プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第61話 優雅な少女達

のぞみ「今日はみゆきちゃん達がうちの学校に来る日だったね」

 

りん「果たしてどうなることやらね」

 

ココ「もしかすると、あの娘達もここに来るのが楽しみにしてるんだと思うよ」

 

くるみ「流石ココ様ね。まぁそれよりちょっと確認したいことがあってですね…」

 

教室の教壇の前で雑談をする私とりんちゃん、それにココとくるみ。どうやら結構待ち望んでいる気分というわけかもね。

 

ココ「どうしたんだい急に」

 

くるみ「ココ様の正体はみゆき達は知らないんですよ?もし何かあったら私がフォローしますからね」

 

しかめっ面でココに護衛をせがまれせるくるみだけど、本当に大丈夫かなぁ…?

 

りん「まぁ正体が知られたらショックね、特にみゆきが…(ボソッ)」

 

のぞみ「今さりげなく揶揄するような発言しなかった…?」

 

でもそれだけで知られてみゆきちゃんがショックを受けるとは限らないんだけど…。だからってこんなのはあまりにも大胆な考えだと思うなぁ…。

 

ココ「細かいことは後回しだ。さぁ、早く体育館へ移動しよう」

 

くるみ「そうですね。とりあえず交流会の二日目を楽しまなきゃね」

 

そう言いつつ、私達は体育館へ移動した。これからどうなるのかまだ私には見当もつかないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~体育館~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かれん「本日は学校交流会二日目となります。七色ヶ丘中学のみなさん、サンクルミエール学園へようこそ。本日は生徒との深い交流関係としてみなさんに明るい日常を携えてもらいたいです。何事にも助け合い、お互いが仲良くなれるそんな二日目になれることを私達は祈っています」

 

 

 

体育館のステージの中央で生徒全員に励ましの言葉を贈るかれんさん。流石は生徒会長なだけはあるね。

 

 

 

のぞみ「今日もワクワクだね(ヒソヒソ)」

 

りん「だけど迂闊にヘマしないようにね…(ヒソヒソ)」

 

さて、これからどうなるのか見物になりそうかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~校舎中央廊下~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のぞみ「みゆきちゃーん!」

 

みゆき「いえーい!」

 

挨拶が終わると早速みゆきちゃんとハイタッチを交わした。やっぱり友達は最高だね。

 

あかね「相変わらずドジな二人やなぁ」

 

やよい「それで今日はどうするんだっけ?」

 

なお「今日の予定は生徒会と先生達が考えた行事だよ」

 

れいか「そうですよ。今私も打ち合わせなどをしたばかりなのできっと楽しくなると思いますよ」

 

そうか、今日は生徒会と先生達で企画する行事をやるんだ。一体どんな内容なんだろう?

 

うらら「ちなみに何をやるんですか?」

 

かれん「それは後になってからわかるわ」

 

どうやらかれんさんがニコニコしながら答えたようだけど、気になるなぁ~。

 

りん「また身体を動かすようなことじゃないでしょうね…」

 

くるみ「とりあえずは当たって砕けろってやつね」

 

みんなで考えながらそのまま行事に向けて準備を行った。でも私としてはまた運動系の行事がいいと思うし。

 

のぞみ「よーし、今日もみんなで楽しもう!けって~い!」

 

それはそれとしてなんとかみゆきちゃん達にココのことがバレなきゃいいんだけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のぞみ「ねぇうらら。今日はどうする?」

 

うらら「何がです?」

 

のぞみ「その、今日はみゆきちゃん達にここを案内するのかってことをね」

 

開始時間までまだ余裕があるのでそれぞれで自由行動を取ることにした。私はうららと共に行動をしている。

 

みゆき「ねぇのぞみちゃん、あれって昨日いた眼鏡の娘じゃない?」

 

やよい「誰だろう?」

 

一応みゆきちゃんとやよいちゃんも一緒についてきている。あのシルエット、どこかで見たような覚えが…。まさか…、

 

 

 

のぞみ「やっぱり、増子さんだよね?」

 

増子「夢原さんじゃない。こんなところで会うなんて奇遇ね」

 

 

 

手にはカメラを持っているから彼女以外有り得ない。でもこんなところで何をしてるんだろう?

 

 

 

みゆき「おはよう増子さん」

 

増子「あなたは確か、星空さんよね」

 

やよい「あなたがあの増子さんだよね。私、生で見るの初めてなんだ!」

 

うらら「やよいさんが随分と奇抜に反応してる!?」

 

増子さんと遭遇するのが感動的になっているやよいちゃんが飛び跳ねる。相当嬉しかったんだろうね……。

 

のぞみ「それよりこれから取材でもするの?」

 

増子「まぁね。昨日は星空さん達の学校中を取材できていい記事ができたわ。今日はそんな星空さん達のことを後で取材しちゃおうかと思ってね」

 

みゆき「しゅ、取材ですとぉ~!?」

 

やよい「嬉しいけどなんじゃとて~!?」

 

増子さんの発言にみゆきちゃんとやよいちゃんが発狂してしまう。これは想像もつかなかったのか。

 

増子「っていうか星空さんとあとあなたの名前は?」

 

やよい「黄瀬やよいです。あまり大胆でいられないけどよろしく」

 

増子「星空さんと黄瀬さんって夢原さん達に似てるよね」

 

うらら「なんだかあの中睦ましいオーラがなんとなく私とのぞみさんと同じかと」

 

やよい「うららちゃん、それは照れるよ…(えへへ)」

 

これはいわゆる似た者同士ってやつかな?

 

みゆき「一体私達にどんなことを聞くの?」

 

増子「ごめんなさい、こればかりはその時でないと聞かないわ」

 

あくまで取材する法は内容を秘密にしておくってことなんだ。そこらへんは正しいと思う。

 

のぞみ「それだったら取材する意味なんてないもんね」

 

うらら「考えを曲げないってわけですかね」

 

増子「そういうことなの。あ、そうだ。後で昨日の記事を掲示しておくから見ておいてね」

 

増子さんがそう言い残し、すぐに取材の準備をするために部室へ移動した。

 

みゆき「変わった娘だね、本当に」

 

やよい「どんなことを聞かれるんだろう」

 

なにはともあれ、ここからが二日目の始まりって思えばいいかもしれない。


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