」
ローズ「やめなさい!(ビシュゥ!)」
一同「「「ミルキィローズ!」」」
ローズ「お待たせ、なんとかみんなを非難させたけどいきなり空が黒くなってきたから後を探ってみたらこの有り様ってわけね」
ここでローズがやっと駆けつけてくれた。これで六人、まさに敵なしだね。
R「ミルキィローズめ。ノコノコとやられにきやがって」
ローズ「確か、バッドエナジーだかって言ってたらしいわね。途中で元気を無くしていた生徒達が多くなっていたと思えばそれが原因だったのね」
ドリーム「ココ達は?」
ローズ「ココ様はまだ一人で避難誘導している。ナッツ様とシロップは今到着したわ」
シロップ「みんな、大丈夫ロプ!?」
ナッツ「あの闇はこいつの仕業ナッツか!?」
ローズの駆けつけに便乗するようにナッツとシロップも駆けつけてくれた。ココ、無事にいてくれるといいんだけど…。
レモネード「それよりあの敵をどうやって倒せば…」
ミント「そこが問題ね。何か反撃の糸口さえあれば…」
R「まだ諦めねぇってんならもう一度かかって来い。アカンベェが粉砕するがな」
アカンベェ「アカンベェ!」
そうれはそうと、まだアカンベェが残っている。しかもバッドエナジーだかで強化されてる。これにどう対抗できるかが大きな鍵となる。
ドリーム「みんな、再び強行突破で行くよ!」
つかさずアカンベェに攻撃を繰り返し、少しでも弱らせることを考えた。これを続ければいずれは倒れるだろう。
R「ん?どうやらLが読んでるようだな。すぐそっちへ向かう!(バッ!)」
アカンベェ「アカンベェ!(バッ!)」
ドリーム「待ちなさい!みんな、追いかけるよ!」
するとRが突然屋上の下へ飛び降りた。もしかしてLの救援なのかもしれない。そうとなればハッピー達が危ない…!
~~一方ハッピー達~~
L「さぁ、どうする?そろそろ君達の体力が限界に近いけど?」
ハッピー「まさか、ここまで押されるとは……」
サニー「想定外や……」
ピース「まだホシイナーを弱らせていないし…」
マーチ「万事休すかも……」
ビューティ「腕の痛みが…、感じます……」
R「来てやったぜ相棒!」
L「ふん、そっちはどうだい?」
ピース「しまった!既に増援が来ちゃったよ!」
R「弱すぎて話にならねぇなぁ」
ドリーム一同「「「みんな!」」」
私達はなんとかハッピー達の方へと向かうことができた。しかし相手も既に到着しちゃったみたいだ。
ドリーム「大丈夫?」
ハッピー「うん、なんとかね。それよりあの空は…」
ビューティ「はい。もう気がついているとは思いますがバッドエンド空間のようですね」
サニー「てかなぜあいつらがこんなことできるねん」
ローズ「ドリーム達が見た限りでは他のみんなが絶望してるみたいよ。それに、Rには奇妙な本を持っているみたいだし」
マーチ「やはり、だからバッドエンド空間を生み出せたってわけか…」
それぞれで状況を整理する。とりあえず敵が揃ったてわけだしここはハッピー達にも協力してもらいたいところでもある。
キャンディ「みんな、大丈夫クル!?」
ポップ「生徒のみんなはもう安全な場所へ逃げ切ったでござるが、まさかバッドエンド空間になるとは…」
ハッピー「そうみたい。さっきドリーム達がそれを目撃したらしい」
ルージュ「それはともかく、敵が増えたわねぇ…」
ホシイナー&アカンベェ「「(ゴゴゴゴ…!!)」」
レモネード&ピース「「ひやぁああああ!!恐ろしいぃいい!!(ブルブル!)」」
ルージュ&サニー「「ホント、あざとい二人……」」
L「さて、役者は全員いるわけだし。R、そろそろ行くよ」
R「いつでもいいぜL」
するとLとRが何かを唱え始めた。一体何が……?
L&R「「さぁ、今こそ我らが集うネオフュージョンの力を与えん!!」」
ドゴォオオオオン!!
ドリーム「あ、あれは…!」
ハッピー「なんて力なの…!」
私達が目にしたのは、二体の怪物が融合した姿だった。
L「完成だよ、これはホシイナーとアカンベェが融合した姿」
R「さしずめ、バッドエンド・エターナルっていう名前だ」
そんな、あいつらにはこういうことができるっていうの……?
ココ「みんなから離れろ!(ダッダッダッ!)」
ドリーム「ココ!?」
ハッピー「どうして小々田先生が!?」
それと同時に思いもよらない展開になった。学校のみんなを非難させたココが突然私達を庇うようにやってきた。これじゃ危ないよ!
L「これっぽっちの戦える能力のない君がなぜ…」
R「邪魔するなら容赦しねぇぞ」
ココ「それでも十分だ、ドリーム達に手を出したら許さないぞ!」
ドリーム「あちゃ~…」
ルージュ「これはもう隠しようがないわ…」
レモネード「完全に終わりましたね…」
ミント「それより早く守って!」
アクア「呆れてる場合じゃないわよ」
ローズ「ココ様に手出しは許さないわ!」
それでもココが引き下がることもなく庇い続けるが…、
R「そこをどけやぁ!!(ドガッ!)」
ココ「うわぁ!(ボンッ!)」
ドリーム一同「「「あっ…!!」」」
Rの一撃ですぐに妖精の姿に戻ってしまった。終わった、みゆきちゃん達―――いや、みゆきちゃんにバレてしまった……。
ハッピー「……え?」
ココ「ち、違うココ…!こ、これは…」
さようなら、私達の青春……。
ハッピー「かわいいぃいいいい!!(ムギュ!)」
―――ゑ?
ココ「離すココ、苦しいココ…!」
ハッピー「先生ってこんなに可愛い妖精さんの姿になれるんだぁ。私ウルトラハッピーだよぉ♪」
え?どうも思わない…?なんで?
一同(((みゆき(ちゃん)(さん)の考えがよくわからない(です)……)))
ナッツ「ココはつくずく可愛がられる風貌ナッツ」
シロップ「羨ましくて憎いロプ…」
キャンディ「でも嬉しそうクル」
ポップ「みゆき殿にとってはあれが和ませる要素でござるな」
今のは軽い乙女の勘ってことにしておこう……。
L「全く、とんだ邪魔が入ったもんだったね」
R「今度こそお前らを消してやる。行け、バッドエンド・エターナル!」
バッドエンド・エターナル(以後はBEとして表記する)が放つ邪気で思わず仰け反ってしまう。でも、ここまで来たんだからチャンスを逃さない。
ココ「みんなに言いたいことがあるココ」
ドリーム「それは何?」
ナッツ「それを言うと思っていたナッツ。つまりココが言いたいのはあの敵を倒すにはみんなの力を合わせる必要があるということナッツ」
ローズ「私達の力を合わせる?」
ココ「その通りココ。ただ普通に合わせるだけじゃ何も変わらないココ。つまりお互いの力を交換しなければあの敵に太刀打ちする可能性はないココ」
お互いの力を交換?どゆこと?
ハッピー「つまりドリーム達の力を私達が使って、私達の力をドリーム達が使うってことだよね?」
ココ「それが正しいし、寧ろそれしか方法がないココ」
サニー「太っ腹な情報を教えてくれておおきにな」
ナッツ「でもあの闇の力だとチャンスは僅かしかないナッツ」
ピース「だとしたらほぼ一度きりかもしれないね」
シロップ「成功する確率低すぎるロプ…」
レモネード「一か八かだよねシロップ」
そうか、今ハッピーが言った通りのことをやればどうにかなるんだね。
ドリーム「……やるしかない」
そう言いつつ、順番にキュアフルーレを出してゆく。これをハッピー達に渡せば…。
ドリーム一同「「「受け取って!」」」
ハッピー一同「「「私達に力を!」」」
そして、ハッピー達に渡したキュアフルーレの力で奇跡が起きた。
ドリーム「…あれは」
するとハッピー達がキュアフルーレを手にした瞬間、見る見るうちに姿が変わってきた。もしかして……、これがココの言ってた通り…。
ハッピー「この力は一体…」
サニー「とても和らぎのある感じや」
ピース「寧ろ暖かくて心が落ち着く」
マーチ「これはプリンセスフォームと同等の―――」
ビューティ「いえ、それ以上かもしれません」
ハッピー一同「「「プリキュア・フローラルフォーム!!」」」
L「あの姿は…」
R「なんだありゃ…」
これで、あいつらに勝てるかもしれない。そんな勇気を振り絞りつつ、この戦いに終止符を打とうとする私達であった。