プリキュアオールスターズ大戦   作:クワトロン大帝

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第50話 ときめきの純情

みゆき「だめだ…。全然わからないよ…」

 

くるみ「こんな問題すらわかないようじゃ、まだまだね」

 

相変わらず進まない私にくるみちゃんが揶揄する。そんなこと言われても仕方ないじゃない、わからないんだもん…。けど、みんなはできてるようだけどね。

 

 

 

やよい「やっぱり一緒にやったら苦手なものを克服できるね」

 

うらら「いえ、やよいさんの方が色々わかりますしね」

 

りん「ホント―――」

 

あかね「あざとい二人やな」

 

 

 

隣でダブルピースを咬ますやよいちゃんとうららちゃん。しかしそれに苦笑いをするツッコミコンビの二人。一方―――

 

 

 

なお「流石三年生のこまちさんは物凄く頼りになりますよ」

 

こまち「それほどでもないわ。これくらいは出来て当然よ」

 

かれん「あら、こまちも自信満々ね。何かあったのかしら?」

 

れいか「それもそうですが、なおも随分嬉しそうな顔をしていますよ?」

 

 

 

今のコンビ達とは反対側の席で微笑ましい光景を見せているなおちゃんとこまちさん。それにれいかちゃんとかれんさんも同じ表情をしている。あっちはかなり謳歌してるみたい。だが私の方は…

 

 

 

のぞみ「どこが答えなのか全然わかりましぇん……」

 

みゆき「こんなのウルトラハッピーじゃない……」

 

くるみ「だめだわ、この二人は……(ハァ…)」

 

 

 

のぞみちゃんと一緒に勉強の進行具合が齟齬している。だけど、近くにいた先生が声をかけてきた。

 

 

 

先生「焦っていると何事も解決できませんよ。ここはリラックスをしてはどうですか?」

 

 

 

リラックス…。そうか、リラックスすればいいんだ。

 

 

 

のぞみ「なんだか知らないけど、やる気が湧いてきた!」

 

みゆき「私も気合全開だよ、お互い頑張ろうね!」

 

 

 

何事も焦ってはだめなんだ。自分が楽になれる状態を維持しながらでないとね。

 

 

 

くるみ「ふふ、どうやらあの二人は正真正銘のドジっ子コンビのようね」

 

 

 

そしてみんなに着々と教えてもらい、問題を隈なく解いてゆく。これが終わらないと次に行けないからペースを保たないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~一時間後~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中で休憩を挟んでからまた再開。この一時間でようやく克服できた私とのぞみちゃんはいつでも先生の問題に解ける状態を維持した。

 

 

 

小々田「それではこの文章の中に入る言葉を答えられる人はいるかな?」

 

 

 

再び小々田先生の問いかけが出てきた。こ、ここでやらないと…!

 

 

 

みゆき「は、はい!(ビシ)」

 

 

 

私は思わず変な声で返事してしまった。そういえばまだ胸の鼓動が治まっていなかったんだった…。

 

 

 

小々田「えっと、君の名前は?」

 

 

 

みゆき「ほ、星空みゆきです…」

 

 

 

あかね「みゆき、完全に動揺してるやん。ここで平常心を保てればいいけどな」

 

うらら「まぁとりあえず見守りましょうよ」

 

れいか「大丈夫でしょうか、みゆきさん」

 

 

 

みんなに見守れながらいざ黒板へ。

 

 

 

みゆき(落ち着いて私。さっきまでいじけたけど、もう恐れることはないんだから)

 

 

 

そしてチョークで答えを埋めていく。こ、これでいいかな?

 

 

 

小々田「正解。よく頑張ったね」

 

 

 

よ、よかったぁ~。

 

 

 

なお「復習の成果が出たね」

 

りん「上出来ね、のぞみよりは」

 

のぞみ「私だってできるもん…(プンプン)」

 

 

 

とりあえず、問題が解けて一安心ってところだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

R「どうする?襲撃するタイミングは」

 

L「まだ早いよ。まずは監視をしないとね」


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