プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第66話 LとR②

L「さぁ、来るなら来てもいいよ?」

 

ハッピー「遅れを取る私達じゃない、全力で行くよ!」

 

 

 

ドリーム達がRの方と戦っている間、私達はLと戦うことになった。前とはかなり雰囲気が違うように感じるが、それに怖気づくわけにはいかない。

 

 

 

ホシイナー「…ホシイナー!」

 

 

 

敵の雄叫びとともに、一斉に攻撃を開始した。まずは横に囲んで動きを封じ込めようとする。

 

 

 

サニー「アカンベェやないけど、だいたいは同じや!せやぁあ!(ガァ!)」

 

マーチ「蹴り技なら負けない、だぁああ!(ドゴォオン!!)」

 

 

 

ここでサニーとマーチが同時にキックをお見舞いした。出だしは好調だった。

 

 

 

L「普通の攻撃じゃ倒せないよ?もっと大きな技を出さなきゃ」

 

ピース「やるまでもないんだから!(ズガッ!)」

 

ビューティ「私達ならやれます!(グォオオン!)」

 

 

 

 

更にピースとビューティがLに向かって攻撃を放つ。よし、これなら…!

 

 

 

ハッピー「今度はこれを受けてみなさい!プリキュア・ハッピーシャワー!!(シュバァアアア!!)」

 

 

 

怯んでいるホシイナーに向けて必殺技を放つ。これでまともにダメージを受けるはず…!

 

 

 

ホシイナー「ホシイナー!(シュバ!)」

 

 

 

ハッピー「……全然効いてない」

 

L「残念だったねぇ。君の浄化技じゃ通用しないよ?」

 

 

 

ところが、全く傷一つもつきやしなかった。あんなに大きい一撃だったのに…。

 

 

 

サニー「ハッピー一人じゃ無理なら、うちらがやったるわ!プリキュア・サニーファイアー!!(ボォオオ!!)」

 

ピース「みんなで力を合わせれば!プリキュア・ピースサンダー!!(ビリィイイ!!)」

 

マーチ「直球勝負だ!プリキュア・マーチシュート!!(ビュン!!)」

 

ビューティ「己の力を信じます!プリキュア・ビューティブリザード!!(ビュウウ!!)」

 

 

 

みんなも応戦するように一斉に技を放った。四人なら確実に受けると思うが…。

 

 

 

シュウウ…

 

 

 

煙が黙々と剥がれてゆく。果たしてどうなったのか。

 

 

 

L「だから人の話を聞いていなかったの?」

 

ホシイナー「ホシイナー!」

 

 

 

一同「「「そんな……」」」

 

 

 

それでも、何も効いてはいなかった。一体どうすればいいの…?

 

 

 

マーチ「あれだけやったのに…」

 

ビューティ「やはりこれほどの力じゃ足りないのですか…」

 

L「失望したよ。君達ならいけると思ってたけど、まさか半分の力も出せてないなんてねぇ」

 

 

 

嘲笑うかのように見下すLにマーチとビューティが殴りにかかろうとした。だが、

 

 

 

L「えい(ゴキン!)」

 

マーチ「うぅ!」

 

ビューティ「あぁ!」

 

 

 

軽い動きで拳を捻られてしまった。これは結構憎い戦法かもしれない。

 

 

 

L「僕はね、人間達が無様に悲しむ顔を見るのが大好きなんだよ。まぁ自慢話っていうか恐縮だけど。何かに絶望したりしたらそれはそれですごくいい様になると思うんだ」

 

 

 

薄気味悪い笑みでLが語り出す。そ、そんなことを…。

 

 

 

ハッピー「あなたにはわからないの…?絶望っていうのは何も結果を残さないんだよ?」

 

L「それが何の根拠になるのさ?」

 

ハッピー「感じるの。悲しい思いをしていたら誰からも助けを求められないし、誰からも心配されなくなるってことを。私はそう思うけど、あなたはどうなの?」

 

 

 

説得するのにも時間の問題だが、やれるだけのことは全力でやり尽す。それなのに…。

 

 

 

L「そんなつまんない御託は聞きたくないよ。僕とRはそれぞれで楽しめればそれでいいだけ。それ以上でもそれ以下でもありゃしない」

 

 

 

それなのに彼の心は開ける様子もない。だとすれば考えられるのはただ一つ。

 

 

 

ハッピー「あなたとRはどうしてこんなことをやるの?」

 

L「知りたいかい?ならいいよ、僕達の目的を」

 

サニー「ちょっ、ハッピー!?」

 

ピース「なんだかわけがわからないよ…」

 

マーチ「大丈夫だろうか…」

 

ビューティ「ハッピーを信じましょう…」

 

 

 

彼に目的を聞きつければ何かを得られる。多分だけど。

 

 

 

L「僕は、ある人のために動いてるんだ。その人は……、ネオフュージョン……」

 

 

 

ネオ……フュージョン……?


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