のぞみ「みゆきちゃん、やけにドキドキしてるね…」
みゆき「し、仕方ないじゃない…。本当なんだから」
のぞみちゃんに問い詰められる私は渋々と答える。すっかり怪しまれているみたい…。
先生「みなさん、そろそろ勉強会の時間です。自分の席に着席してください」
ちなみにあの後ふしぎ図書館から出てみんなで勉強会が開かれる教室へと移動した。それからさっき連れてきたキャンディは今お昼寝状態だって。
れいか「みゆきさん、ここは冷静に取り組むんですよ」
りん「そうそう、ヘマしたらのぞみみたくなるからね」
のぞみ「りんちゃんの意地悪~…(プ~)」
あかね「しゃーないやろ。みゆきもドジやし」
みゆき「あかねちゃ~ん!(プ~)」
先生「それでは、今日みなさんに教えてくれるのはこの先生です」
???「こんにちわ。今日一緒に勉強を教えるサンクルミエール学園の教師の小々田と言います。今日は精一杯頑張ろう」
のぞみ「へぇ~、担当はコ―――ってみゆきちゃん?」
その瞬間、私の胸の鼓動が早くなってきた。
みゆき「こ、小々田…先生……」
なお「やばい、みゆきちゃんが益々…」
やよい「何かをさせないと…」
れいか「おそらくみゆきさんはあの先生に……」
やっぱりそうだ。今朝私を救った彼は、まさしくあの人なんだ……。
先生「では小々田先生、あとのことはお任せしますよ」
こうして、私達の波乱の勉強会が始まる。
~~十分後~~
うらら「やよいさん、ここわかりますか?」
やよい「ここの単語は現在完了形で―――」
うららちゃんとやよいちゃんは英語の勉強をやっているみたい。んであっちは、
こまち「大化の改新が起きたのはいつだかわかる?」
なお「え、え~っと……。全然です」
どうやら苦戦しているね。必死で悩むなおちゃんにこまちさんが親切に答えを教えている。さて次は、
かれん「この計算できるかしら?」
れいか「はい、この式はこういう答えになります」
流石れいかちゃん、なんでもできる。かれんさんもすごく頭いいね。しかし、あっちは……。
りん「キツツキって漢字に書くとどうなると思う?」
あかね「んなのわからへんわ…」
あかねちゃんは結構ボロボロ状態なんだね…。でもりんちゃんは結構問題を解けてるらしいね。さて、私とのぞみちゃんの方はというと……。
のぞみ「このグラフ全然わかんな~い!(めそめそ)」
みゆき「私もだよ、はっぷっぷ~!(プ~)」
みんなと違って全然進む気配すら感じない…。
小々田「突然ですが、この計算を解ける人はいますか?」
れいか「はい」
すると小々田先生が黒板に書いた問題を解いてほしいと辺りを見渡す。するとれいかちゃんが手を上げた。あ、そうそう。言い忘れてたんだけど、この時間の勉強会は自分がやりた科目をやれるという時間らしいんだって。だから苦手な科目の勉強や好きな科目の勉強ができるからこれはありがたいよね。
れいか「この問題の答えはこの通りになります」
れいかちゃんの解答にみんなが拍手をする。やっぱりれいかちゃんはすごいよ。
こまち「れいかさん、まるでかれんみたいね」
かれん「どうやら、れいかもかなり優秀のようね」
あかね「やっぱれいかには適わなんわ…」
私もれいかちゃんに負けないように問題を解いていかないと。ここで頑張らないと女が廃る!