式典はまだまだ終わる気配を見せないが、みんな必死で先生達の話を聞いていた。そんな中、みゆきちゃんが突然顔を竦めていた。
のぞみ「……」
何があったのかはよくわからない。けど話を聞けばわかるはず…。
かれん「次は各先生方への表彰状を授与をいたします。本日は様々な賞を得られて光栄です。では前へお進みください」
みんなごめん…。私……。
みゆき「…すいません、ちょっと気分が悪くなったので席を外してもいいですか…?」
先生「具合でも悪いのですか?」
のぞみ「そうみたいです。私ちょっと保健室へ連れていきますね(あはは)」
みゆき「…?」
みゆきちゃんの言葉に便乗するように私が代りに説明をする。これって大丈夫かなぁ…?
あかね「どうしたん?」
やよい「具合が悪いの?」
みゆき「そうじゃないの…」
このままじゃ気まずいから早速体育館の外へ移動した。
~~校舎付近のベンチ~~
みゆき「…のぞみちゃん」
誰もいなさそうな場所へ移動した私とみゆきちゃんは気持ちを整理をする。いきなりすぎたから結構迷惑をかけたような気がする…。
のぞみ「どうしたのそんな暗い顔をして。何か困ってることがある?」
みゆき「なんていうか…私、心配なの」
私の手を握りながら渋々と答えるが、その顔は相当落ち着かない表情だった。
のぞみ「一体何が心配なの?」
みゆき「ずっと思ったけど、またこの前のやつが襲ってくるかどうかを」
のぞみ「この前のって、あの時私達を襲ったあいつのこと?」
みゆき「うん。もしそれで学校のみんなが襲われたらどうしようと……ううん、それだけじゃない。もしかしたら小々田先生も狙われるんじゃないかって…」
単純明快な解答だった。でもそれだけでみんなが襲われるっていう考えは私にもよくわかるがそれは普通だとは思うけど。
のぞみ「みゆきちゃんはコ―――いや、あの先生をどう思うの?」
みゆき「昨日の時点での心境はとても優しくて逞しいって思ったけど、今の時点だと考えが改まったの。私はどうしてもあの人に伝えなきゃいけないことがあるから」
な、なんですとぉおおお!?
のぞみ「ってみゆきちゃんはどうして彼のことが気になるの…?」
みゆき「それは、昨日運命的な出会いを果たしたからなんだ。それがドラマチックで本当に素敵だったの♪」
のぞみ(もはや暗い表情から明るい表情を見せてるし…!)
~~閑話休題~~
のぞみ「さっきの続きだけど、もしそいつが来ても私達なら大丈夫だよ」
みゆき「本当に…?」
のぞみ「だって、みんなで支え合えばきっとやれるし。何より、それがみんなにとって最高の幸せなんだと思う」
みゆき「のぞみちゃん…」
あまり派手なことは言えないが、これなら少しでもみゆきちゃんを安心できるんじゃないかって気がついたから。
のぞみ「それはそうと、もしピンチになったらそこをチャンスに変えたらいいよ」
みゆき「そうかなぁ?」
のぞみ「私が保証するよ、絶対に」
みゆき「…のぞみちゃんってなんでそんなに親切なのぉ!(ギュ)」
のぞみ「ぐ、ぐる゛じぃいいい…!」
あまりの感激っぷりを見せる私にみゆきちゃんが思わず抱きついてきた。
みゆき「私、猛烈に感動しちゃった!」
のぞみ「これって、愛だよね…」
~~数分後~~
のぞみ「これでもう大丈夫?」
みゆき「のぞみちゃんのおかげでもう恐れることはないよ」
のぞみ「それはよかったね」
ようやく一段落がついたみゆきちゃんと一緒に体育館へと戻ろうとしたその時、
ズドォン!!
のぞみ「今の爆発は!?」
みゆき「きっと体育館からだよ、早く行こう!」
突如爆発音が外まで鳴り響いた。これは間違いない、多分あいつだ…!
L「人間達は愚かだねR」
R「お前の言う通りだL」
ガシャアアア…!!
L「それじゃ一暴れしておいでホシイナー」
R「お前もだアカンベェ、全部焼きつくせ」
ホシイナー「ホシイナー…!」
アカンベェ「アカンベェ!」
二人「「プリキュア5、スマイルプリキュア…。ここがお前達の墓場となる…」」
次回から大きな戦いになる予定です。