アナウンス「選手のみなさんは次走る選手へのバトンをしっかりと渡してください。では、一番手の選手はスタートラインについてください」
再びアナウンスの説明が入る。ここはドドンと決めないと…!
あかね「うちらのチームの一番手はくるみや。気張ってけな」
くるみ「任せて。優勝への鍵はしっかりと届けてあげるわ」
強敵となりうる赤チームの一番手はどうやらくるみちゃんだ。
こまち「私達も張り切っていかないとね」
りん「そうですよ。ここは焦らず集中ですからね」
やよい「一番手は豊島君かぁ。頑張ってもらわないと」
青チームの一番手は若干しかめっ面をしている豊島君だった。やっぱり大勢いると余計にプレッシャーがかかるのね……。
増子「一番は私ですから、しっかりと繋ぎますよ」
かれん「わかったわ。のぞみも諦めないでね」
のぞみ「勿論ですよ。あはは…」
のぞみちゃんがいる黄色チームの一番手はさっきいた増子美香さんだった。そして私のチームは……、
うらら「リラックスです。絶対なんとかなりますから」
みゆき「そ、そうだねぇ…。リラックスすればどうにかなるはずなのよね」
「(副音声)ってか私二番手じゃん!?あぁ!どうやって勝てるのぉ!?」
うららちゃんとリラックスをしながら準備を整えていた。まぁその次が私の出番だから気合を入れないとね(あとパニック状態になってるけど)。
審判「では位置について、よーい―――」
さぁ、ここからが勝負…。絶対に勝つんだから…!
パァン!
くるみ「先手必勝よ!」
のぞみ「くるみがスタートダッシュを決めてきたし!?」
審判の合図でいよいよ始まった。トップはスタートダッシュを決めたくるみちゃん。これは勢いがいい。
りん「これは太刀打ちできないだろうね。結構危ないかもしれないわ」
やよい「赤にはなおちゃんがいるからとても危険だよ」
僅かな時間が過ぎ、いよいよ二番手の出番がきた。
みゆき「気合だ気合だ気合だぁああああああ!!(ダダダダダダ!!)」
ちなみに現在の順位はというと、
一位 赤チーム
二位 緑チーム
三位 青チーム
四位 黄色チーム
この通りとなった。私はもう何も考えずに全力で走った。今後一生何も食べれなくなってもいいようにひたすら走った。
なお「み、みゆきちゃんが逝ってる…?」
あかね「どういう意味や?」
くるみ「おそらく、頭の中を空っぽになってるのよ」
そして結果は……、
みゆき「つ、次バトンタッチね……」
なんとか次の人へのバトンタッチに成功した。しかし順位は上がらず何も変わらなかった。
れいか「みゆきさん…。無茶しすぎです……」
テントで休んでいたれいかちゃんが思わず絶句してしまう。そして私はそのまま息絶えるように気絶してしまった。そんなことは束の間、既に後半戦に突入しようとしていた。
りん「ここは、次に繋げる。のぞみには負けないよ!」
のぞみ「私だって、りんちゃんには負けないんだから!」
あかね「真っ向勝負やで!りんやのぞみの前で恥をかかせへんで!」
赤チームからはあかねちゃん。青チームからはりんちゃん。黄色チームからはのぞみちゃんが一斉に走り出した。
キャンディ「みんな本気出してるクル」
ポップ「それでも楽しそうでござろう」
ナッツ「今は誰もいないからこの姿になっても問題はないな」
シロップ「かったるいぜ」
ポップ「お主らも人間の姿になれるでござるな」
ナッツ「店をやってるから人の前ではいつもこれなんだ。むしろこっちの方が楽かもしれない」
シロップ「あどけなさそうな言葉だな。まぁ俺も悪くなが、正直元の姿の方が楽だ」
キャンディ「羨ましいクル」
ナッツ「さて、後半戦が始まりそうだ」
ポップ「しっかり見ておきたいでござる」
アナウンス「さて、いよいよ後半戦に突入しました。みんな譲れない勢いで走っていますが、はたして勝負の行方はどうなるのでしょうか?」
ちなみにまだ走っていないのはうららちゃん、こまちさん、かれんさん、やよいちゃんとなった(なおちゃんはアンカーのため除外)。
なお(最後は、私が決める…!)
かれん(私も全力を尽くすわ…!)
やよい「結構順位が膠着してるね」
こまち「まだわからないわ」
この戦いも、まだまだ終わりそうにはなかった。