プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第54話 なぜなにせいとたいこうりれぇ

のぞみ「よし、間に合った!」

 

みゆき「みんな揃った?」

 

 

 

一同「「「なんとか」」」

 

 

 

時間が過ぎ、そろそろ午後の準備に備えることになった。とりあえず私達は早速グラウンドに集合するために体操服に着替えた。

 

 

 

キャンディ「みんなでワイワイ騒いで、キャンディちょっと暇クル」

 

ポップ「仕方なかろう。みなそれぞれで楽しみたいことがあるでござる」

 

キャンディ「お兄ちゃん、来てくれたクル…」

 

ポップ「もう少しの辛抱でござる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~グラウンド~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司会「これより、午後の競技の生徒対抗リレーを開始いたします。生徒のみなさんはそれぞれのチームごとに集まって行動してください」

 

 

 

司会のアナウンスが聞こえて、すぐさま自分たちのチームごとに集合した。ちなみにどうやって振り分けられたかというとこの通りとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部でチームは四つに分かれており、そのうち私達は綺麗に四分割される羽目に陥ってしまう。なのでみんな一緒というベタな考えはまず却下。チーム名はそれぞれ色の名前ごとに振り分けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤チーム 美々野くるみ 緑川なお 日野あかね

 

 

 

青チーム 黄瀬やよい 秋元こまち 夏木りん

 

 

 

黄色チーム 水無月かれん 夢原のぞみ 

 

 

 

緑チーム 星空みゆき 春日野うらら 青木れいか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という感じになった。しかし一つ問題があった。

 

 

 

保健室の先生「青木さん、あなた腕を怪我してるみたいね。なので出場を辞退した方がよさそうね」

 

れいか「はい、すみません……」

 

 

 

それはさっきまでやる気満々だったれいかちゃんが怪我をしてるという理由が発覚した。そのため出場して続行したら危ないので保健室の先生に止められてしまう羽目になってしまった。

 

 

 

なお「れいか、どうしてそれを早く言わなかったの…?」

 

れいか「みなさんに迷惑をかけたくなかったから…。これは私の責任です」

 

みゆき「後のことは任せてよ」

 

れいか「みゆきさん…」

 

思わず俯いてしまうれいかちゃんだったけど、私はれいかちゃんの右手を握りながら励ましてあげた。

 

うらら「そうですよ、怪我人はゆっくりすることが一番なんですよ」

 

りん「それを言うならゆっくり痛みが治まるまで休むってことでしょ」

 

かれん「落ち込まなくていいわ。さっきまであんなに笑顔だったじゃない」

 

れいか「確かに、さっきはとても嬉しかったです。でも、こうなってしまっては仕方ないです。みなさんで楽しんでください」

 

励ましの言葉を受け取ったれいかちゃんは近くのテントで休むことにした。その結果はというと、

 

 

 

みゆき「私達の戦力が落ちてしまった…(しくしく)」

 

うらら「はい、他のみんなはいますけどこれじゃ全然…(しくしく)」

 

 

 

あかね「ホンマあの天然バカは……」

 

りん「同情するしかないわね……」

 

私とうららちゃんが所属している緑チームの戦力が欠けてしまう状態になってしまった。一応このリレーはほぼ全員参加なので男子達も頼りになる。

 

やよい「そういえば赤チームにはなおちゃんがいるしね…」

 

こまち「黄色チームにいるかれんも負けてはいられないわね」

 

同じ青チームのやよいちゃんとこまちさんが息ピッタリと戦慄する。どうやらライバルがたくさんのようだね。

 

のぞみ「でも青チームにいるりんちゃんも侮れないね」

 

りん「まぁのぞみはビリ確定だけどね」

 

のぞみ「舐めないで、私だってこの日のために特訓はしたんだよ。この勝負、負けないよ」

 

あかね「えらいこっちゃやなぁ。だがうちも手加減せえへんで」

 

くるみ「ええ。ここはみんなに一泡吹かせてあげましょう」

 

なお「何事も直球勝負ってね」

 

一方余裕の表情を見せるなおちゃん率いる赤チーム。それにあかねちゃんもあっちにいるからどうも勝てそうにないかも……。

 

かれん「のぞみ、あれから特訓したのならその成果を見せてあげなさい」

 

のぞみ「勿論ですよ!(ビシッ)」

 

黄色チームにいるのぞみちゃんとかれんさんはお互いにガッツポーズをとる。当然、私達も負けてはいられない…!

 

みゆき「うららちゃん、一緒にケツ―――あ、間違えた。一緒に勝つよ!」

 

うらら「みゆきさん、本当に大丈夫なんですか……?(あはは)」

 

思わず言葉を咬んでしまうが、そんなの気にしてはいけない―――とは言うなかれ。

 

こまち「りんさんならなんとかいけるわ。頑張ってね」

 

やよい「とてもスポーツが万能に見えるしね」

 

りん「いやこまちさん、私あまりリレーなんて鍛えてないし…。まぁフットサルで足の速さを鍛えてるしどうにかいけると思いますし、そこは心配ご無用ですよ」

 

青チームの面子もどうやら気合バッチリかも。そしていよいよ……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナウンス「それでは、一番手の生徒達はスタートラインについてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーム同士による仁義なき戦いが今幕が上がろうとしていた。ちなみにコースは五百メートルでアンカーは二週する決まりとなっている。当然アンカーにはなおちゃんがいるし、これは危険だ。

 

 

 

みゆき(さぁ、ここが勝負…。絶対に負けないんだから……!!)

 

 

 

私はそう決意し、生徒対抗リレーに勝負を挑んだ。


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